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【6】元カレ再来。そして、後輩との初めての夜※
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灯里が叶多に恩返しは十分と、告げたと同時に、タイミングが良いのか悪いのか、不意に玄関のチャイムが鳴らされた。
「あ、宅配便かな……」
重くなりそうだった空気を振り払うように、灯里は叶多の前から立ち上がり、インターホンへと駆け寄った。
「――え? 」
インターホンの画面を覗いた灯里は、思わず短い声を上げると、絶句した。
「砂原さん、どうかしましたか? 」
灯里の様子に異変を感じ取った叶多が、心配そうに背後から声を掛ける。
「あ、ううん、なんでもない……」
そう言う灯里の声は、僅かに震えていた。
それもそのはず、インターホンの画面には数ヶ月前に別れた灯里の元カレ――宏哉が映っていた。
◇
「――くそ、何で出ないんだよ」
一向にインターホンに応じない灯里に焦れて、宏哉はポケットから乱暴にスマホを取り出すと、灯里に電話を掛けた。
~♪
リビングのローテーブルに置いた灯里のスマホの着信音が鳴る。
別れた際、宏哉の番号は削除していたので、宛先は出ず、番号だけが画面に通知される。
「砂原さん、スマホが鳴っていますけど……」
スマホを凝視し、固まる灯里に、叶多が事態を察する。
「もしかして、元カレ……ですか? 」
叶多の言葉に灯里が辛そうな表情でこくりと頷く。
「砂原さんは、そのまま、下がっていて下さい。俺が追い返しますんで」
「あ……ごめんね、叶多君。あの、……ありがとう」
日頃、人当たりの柔らかい叶多の、普段見たことがないような男らしい一面を見て、こんな時だというのに、灯里は密かに胸をときめかせた。
ガチャリと叶多が玄関のドアを僅かな隙間だけ開いた。
突然、見知らぬ男が姿を現し、玄関先の宏哉が面食らったような表情を見せる。
「なんだよ、誰だよお前」
「そっちこそ、何の用ですか? とっくに砂原さんとは別れてるって聞きましたけど。 なにより、あなた 結婚してるんですよね? 奥さんのところに帰った方がいいんじゃないですか? 」
明らかに自分よりも背の高いイケメンな若者を目にし、カァと宏哉の頭に血が昇る。
「うるせーよ! 他人が何俺らのことに口出してんだよ。小僧は引っ込んでろよ。俺は灯里に用事があってきたんだ」
「砂原さんは、もうあなたに用はないと言っています。このまま帰って下さい。じゃないと警察呼びますよ」
「な、……おい、ふざけんなよ! 」
「騒ぐようなら今から警察呼びますよ」
そう言って叶多はわざと宏哉の目の前で携帯を顔の前に掲げ、緊急通報の画面を宏哉に見せるとピッ、とボタンを押した。
「ばっ、止めろ! ……くそっ! 」
警察の名前にビビった宏哉は、大人しくアパートから立ち去った。
警察に緊急通報の連絡が行くと、叶多は冷静に
「すいません、酔った勢いで間違って掛けてしまいました。あの、何もないので、本当にご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」
とペコペコとスマホを耳に当てながら、低姿勢な様子を装い、警察へと謝罪し、電話を切った。
叶多の一連の様子を遠目から見ていた灯里は、ポカンとした様子で、リビングに戻ってきた叶多に声を掛けた。
「あ、ありがとう。なんかごめんね? 警察にまで電話させちゃって……」
「いいえ、大丈夫です。少し怒られちゃいましたけど」
ペロリと悪戯っ子のように舌を出す叶多。
気弱だと思っていた叶多が、実は意外にもタフな精神の持ち主だという事実に、灯里は信じられない様子で眼を瞬かせた。
「それよりも、元カレ、大丈夫ですかね? あの様子だと、また砂原さんに何かしらのコンタクト取ってきそうですよね」
「でも、彼の荷物は全部持っていってるし、ここに残っているのは一つもないはず。今更何をしにここに来たんだろ……」
冷静になろうと、灯里が頬に掛かる髪の毛を耳に掛ける。その手が震えているのを、叶多は見逃さなかった。
「俺、しばらくこのアパートに寝泊まりしてもいいですか? 」
「え? 」
叶多の提案に灯里が驚いた表情を浮かべる。
「なんか、このままで終わらなそうで、心配なんで
」
「だ、大丈夫だと思うけど……。だって、あの人もう結婚してるんだし、奥さんと幸せそうに暮らしてるの知ってるし……」
「え? 結婚してるんですか? 幸せに暮らしてるって、どうして分かるんですか? 」
灯里の言葉に今度は叶多の方が驚きの声を上げる。
灯里は別れた経緯を叶多に細かく説明すると、テレビの画面に『ひだまりクッキング』の動画を映して見せた。
「私と別れてすぐに、この動画に旦那さんが登場するようになったの。顔出しはしていないけれど、姿形や時々聞こえる会話の声で、別れた元カレだって言うのを知ったの」
「つまり、さっきの男は砂原さんの見ていた動画の主をわざわざ口説いて一緒になったってことですね。……悪趣味がすぎる。砂原さんがどれだけ心を抉られるか彼は分かってやっているのか……っ!? 」
叶多は怒りを堪えるように、ギリっと奥歯を噛み締めた。
そんな自分以上に怒りを露にする叶多の姿に、灯里は胸がいっぱいになった。
「ありがとう。さっきはあまりにも突然のこと過ぎてびっくりしちゃったけど、これでも私、前よりも大分気持ちの整理はついてるの。……叶多君のおかげ。本当に感謝してる」
そっと叶多の握り締めた拳に灯里が手を置く。
「ありがとう」
精一杯の気持ちを込めて、満面の笑顔を叶多へと向ける。
そんな灯里を目の前に、叶多は弾かれたように灯里の身体を力いっぱい抱き締めた。
「好きです! ……俺、砂原さんのことがずっと好きでした! 良かったら、その、俺と付き合ってくれませんか!? 」
真っ直ぐな思いを灯里に伝える叶多に、灯里は驚いたように目を見開いた。
「ほ、本当に? 恩返しとかじゃなくて? 」
信じられない思いで問い返す灯里。
叶多は灯里を抱き締めていた腕をそっとほどくと、灯里の両肩を掴んで、自分の真正面に向かい合わせた。
「そんなの、とっくに超越しちゃってます」
頬を赤く染めながら、叶多の顔に大人の男の色が差す。
叶多がゆっくりと灯里に顔を近付ける。
灯里はそれを受け止めるように、そっと目を閉じると、二人の唇が重なった。
突然の元カレの再来が、二人の気持ちをようやく結びつけたのだった。
* * *
叶多はゆっくりと灯里から唇を離すと、熱を孕んだ潤んだ瞳で彼女を見つめた。
「砂原さんの全部が欲しいです」
再び真っ直ぐな言葉を灯里へと向ける叶多に、灯里は心臓がきゅうと締め付けられる。
「ズルい、それ反則だよ叶多君。そんな風に言われたら断れるわけないじゃない」
「ふふ、すみません」
真っ赤に自分を見上げる灯里を愛しそうに、叶多が見つめ返す。
叶多は灯里の額にチュッとキスを落とすと、灯里の身体を横抱きにし、いつかのようにベッドへと運んだ。
男らしい叶多の姿に、灯里は期待と不安にごくりと唾を呑み込んだ。
仰向けに、とさりと灯里の身体がベッドへと下ろされる。
叶多は灯里を見下ろすと、なにかに堪えるように眼を細め、もう一度唇にキスを落とした。
「ん……」
先程よりも深いキスに、思わず灯里の口から声がもれる。
ゆっくりと灯里のルームウェアに叶多が手をかけた。
キスをされながら、寝室のオレンジ色の電気に照らされ、灯里の白い肌が浮かび上がる。
灯里は恥ずかしさから、無意識に肌を隠すように腕を縮めると、すかさず叶多がその腕を押さえて、ベッドへと押さえつけた。
「隠さないで。砂原さんの全部、俺に見せて下さい」
ハァッと潤んだ瞳と上気した顔で、灯里を見下ろす叶多の壮絶な色気に、灯里の全身が一気に熱を帯びる。
「は、恥ずかしいよ……」
「大丈夫。凄く綺麗です」
そう言うと叶多は、灯里の肌にそっと手を滑らせた。
「あ、叶多君……キスしてて、お願い……」
恥ずかしさに耐えられず、灯里は叶多へとキスをせがむ。
「何ですか、そのお願い。……可愛すぎです」
可愛らしいおねだりに、辛抱たまらないと言うように、叶多が灯里の唇を再び塞いだ。
――結論から言って、叶多は見た目に反して凄かった。
行為の最中、何度も愛を囁かれ、身体を貫かれた。
「砂原さん、好きです。大好きです……」
「か、叶多く……、ごめ、もう……む、り」
「すみません。俺、まだ全然足りません。もっと、砂原さんを愛したいです」
(こ、こんなに、宏哉とだってシたことない――)
終わらない愛の行為に、灯里は文字通り死ぬほどの快感に溺れていた。
大人しく控えめで優しい年下の後輩の、思わぬ絶倫ぶりに灯里は背筋を震わせた。
「あ、宅配便かな……」
重くなりそうだった空気を振り払うように、灯里は叶多の前から立ち上がり、インターホンへと駆け寄った。
「――え? 」
インターホンの画面を覗いた灯里は、思わず短い声を上げると、絶句した。
「砂原さん、どうかしましたか? 」
灯里の様子に異変を感じ取った叶多が、心配そうに背後から声を掛ける。
「あ、ううん、なんでもない……」
そう言う灯里の声は、僅かに震えていた。
それもそのはず、インターホンの画面には数ヶ月前に別れた灯里の元カレ――宏哉が映っていた。
◇
「――くそ、何で出ないんだよ」
一向にインターホンに応じない灯里に焦れて、宏哉はポケットから乱暴にスマホを取り出すと、灯里に電話を掛けた。
~♪
リビングのローテーブルに置いた灯里のスマホの着信音が鳴る。
別れた際、宏哉の番号は削除していたので、宛先は出ず、番号だけが画面に通知される。
「砂原さん、スマホが鳴っていますけど……」
スマホを凝視し、固まる灯里に、叶多が事態を察する。
「もしかして、元カレ……ですか? 」
叶多の言葉に灯里が辛そうな表情でこくりと頷く。
「砂原さんは、そのまま、下がっていて下さい。俺が追い返しますんで」
「あ……ごめんね、叶多君。あの、……ありがとう」
日頃、人当たりの柔らかい叶多の、普段見たことがないような男らしい一面を見て、こんな時だというのに、灯里は密かに胸をときめかせた。
ガチャリと叶多が玄関のドアを僅かな隙間だけ開いた。
突然、見知らぬ男が姿を現し、玄関先の宏哉が面食らったような表情を見せる。
「なんだよ、誰だよお前」
「そっちこそ、何の用ですか? とっくに砂原さんとは別れてるって聞きましたけど。 なにより、あなた 結婚してるんですよね? 奥さんのところに帰った方がいいんじゃないですか? 」
明らかに自分よりも背の高いイケメンな若者を目にし、カァと宏哉の頭に血が昇る。
「うるせーよ! 他人が何俺らのことに口出してんだよ。小僧は引っ込んでろよ。俺は灯里に用事があってきたんだ」
「砂原さんは、もうあなたに用はないと言っています。このまま帰って下さい。じゃないと警察呼びますよ」
「な、……おい、ふざけんなよ! 」
「騒ぐようなら今から警察呼びますよ」
そう言って叶多はわざと宏哉の目の前で携帯を顔の前に掲げ、緊急通報の画面を宏哉に見せるとピッ、とボタンを押した。
「ばっ、止めろ! ……くそっ! 」
警察の名前にビビった宏哉は、大人しくアパートから立ち去った。
警察に緊急通報の連絡が行くと、叶多は冷静に
「すいません、酔った勢いで間違って掛けてしまいました。あの、何もないので、本当にご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」
とペコペコとスマホを耳に当てながら、低姿勢な様子を装い、警察へと謝罪し、電話を切った。
叶多の一連の様子を遠目から見ていた灯里は、ポカンとした様子で、リビングに戻ってきた叶多に声を掛けた。
「あ、ありがとう。なんかごめんね? 警察にまで電話させちゃって……」
「いいえ、大丈夫です。少し怒られちゃいましたけど」
ペロリと悪戯っ子のように舌を出す叶多。
気弱だと思っていた叶多が、実は意外にもタフな精神の持ち主だという事実に、灯里は信じられない様子で眼を瞬かせた。
「それよりも、元カレ、大丈夫ですかね? あの様子だと、また砂原さんに何かしらのコンタクト取ってきそうですよね」
「でも、彼の荷物は全部持っていってるし、ここに残っているのは一つもないはず。今更何をしにここに来たんだろ……」
冷静になろうと、灯里が頬に掛かる髪の毛を耳に掛ける。その手が震えているのを、叶多は見逃さなかった。
「俺、しばらくこのアパートに寝泊まりしてもいいですか? 」
「え? 」
叶多の提案に灯里が驚いた表情を浮かべる。
「なんか、このままで終わらなそうで、心配なんで
」
「だ、大丈夫だと思うけど……。だって、あの人もう結婚してるんだし、奥さんと幸せそうに暮らしてるの知ってるし……」
「え? 結婚してるんですか? 幸せに暮らしてるって、どうして分かるんですか? 」
灯里の言葉に今度は叶多の方が驚きの声を上げる。
灯里は別れた経緯を叶多に細かく説明すると、テレビの画面に『ひだまりクッキング』の動画を映して見せた。
「私と別れてすぐに、この動画に旦那さんが登場するようになったの。顔出しはしていないけれど、姿形や時々聞こえる会話の声で、別れた元カレだって言うのを知ったの」
「つまり、さっきの男は砂原さんの見ていた動画の主をわざわざ口説いて一緒になったってことですね。……悪趣味がすぎる。砂原さんがどれだけ心を抉られるか彼は分かってやっているのか……っ!? 」
叶多は怒りを堪えるように、ギリっと奥歯を噛み締めた。
そんな自分以上に怒りを露にする叶多の姿に、灯里は胸がいっぱいになった。
「ありがとう。さっきはあまりにも突然のこと過ぎてびっくりしちゃったけど、これでも私、前よりも大分気持ちの整理はついてるの。……叶多君のおかげ。本当に感謝してる」
そっと叶多の握り締めた拳に灯里が手を置く。
「ありがとう」
精一杯の気持ちを込めて、満面の笑顔を叶多へと向ける。
そんな灯里を目の前に、叶多は弾かれたように灯里の身体を力いっぱい抱き締めた。
「好きです! ……俺、砂原さんのことがずっと好きでした! 良かったら、その、俺と付き合ってくれませんか!? 」
真っ直ぐな思いを灯里に伝える叶多に、灯里は驚いたように目を見開いた。
「ほ、本当に? 恩返しとかじゃなくて? 」
信じられない思いで問い返す灯里。
叶多は灯里を抱き締めていた腕をそっとほどくと、灯里の両肩を掴んで、自分の真正面に向かい合わせた。
「そんなの、とっくに超越しちゃってます」
頬を赤く染めながら、叶多の顔に大人の男の色が差す。
叶多がゆっくりと灯里に顔を近付ける。
灯里はそれを受け止めるように、そっと目を閉じると、二人の唇が重なった。
突然の元カレの再来が、二人の気持ちをようやく結びつけたのだった。
* * *
叶多はゆっくりと灯里から唇を離すと、熱を孕んだ潤んだ瞳で彼女を見つめた。
「砂原さんの全部が欲しいです」
再び真っ直ぐな言葉を灯里へと向ける叶多に、灯里は心臓がきゅうと締め付けられる。
「ズルい、それ反則だよ叶多君。そんな風に言われたら断れるわけないじゃない」
「ふふ、すみません」
真っ赤に自分を見上げる灯里を愛しそうに、叶多が見つめ返す。
叶多は灯里の額にチュッとキスを落とすと、灯里の身体を横抱きにし、いつかのようにベッドへと運んだ。
男らしい叶多の姿に、灯里は期待と不安にごくりと唾を呑み込んだ。
仰向けに、とさりと灯里の身体がベッドへと下ろされる。
叶多は灯里を見下ろすと、なにかに堪えるように眼を細め、もう一度唇にキスを落とした。
「ん……」
先程よりも深いキスに、思わず灯里の口から声がもれる。
ゆっくりと灯里のルームウェアに叶多が手をかけた。
キスをされながら、寝室のオレンジ色の電気に照らされ、灯里の白い肌が浮かび上がる。
灯里は恥ずかしさから、無意識に肌を隠すように腕を縮めると、すかさず叶多がその腕を押さえて、ベッドへと押さえつけた。
「隠さないで。砂原さんの全部、俺に見せて下さい」
ハァッと潤んだ瞳と上気した顔で、灯里を見下ろす叶多の壮絶な色気に、灯里の全身が一気に熱を帯びる。
「は、恥ずかしいよ……」
「大丈夫。凄く綺麗です」
そう言うと叶多は、灯里の肌にそっと手を滑らせた。
「あ、叶多君……キスしてて、お願い……」
恥ずかしさに耐えられず、灯里は叶多へとキスをせがむ。
「何ですか、そのお願い。……可愛すぎです」
可愛らしいおねだりに、辛抱たまらないと言うように、叶多が灯里の唇を再び塞いだ。
――結論から言って、叶多は見た目に反して凄かった。
行為の最中、何度も愛を囁かれ、身体を貫かれた。
「砂原さん、好きです。大好きです……」
「か、叶多く……、ごめ、もう……む、り」
「すみません。俺、まだ全然足りません。もっと、砂原さんを愛したいです」
(こ、こんなに、宏哉とだってシたことない――)
終わらない愛の行為に、灯里は文字通り死ぬほどの快感に溺れていた。
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