運命のつがい。

遊虎りん

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第3話

☆4

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「黙れ!」

目を見開き吠える。ファーストの声に怒気がこもる。雄々しく猛猛しい声と空気と存在感。ビリビリと震撼する。普通の人間だったらあまりの恐ろしさに凍りついてしまうだろう。
ファーストはグリードを組み伏して体勢を逆転させた。怒りのままに腰を突き動かし内部を激しく攻め立てる。

「ァッ、イイ!すげぇ、ああ!」

極太のぺニスで容赦なく内部を抉られ突き上げられ
グリードは悦びの声をあげた。愛はなくても肉が食えればグリードは満足だ。快楽主義者で刹那の欲望が満たされればいい。

ぐん、とグリードの体内で大きく勃起するとファーストは腰を引いてぺニスを出して体の外で射精した。どろり、と濃い白濁が飛び散りグリードの闇褐色の肌を汚した。
それと同時にグリードも絶頂に達した。ひくひくと痙攣し恍惚の表情を浮かべて涎を垂らしている。

ハァハアと大きく肩を上下させるとファーストはグリードに背を向けた。怒りで光る鋭い瞳をグリードに向ける。情事の後の甘さは一切そこにはない。

「2度と俺に近寄るな」

ファーストは威嚇するとグリードから離れた。今、距離を置かなければ、殺しそうになる。キメラ同士の攻撃はご法度である。

「……っはは、やっぱファーストのチンポ一番気持ちいい」

一人その場に残されたグリードはごろん、と転がり自らのアナルに指を突っ込んだ。大量の精液で濡れてひくついている。指でくちくちと濡れた音を響かせ擦るがやはり物足りない。

「っん、……チンポ欲しい。誰か俺にチンポくれよ!」

よつん這いになるとぺニスを床に擦り付け叫んだ。
その声を聞き付けて管理する人間の男が様子を見に来た。

「グリード、またお前か。このチンポ狂いのキメラが!!」

軍事服を着た男はグリードの尻を思いっきり靴で蹴り罵倒する。ヒィ、とグリードは痛みに情けない声をあげながらもぺニスを完全に勃起させるほど興奮している。

男はカチャカチャと自らのベルトを外してズボンを下げるとぺニスを取り出し、グッと力任せに押し込んだ。濡れた肉襞がきゅん、と締め付けて美味そうに食べ始める。

「あっん、ぁ!チンポきもちぃい」

グリードは大好きなぺニスを与えられると涙と涎を流して腰を揺らして喜んだ。
アヒアヒと意味不明な声をあげて男の精液を搾り取るまで腰を揺らしていた。


***

「ちび、俺のつがい。俺が見つけて、誰にも見つからない所に閉じ込めて孕ませてやる」


ファーストは誓った。
運命の前では、人間に服従する意味はない。

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