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可愛い、可愛いと何度も囁かれる。
ジュランの甘く低い声が私の中へ入り込んで心臓を鷲掴んで握りつぶす。
私はただ喘ぎ乱れ揺さぶられていた。
「こんなの、初めてだ…俺の腰が女を求めて止まらなくなるなんて…はあ、…全部喰いたい」
両方の乳房を掴まれ乱暴に揉まれて、噛み付かれた。噛み付かれ強く吸われる。舐め回され、何度も何度も奥に精液を放たれた。
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が部屋に響いている。
ジュランは恍惚の表情を浮かべ私を貪り尽くそうとしている。
唇を重ねて深いキスをする。舌が絡まり唾液を飲まれる。そして、ジュランの唾液を飲ませられる。
もう、無理だ。潤いすぎてふやける。こんな絶倫に付き合ってられない。自らの気を失い私は意識を手離した。
目が覚めたら自分の部屋だった。
「……夢だったのか、…いや、夢ではない。私が自分でここの毛を剃るはずがない」
寝巻きを身につけている。そろり、と緩やかな作りの下衣に手を忍ばせて自らの陰部に触れる。
やはりそこはつるりとして指に毛が引っ掛からない。
「……っぷは!そこで気が付くんだ」
一人だと思っていた部屋。しかし、男の笑い声が聞こえた。金髪隻眼の美しい悪魔。憎い双子の弟の方だ。ランジュが肩を震わせ涙さえ腹を抱えて浮かべて笑っている。
「あーあ、おかし……僕って心の底から笑えないって思ってたけどこんな下らないことで笑えるなんて思ってもみなかった」
はあ、と息を吐き出してランジュはまだ弛んでる口元のまま言った。
普段の私なら飛び掛かって攻撃を仕掛けてこいつを殺そうとする。
腰が動かないのだ。酷く怠い。私の胸元や腹部に幾つもの赤い痕が刻まれていた。
「ジュランが箍を外してユイを貪り喰っちゃったってすごく反省してて面白い事になってるんだよね。……今までのこと夢って思われなくないから、目が覚めるまで待ってたけど…まさか、パイパンで気づくとは思ってなかったよ。良かった、毛を剃っておいて」
「……殺す、私が動けるようになったらまずはお前を殺すために剣を持ち、お前を殺すためにお前を見つけ、殺す」
私はランジュを真っ直ぐ見据えて低い声音で誓った。
「僕を殺したいんだね。ありがとう、嬉しいよ。僕を殺すために僕を死ぬまで追いかけてね」
ランジュは幸せそうに頬笑む。こいつの頭は狂っている。殺す、という言葉を愛の言葉だと受け取っているらしい。
恐怖にうち震えさせたいのに喜ばせてしまった。
「……エッチし過ぎて身体がつらいの治してあげるね。君がここから追い出されるとかされたら困るし……真面目に騎士やってよ」
「王子殺しの罪人となるのが先だろうな」
「そう簡単に殺されないよ。僕もジュランも」
枕を掴むとランジュの顔面を狙って投げる。楽しそうに笑いながら容易にそれを避けると姿を瞬時に消した。
腰の怠さも赤い痕も綺麗になくなっていた。元通りに直されている。ただ一つだけを除いて。
陰部の毛は元には戻っていなかった。
ジュランの甘く低い声が私の中へ入り込んで心臓を鷲掴んで握りつぶす。
私はただ喘ぎ乱れ揺さぶられていた。
「こんなの、初めてだ…俺の腰が女を求めて止まらなくなるなんて…はあ、…全部喰いたい」
両方の乳房を掴まれ乱暴に揉まれて、噛み付かれた。噛み付かれ強く吸われる。舐め回され、何度も何度も奥に精液を放たれた。
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が部屋に響いている。
ジュランは恍惚の表情を浮かべ私を貪り尽くそうとしている。
唇を重ねて深いキスをする。舌が絡まり唾液を飲まれる。そして、ジュランの唾液を飲ませられる。
もう、無理だ。潤いすぎてふやける。こんな絶倫に付き合ってられない。自らの気を失い私は意識を手離した。
目が覚めたら自分の部屋だった。
「……夢だったのか、…いや、夢ではない。私が自分でここの毛を剃るはずがない」
寝巻きを身につけている。そろり、と緩やかな作りの下衣に手を忍ばせて自らの陰部に触れる。
やはりそこはつるりとして指に毛が引っ掛からない。
「……っぷは!そこで気が付くんだ」
一人だと思っていた部屋。しかし、男の笑い声が聞こえた。金髪隻眼の美しい悪魔。憎い双子の弟の方だ。ランジュが肩を震わせ涙さえ腹を抱えて浮かべて笑っている。
「あーあ、おかし……僕って心の底から笑えないって思ってたけどこんな下らないことで笑えるなんて思ってもみなかった」
はあ、と息を吐き出してランジュはまだ弛んでる口元のまま言った。
普段の私なら飛び掛かって攻撃を仕掛けてこいつを殺そうとする。
腰が動かないのだ。酷く怠い。私の胸元や腹部に幾つもの赤い痕が刻まれていた。
「ジュランが箍を外してユイを貪り喰っちゃったってすごく反省してて面白い事になってるんだよね。……今までのこと夢って思われなくないから、目が覚めるまで待ってたけど…まさか、パイパンで気づくとは思ってなかったよ。良かった、毛を剃っておいて」
「……殺す、私が動けるようになったらまずはお前を殺すために剣を持ち、お前を殺すためにお前を見つけ、殺す」
私はランジュを真っ直ぐ見据えて低い声音で誓った。
「僕を殺したいんだね。ありがとう、嬉しいよ。僕を殺すために僕を死ぬまで追いかけてね」
ランジュは幸せそうに頬笑む。こいつの頭は狂っている。殺す、という言葉を愛の言葉だと受け取っているらしい。
恐怖にうち震えさせたいのに喜ばせてしまった。
「……エッチし過ぎて身体がつらいの治してあげるね。君がここから追い出されるとかされたら困るし……真面目に騎士やってよ」
「王子殺しの罪人となるのが先だろうな」
「そう簡単に殺されないよ。僕もジュランも」
枕を掴むとランジュの顔面を狙って投げる。楽しそうに笑いながら容易にそれを避けると姿を瞬時に消した。
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