おっぱいの、女神さま。

遊虎りん

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いわば変態の始り

変態もしくは!

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「鈴木さん、黙っていればもてるでしょ?」

中学生まで子供を育て、日々反抗期の相手を真っ向からしている母親は容赦ない。赤ん坊におっぱいを与えた女性に、勝てる自信はない。ほ乳類の母親は自分の血をかえて、お乳にしていると、小学生の時、「おっぱいの不思議」という本があってそれで読んだような。題名は鮮明に覚えている。違ったら申し訳ない。

「母から口を開かないで、やかましいとよく叱られてました。俺はおっぱいのみならず、興奮すると突っ走る傾向でして。男女交際したことがありません。一日に数回、おっぱいと言うもしくは頭のなかで呟かないと禁断症状が出て…」

「…おっぱいという言葉だけで、安心するのか、末期だな」

その場にいた一同は残念そうに俺を見る。
俺に何も期待していないと思うとぞくぞくした。
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