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第45話 文化祭
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場面が変わり、場所は王城の中にある花園になった。
花が咲き乱れる中、エミーリアは座り込んで花を摘み、姉にあげる花冠を作っていた。
イリスは少し離れたところから妹姫を見守っていた。
そこにエミーリアの愛らしさに目を付けた魔王(背の高いがっしりした男子生徒)が現れた。
そして、エミーリアを抱き上げると、魔界へと連れ去ってしまったのだ。
エミーリアは『おねえさまー』という叫び声を残して花園から消えてしまった。
「リアちゃんの出番、これでだいたい終わりですよね。あ、最後に少し出るって言ってましたけど。」
ヘンドリックがルーファスに話しかけている。
イリス王女が仲間と協力して、妹を救うために魔王と立ち向かうところがこの舞台のメインなのだろうが、その間、ジークフェルドはぼんやりとリアのことを考えていた。
『魔王を倒したぞ!姫様はどこだ?』
王女の仲間の騎士がさけぶ声が聞こえ、イリス王女が魔王城の中で妹を探している。
そして、イリスが舞台の右手に設置された扉を開けると、部屋の中にソファに腰かけ暗い表情で絵本を読むエミーリアが座っていた。
水色のライトが当てられた姫君はとても寂しそうだ。
『エミーリア、助けに来た!』
イリスはエミーリアを見つけると妹に呼びかけ、腕を広げた。
そんな姉の胸にエミーリアは、読んでいた絵本を放り出し飛び込んだ。
『おねえさま、会いたかった。』
妹を抱き上げ、イリスはクルクルと回った。
そして二人は王城に戻り、末永く仲良く暮らしたのだった。
盛大な拍手で、1年の演劇は幕を閉じた。
そしてフィナーレで、もう一度演者たちがどん帳の前に整列し挨拶をした。
立って横に並ぶとイリス王女とエミーリア王女の身長差が際立った。
「同級生には見えないな。」
クリスは感心したようにつぶやいた。
盛大な拍手が鳴りやまず、イリスはリアをお姫様抱っこして、改めて観客に向かって膝を折り礼を行った。
きゃあ!
という黄色い歓声があがった。
イリスは中性的な美貌の持ち主で、華奢で可憐なリアを抱き上げる様子は、本物の王子様がお姫様を抱き上げているようで、美しい絵画の様だった。
「この二人を、この配役に抜擢した人物は天才ですね。」
ルーファスが珍しく感嘆の声をあげた。
体育の授業による偶然のたまものだったが、シンシアが聞いたらきっと泣いて喜んだだろう。
そして、大盛況のうちに1年生の演劇は幕を閉じたのだった。
花が咲き乱れる中、エミーリアは座り込んで花を摘み、姉にあげる花冠を作っていた。
イリスは少し離れたところから妹姫を見守っていた。
そこにエミーリアの愛らしさに目を付けた魔王(背の高いがっしりした男子生徒)が現れた。
そして、エミーリアを抱き上げると、魔界へと連れ去ってしまったのだ。
エミーリアは『おねえさまー』という叫び声を残して花園から消えてしまった。
「リアちゃんの出番、これでだいたい終わりですよね。あ、最後に少し出るって言ってましたけど。」
ヘンドリックがルーファスに話しかけている。
イリス王女が仲間と協力して、妹を救うために魔王と立ち向かうところがこの舞台のメインなのだろうが、その間、ジークフェルドはぼんやりとリアのことを考えていた。
『魔王を倒したぞ!姫様はどこだ?』
王女の仲間の騎士がさけぶ声が聞こえ、イリス王女が魔王城の中で妹を探している。
そして、イリスが舞台の右手に設置された扉を開けると、部屋の中にソファに腰かけ暗い表情で絵本を読むエミーリアが座っていた。
水色のライトが当てられた姫君はとても寂しそうだ。
『エミーリア、助けに来た!』
イリスはエミーリアを見つけると妹に呼びかけ、腕を広げた。
そんな姉の胸にエミーリアは、読んでいた絵本を放り出し飛び込んだ。
『おねえさま、会いたかった。』
妹を抱き上げ、イリスはクルクルと回った。
そして二人は王城に戻り、末永く仲良く暮らしたのだった。
盛大な拍手で、1年の演劇は幕を閉じた。
そしてフィナーレで、もう一度演者たちがどん帳の前に整列し挨拶をした。
立って横に並ぶとイリス王女とエミーリア王女の身長差が際立った。
「同級生には見えないな。」
クリスは感心したようにつぶやいた。
盛大な拍手が鳴りやまず、イリスはリアをお姫様抱っこして、改めて観客に向かって膝を折り礼を行った。
きゃあ!
という黄色い歓声があがった。
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「この二人を、この配役に抜擢した人物は天才ですね。」
ルーファスが珍しく感嘆の声をあげた。
体育の授業による偶然のたまものだったが、シンシアが聞いたらきっと泣いて喜んだだろう。
そして、大盛況のうちに1年生の演劇は幕を閉じたのだった。
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