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第46話 文化祭
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舞台が終わった楽屋にて。
「はあー。無事終わって良かったあー。」
リアは椅子に座って息を吐き出した。
出番もセリフも多くはないが、あんな大勢の前で演技するなど初めてだっただけにとても緊張したのだ。
「お疲れ様。いい演技だったよ。」
イーリスが笑顔で褒めてくれた。
「イーリスは、ずっとノリノリだったね。」
リアが尊敬の眼差しを向けると、イーリスは恥ずかしそうに赤くなった。
「うん、まあ。楽しかったから。」
「ふふふ。イーリスはほとんど地でいけるキャラだったもんね。・・・ねえ、シンシア。もうこれ脱いでいいよね?」
リアが楽屋にいたシンシアに尋ねた。
「あ、待って。学年委員長がさっき来たんだけど、イーリスとリアにその恰好のまま、学内でクッキーを売ってきてほしいって言ってたよ。」
「クッキー?」
何だ、それは。
「文化祭の間、模擬店とか売店とか出すでしょ。その売り上げを貯めて、卒業の時のパーティーの費用に充てるそうよ。このクッキー、不人気で大量に売れ残っているから売りさばいてほしいんだって。」
シンシアがすまなさそうな表情を浮かべた。
3年後だが卒業パーティーにはリアももちろん参加する予定だ。
「そんな事情なら、仕方ないね。」
リアは諦めて立ち上がった。
「疲れてるのに悪いわね。このカゴの分だけでもお願いできるかしら?」
そう言って、クッキーが詰められたカゴを渡された。
カゴを抱え、イーリスと二人で建物の外に出ると、意外な反響があった。
”イリス王女だ!”
”背が高くて、格好いいね。”
”エミーリア姫もいるよ。”
”小さくて可愛いね。”
人だかりができ、クッキーもあっという間に売れていく。
これは、予想より早く終わるかも・・・
リアが内心喜んでいると、ひときわ大きな声があがった。
”でっけえー‼”
声の方を見ると、イーリスの兄たちが3人そろってこちらに近づいてくるのが見えた。
「兄さんたち、来てくれたんだ。」
イーリスは嬉しそうだ。
「おう。イーリス。劇も見てたぞ。さすがは俺たちの妹だ。剣さばきも最高だったぜ。」
イルが笑顔で褒めると、イーリスは頬を染めて照れていた。
他の兄たちも、同じようにイーリスをねぎらっている。
「リアもめっちゃ可愛かったぞ。本物のお姫様みたいだ。」
イルはそう言うなりワッツ家でしたように、リアを抱き上げた。
「あわわわわわ・・・」
高い高いの状態になって、リアは慌てた。
衆目の前で、これはちょっと恥ずかしいかも・・・。
降ろして下さいと言おうと思ったその時、再びざわめきが起こり、人ごみの外から声がかかった。
「リア、お疲れ様。」
クリス王子だった。
「はあー。無事終わって良かったあー。」
リアは椅子に座って息を吐き出した。
出番もセリフも多くはないが、あんな大勢の前で演技するなど初めてだっただけにとても緊張したのだ。
「お疲れ様。いい演技だったよ。」
イーリスが笑顔で褒めてくれた。
「イーリスは、ずっとノリノリだったね。」
リアが尊敬の眼差しを向けると、イーリスは恥ずかしそうに赤くなった。
「うん、まあ。楽しかったから。」
「ふふふ。イーリスはほとんど地でいけるキャラだったもんね。・・・ねえ、シンシア。もうこれ脱いでいいよね?」
リアが楽屋にいたシンシアに尋ねた。
「あ、待って。学年委員長がさっき来たんだけど、イーリスとリアにその恰好のまま、学内でクッキーを売ってきてほしいって言ってたよ。」
「クッキー?」
何だ、それは。
「文化祭の間、模擬店とか売店とか出すでしょ。その売り上げを貯めて、卒業の時のパーティーの費用に充てるそうよ。このクッキー、不人気で大量に売れ残っているから売りさばいてほしいんだって。」
シンシアがすまなさそうな表情を浮かべた。
3年後だが卒業パーティーにはリアももちろん参加する予定だ。
「そんな事情なら、仕方ないね。」
リアは諦めて立ち上がった。
「疲れてるのに悪いわね。このカゴの分だけでもお願いできるかしら?」
そう言って、クッキーが詰められたカゴを渡された。
カゴを抱え、イーリスと二人で建物の外に出ると、意外な反響があった。
”イリス王女だ!”
”背が高くて、格好いいね。”
”エミーリア姫もいるよ。”
”小さくて可愛いね。”
人だかりができ、クッキーもあっという間に売れていく。
これは、予想より早く終わるかも・・・
リアが内心喜んでいると、ひときわ大きな声があがった。
”でっけえー‼”
声の方を見ると、イーリスの兄たちが3人そろってこちらに近づいてくるのが見えた。
「兄さんたち、来てくれたんだ。」
イーリスは嬉しそうだ。
「おう。イーリス。劇も見てたぞ。さすがは俺たちの妹だ。剣さばきも最高だったぜ。」
イルが笑顔で褒めると、イーリスは頬を染めて照れていた。
他の兄たちも、同じようにイーリスをねぎらっている。
「リアもめっちゃ可愛かったぞ。本物のお姫様みたいだ。」
イルはそう言うなりワッツ家でしたように、リアを抱き上げた。
「あわわわわわ・・・」
高い高いの状態になって、リアは慌てた。
衆目の前で、これはちょっと恥ずかしいかも・・・。
降ろして下さいと言おうと思ったその時、再びざわめきが起こり、人ごみの外から声がかかった。
「リア、お疲れ様。」
クリス王子だった。
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