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序章
4.悪役令嬢はベッドから出られない
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知恵熱街道爆走中の私はまだ医師の許可が下りずにベッドの住人真最中。
因みに随分とゲーム内の事を思い出すことに成功しているのだけど、残念ながら書いたり記録する事が出来ない事が現在の悩みだ。
取り敢えず、ゲーム開始の14歳まで如何にして断罪されるという破滅の道のりを回避するかを考えなくてはいけない。
主な登場人物は攻略対象のメイン5人、サブ3人、隠しキャラ2人の10人と、ヒロインのライバルキャラとなる5人の令嬢……私も人数に入っている。後は女王陛下や私の両親、お助けキャラの令嬢と魔法使い。ネームドキャラは道具屋とか武器商人、後は怪しい宿屋の店主とかかな。
多くても30キャラくらいだったと記憶している。ただし、これはゲーム内の話で現実はネームドキャラの家族や従者やメイド、執事、護衛騎士なども含めれば凄い人数が関わってくるに違いない。
何か、簡単でいい方法はないかしら?
などと考えて、さらに3日以上経っているワケで色々と考えれば考えるほど沼にはまって行く感じがする。
そして、結局熱を出してベッドから出れない日数が増えてしまうのだ。
何とかしないとダメよね。
そう思っていると、部屋の戸が叩かれて誰かが部屋へ入ってくる。戸の叩き方から専属メイドのエルーサだと分かる。
「お嬢様、お加減は如何ですか?」
エルーサは年の頃十代前半といった感じで、後ろでまとめて結ってある黒髪はとても艶やかで綺麗だ。恰好はメイド服だけど、普通にドレスも似合いそうな雰囲気を持っている。まぁ、当然のことだけど貴族の令嬢だと思われる。
これはゲーム内知識だからあれだけど、上級貴族の傍仕えなどの下働きを担当するその多くは自身の家より下位の貴族家にいる三男三女以降の人間が殆どらしい。公爵令嬢である私の世話をする人物が平民であるとは到底思えないからだ。正直なところ、私としてはどうでも良いことではあるんだけど、世間や貴族社会の中ではこういったところが重要なハズだ。
「お嬢様?」
エルーサは心配そうに私を覗き込む。私は思考の海から現実に引き戻されて思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。
「ひゃ、ひゃいっ!」
沈黙が続くこと数秒――私は小さく息を吐く。エルーサは不思議そうな表情をしているので、私は慌てて「もんだいないわ」と、答えた。
「――そう、ですか?」
うん、怪しまれてしまったかもしれない。あまり深く考えてなかったけれど、子供らしくない反応はどう考えても不気味な子供という印象を与えてしまうのでは無いかと私は思うのだった。
「お嬢様、失礼しますね……」
「へ?」
エルーサは私のオデコと首筋に手を当てる。動こうとすると「少しジッとしていてください」と、言われて私は大人しく――と、いうよりも緊張して硬直した。
「熱は無いようですね……安心しました」
「え、えっと……ベッドからでても?」
「それはお医者様の判断が必要だと思いますから、大人しくしていてくださいね。おなかはすいていますか?」
ここ数日はとてもマズい流動食みたいなドロッとしたスープが主食となっている。エルーサが聞いてきたということは、そろそろご飯の時間ということ――なんだけど、イマイチ食欲があるわけでは無いんだよね。
でも、食べないと体力がどんどんと落ちていくので、食べないわけにはいかない。
「たべる」
私は短くそういうとエルーサはさやしく微笑んで「お待ちくださいね」と、言って部屋から出て行く。
因みに随分とゲーム内の事を思い出すことに成功しているのだけど、残念ながら書いたり記録する事が出来ない事が現在の悩みだ。
取り敢えず、ゲーム開始の14歳まで如何にして断罪されるという破滅の道のりを回避するかを考えなくてはいけない。
主な登場人物は攻略対象のメイン5人、サブ3人、隠しキャラ2人の10人と、ヒロインのライバルキャラとなる5人の令嬢……私も人数に入っている。後は女王陛下や私の両親、お助けキャラの令嬢と魔法使い。ネームドキャラは道具屋とか武器商人、後は怪しい宿屋の店主とかかな。
多くても30キャラくらいだったと記憶している。ただし、これはゲーム内の話で現実はネームドキャラの家族や従者やメイド、執事、護衛騎士なども含めれば凄い人数が関わってくるに違いない。
何か、簡単でいい方法はないかしら?
などと考えて、さらに3日以上経っているワケで色々と考えれば考えるほど沼にはまって行く感じがする。
そして、結局熱を出してベッドから出れない日数が増えてしまうのだ。
何とかしないとダメよね。
そう思っていると、部屋の戸が叩かれて誰かが部屋へ入ってくる。戸の叩き方から専属メイドのエルーサだと分かる。
「お嬢様、お加減は如何ですか?」
エルーサは年の頃十代前半といった感じで、後ろでまとめて結ってある黒髪はとても艶やかで綺麗だ。恰好はメイド服だけど、普通にドレスも似合いそうな雰囲気を持っている。まぁ、当然のことだけど貴族の令嬢だと思われる。
これはゲーム内知識だからあれだけど、上級貴族の傍仕えなどの下働きを担当するその多くは自身の家より下位の貴族家にいる三男三女以降の人間が殆どらしい。公爵令嬢である私の世話をする人物が平民であるとは到底思えないからだ。正直なところ、私としてはどうでも良いことではあるんだけど、世間や貴族社会の中ではこういったところが重要なハズだ。
「お嬢様?」
エルーサは心配そうに私を覗き込む。私は思考の海から現実に引き戻されて思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。
「ひゃ、ひゃいっ!」
沈黙が続くこと数秒――私は小さく息を吐く。エルーサは不思議そうな表情をしているので、私は慌てて「もんだいないわ」と、答えた。
「――そう、ですか?」
うん、怪しまれてしまったかもしれない。あまり深く考えてなかったけれど、子供らしくない反応はどう考えても不気味な子供という印象を与えてしまうのでは無いかと私は思うのだった。
「お嬢様、失礼しますね……」
「へ?」
エルーサは私のオデコと首筋に手を当てる。動こうとすると「少しジッとしていてください」と、言われて私は大人しく――と、いうよりも緊張して硬直した。
「熱は無いようですね……安心しました」
「え、えっと……ベッドからでても?」
「それはお医者様の判断が必要だと思いますから、大人しくしていてくださいね。おなかはすいていますか?」
ここ数日はとてもマズい流動食みたいなドロッとしたスープが主食となっている。エルーサが聞いてきたということは、そろそろご飯の時間ということ――なんだけど、イマイチ食欲があるわけでは無いんだよね。
でも、食べないと体力がどんどんと落ちていくので、食べないわけにはいかない。
「たべる」
私は短くそういうとエルーサはさやしく微笑んで「お待ちくださいね」と、言って部屋から出て行く。
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