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第一章 悪役令嬢は動き出す
42.悪役令嬢は女王からの手紙を読む
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『拝啓、愛しい姪御殿――』
と、出だしは意外にも思ったより硬い表現で無いことを考えると、私の年齢に合わせてくれているのかな? でも、私の記憶にある女王キャロラインはそういうタイプには見えないんだけどね。
そう思っていたら、つらつらと貴族らしい挨拶がさらに続き、さすが女王と思いつつ読み進める。
『この度、私の愚かな子供達の命を救ってくれて申し訳の無い想いで寿命が縮んでしまいそうだ。この感謝の想いは我が姉であるステファニーにも伝えたが、どうしても私からも伝えておきたいと思っている』
これは近々お呼びが掛かるということなのかな? お母様に相談しておかなければいけないわね。
『アリエルは小さな国に留めておくには勿体ない才の持ち主かもしれぬ故、彼女が突飛な行動を取ったとしても出来るだけサポートを頼みたい。それではまた近いうちに――』
と、最後は『あなたの伯母より』と締め括られている。そこはあくまでも親族ですよ。を強調しておきたいみたいだ。
まぁ、確かにアリエルの魔法は天才的でそこらの魔法が得意な子供では絶対に太刀打ち出来ないレベルに既に到達している。あの子のことだから、これを気に出奔して冒険者になる! とか言い出しかねないので女王キャロラインもさぞ心配だろう。
お仲間だしサポートするのは吝かではないけど、断罪回避にはならなそうなんだよねぇ。
他のメンバーとも上手く協力関係が構築出来ればいいんだけど。最悪、アリエルとウィンディ嬢を引き連れて冒険者になるのも1つの道かもなぁ。
でも、家に迷惑を掛けてまでするのは、ちょっと気が引けるんだよね。
何にしても、女王キャロラインが直で会いたいってのは嫌な予感しかしない。まぁ、対策のしようなんて無いだろうけど。
とりあえず、当たり障りのない返事を書いておくかな――
で、次はと思って手にしたのはリンリィ嬢からの手紙だ。内容としては、アリエルが暴走したときに何も出来ずにいた事の謝罪だ。
けれど、私でも反応が遅れた程の動きについて行ける方が驚きなので気にしないようにと返事を書いた。文面も非常に真面目さが出ていて文字も美しい。ただ表現が回りくどい官僚言葉に似ている。
まぁ、らしい……か。
そして、次に手にしたのはウィンディ嬢からの手紙だった。内容的には色々とツッコミ満載だった。まず、アリエルの才能を褒めちぎって、さらにそれについて行った私を褒めちぎって、自分ももっと強くなるのでヨロシク! って、彼女は何を目指しているんだ、まったく。
ただ、追伸に魔法と魔術の使い分け、魔術理論に関して勉強したいけど、どうすれば効率的なのか教えて欲しいと書かれていた。
勉強苦手な雰囲気だったけど、大丈夫なのかしら? そんな事を思いつつ、私で良ければ教えてもいいと返事を書いておいた。
数日の間に何通もよこしてきているのはマリーだ。しかも、珍しく焦りを感じさせる文字が並んでいた。ただ、私を心配しているのか、商売を心配しているのか分からない内容の手紙を書くんじゃありません。全く――らしいと言えばらしいのだけど。
後はダリルや取り巻きの二人からも手紙が来ており、返事をしたためた。ちなみにダリルに関しては完全に商売の心配がメインだったので嫌味を書いておいてあげた。ただ魔晶石以外にも魔鉱石などもハフルスト伯爵領から届いているそうなので、一部私に届けるように指示をしていた件についての連絡もあったので丁寧にお礼を書いておいたわ。まぁ、商会の打合せなども含め、近々会えないかの確認もあったのでそちらに関してはお父様とお母様にスケジュールの確認もしないといけない。
思ったんだけど、私ってば病み上がりなのにこれから大忙しじゃない?
と、出だしは意外にも思ったより硬い表現で無いことを考えると、私の年齢に合わせてくれているのかな? でも、私の記憶にある女王キャロラインはそういうタイプには見えないんだけどね。
そう思っていたら、つらつらと貴族らしい挨拶がさらに続き、さすが女王と思いつつ読み進める。
『この度、私の愚かな子供達の命を救ってくれて申し訳の無い想いで寿命が縮んでしまいそうだ。この感謝の想いは我が姉であるステファニーにも伝えたが、どうしても私からも伝えておきたいと思っている』
これは近々お呼びが掛かるということなのかな? お母様に相談しておかなければいけないわね。
『アリエルは小さな国に留めておくには勿体ない才の持ち主かもしれぬ故、彼女が突飛な行動を取ったとしても出来るだけサポートを頼みたい。それではまた近いうちに――』
と、最後は『あなたの伯母より』と締め括られている。そこはあくまでも親族ですよ。を強調しておきたいみたいだ。
まぁ、確かにアリエルの魔法は天才的でそこらの魔法が得意な子供では絶対に太刀打ち出来ないレベルに既に到達している。あの子のことだから、これを気に出奔して冒険者になる! とか言い出しかねないので女王キャロラインもさぞ心配だろう。
お仲間だしサポートするのは吝かではないけど、断罪回避にはならなそうなんだよねぇ。
他のメンバーとも上手く協力関係が構築出来ればいいんだけど。最悪、アリエルとウィンディ嬢を引き連れて冒険者になるのも1つの道かもなぁ。
でも、家に迷惑を掛けてまでするのは、ちょっと気が引けるんだよね。
何にしても、女王キャロラインが直で会いたいってのは嫌な予感しかしない。まぁ、対策のしようなんて無いだろうけど。
とりあえず、当たり障りのない返事を書いておくかな――
で、次はと思って手にしたのはリンリィ嬢からの手紙だ。内容としては、アリエルが暴走したときに何も出来ずにいた事の謝罪だ。
けれど、私でも反応が遅れた程の動きについて行ける方が驚きなので気にしないようにと返事を書いた。文面も非常に真面目さが出ていて文字も美しい。ただ表現が回りくどい官僚言葉に似ている。
まぁ、らしい……か。
そして、次に手にしたのはウィンディ嬢からの手紙だった。内容的には色々とツッコミ満載だった。まず、アリエルの才能を褒めちぎって、さらにそれについて行った私を褒めちぎって、自分ももっと強くなるのでヨロシク! って、彼女は何を目指しているんだ、まったく。
ただ、追伸に魔法と魔術の使い分け、魔術理論に関して勉強したいけど、どうすれば効率的なのか教えて欲しいと書かれていた。
勉強苦手な雰囲気だったけど、大丈夫なのかしら? そんな事を思いつつ、私で良ければ教えてもいいと返事を書いておいた。
数日の間に何通もよこしてきているのはマリーだ。しかも、珍しく焦りを感じさせる文字が並んでいた。ただ、私を心配しているのか、商売を心配しているのか分からない内容の手紙を書くんじゃありません。全く――らしいと言えばらしいのだけど。
後はダリルや取り巻きの二人からも手紙が来ており、返事をしたためた。ちなみにダリルに関しては完全に商売の心配がメインだったので嫌味を書いておいてあげた。ただ魔晶石以外にも魔鉱石などもハフルスト伯爵領から届いているそうなので、一部私に届けるように指示をしていた件についての連絡もあったので丁寧にお礼を書いておいたわ。まぁ、商会の打合せなども含め、近々会えないかの確認もあったのでそちらに関してはお父様とお母様にスケジュールの確認もしないといけない。
思ったんだけど、私ってば病み上がりなのにこれから大忙しじゃない?
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