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第三章 悪役令嬢は学院生活を送る
137.悪役令嬢の専属メイドは魔導洞窟の下層を目指す
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アリエル王女殿下より許可を頂き、すぐに私はクーベルト辺境伯こと『黒狼』様の部下である者達と合流した。
「それではしばらく宜しくお願い致します」
「あ、ああ……えっと、何と呼べばよいだろうか?」
と、戸惑いながら言ったのはクーベルト辺境伯領の第三騎士団長であるロベルト・ヒッテンハイム様です。ヒッテンハイム子爵家の現当主の弟で辺境伯とは幼馴染と聞いております。煌めくような金髪の好青年で大剣使いの攻撃役《アタッカー》。現在の最上位者となりますが、冒険者ランクでは私の方が上です。
「ここではルーとお呼びください。ロディ様」
「『様』は付けなくてもいい。ルー殿、しばらくだが宜しく頼む。一応、知っているとは思うが、他の者達も紹介しておこう。まずは我らのパーティーの盾役であるティラだ」
そう言って、盾を持った濃い栗毛を後ろで括っている女騎士が一歩前に出る。ユーデリー騎士爵家の方でルーティラ・ユーデリー。盾術と呼ばれる盾を使った戦闘技術で戦果をあげて騎士爵となった家の方ですね。
「紹介を受けたティラですわ。盾術の私がいる限り、敵を後ろには通しません」
「宜しくお願いします。ティラ」
「で、次は斥候役のダン」
と、ダンと呼ばれた少し太ましい感じの男が前に出て手を差し出して来る。彼は今回の中で最年長でイドリアス男爵家の方でダンディバル・イドリアス様。クセの強そうな方ですね。
「俺はダンだ。頼むぜ、お嬢ちゃん」
「ええ、宜しくお願いします」
「次は後衛の回復支援が得意な魔導師ウィラだ」
ウィラと呼ばれた魔導師はパルパスフィ騎士爵家のファウィラ・パルパスフィ。パルパスフィ家は優秀な魔導師を幾人も排出している古くからある騎士家で、幾度も昇爵の話があったけれど騎士は騎士と言って断り続けている変わった家です。緑蒼色の長い髪、橙色の瞳が特徴のスレンダーな女性ですね。
「宜しくですわ。ルーさん」
「ええ、こちらこそ、ウィラさん」
「知ってはいると思いますが、見習いのミッシュとルグです」
そう言って紹介されたのはマッケイン男爵子息のミッシェル、彼は赤毛が特徴の少年です。リーデンバルト騎士爵子息ゲオルグは銀蒼色の珍しい髪色で切れ長の目が特徴的な少年です。もしかすると、今回、こちらへ『黒狼』様が来ていたのはこの二人の教育――でしょうか? 因みに彼等と会った時にひと悶着あったというか、突っかかって来たのでキチンと教育しておきました。
「宜しくお願いしますね、ミッシュとルグ」
「…………」
「…………」
二人とも視線を合わせてもくれませんね。まだ教育が足りていないようです。
「っと、今はコイツ等をイジメるのは無しで頼む。まずは『黒狼』様とアンタのところのお嬢様と合流してからにしてくれ」
ロベルト・ヒッテンハイム様は中々物分かりの良い、素晴らしい方のようです。
「今回、お嬢様と『黒狼』様をお助けするにあたって、私の役割は攻撃役《アタッカー》兼、後方支援を行います。斥候であるダン……様とは移動中に配分を検討しましょう。支援に関しても、ウィラさんと調整をしながらという事で大丈夫ですか?」
「ええ、問題ありません」
「では、一応ですが私が冒険者としては現状の最上位となりますので、皆様、私の指示に従うようにお願いします」
若い見習いの二人以外は皆、快く頷く。まぁ、若い見習いの二人はあまり戦力としては見ていませんが、足だけは引っ張らないで頂きたいところですね。お嬢様、待っていて下さるといいのですが、お嬢様ですからねぇ……クーベルト辺境伯様が手綱を引いていてくれれば良いのですけど。
「それではしばらく宜しくお願い致します」
「あ、ああ……えっと、何と呼べばよいだろうか?」
と、戸惑いながら言ったのはクーベルト辺境伯領の第三騎士団長であるロベルト・ヒッテンハイム様です。ヒッテンハイム子爵家の現当主の弟で辺境伯とは幼馴染と聞いております。煌めくような金髪の好青年で大剣使いの攻撃役《アタッカー》。現在の最上位者となりますが、冒険者ランクでは私の方が上です。
「ここではルーとお呼びください。ロディ様」
「『様』は付けなくてもいい。ルー殿、しばらくだが宜しく頼む。一応、知っているとは思うが、他の者達も紹介しておこう。まずは我らのパーティーの盾役であるティラだ」
そう言って、盾を持った濃い栗毛を後ろで括っている女騎士が一歩前に出る。ユーデリー騎士爵家の方でルーティラ・ユーデリー。盾術と呼ばれる盾を使った戦闘技術で戦果をあげて騎士爵となった家の方ですね。
「紹介を受けたティラですわ。盾術の私がいる限り、敵を後ろには通しません」
「宜しくお願いします。ティラ」
「で、次は斥候役のダン」
と、ダンと呼ばれた少し太ましい感じの男が前に出て手を差し出して来る。彼は今回の中で最年長でイドリアス男爵家の方でダンディバル・イドリアス様。クセの強そうな方ですね。
「俺はダンだ。頼むぜ、お嬢ちゃん」
「ええ、宜しくお願いします」
「次は後衛の回復支援が得意な魔導師ウィラだ」
ウィラと呼ばれた魔導師はパルパスフィ騎士爵家のファウィラ・パルパスフィ。パルパスフィ家は優秀な魔導師を幾人も排出している古くからある騎士家で、幾度も昇爵の話があったけれど騎士は騎士と言って断り続けている変わった家です。緑蒼色の長い髪、橙色の瞳が特徴のスレンダーな女性ですね。
「宜しくですわ。ルーさん」
「ええ、こちらこそ、ウィラさん」
「知ってはいると思いますが、見習いのミッシュとルグです」
そう言って紹介されたのはマッケイン男爵子息のミッシェル、彼は赤毛が特徴の少年です。リーデンバルト騎士爵子息ゲオルグは銀蒼色の珍しい髪色で切れ長の目が特徴的な少年です。もしかすると、今回、こちらへ『黒狼』様が来ていたのはこの二人の教育――でしょうか? 因みに彼等と会った時にひと悶着あったというか、突っかかって来たのでキチンと教育しておきました。
「宜しくお願いしますね、ミッシュとルグ」
「…………」
「…………」
二人とも視線を合わせてもくれませんね。まだ教育が足りていないようです。
「っと、今はコイツ等をイジメるのは無しで頼む。まずは『黒狼』様とアンタのところのお嬢様と合流してからにしてくれ」
ロベルト・ヒッテンハイム様は中々物分かりの良い、素晴らしい方のようです。
「今回、お嬢様と『黒狼』様をお助けするにあたって、私の役割は攻撃役《アタッカー》兼、後方支援を行います。斥候であるダン……様とは移動中に配分を検討しましょう。支援に関しても、ウィラさんと調整をしながらという事で大丈夫ですか?」
「ええ、問題ありません」
「では、一応ですが私が冒険者としては現状の最上位となりますので、皆様、私の指示に従うようにお願いします」
若い見習いの二人以外は皆、快く頷く。まぁ、若い見習いの二人はあまり戦力としては見ていませんが、足だけは引っ張らないで頂きたいところですね。お嬢様、待っていて下さるといいのですが、お嬢様ですからねぇ……クーベルト辺境伯様が手綱を引いていてくれれば良いのですけど。
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