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第三章 悪役令嬢は学院生活を送る
138.悪役令嬢は魔導洞窟の下層を徘徊中
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私達は現在、復活した徘徊者と追い掛けっこをしながら、数時間掛けて32階層まで戻って来た。
「はぁ……なんというか不毛ですわね」
私の言葉に閣下は苦笑を漏らす。だって、本体は38階層にいるのは分かっていて、どれだけ徘徊者をボコってもどこからともなく復活してくるわりに動き方は厭らしくて、戦闘能力的には私達の方が上だけど道を阻む能力は向こうの方が圧倒的に上なのよね。
「まぁ、君の言う事も分かるよ」
と、いいながら徘徊者をなぎ倒す。何度も繰り返して倒しているのでハッキリ言って作業感が半端ない。
「やっぱり大穴から上に上がった方がいいのでは無いでしょうか?」
「いや、流石に無理だろう。それに元々転送先が大穴だったハズ。それを考えると大穴を登れたとしても出口が存在するか分からないだろう」
確かにそうか。宙を浮くための魔法って考えたんだけど、どこかで使えないかと思っていたのだけど、残念ね。まぁ、また時間のある時に実験してみよう。
「ここを抜ければやっと31階層への道なのですよね?」
「ああ、問題は出た先の部屋が少し厄介でね」
「厄介……ですか?」
「そうだ。黒の猟犬と呼ばれている魔物なんだが、異常に高い魔法耐性を持っているから君のような魔法や魔術に特化した戦闘方法を得意とする者の天敵だ」
なるほど魔法耐性ね。確かにそれは面倒臭そうな敵ね。でも、魔法への耐性というのはどういうものなのかしら? 何らかの方法で魔法的効果を減衰させるのか、そもそも魔法自体が効かないのか。うーん、とりあえず試してみたいわね。
「…………」
ふと、気が付くと閣下の視線を感じたので彼に視線を向けると苦笑された。
「なんです?」
「いや、なんとなくだが黒の猟犬に色々と魔法や魔術を叩きこんで実験してみたい。と、いう顔をしていたのでね」
あら、正解です。なんとなく心が通じ合っている感じがして、照れちゃうわね。
「さすが閣下です。実際に魔法がどこまで効くのか試してみたいと思いますけど、如何でしょう?」
「はぁ……相手は特に素早く大剣を持った人型の魔物だ。そんな事をしている暇は無いのだが……そ、そのようなキラキラとした期待の目で見ないでくれ」
「ですが、閣下は幾度も戦った事がおありなのでしょう?」
クーベルト辺境伯が何度も下層まで冒険をしているというのは自分で話していた事で、徘徊者の倒し方や39階層への道の捜索も幾度もしていると言っていたもの。と、いうことは件の魔物とも何度も戦っているという事になる。
「ああ、それは当然だが。私の場合、独りで戦っても勝てるが、君のように打たれ弱そうな者がいる場合は盾役が必要だが、私では盾役には向いていないからな……残念だが、君の希望に応えるのは無理そうだ」
「相手の攻撃を魔法や魔術で受け止めることは可能ですか?」
「それならば可能だが……ま、まさか?」
そんなに驚かなくてもいいのでは無いかしら? 私ってば特に防御魔法と攻撃魔法が得意なのだから、防壁が効く相手であれば問題は無いと思うわ。まぁ、無理そうなら閣下にさっさと倒して貰えばいいわけだし。
「ええ、私が盾役です。一応、防御障壁を展開しながら、魔法も使って行けば問題ないと思います」
しかも、私ってば魔力量には自信があるのよ。お母様には負けるけどね!
「……はぁ、私が何を言っても聞いてくれそうには無いようだな」
「大丈夫です。無理そうなら閣下にさっさと片付けて頂くだけですわ」
「簡単に言ってくれるね」
「閣下なら当然、出来ますわよね?」
私の言葉に彼は微妙な表情を浮かべつつ「当然、出来るに決まっている」と、低音の良い声でそう言った。さすが閣下です。ふふっ、こんな所じゃないとそういう実験は出来ないからねっ♪
「はぁ……なんというか不毛ですわね」
私の言葉に閣下は苦笑を漏らす。だって、本体は38階層にいるのは分かっていて、どれだけ徘徊者をボコってもどこからともなく復活してくるわりに動き方は厭らしくて、戦闘能力的には私達の方が上だけど道を阻む能力は向こうの方が圧倒的に上なのよね。
「まぁ、君の言う事も分かるよ」
と、いいながら徘徊者をなぎ倒す。何度も繰り返して倒しているのでハッキリ言って作業感が半端ない。
「やっぱり大穴から上に上がった方がいいのでは無いでしょうか?」
「いや、流石に無理だろう。それに元々転送先が大穴だったハズ。それを考えると大穴を登れたとしても出口が存在するか分からないだろう」
確かにそうか。宙を浮くための魔法って考えたんだけど、どこかで使えないかと思っていたのだけど、残念ね。まぁ、また時間のある時に実験してみよう。
「ここを抜ければやっと31階層への道なのですよね?」
「ああ、問題は出た先の部屋が少し厄介でね」
「厄介……ですか?」
「そうだ。黒の猟犬と呼ばれている魔物なんだが、異常に高い魔法耐性を持っているから君のような魔法や魔術に特化した戦闘方法を得意とする者の天敵だ」
なるほど魔法耐性ね。確かにそれは面倒臭そうな敵ね。でも、魔法への耐性というのはどういうものなのかしら? 何らかの方法で魔法的効果を減衰させるのか、そもそも魔法自体が効かないのか。うーん、とりあえず試してみたいわね。
「…………」
ふと、気が付くと閣下の視線を感じたので彼に視線を向けると苦笑された。
「なんです?」
「いや、なんとなくだが黒の猟犬に色々と魔法や魔術を叩きこんで実験してみたい。と、いう顔をしていたのでね」
あら、正解です。なんとなく心が通じ合っている感じがして、照れちゃうわね。
「さすが閣下です。実際に魔法がどこまで効くのか試してみたいと思いますけど、如何でしょう?」
「はぁ……相手は特に素早く大剣を持った人型の魔物だ。そんな事をしている暇は無いのだが……そ、そのようなキラキラとした期待の目で見ないでくれ」
「ですが、閣下は幾度も戦った事がおありなのでしょう?」
クーベルト辺境伯が何度も下層まで冒険をしているというのは自分で話していた事で、徘徊者の倒し方や39階層への道の捜索も幾度もしていると言っていたもの。と、いうことは件の魔物とも何度も戦っているという事になる。
「ああ、それは当然だが。私の場合、独りで戦っても勝てるが、君のように打たれ弱そうな者がいる場合は盾役が必要だが、私では盾役には向いていないからな……残念だが、君の希望に応えるのは無理そうだ」
「相手の攻撃を魔法や魔術で受け止めることは可能ですか?」
「それならば可能だが……ま、まさか?」
そんなに驚かなくてもいいのでは無いかしら? 私ってば特に防御魔法と攻撃魔法が得意なのだから、防壁が効く相手であれば問題は無いと思うわ。まぁ、無理そうなら閣下にさっさと倒して貰えばいいわけだし。
「ええ、私が盾役です。一応、防御障壁を展開しながら、魔法も使って行けば問題ないと思います」
しかも、私ってば魔力量には自信があるのよ。お母様には負けるけどね!
「……はぁ、私が何を言っても聞いてくれそうには無いようだな」
「大丈夫です。無理そうなら閣下にさっさと片付けて頂くだけですわ」
「簡単に言ってくれるね」
「閣下なら当然、出来ますわよね?」
私の言葉に彼は微妙な表情を浮かべつつ「当然、出来るに決まっている」と、低音の良い声でそう言った。さすが閣下です。ふふっ、こんな所じゃないとそういう実験は出来ないからねっ♪
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