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第三章 悪役令嬢は学院生活を送る
253.悪役令嬢は秘密の訓練施設に向かう
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バーレモントの大穴の隠し部屋で色々あってから、お母様主導で王家が所有する屋敷の側に新しい建物を建てたり、罪人向けの施設を作ったり。法整備に関しては私は関わっていないので、アレだけど、秘密の訓練施設の構築なども行った。
因みに、現在、バーレモントの大穴の魔導洞窟管理者の権限を持つのは女王キャロライン、お母様、私の三名だけで、追々は人員追加も視野に入れているけれど、現状は三人だけに留めている。これに関しては政治的な理由が大きく、今はよほどの理由が無い限り、この情報は秘匿される流れになっている。
王家が所有する屋敷近くに建てた新しい建物に関しては所有者をアリエルとして、定期的に交流会と称して私達の部隊メンバーが召集され訓練を行う流れで決定。
そして、本日、その一回目が行われる。
一度、王都の我が家に集合して新しく作った馬車に参加者を乗せてバーレモントの大穴近くの王家が所有する屋敷の側にある現在まだ建築中の建物に向かった。
「いやぁ、快適であった。私の物より更に中が広く豪華な作りになっておったな」
と、アリエルが偉そうにそう言った。王家の屋敷がバーレモントの大穴傍にある理由だけど、元々はこの魔導洞窟を管理していたのはミストリアの王族だった為なんだけど、先代女王の時代に第一王子がやらかすまではバーレモントの大穴に王族が訓練と称した魔導洞窟攻略用の宿泊施設として用意されている物で、ここ長らくは数年に一度の視察でしか使用されていないらしい。
一応、屋敷自体は管理を任されている者がいて、いつでも使用可能な状態にはなっているらしい。
「全く、アリエルが先頭だと皆が降りれないと言ったのに――聞かないのだから」
「はっはっはっ、少しくらい気にするな。それにそこの建屋の鍵は私が持っているのだからな?」
実は私も合鍵を持っているんだけど、まぁ、態々言う必要は無いから今は言わないけど。
アリエルはそう言いながら、まだ建築中と言っても建物自体は既に完成していて、内装や外壁などの処理、建物周辺の整備、建物内の各部屋などなどがまだ出来ていない。と、いう状況なんだけど、大勢の人間が寝泊まりするような施設では無く、あくまでも魔導洞窟の入り口を隠すのが目的なので、正直言って、内装など含めてどうでもよかったりする旨をお母様に伝えると、それはダメだと説教されてしまったのよね。
なんとも、面倒な話ではあるけれど、そういう部分もキチンと作っていないと、もし上位の貴族や他国の貴族に見られた時に恥をかく可能性などを考慮して――と、いうことらしい。まぁ、キチンと作ってあれば、入り口を上手く隠蔽出来る要因にもなるかな。とは思っている。
「なら、サッサと開けて入りましょう」
「お、そうだな! では、皆ついてまいれ!」
と、上機嫌なアリエルは屋敷の扉の鍵を開け、扉を開き中へ入っていく。私は小さく溜息を吐きつつ、馬車から降りてくる皆を屋敷内へ入るように促して、皆が入るのを待ってから馬車の扉を閉めて、屋敷へ入る。
事前に屋敷の構造などもチェック済み――と、いうよりも魔導洞窟入口の管理者権限を設定する為に何度か来ているので、中も慣れたものだ。まぁ、ほとんどの者が初めての場所ではあるので、緊張している者も多いように見受けられる。
そして、私達は皆を案内して屋敷の奥に設置している巨大な扉の前へ移動する。
「で、アリエル。あそこの扉を開ければいいのか?」
「ええ、お願いするわ」
「ふむふむ。これでっと……どうだ?」
アリエルは事前に教えた通りに扉を開けると、重い重厚な音が響き、扉がゆっくりと開く――因みにこの音もゆっくりと開く仕組みも魔導洞窟の設定にある演出効果なんだけど、なんとも不思議な仕組みを作ったのものよね。まったく賢人サルバトーレの趣味の悪さに思わず感心してしまうわ。
「皆様、扉の先へ進んで頂いて、乗り物がありますので、そちらの方に乗り込んでくださいませ」
私の言葉に皆は静かに扉の先へ進む。因みに移動距離が意外とあるので、魔導洞窟の機能内にあったルート限定のゴンドラっぽい乗り物を用意した。一気に200人程度は移動出来る優れモノで技術面の話をすれば、今後、こういった乗り物を作る事も出来なくは無いけれど、まぁ、そこは後回しでいいかとお母様とも話は済んでいる。
そして、皆でゴンドラに乗り込んで私は先頭の車両に乗って起動ボタンを押す。
「おおっ、動いたぞ」
と、アリエルは大喜びだ。結構な速度で移動できるのは魔導洞窟と設定されている中だけらしいく、固定のルートでしか移動できないのだけど、最下層まで普通に移動したら半日以上掛かってしまうところ、20分程度で移動出来る優れモノだ。
「エステリア様、この乗り物は凄いですね」
「ええ、よく分からない技術で動いてるわけだけどね」
因みに移動コストが掛かるので、魔導洞窟内に大量に設置したりは出来ないのも困りものよね。どうにも魔導洞窟ポイントが掛かるってところもまだ技術的によく分かっていないし、巨大な質量を車輪も無く動かせるのはホント謎技術としか言えない。
「でも、リンリィ。今日はこちらに来ても良かったのかしら?」
「ええ、お師匠様からも出来るだけ参加するようにと指示がありましたし、まぁ、私がお役に立てるか分かりませんが、武器等々の技術面について私が居た方が良いでしょうし」
「まぁ、そうね。盾にしても新型の魔銃についてもリンリィのおかげで本当に助かってるわ」
「新型の魔銃ですか?」
と、リンリィの言葉にウィンディが反応する。アリエルも聞き耳を立てる程に興味津々のようだけど、新型魔銃については訓練場に到着してから皆に説明するので、それまではお預けよ。
因みに、現在、バーレモントの大穴の魔導洞窟管理者の権限を持つのは女王キャロライン、お母様、私の三名だけで、追々は人員追加も視野に入れているけれど、現状は三人だけに留めている。これに関しては政治的な理由が大きく、今はよほどの理由が無い限り、この情報は秘匿される流れになっている。
王家が所有する屋敷近くに建てた新しい建物に関しては所有者をアリエルとして、定期的に交流会と称して私達の部隊メンバーが召集され訓練を行う流れで決定。
そして、本日、その一回目が行われる。
一度、王都の我が家に集合して新しく作った馬車に参加者を乗せてバーレモントの大穴近くの王家が所有する屋敷の側にある現在まだ建築中の建物に向かった。
「いやぁ、快適であった。私の物より更に中が広く豪華な作りになっておったな」
と、アリエルが偉そうにそう言った。王家の屋敷がバーレモントの大穴傍にある理由だけど、元々はこの魔導洞窟を管理していたのはミストリアの王族だった為なんだけど、先代女王の時代に第一王子がやらかすまではバーレモントの大穴に王族が訓練と称した魔導洞窟攻略用の宿泊施設として用意されている物で、ここ長らくは数年に一度の視察でしか使用されていないらしい。
一応、屋敷自体は管理を任されている者がいて、いつでも使用可能な状態にはなっているらしい。
「全く、アリエルが先頭だと皆が降りれないと言ったのに――聞かないのだから」
「はっはっはっ、少しくらい気にするな。それにそこの建屋の鍵は私が持っているのだからな?」
実は私も合鍵を持っているんだけど、まぁ、態々言う必要は無いから今は言わないけど。
アリエルはそう言いながら、まだ建築中と言っても建物自体は既に完成していて、内装や外壁などの処理、建物周辺の整備、建物内の各部屋などなどがまだ出来ていない。と、いう状況なんだけど、大勢の人間が寝泊まりするような施設では無く、あくまでも魔導洞窟の入り口を隠すのが目的なので、正直言って、内装など含めてどうでもよかったりする旨をお母様に伝えると、それはダメだと説教されてしまったのよね。
なんとも、面倒な話ではあるけれど、そういう部分もキチンと作っていないと、もし上位の貴族や他国の貴族に見られた時に恥をかく可能性などを考慮して――と、いうことらしい。まぁ、キチンと作ってあれば、入り口を上手く隠蔽出来る要因にもなるかな。とは思っている。
「なら、サッサと開けて入りましょう」
「お、そうだな! では、皆ついてまいれ!」
と、上機嫌なアリエルは屋敷の扉の鍵を開け、扉を開き中へ入っていく。私は小さく溜息を吐きつつ、馬車から降りてくる皆を屋敷内へ入るように促して、皆が入るのを待ってから馬車の扉を閉めて、屋敷へ入る。
事前に屋敷の構造などもチェック済み――と、いうよりも魔導洞窟入口の管理者権限を設定する為に何度か来ているので、中も慣れたものだ。まぁ、ほとんどの者が初めての場所ではあるので、緊張している者も多いように見受けられる。
そして、私達は皆を案内して屋敷の奥に設置している巨大な扉の前へ移動する。
「で、アリエル。あそこの扉を開ければいいのか?」
「ええ、お願いするわ」
「ふむふむ。これでっと……どうだ?」
アリエルは事前に教えた通りに扉を開けると、重い重厚な音が響き、扉がゆっくりと開く――因みにこの音もゆっくりと開く仕組みも魔導洞窟の設定にある演出効果なんだけど、なんとも不思議な仕組みを作ったのものよね。まったく賢人サルバトーレの趣味の悪さに思わず感心してしまうわ。
「皆様、扉の先へ進んで頂いて、乗り物がありますので、そちらの方に乗り込んでくださいませ」
私の言葉に皆は静かに扉の先へ進む。因みに移動距離が意外とあるので、魔導洞窟の機能内にあったルート限定のゴンドラっぽい乗り物を用意した。一気に200人程度は移動出来る優れモノで技術面の話をすれば、今後、こういった乗り物を作る事も出来なくは無いけれど、まぁ、そこは後回しでいいかとお母様とも話は済んでいる。
そして、皆でゴンドラに乗り込んで私は先頭の車両に乗って起動ボタンを押す。
「おおっ、動いたぞ」
と、アリエルは大喜びだ。結構な速度で移動できるのは魔導洞窟と設定されている中だけらしいく、固定のルートでしか移動できないのだけど、最下層まで普通に移動したら半日以上掛かってしまうところ、20分程度で移動出来る優れモノだ。
「エステリア様、この乗り物は凄いですね」
「ええ、よく分からない技術で動いてるわけだけどね」
因みに移動コストが掛かるので、魔導洞窟内に大量に設置したりは出来ないのも困りものよね。どうにも魔導洞窟ポイントが掛かるってところもまだ技術的によく分かっていないし、巨大な質量を車輪も無く動かせるのはホント謎技術としか言えない。
「でも、リンリィ。今日はこちらに来ても良かったのかしら?」
「ええ、お師匠様からも出来るだけ参加するようにと指示がありましたし、まぁ、私がお役に立てるか分かりませんが、武器等々の技術面について私が居た方が良いでしょうし」
「まぁ、そうね。盾にしても新型の魔銃についてもリンリィのおかげで本当に助かってるわ」
「新型の魔銃ですか?」
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