251 / 314
第三章 悪役令嬢は学院生活を送る
252.悪役令嬢はバーレモントの大穴でヤバイモノを見つける
しおりを挟む
「地図情報の更新出来る機能を見つけました」
「あら、試しに使ってみましょう」
お母様の言葉に返事をしてボタンをポチる。
『情報を更新します。神の目へ接続します....』
と、画面に表示がなされ、私は思わず固まってしまう。うわぁ、賢人サルバトーレ――色々やらかしてるわぁ。何が神の目よ。これって衛星じゃないの? そんなもん、打ち上げてんじゃないわよ!
そして、画面にすぐに現在の地図情報が更新され表示される。と、いうか一体どういう技術を使っているのか全く分からない。
「これは危険な技術ね」
お母様が画面を見ながらそう言った。まさにその通りだ。この世界――と、いうか前世でも地図情報というのは結構扱いが難しい物で、簡単に全世界の至る場所を見ることが出来たわけだけど、詳細で且つリアルタイムな衛星写真とかは軍事利用されるような代物だった。故にお母様が危険な技術と言ったのは当然なのだ。
「全くです。賢人サルバトーレの持つこういった技術に触れるのは危険だということを今すごく実感しています」
「確かにそうね。これはキャロルにも相談した上でこの階層には通常の方法では入れないような仕組みが必要になるわね」
「――ですね。あ、この位置でどうでしょう?」
と、私は地図情報を確認しながら王家の所有する屋敷らしきところを拡大してピンを刺す。
「もう少し近くにある池の側はどうかしら? そこに入口を作って、管理用の建物をそこに建てて入口自体を隠すようにしましょう」
「そうですね。あ、入口用の設定も色々と出来るみたいですね――どうします? 管理者権限の登録が出来るようですので、お母様と私を登録するようにしましょうか」
「――そうね、ひとまずはそれで。後からキャロルも追加とかって出来るのかしら?」
「仕組み的には出来ると思いますよ――はい、これで私とお母様に管理者権限を付与しました。この入口は管理者権限を持つ者が開けなければ開かないように制限をかけました」
私はそう言いながら設定をし終えた後に入口からこの魔導洞窟までのルート設定を開始する。
「えっと、ここの最下層に向けて新たな道を作って、最下層の設定も今やっておいた方がいいですよね?」
「そうね、パパッとやってしまいなさい」
「畏まりました」
と、私はザックリと道を構築して、最下層に新たな階層を作って、そこに道を繋げる。なんとも不可思議な仕組みではあるが、ふと数値が減っている部分を見つけて、ふと気が付く。んー、もしかして、これって魔導洞窟になんらかのポイントが付与されていて、それを使って編集出来ているのかもしれない。
そもそも、そのポイントって何よ? と、私はその数値のところをタップすると、小ウィンドウが開き、そこに詳細内容が記載されていた。
「お母様、こちらを見て頂けますか?」
と、私はその部分に指を指し、お母様はそこ見て不思議そうな視線を私に向けた。
「魔導洞窟ポイント――とは? 魔導洞窟内で回収した魔力を数値化し、それを使って魔物の生成や魔導洞窟の編集に使用するポイントである。回収した魔力というのはどういうことなのかしら?」
「そこは気になりますね。たぶんですけど、魔導洞窟では死体が残らないという点と関りがあるのではないでしょうか?」
そう。魔導洞窟で死んだ者を放置しておくと、魔導洞窟に飲み込まれ消えてしまうらしい。これはどの魔導洞窟でも同様の事が起こるらしくて、もしかすると、魔導洞窟内で死んだ者の肉体を魔力に変質させて、それを魔導洞窟ポイントとして計上し、魔導洞窟内のどこかで蓄積しているのでは無いかと思う。
「ひとつ気になったのだけど、魔導洞窟内で死体が魔導洞窟に喰われるというのは確かかもしれないけれど、それによって溜められた魔力というのは使わなければどうなるのかしら?」
「たぶんですが、一定数値を超えるポイントを消費しない、もしくは長期間ポイントを消費しないことで、氾濫が起きる仕組みになっているのでは無いかと思います」
私がそう言うとお母様は「なるほどね」と、複雑な感情が混ざり合ったような雰囲気でそう言った。
「ここ20年ほどは騎士団が管理している為に一般の冒険者は入れない仕組みというのは問題があるのでは無くって?」
「そこのところは検証が必要かもしれませんね。アンダンテール大洞窟でも同様だと考えないと問題があるかもしれませんし、どうやら魔物を倒しても、ポイントが回収されるようです。ただ、魔物を発生させる仕組みにもポイントが必要なようですね。これは私の勝手なアイデアとして聞いて貰いたいのですが、第一層から第三層は騎士の訓練に使うのは問題無いと思います。で、第四層から第六層に死罪相当の罪人を送る場所にするのはどうでしょう?」
これはこれで問題はあるだろうけど、罪人の罪の重さに沿って三段階に分けて、そこで魔物と戦い、魔導洞窟の魔物から得られる魔石を回収させる。当然、魔石はミストリアの王家が所有する物として扱えば、よい気がする。
「――なるほど。それに関しては後日、立案書をまとめてキャロルに話をする方向にしましょう。でも、そうなると、各階層へ直通する道や管理する為の場所が必要になるわね」
「ですね。その辺りはまた後日にしましょう。ひとまず、今回はここに収められている端末などを回収して、撤退としませんか?」
「そうね」
そうして、私とお母様は隠し部屋から出て、入口を再封印して、閣下達とも合流してバーレモントの大穴から外へ出る事にした。
「あら、試しに使ってみましょう」
お母様の言葉に返事をしてボタンをポチる。
『情報を更新します。神の目へ接続します....』
と、画面に表示がなされ、私は思わず固まってしまう。うわぁ、賢人サルバトーレ――色々やらかしてるわぁ。何が神の目よ。これって衛星じゃないの? そんなもん、打ち上げてんじゃないわよ!
そして、画面にすぐに現在の地図情報が更新され表示される。と、いうか一体どういう技術を使っているのか全く分からない。
「これは危険な技術ね」
お母様が画面を見ながらそう言った。まさにその通りだ。この世界――と、いうか前世でも地図情報というのは結構扱いが難しい物で、簡単に全世界の至る場所を見ることが出来たわけだけど、詳細で且つリアルタイムな衛星写真とかは軍事利用されるような代物だった。故にお母様が危険な技術と言ったのは当然なのだ。
「全くです。賢人サルバトーレの持つこういった技術に触れるのは危険だということを今すごく実感しています」
「確かにそうね。これはキャロルにも相談した上でこの階層には通常の方法では入れないような仕組みが必要になるわね」
「――ですね。あ、この位置でどうでしょう?」
と、私は地図情報を確認しながら王家の所有する屋敷らしきところを拡大してピンを刺す。
「もう少し近くにある池の側はどうかしら? そこに入口を作って、管理用の建物をそこに建てて入口自体を隠すようにしましょう」
「そうですね。あ、入口用の設定も色々と出来るみたいですね――どうします? 管理者権限の登録が出来るようですので、お母様と私を登録するようにしましょうか」
「――そうね、ひとまずはそれで。後からキャロルも追加とかって出来るのかしら?」
「仕組み的には出来ると思いますよ――はい、これで私とお母様に管理者権限を付与しました。この入口は管理者権限を持つ者が開けなければ開かないように制限をかけました」
私はそう言いながら設定をし終えた後に入口からこの魔導洞窟までのルート設定を開始する。
「えっと、ここの最下層に向けて新たな道を作って、最下層の設定も今やっておいた方がいいですよね?」
「そうね、パパッとやってしまいなさい」
「畏まりました」
と、私はザックリと道を構築して、最下層に新たな階層を作って、そこに道を繋げる。なんとも不可思議な仕組みではあるが、ふと数値が減っている部分を見つけて、ふと気が付く。んー、もしかして、これって魔導洞窟になんらかのポイントが付与されていて、それを使って編集出来ているのかもしれない。
そもそも、そのポイントって何よ? と、私はその数値のところをタップすると、小ウィンドウが開き、そこに詳細内容が記載されていた。
「お母様、こちらを見て頂けますか?」
と、私はその部分に指を指し、お母様はそこ見て不思議そうな視線を私に向けた。
「魔導洞窟ポイント――とは? 魔導洞窟内で回収した魔力を数値化し、それを使って魔物の生成や魔導洞窟の編集に使用するポイントである。回収した魔力というのはどういうことなのかしら?」
「そこは気になりますね。たぶんですけど、魔導洞窟では死体が残らないという点と関りがあるのではないでしょうか?」
そう。魔導洞窟で死んだ者を放置しておくと、魔導洞窟に飲み込まれ消えてしまうらしい。これはどの魔導洞窟でも同様の事が起こるらしくて、もしかすると、魔導洞窟内で死んだ者の肉体を魔力に変質させて、それを魔導洞窟ポイントとして計上し、魔導洞窟内のどこかで蓄積しているのでは無いかと思う。
「ひとつ気になったのだけど、魔導洞窟内で死体が魔導洞窟に喰われるというのは確かかもしれないけれど、それによって溜められた魔力というのは使わなければどうなるのかしら?」
「たぶんですが、一定数値を超えるポイントを消費しない、もしくは長期間ポイントを消費しないことで、氾濫が起きる仕組みになっているのでは無いかと思います」
私がそう言うとお母様は「なるほどね」と、複雑な感情が混ざり合ったような雰囲気でそう言った。
「ここ20年ほどは騎士団が管理している為に一般の冒険者は入れない仕組みというのは問題があるのでは無くって?」
「そこのところは検証が必要かもしれませんね。アンダンテール大洞窟でも同様だと考えないと問題があるかもしれませんし、どうやら魔物を倒しても、ポイントが回収されるようです。ただ、魔物を発生させる仕組みにもポイントが必要なようですね。これは私の勝手なアイデアとして聞いて貰いたいのですが、第一層から第三層は騎士の訓練に使うのは問題無いと思います。で、第四層から第六層に死罪相当の罪人を送る場所にするのはどうでしょう?」
これはこれで問題はあるだろうけど、罪人の罪の重さに沿って三段階に分けて、そこで魔物と戦い、魔導洞窟の魔物から得られる魔石を回収させる。当然、魔石はミストリアの王家が所有する物として扱えば、よい気がする。
「――なるほど。それに関しては後日、立案書をまとめてキャロルに話をする方向にしましょう。でも、そうなると、各階層へ直通する道や管理する為の場所が必要になるわね」
「ですね。その辺りはまた後日にしましょう。ひとまず、今回はここに収められている端末などを回収して、撤退としませんか?」
「そうね」
そうして、私とお母様は隠し部屋から出て、入口を再封印して、閣下達とも合流してバーレモントの大穴から外へ出る事にした。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】長男は悪役で次男はヒーローで、私はへっぽこ姫だけど死亡フラグは折って頑張ります!
くま
ファンタジー
2022年4月書籍化いたしました!
イラストレータはれんたさん。とても可愛いらしく仕上げて貰えて感謝感激です(*≧∀≦*)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
池に溺れてしまったこの国のお姫様、エメラルド。
あれ?ここって前世で読んだ小説の世界!?
長男の王子は悪役!?次男の王子はヒーロー!?
二人共あの小説のキャラクターじゃん!
そして私は……誰だ!!?え?すぐ死ぬキャラ!?何それ!兄様達はチート過ぎるくらい魔力が強いのに、私はなんてこった!!
へっぽこじゃん!?!
しかも家族仲、兄弟仲が……悪いよ!?
悪役だろうが、ヒーローだろうがみんな仲良くが一番!そして私はへっぽこでも生き抜いてみせる!!
とあるへっぽこ姫が家族と仲良くなる作戦を頑張りつつ、みんなに溺愛されまくるお話です。
※基本家族愛中心です。主人公も幼い年齢からスタートなので、恋愛編はまだ先かなと。
それでもよろしければエメラルド達の成長を温かく見守ってください!
※途中なんか残酷シーンあるあるかもなので、、、苦手でしたらごめんなさい
※不定期更新なります!
現在キャラクター達のイメージ図を描いてます。随時更新するようにします。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる