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第四章 悪役令嬢は王女と共に戦場を駆ける
265.悪役令嬢は作戦について語る
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『既にレシアス侯爵側からは国境のリビオラ砦の防衛準備を整えているとの件、それとハーブスト公爵に援軍要請の話を私は受け取っているわ。ステフの方も聞いているわよね?』
「ええ、こちら側からは第二、第三騎士団を派遣予定よ。ただ、フィリオ率いる第一騎士団は領の北西側に配置をする予定になっているわ。状況次第ではかの領地でも、西側の隣国でも、即座に対応可能よ」
『フィリオか、元気にやっているの?』
「ええ、いい加減に結婚しろと旦那様は言っているけれど、まぁ、相手がいないのだから、どうすることも出来ないわよね」
と、お母様と女王キャロラインは楽し気に話題を出して来たのはお父様の弟でハレイア子爵と名乗っているフィリオ叔父様のことだ。まさに独身貴族って感じだけど、お父様が認める第一騎士団の副団長でもある。他の騎士に少しだけ話を聞いた事があるけれど、物凄く強い剣士でもあるらしい。因みに第一騎士団の団長というのは基本的に当主が担うので、第一騎士団の副団長というのは第一騎士団の実質トップといえる。
因みにこれは実際に聞いた話ではなくて、あくまでも噂話でしかないけれど領内の特にメイド達の間では有名な話で、どうやらフィリオ叔父様は絶対に結ばれる事のないとある令嬢に恋をして、それが忘れられず未だに独りなのだという話だ。なんとも、ロマンティックな話なんだけど、でも、本当にそれいいのか叔父様――と、私は言っておきたいところだ。まぁ、会った事はあるけど、あまり話をしたことも無い相手なので、直で言う事もないだろうけどね。
『まぁ、それにつていはいいでしょ。それよりも白薔薇騎士団の出兵についてだ』
女王キャロラインは話の途中で女王様モードに切り替わった瞬間、不思議と通信であっても空気か変わるような感じあった。因みに白薔薇騎士団というのがアリエル指揮下の新設騎士団の正式名称で、実は由緒正しい騎士団名らしい。古くは百年以上前のミストリアにいた王女が作った騎士団名で王女時代の騎士団名として、その時代の長女である王女が使う騎士団名らしい。なお、次女の場合、白百合騎士団となるらしい。
『詳細についてはリアの方から話を聞きたいと思っているのだ――けど、どうかしら?』
そう女王キャロラインは途中で女王様モードから素に戻って、そう言った。まぁ、アリエルにはもし動く事になればどうするか? に、ついては先日吹き込んでおいたのだけど、私から女王キャロラインに説明しておいた方がいいでしょうね。
「分かりました。正直なところ、敵次第という流れではあると思いますが、地形的に相手は街道沿いのクールナー平原からリビオラ砦に向かうでしょう」
リビオラ砦は国境付近の要所で、スーリアルから陸路で向かう場合、クールナー平原を超えると深い森と高い山がある為にリビオラ砦付近を通らざるを得ない。
「なので、私達はリビオラ砦よりスーリアル側の山側に陣を構え、クールナー平原に向かって新型魔銃による一斉射にて殲滅します。正直、こう言ってしまうと自信過剰だと言われかねませんけど、これによって敵は撤退せざるを得なくなるでしょう」
『それほどなの?』
と、女王キャロラインの驚きの声に『はい、母上。下手をすると撤退どろこでは無いかもしれまんよ』と、少し悪戯っぽく言う。でも、想定する距離より遠いところから攻撃を受けて大損害が出た場合、普通は撤退するか、射程圏内から引いて再編成せざるを得ないと思うのだけど。
「それでも相手が進軍を止めない場合はどうするのかしら?」
お母様は敢えてその質問をする。前にお母様には説明をしているのだけど、これはアリエルに答えさせたい――と、いう内容なのかもしれないわね。そう思っていると、アリエルが即座に答える。
『その場合、再度、新型魔銃による射撃で潰します。それでも進んできた場合は森側に配置した部隊で殲滅します。ま、出来るだけ遠方射撃で相手をすり潰してしまいたいところですけどね』
まぁ、基本的に近接戦闘が行われるという想定はしていない。当然、魔法による攻撃なども考慮しているけれど、この世界にあれだけの射程距離、威力、命中精度を持った兵器というのは存在しない。本当は魔法で空を飛べれば、もっと確実に潰せるんだけど、それは欲深すぎるというヤツね。
「本当に可能なのかしら? いっても、皆、子供ばかりの部隊ですよ?」
お母様はこれも敢えて言っているのでしょうね。幾度か訓練会にも来て見ているから知っているハズなのにそう言うのだから――まぁ、確かに実戦経験という点においてはほぼゼロだから、心配するところではあるけど。
『伯母様の心配も分からなくはありませんね。でも、私達は皆がキチンと出来ると信じておりますし、いざとなれば私やリアがいるので、心配ご無用と言っておきましょう』
アリエルは自信満々にそう言うわけだけど、まぁ、私とアリエル、他にもリンリィやウィンディもいる事を考えれば早々に被害が出るような事にはならないと思う。逆に戦場に駆り出されるスーリアルの兵士達が少し可哀想だとも思ってしまう。
「では、一応伯母として言っておきますね。調子に乗り過ぎてはいけません。戦場には魔物が棲んでいるのですから、どんな時でも常に冷静を心がけ、一粒の油断も慢心も許しません。これはリアも同様です」
「はい、お母様」
『ふふっ、私達の娘はなんとも頼もしい。新型魔銃の運用例を高みの見物させて貰いましょう』
と、女王キャロラインも上機嫌でそう言って、その後、お母様と女王キャロライン、アリエルと近況や今後の色々を離しながら家族会議を終えた。
「ええ、こちら側からは第二、第三騎士団を派遣予定よ。ただ、フィリオ率いる第一騎士団は領の北西側に配置をする予定になっているわ。状況次第ではかの領地でも、西側の隣国でも、即座に対応可能よ」
『フィリオか、元気にやっているの?』
「ええ、いい加減に結婚しろと旦那様は言っているけれど、まぁ、相手がいないのだから、どうすることも出来ないわよね」
と、お母様と女王キャロラインは楽し気に話題を出して来たのはお父様の弟でハレイア子爵と名乗っているフィリオ叔父様のことだ。まさに独身貴族って感じだけど、お父様が認める第一騎士団の副団長でもある。他の騎士に少しだけ話を聞いた事があるけれど、物凄く強い剣士でもあるらしい。因みに第一騎士団の団長というのは基本的に当主が担うので、第一騎士団の副団長というのは第一騎士団の実質トップといえる。
因みにこれは実際に聞いた話ではなくて、あくまでも噂話でしかないけれど領内の特にメイド達の間では有名な話で、どうやらフィリオ叔父様は絶対に結ばれる事のないとある令嬢に恋をして、それが忘れられず未だに独りなのだという話だ。なんとも、ロマンティックな話なんだけど、でも、本当にそれいいのか叔父様――と、私は言っておきたいところだ。まぁ、会った事はあるけど、あまり話をしたことも無い相手なので、直で言う事もないだろうけどね。
『まぁ、それにつていはいいでしょ。それよりも白薔薇騎士団の出兵についてだ』
女王キャロラインは話の途中で女王様モードに切り替わった瞬間、不思議と通信であっても空気か変わるような感じあった。因みに白薔薇騎士団というのがアリエル指揮下の新設騎士団の正式名称で、実は由緒正しい騎士団名らしい。古くは百年以上前のミストリアにいた王女が作った騎士団名で王女時代の騎士団名として、その時代の長女である王女が使う騎士団名らしい。なお、次女の場合、白百合騎士団となるらしい。
『詳細についてはリアの方から話を聞きたいと思っているのだ――けど、どうかしら?』
そう女王キャロラインは途中で女王様モードから素に戻って、そう言った。まぁ、アリエルにはもし動く事になればどうするか? に、ついては先日吹き込んでおいたのだけど、私から女王キャロラインに説明しておいた方がいいでしょうね。
「分かりました。正直なところ、敵次第という流れではあると思いますが、地形的に相手は街道沿いのクールナー平原からリビオラ砦に向かうでしょう」
リビオラ砦は国境付近の要所で、スーリアルから陸路で向かう場合、クールナー平原を超えると深い森と高い山がある為にリビオラ砦付近を通らざるを得ない。
「なので、私達はリビオラ砦よりスーリアル側の山側に陣を構え、クールナー平原に向かって新型魔銃による一斉射にて殲滅します。正直、こう言ってしまうと自信過剰だと言われかねませんけど、これによって敵は撤退せざるを得なくなるでしょう」
『それほどなの?』
と、女王キャロラインの驚きの声に『はい、母上。下手をすると撤退どろこでは無いかもしれまんよ』と、少し悪戯っぽく言う。でも、想定する距離より遠いところから攻撃を受けて大損害が出た場合、普通は撤退するか、射程圏内から引いて再編成せざるを得ないと思うのだけど。
「それでも相手が進軍を止めない場合はどうするのかしら?」
お母様は敢えてその質問をする。前にお母様には説明をしているのだけど、これはアリエルに答えさせたい――と、いう内容なのかもしれないわね。そう思っていると、アリエルが即座に答える。
『その場合、再度、新型魔銃による射撃で潰します。それでも進んできた場合は森側に配置した部隊で殲滅します。ま、出来るだけ遠方射撃で相手をすり潰してしまいたいところですけどね』
まぁ、基本的に近接戦闘が行われるという想定はしていない。当然、魔法による攻撃なども考慮しているけれど、この世界にあれだけの射程距離、威力、命中精度を持った兵器というのは存在しない。本当は魔法で空を飛べれば、もっと確実に潰せるんだけど、それは欲深すぎるというヤツね。
「本当に可能なのかしら? いっても、皆、子供ばかりの部隊ですよ?」
お母様はこれも敢えて言っているのでしょうね。幾度か訓練会にも来て見ているから知っているハズなのにそう言うのだから――まぁ、確かに実戦経験という点においてはほぼゼロだから、心配するところではあるけど。
『伯母様の心配も分からなくはありませんね。でも、私達は皆がキチンと出来ると信じておりますし、いざとなれば私やリアがいるので、心配ご無用と言っておきましょう』
アリエルは自信満々にそう言うわけだけど、まぁ、私とアリエル、他にもリンリィやウィンディもいる事を考えれば早々に被害が出るような事にはならないと思う。逆に戦場に駆り出されるスーリアルの兵士達が少し可哀想だとも思ってしまう。
「では、一応伯母として言っておきますね。調子に乗り過ぎてはいけません。戦場には魔物が棲んでいるのですから、どんな時でも常に冷静を心がけ、一粒の油断も慢心も許しません。これはリアも同様です」
「はい、お母様」
『ふふっ、私達の娘はなんとも頼もしい。新型魔銃の運用例を高みの見物させて貰いましょう』
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