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第四章 悪役令嬢は王女と共に戦場を駆ける
282.悪役令嬢は秘密の作戦会議をする
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アンサルド砦で捕虜たちを放ったその日、悪役令嬢達が砦内に揃っていたので様々な理由をつけて呼び出し、司令官室から繋がる秘密の部屋に全員を招待した。
因みに司令官室は会議中という名目で立ち入りを禁止し、ナスターシアとエルーサが主となって何人たりと近寄らせないようにしてある。
「――と、いうかスーリアルを滅ぼす気なの?」
私の言葉にアリエルは「気になるか?」と、悪戯っ子な表情を見せる。
「まぁ、確かに気になるか? と、問われれば答えとしては『気になってた』なのよね、既に歴史は随分と変わっているハズだけど、先に滅ぼしておいた場合、どうなるか。また、強制力は働くのか――とかね?」
と、私は彼女の問いに返事をする。既に色々とゲームのストーリーからは逸脱した状態――と、いうか、そもそもゲームの物語が開始されるまでは後一年くらいだ。正直、その一年で何をやってるのか? と、いうところもあるんだけど、スーリアルが攻めて来る動きをしたのが全て悪い。というか、いろんな国が暗躍する中で特に外国勢力に随分と入り込まれている感じがあるのが、スーリアルなのよね。
「でも、敢えて戦争をする必要なんてあったのかしら?」
そう言ったのはマリーだ。彼女の場合は基本荒事向けの思考ではないので、致し方ないところではある。誰にだって思想信条というモノが存在するのだから。
「向こうから戦争を仕掛けて来たわけじゃないですか? それに回避出来るなら早々に大人達がしていたのではないですかぁ?」
と、ウィンディが返す。まぁ、これもド正論ではあるのだけどね。
「マリーが言いたいのは私達が今以上に本格的に戦争を拡大していく意味があるのか? って、話をしたいのだと思うわよ」
「なるほど――でも、アリエル様としての地位を確実にするには良い手ではあると思いますねぇ」
ウィンディはふんわりとしたツインテールを揺らしながらそう言った。まぁ、それも当然なのよね。そして、私の婚約破棄に関しての条件も有利になる。って、ところもあるから、こういった実績をアリエル中心に作るってのはとっても大事なのよね。
「分からなくは無いけどさ――」
「アンネマリー。言いたいことも理解出来るけど、残念ながらミストリアは国内にも不安を抱えているし、国外からの付け入る隙も大きい。で、来る者は我々が望む望まないと関係なくやって来る。そしたら、結局どうするのがいいかって話になった時に敵を排除した上で、近寄ったり手を出すとロクなことにならないと教え込むのが一番って話になるのよ」
と、アリエルの言葉にマリーは小さく「分かってるわよ……」と、呟く。
「なんだか、私だけ苦しい思いをしてるような気がしてならないんだけど、どうして皆は平気なのかしら?」
「――それね。私も不可思議な気持ちではあるんだけど、特に私やアリエル……ウィンディとかもかしら、そういう部分についての記憶が全く歪んでいる感じよね?」
私の言葉にアリエルとウィンディも同意する。そもそも、前世の記憶が曖昧だという点で特に戦闘面に特化しているワケじゃないけど、価値観みたいな部分に関してズレが凄いのよね。そういう意味ではマリーだけ、前世の記憶に引っ張られているようにみえるわけなのよね。
「確かに不可思議ですよね。正直なところ、私もアンネマリー様に比べれば皆と同じように不快感が上回るなんてことはありませんし……これも、何か意味があるのかもしれませんね」
と、リンリィ。確かに意味があるのかもしれないけど、大帝国内はより戦国時代みたいな乱世に確実に突入する気がしなく無い――と、いうか既に北方諸国でも戦が多発しているし、実のところ、これは噂程度の話だけど、イーフレイ帝国おひざ元の三国が継承関係で内輪もめしていて、様々なところで内戦が起きそうだという話もある。
南方諸国は元々覇権争いが多いところで、国府連合でも昔から問題児扱いされていて、数年おきに色々な場所で紛争レベルだけど、争いが耐えない。後、前世の四国みたいに離れ小島になっている場所があって、ここは現在は落ち着いているらしいけど、おひざ元の三国とそれぞれが近しい関係の国がある所為で、結果次第では荒れる可能性を秘めている。
因みにこの件に関しては、ミストリア内でも面倒があるかもしれないのよね。特に帝国の貴族家に近いルーツを持つ家では多少揉めるかも……くらいの話だけど、学園にいるビバル氏とか、状況によっては国元に帰る可能性もある。まぁ、ミストリアやユーアフトリアなんかは影響を受けにくいのだけど、その周辺国はモロに影響を受けて、荒れる可能性も無きにしも非ずなところが問題なのよね。
「まぁ、何にしても、これから大帝国内は戦がどこでも起こる時代に入って来るから、特に矢面に立つ可能性が高いアリエルや私なんかは必要なのかもしれない――と、いうよりも、マリーが私達のストッパーになる可能性もあるわね」
「ああ、確かにな――やり過ぎ注意ってところはマリーの意見は大事かもしれん」
「既にやり過ぎな気がしなくないけど……」
そう言ってマリーは口を尖らせるのだった。
因みに司令官室は会議中という名目で立ち入りを禁止し、ナスターシアとエルーサが主となって何人たりと近寄らせないようにしてある。
「――と、いうかスーリアルを滅ぼす気なの?」
私の言葉にアリエルは「気になるか?」と、悪戯っ子な表情を見せる。
「まぁ、確かに気になるか? と、問われれば答えとしては『気になってた』なのよね、既に歴史は随分と変わっているハズだけど、先に滅ぼしておいた場合、どうなるか。また、強制力は働くのか――とかね?」
と、私は彼女の問いに返事をする。既に色々とゲームのストーリーからは逸脱した状態――と、いうか、そもそもゲームの物語が開始されるまでは後一年くらいだ。正直、その一年で何をやってるのか? と、いうところもあるんだけど、スーリアルが攻めて来る動きをしたのが全て悪い。というか、いろんな国が暗躍する中で特に外国勢力に随分と入り込まれている感じがあるのが、スーリアルなのよね。
「でも、敢えて戦争をする必要なんてあったのかしら?」
そう言ったのはマリーだ。彼女の場合は基本荒事向けの思考ではないので、致し方ないところではある。誰にだって思想信条というモノが存在するのだから。
「向こうから戦争を仕掛けて来たわけじゃないですか? それに回避出来るなら早々に大人達がしていたのではないですかぁ?」
と、ウィンディが返す。まぁ、これもド正論ではあるのだけどね。
「マリーが言いたいのは私達が今以上に本格的に戦争を拡大していく意味があるのか? って、話をしたいのだと思うわよ」
「なるほど――でも、アリエル様としての地位を確実にするには良い手ではあると思いますねぇ」
ウィンディはふんわりとしたツインテールを揺らしながらそう言った。まぁ、それも当然なのよね。そして、私の婚約破棄に関しての条件も有利になる。って、ところもあるから、こういった実績をアリエル中心に作るってのはとっても大事なのよね。
「分からなくは無いけどさ――」
「アンネマリー。言いたいことも理解出来るけど、残念ながらミストリアは国内にも不安を抱えているし、国外からの付け入る隙も大きい。で、来る者は我々が望む望まないと関係なくやって来る。そしたら、結局どうするのがいいかって話になった時に敵を排除した上で、近寄ったり手を出すとロクなことにならないと教え込むのが一番って話になるのよ」
と、アリエルの言葉にマリーは小さく「分かってるわよ……」と、呟く。
「なんだか、私だけ苦しい思いをしてるような気がしてならないんだけど、どうして皆は平気なのかしら?」
「――それね。私も不可思議な気持ちではあるんだけど、特に私やアリエル……ウィンディとかもかしら、そういう部分についての記憶が全く歪んでいる感じよね?」
私の言葉にアリエルとウィンディも同意する。そもそも、前世の記憶が曖昧だという点で特に戦闘面に特化しているワケじゃないけど、価値観みたいな部分に関してズレが凄いのよね。そういう意味ではマリーだけ、前世の記憶に引っ張られているようにみえるわけなのよね。
「確かに不可思議ですよね。正直なところ、私もアンネマリー様に比べれば皆と同じように不快感が上回るなんてことはありませんし……これも、何か意味があるのかもしれませんね」
と、リンリィ。確かに意味があるのかもしれないけど、大帝国内はより戦国時代みたいな乱世に確実に突入する気がしなく無い――と、いうか既に北方諸国でも戦が多発しているし、実のところ、これは噂程度の話だけど、イーフレイ帝国おひざ元の三国が継承関係で内輪もめしていて、様々なところで内戦が起きそうだという話もある。
南方諸国は元々覇権争いが多いところで、国府連合でも昔から問題児扱いされていて、数年おきに色々な場所で紛争レベルだけど、争いが耐えない。後、前世の四国みたいに離れ小島になっている場所があって、ここは現在は落ち着いているらしいけど、おひざ元の三国とそれぞれが近しい関係の国がある所為で、結果次第では荒れる可能性を秘めている。
因みにこの件に関しては、ミストリア内でも面倒があるかもしれないのよね。特に帝国の貴族家に近いルーツを持つ家では多少揉めるかも……くらいの話だけど、学園にいるビバル氏とか、状況によっては国元に帰る可能性もある。まぁ、ミストリアやユーアフトリアなんかは影響を受けにくいのだけど、その周辺国はモロに影響を受けて、荒れる可能性も無きにしも非ずなところが問題なのよね。
「まぁ、何にしても、これから大帝国内は戦がどこでも起こる時代に入って来るから、特に矢面に立つ可能性が高いアリエルや私なんかは必要なのかもしれない――と、いうよりも、マリーが私達のストッパーになる可能性もあるわね」
「ああ、確かにな――やり過ぎ注意ってところはマリーの意見は大事かもしれん」
「既にやり過ぎな気がしなくないけど……」
そう言ってマリーは口を尖らせるのだった。
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