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ぎこちない日常
①
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「……てな感じで、告白しちゃったんだけど……。」
俺の話に目の前の新山は唖然として、食べていた定食の唐揚げを落とした。
司馬さんの家に行き、告白をしたあの日、俺は自分が何を言ったのか分からず困惑したまま帰宅した。
そして、頭が混乱したまま日曜日が過ぎ、今日出社したものの、司馬さんに何もなかったように接することなんて出来なかった。
司馬さんも仕事の話はするものの、それ以外は露骨に避けている。
この現状に困り、とりあえずちゃんと話を聞いてくれそうな新山にお昼をご馳走すると伝え話を聞いてもらった。
松田には知られたくないのでパス。
「え?全然分からないんだけど、とりあえずその好きってどういう意味で言ったの?
親愛?恋愛?」
「たぶん恋愛。」
「……いつから?なんで?」
「分からない。一昨日好きになったのかなと思ったけど、もしかしたら勝負始めた頃からとっくに好きだったのかもしれないし。
気づいたきっかけも褒められたからだけど、他の人に同じこと言われて好きになるかっていうと違うと思うし……。」
わざとらしく、新山はため息をつく。
「まぁ確かに、前からお前の司馬さんに対する距離感はおかしいとは思ってたよ。普通休日までわざわざ会社の先輩に会いたいって思う人いないって。」
そう言われて、やっぱり俺は初めから、好きとまではいかなくても、司馬さんに惹かれていたのかも知れないと思った。
自然と笑みが溢れていたら、新山に「何笑ってんだ、気持ち悪い。」と冷たくあしらわれた。
「ちょっと羨ましいよ。
……そうやって、αだとか関係なく好きになってもらえる司馬さんがさ。」
一瞬、羨望のにじむ声色だったが、すぐに苦笑に切り替えた。
「で?これからどうするの。」
「これからって?」
「そりゃ、付き合いたいとか、そういうのだよ。
だって告白したんだろ?」
そう言われても、ピンと来なかった。
俺は司馬さんと付き合いたいのだろうか?
「なんか、それは違う気がする。」
考えてみたが、あまりイメージが出来なかった。
だって付き合うとなると、手を繋いだり、デートしたり、エロいことするってことだろ?
別に俺は司馬さんとわざわざそうなりたいとかは思っていない。
自分がそういった感じで司馬さんの隣にいるのがイメージ出来ない。
「俺は、今のまま時々遊びに行く感じでいられたら良いんだよ。」
そういうと、新山は目を丸くし、睨むように俺を見た。
「……それって、恋愛的な好きじゃなくて、"推し"とかの意味の好きじゃないの?」
「え?」
「恋愛にはさ、なんかこう、もっと下心が絡んでるもんじゃないの?相手をこうしたい、ああしてほしいーって。」
……そうなのか?
司馬さんのことを考えるとこう、胸が熱くなるものの、これが下心に繋がるかと言われると、いまいちピンと来ない。
考えても答えが出ず、頭がこんがらがってきた。
「とりあえず、もう少しよく考えてみたら?まだ何とでも言えるだろ。告白したの取り消しますって。」
しっくり来ないまま、その日はお開きとなった。
会社に着き別れる直前、新山が「今度は俺の相談に乗ってくれよ」と言い去った。
なんだかんだ上手くやっていそうな新山にどんな悩みがあるのだろうか、少しの興味と頼られた嬉しさで、「おう!」と返して自席へ戻った。
俺の話に目の前の新山は唖然として、食べていた定食の唐揚げを落とした。
司馬さんの家に行き、告白をしたあの日、俺は自分が何を言ったのか分からず困惑したまま帰宅した。
そして、頭が混乱したまま日曜日が過ぎ、今日出社したものの、司馬さんに何もなかったように接することなんて出来なかった。
司馬さんも仕事の話はするものの、それ以外は露骨に避けている。
この現状に困り、とりあえずちゃんと話を聞いてくれそうな新山にお昼をご馳走すると伝え話を聞いてもらった。
松田には知られたくないのでパス。
「え?全然分からないんだけど、とりあえずその好きってどういう意味で言ったの?
親愛?恋愛?」
「たぶん恋愛。」
「……いつから?なんで?」
「分からない。一昨日好きになったのかなと思ったけど、もしかしたら勝負始めた頃からとっくに好きだったのかもしれないし。
気づいたきっかけも褒められたからだけど、他の人に同じこと言われて好きになるかっていうと違うと思うし……。」
わざとらしく、新山はため息をつく。
「まぁ確かに、前からお前の司馬さんに対する距離感はおかしいとは思ってたよ。普通休日までわざわざ会社の先輩に会いたいって思う人いないって。」
そう言われて、やっぱり俺は初めから、好きとまではいかなくても、司馬さんに惹かれていたのかも知れないと思った。
自然と笑みが溢れていたら、新山に「何笑ってんだ、気持ち悪い。」と冷たくあしらわれた。
「ちょっと羨ましいよ。
……そうやって、αだとか関係なく好きになってもらえる司馬さんがさ。」
一瞬、羨望のにじむ声色だったが、すぐに苦笑に切り替えた。
「で?これからどうするの。」
「これからって?」
「そりゃ、付き合いたいとか、そういうのだよ。
だって告白したんだろ?」
そう言われても、ピンと来なかった。
俺は司馬さんと付き合いたいのだろうか?
「なんか、それは違う気がする。」
考えてみたが、あまりイメージが出来なかった。
だって付き合うとなると、手を繋いだり、デートしたり、エロいことするってことだろ?
別に俺は司馬さんとわざわざそうなりたいとかは思っていない。
自分がそういった感じで司馬さんの隣にいるのがイメージ出来ない。
「俺は、今のまま時々遊びに行く感じでいられたら良いんだよ。」
そういうと、新山は目を丸くし、睨むように俺を見た。
「……それって、恋愛的な好きじゃなくて、"推し"とかの意味の好きじゃないの?」
「え?」
「恋愛にはさ、なんかこう、もっと下心が絡んでるもんじゃないの?相手をこうしたい、ああしてほしいーって。」
……そうなのか?
司馬さんのことを考えるとこう、胸が熱くなるものの、これが下心に繋がるかと言われると、いまいちピンと来ない。
考えても答えが出ず、頭がこんがらがってきた。
「とりあえず、もう少しよく考えてみたら?まだ何とでも言えるだろ。告白したの取り消しますって。」
しっくり来ないまま、その日はお開きとなった。
会社に着き別れる直前、新山が「今度は俺の相談に乗ってくれよ」と言い去った。
なんだかんだ上手くやっていそうな新山にどんな悩みがあるのだろうか、少しの興味と頼られた嬉しさで、「おう!」と返して自席へ戻った。
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