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番外編
君と一緒に3(誠也視点)※
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「美咲ちゃん!」
僕は玄関のドアが閉まるなり、美咲ちゃんに抱きついた。彼女は小さく「ひっ」と引きつった声を上げる。ふすふすと頭皮を嗅ぐとまた「ひぃ」と声が漏れた。
怯える声まで可愛いとか、美咲ちゃんは罪すぎるなぁ。
「せいちゃ」
「えっちなこと、頑張ってくれるんでしょ?」
「待って、せめてお風呂!」
「ダメ。汗の匂いまで僕のものだから」
「へ、変態!」
……変態だなんて失礼だ。他の人間の汗の匂いになんて欠片も興味がないんだし。
僕が変態だと言うなら、それは美咲ちゃん限定だ。
美咲ちゃんの濃い匂いを僕は嗅ぎたい。
『誕生日には三日お風呂に入ってない美咲ちゃんの匂いを嗅ぎたい』と、前に言ったら怖い顔で怒られてしまったけど……僕は悪くない。美咲ちゃんが可愛いのが悪いんだ。
「変態とか失礼だなぁ。美咲ちゃんが悪いのに」
「私、悪くないよ」
体をひねって困った顔で上目遣いにこちらを見上げる美咲ちゃんが可愛すぎる。やっぱり美咲ちゃんが悪いでしょう。
「絶対に美咲ちゃんが悪いね」
そう囁きながら大きな胸を揉み込むと、小さな唇から甘い吐息が漏れた。
……はぁ、本当にいい感触。
僕の手に余る胸はやらしい軟体動物のように形を変える。美咲ちゃんはほんとにえっちな体だ。
できる限り見張っていたとはいえ、変な虫がつかなくて本当によかった。女子校にだって男性教諭はいるわけだし。
「せいちゃ、玄関じゃ、や」
「うん、ベッド行こう」
涙目で訴える美咲ちゃんが可愛いから、ここで押し倒してもっと涙目にしたい衝動にも駆られたけれど。僕はそれをこらえて、美咲ちゃんの体をお姫様抱っこで抱え上げた。
平均よりも肉付きがいい美咲ちゃんだけど、抱えられない範囲ではない。
「誠ちゃん! 重いから!」
「重くない。羽根みたい」
「嘘ばっかり!」
……うん、それはちょっと嘘。
でもこの、しっくりくる重みが僕は好きなんだよなぁ。
時々軽くキスをしながらベッドまで運ぶ。そして優しく下ろすとたわわな胸がふるりと揺れた。
「美咲ちゃん……」
思わず甘くなってしまう声音を発しながら、美咲ちゃんの上に覆い被さる。スマートにだとか、格好よくとか。そんなものは彼女を前にすると思考から弾き出されてしまう。
僕が獣のように呼吸を乱すと美咲ちゃんはまた「ひぃ」と怯える声を上げた。
恋人同士の営みで、こんなにも怯えられてしまうのはちょっと悲しい。
「怯えないで」
囁きながら何度も額や頬に口づけると、美咲ちゃんの体の緊張は少しずつゆるんでいく。
何度も体を合わせたのに、彼女は未だに行為に慣れない。それはおそらく、彼女が自分に自信を持てないからだと思う。
美咲ちゃんにとってのこの行為は、自分のコンプレックスを無防備に人にさらすことに等しいのだ。
美咲ちゃんの心の柔らかな部分。それに触れる許可をもらえているのは、すごく嬉しい。心が震える。だけどそれが彼女を傷つけていたら嫌だなって、そんなまともなことも考えてしまう。
「ごめんね、怖がらせて」
囁きながらカットソーを脱がせる。すると鼠色の色気のないブラジャーが、大きな胸を包み込んでいるのが目に入った。本当に……なんて色気のないものを着けてるんだろう。色気のない下着と、やらしい胸のお肉とのコントラストがたまらないじゃないか。
「はぁ、可愛い」
ブラをたくし上げると綺麗な薄桃色の乳首が目に入る。それを口に含んで転がすと、美咲ちゃんから甘い吐息が零れた。両手で胸のお肉を優しく揉んで愛しながら、ちゅぱちゅぱと乳首を吸い上げる。可愛い蕾に歯を立てると、怖がる美咲ちゃんがいやいやと頭を振った。
「せいちゃ、痛いのは……」
「ごめんね。もう歯は立てない」
痛がる美咲ちゃんも可愛いけれど、嫌われたくはないのだ。気持ちよくさせることを重視して、僕は胸の愛撫を続けた。
はぁ、美味しい。肌に味があるわけないのに、美咲ちゃんのは美味しく感じる。そんなことを考えながら夢中で吸いついていたせいか、唇を離す頃には美咲ちゃんの乳首は真っ赤になって立ち上がり、てらてらと唾液でやらしく濡れそぼっていた。
「誠ちゃん、おっぱい吸いすぎ」
顔を真っ赤にしながら美咲ちゃんが不満げに言う。
……美咲ちゃんの口から『おっぱい』とか。ごめん、すごく興奮する。
「美咲ちゃん、下も舐めさせて」
「恥ずかしいから、やだっていつも言ってるのに」
「うん、ごめん」
僕押しのけようとする美咲ちゃんに、宥めるように数度キスして。諦めとともに体の力を抜いた瞬間を狙って、スカートの中に手を入れる。そして『なにか』で湿った下着をそっと引き抜いた。すると下着と蜜壺の間に透明な糸が引く。
嬉しい。美咲ちゃんが感じてる。
その事実は下腹部に熱を集めていく。だけどまだダメだ。僕と美咲ちゃんには体格差がかなりある。ちゃんと解して、気持ちよくして、とろとろにしてから挿れないと。
美咲ちゃんに痛い思いをさせて、二度としないなんて言われたら僕は困る。
「いっぱい解すね、美咲ちゃん」
宣言してから美咲ちゃんの膝裏に手をかけ、足を大きく開かせた。小さな花びらが淫蜜を垂らしながら、こちらを誘っている。その卑猥な光景に僕はごくりと唾を飲んだ。
僕は玄関のドアが閉まるなり、美咲ちゃんに抱きついた。彼女は小さく「ひっ」と引きつった声を上げる。ふすふすと頭皮を嗅ぐとまた「ひぃ」と声が漏れた。
怯える声まで可愛いとか、美咲ちゃんは罪すぎるなぁ。
「せいちゃ」
「えっちなこと、頑張ってくれるんでしょ?」
「待って、せめてお風呂!」
「ダメ。汗の匂いまで僕のものだから」
「へ、変態!」
……変態だなんて失礼だ。他の人間の汗の匂いになんて欠片も興味がないんだし。
僕が変態だと言うなら、それは美咲ちゃん限定だ。
美咲ちゃんの濃い匂いを僕は嗅ぎたい。
『誕生日には三日お風呂に入ってない美咲ちゃんの匂いを嗅ぎたい』と、前に言ったら怖い顔で怒られてしまったけど……僕は悪くない。美咲ちゃんが可愛いのが悪いんだ。
「変態とか失礼だなぁ。美咲ちゃんが悪いのに」
「私、悪くないよ」
体をひねって困った顔で上目遣いにこちらを見上げる美咲ちゃんが可愛すぎる。やっぱり美咲ちゃんが悪いでしょう。
「絶対に美咲ちゃんが悪いね」
そう囁きながら大きな胸を揉み込むと、小さな唇から甘い吐息が漏れた。
……はぁ、本当にいい感触。
僕の手に余る胸はやらしい軟体動物のように形を変える。美咲ちゃんはほんとにえっちな体だ。
できる限り見張っていたとはいえ、変な虫がつかなくて本当によかった。女子校にだって男性教諭はいるわけだし。
「せいちゃ、玄関じゃ、や」
「うん、ベッド行こう」
涙目で訴える美咲ちゃんが可愛いから、ここで押し倒してもっと涙目にしたい衝動にも駆られたけれど。僕はそれをこらえて、美咲ちゃんの体をお姫様抱っこで抱え上げた。
平均よりも肉付きがいい美咲ちゃんだけど、抱えられない範囲ではない。
「誠ちゃん! 重いから!」
「重くない。羽根みたい」
「嘘ばっかり!」
……うん、それはちょっと嘘。
でもこの、しっくりくる重みが僕は好きなんだよなぁ。
時々軽くキスをしながらベッドまで運ぶ。そして優しく下ろすとたわわな胸がふるりと揺れた。
「美咲ちゃん……」
思わず甘くなってしまう声音を発しながら、美咲ちゃんの上に覆い被さる。スマートにだとか、格好よくとか。そんなものは彼女を前にすると思考から弾き出されてしまう。
僕が獣のように呼吸を乱すと美咲ちゃんはまた「ひぃ」と怯える声を上げた。
恋人同士の営みで、こんなにも怯えられてしまうのはちょっと悲しい。
「怯えないで」
囁きながら何度も額や頬に口づけると、美咲ちゃんの体の緊張は少しずつゆるんでいく。
何度も体を合わせたのに、彼女は未だに行為に慣れない。それはおそらく、彼女が自分に自信を持てないからだと思う。
美咲ちゃんにとってのこの行為は、自分のコンプレックスを無防備に人にさらすことに等しいのだ。
美咲ちゃんの心の柔らかな部分。それに触れる許可をもらえているのは、すごく嬉しい。心が震える。だけどそれが彼女を傷つけていたら嫌だなって、そんなまともなことも考えてしまう。
「ごめんね、怖がらせて」
囁きながらカットソーを脱がせる。すると鼠色の色気のないブラジャーが、大きな胸を包み込んでいるのが目に入った。本当に……なんて色気のないものを着けてるんだろう。色気のない下着と、やらしい胸のお肉とのコントラストがたまらないじゃないか。
「はぁ、可愛い」
ブラをたくし上げると綺麗な薄桃色の乳首が目に入る。それを口に含んで転がすと、美咲ちゃんから甘い吐息が零れた。両手で胸のお肉を優しく揉んで愛しながら、ちゅぱちゅぱと乳首を吸い上げる。可愛い蕾に歯を立てると、怖がる美咲ちゃんがいやいやと頭を振った。
「せいちゃ、痛いのは……」
「ごめんね。もう歯は立てない」
痛がる美咲ちゃんも可愛いけれど、嫌われたくはないのだ。気持ちよくさせることを重視して、僕は胸の愛撫を続けた。
はぁ、美味しい。肌に味があるわけないのに、美咲ちゃんのは美味しく感じる。そんなことを考えながら夢中で吸いついていたせいか、唇を離す頃には美咲ちゃんの乳首は真っ赤になって立ち上がり、てらてらと唾液でやらしく濡れそぼっていた。
「誠ちゃん、おっぱい吸いすぎ」
顔を真っ赤にしながら美咲ちゃんが不満げに言う。
……美咲ちゃんの口から『おっぱい』とか。ごめん、すごく興奮する。
「美咲ちゃん、下も舐めさせて」
「恥ずかしいから、やだっていつも言ってるのに」
「うん、ごめん」
僕押しのけようとする美咲ちゃんに、宥めるように数度キスして。諦めとともに体の力を抜いた瞬間を狙って、スカートの中に手を入れる。そして『なにか』で湿った下着をそっと引き抜いた。すると下着と蜜壺の間に透明な糸が引く。
嬉しい。美咲ちゃんが感じてる。
その事実は下腹部に熱を集めていく。だけどまだダメだ。僕と美咲ちゃんには体格差がかなりある。ちゃんと解して、気持ちよくして、とろとろにしてから挿れないと。
美咲ちゃんに痛い思いをさせて、二度としないなんて言われたら僕は困る。
「いっぱい解すね、美咲ちゃん」
宣言してから美咲ちゃんの膝裏に手をかけ、足を大きく開かせた。小さな花びらが淫蜜を垂らしながら、こちらを誘っている。その卑猥な光景に僕はごくりと唾を飲んだ。
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