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本編2
モブ令嬢と第二王子は出奔する8※
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「ふっ……んっ」
シャルル王子のものが狭い入口の肉をかき分け、ぐっと奥へ押し入ってくる。最初は慣れなかったこの異物が侵入してくる感覚にも、今ではすっかり慣れてしまった。
彼の物はその年頃に似合わずとても大きいのだけれど……最近また大きくなったような気がする。まだ大きくなるのかな、裂けてしまったら困るなぁ。そんなバカな思考は彼が腰を進めるにつれて溶かされていく。
「んやっ……しゃるるさまの、きもちい、です……」
思わずそんな言葉が甘い吐息と共に漏れた。
シャルル王子は私のものなんだと隘路が熱杭を締めつけその主張をする。締めつけに彼は一瞬眉を顰めた後に、金色の瞳を細めて蕩けそうな笑みを浮かべた。
「アリエルは本当に可愛いな。どうしてそんなに可愛いんだ? そしてとても、やらしいな……」
……可愛いって二回も言った。この人の贔屓目は本当にすごいと思う。
「やらしくしたのは、シャルル様です……。私、なにも知らなかったのに……」
私は二歳下のこの美ショタに、今までの人生で知らなかった感覚をたくさん教え込まれてしまった。可愛いと言われる照れくささも、掛け値なしに愛される喜びも、感じることの気持ちよさも……。全部、シャルル王子が教えてくれたのだ。
「アリエル……! ああ、そうだ。私のせいだな」
彼は感極まったように私を抱きしめ、しなやかに腰を動かし抽送を開始した。漏れそうになる声を我慢しようと唇を噛みしめる。すると我慢するなとばかりに耳を食まれ私は甲高い声を上げた。
「好き、シャルル様っ。シャルル様が大好きなんです……」
「アリエル、私もだ……」
胸に顔を埋め柔らかな肉を食みながらシャルル王子が囁く。綺麗な唇で優しく刺激されると、じわりとした幸福感が湧き上がる。自分にとっては価値が薄かった大きなお胸。男性から妙な目で見られ、煩わしいと思うことさえ多かった。だけどシャルル王子がこのお胸がきっかけで私を好きになってくれて、まるで宝物のように扱ってくれるから。今ではこの大きなお胸でよかったと心の底から思う。
「アリエルっ……」
「シャルル様っ……!」
彼の体が震えて私の中に精を放つ。愛おしい気持ちが溢れてその体を抱きしめると、明らかに以前よりも成長したシャルル王子の体がそこにあって。そのことについ感動を覚えてしまう。シャルル王子は、どんどん大人になっていく。その側にいて、素敵になる彼をずっと見ていたい。
王妃様の美しい姿が脳裏に浮かぶ。そして、エレオノール嬢の姿も。
その幻影に少し弱気になる気持ちを私は叱咤する。
暗殺なんてされない。私は雑草のようにしぶといんだから。そしてシャルル王子とずっと一緒にいるのだ。
黙って暗殺者が来るのを待つくらいなら、いっそ……。
「……アリエル。上の空とは余裕だな?」
頬を膨らませてシャルル王子がこちらを見つめている。彼は私の心の機微にとても敏感だ。こんな時は素直に感情を吐露した方がいい。嘘をついても彼は鋭く察して拗ねてしまうのだから。
「シャルル様。あのですね!」
「なんだ? アリエル」
「大好きです。シャルル様のお側に、ずっとずっといたいです!」
そう言って笑顔で彼に抱きつくと抱き返され、背中を優しく撫でられる。
「ああもう! 君は。……これがバカな子ほど可愛いというヤツか?」
……シャルル王子、聞こえてます。小声のつもりなんでしょうけど、ばっちり聞こえてますよ。それに子って……私の方が年上なんだけどな。
「そのためにも私、殺されたくないのです!」
「そうだな、アリエル」
彼は真剣な声音で答えると私を抱く力を強くした。そして白くて綺麗な頬を私の頬に何度もすり寄せる。そんな彼が愛おしくなりそっと口づけると、甘く微笑まれたくさんのキスのお返しをされて空気がまた甘いものへとなっていく。
「アリエル……」
シャルル王子の金色の瞳に再び欲が宿る。それを見た私は焦りを覚えた。思いついたことがあるので、彼にお話しないといけないのだ!
「ちょっと待ってください!」
胸に舌を這わせる彼を慌てて止めると、ご馳走を前に食べるのを止められた子供のような不服顔をされる。可愛いなぁ。母性本能がくすぐられ、胸がきゅんとしてしまう。抱きしめてぐりぐりと頬をすり寄せたい。だけどえっちなことは、お話の後にしませんとね!
「私、思ったんですけど。いっそこちらから、攻めの一手に出るというのはどうでしょう!」
私の言葉にシャルル王子はぽかんとした顔をした。
「いつまでも暗殺者に怯えて暮らすのは嫌ですし! エレオノール嬢の身分でも、さすがに殺人の罪って重く裁かれますよね? だったら私を囮にして、暗殺者を捕まえ突き出して危険を排除しちゃうのはどうでしょう!」
彼の金色の瞳がまんまるになる。そしてピンク色の唇がぽかりと開いた。
「……だ、だめですかね?」
沈黙する彼に不安になってびくびくしながら訊ねると、シャルル王子は考え込む顔をする。
「君を危険に晒すことは……。しかし突発的に襲われるよりも悪くはないのか? だけど芋づる式に王妃に居場所はバレてしまうな。……兄上が居る今ならそちらの相談もできるか……?」
彼はぶつぶつと呟いた後に『兄上に相談してくる』と言って、衣服を身に着けお部屋を出て行った。
シャルル王子のものが狭い入口の肉をかき分け、ぐっと奥へ押し入ってくる。最初は慣れなかったこの異物が侵入してくる感覚にも、今ではすっかり慣れてしまった。
彼の物はその年頃に似合わずとても大きいのだけれど……最近また大きくなったような気がする。まだ大きくなるのかな、裂けてしまったら困るなぁ。そんなバカな思考は彼が腰を進めるにつれて溶かされていく。
「んやっ……しゃるるさまの、きもちい、です……」
思わずそんな言葉が甘い吐息と共に漏れた。
シャルル王子は私のものなんだと隘路が熱杭を締めつけその主張をする。締めつけに彼は一瞬眉を顰めた後に、金色の瞳を細めて蕩けそうな笑みを浮かべた。
「アリエルは本当に可愛いな。どうしてそんなに可愛いんだ? そしてとても、やらしいな……」
……可愛いって二回も言った。この人の贔屓目は本当にすごいと思う。
「やらしくしたのは、シャルル様です……。私、なにも知らなかったのに……」
私は二歳下のこの美ショタに、今までの人生で知らなかった感覚をたくさん教え込まれてしまった。可愛いと言われる照れくささも、掛け値なしに愛される喜びも、感じることの気持ちよさも……。全部、シャルル王子が教えてくれたのだ。
「アリエル……! ああ、そうだ。私のせいだな」
彼は感極まったように私を抱きしめ、しなやかに腰を動かし抽送を開始した。漏れそうになる声を我慢しようと唇を噛みしめる。すると我慢するなとばかりに耳を食まれ私は甲高い声を上げた。
「好き、シャルル様っ。シャルル様が大好きなんです……」
「アリエル、私もだ……」
胸に顔を埋め柔らかな肉を食みながらシャルル王子が囁く。綺麗な唇で優しく刺激されると、じわりとした幸福感が湧き上がる。自分にとっては価値が薄かった大きなお胸。男性から妙な目で見られ、煩わしいと思うことさえ多かった。だけどシャルル王子がこのお胸がきっかけで私を好きになってくれて、まるで宝物のように扱ってくれるから。今ではこの大きなお胸でよかったと心の底から思う。
「アリエルっ……」
「シャルル様っ……!」
彼の体が震えて私の中に精を放つ。愛おしい気持ちが溢れてその体を抱きしめると、明らかに以前よりも成長したシャルル王子の体がそこにあって。そのことについ感動を覚えてしまう。シャルル王子は、どんどん大人になっていく。その側にいて、素敵になる彼をずっと見ていたい。
王妃様の美しい姿が脳裏に浮かぶ。そして、エレオノール嬢の姿も。
その幻影に少し弱気になる気持ちを私は叱咤する。
暗殺なんてされない。私は雑草のようにしぶといんだから。そしてシャルル王子とずっと一緒にいるのだ。
黙って暗殺者が来るのを待つくらいなら、いっそ……。
「……アリエル。上の空とは余裕だな?」
頬を膨らませてシャルル王子がこちらを見つめている。彼は私の心の機微にとても敏感だ。こんな時は素直に感情を吐露した方がいい。嘘をついても彼は鋭く察して拗ねてしまうのだから。
「シャルル様。あのですね!」
「なんだ? アリエル」
「大好きです。シャルル様のお側に、ずっとずっといたいです!」
そう言って笑顔で彼に抱きつくと抱き返され、背中を優しく撫でられる。
「ああもう! 君は。……これがバカな子ほど可愛いというヤツか?」
……シャルル王子、聞こえてます。小声のつもりなんでしょうけど、ばっちり聞こえてますよ。それに子って……私の方が年上なんだけどな。
「そのためにも私、殺されたくないのです!」
「そうだな、アリエル」
彼は真剣な声音で答えると私を抱く力を強くした。そして白くて綺麗な頬を私の頬に何度もすり寄せる。そんな彼が愛おしくなりそっと口づけると、甘く微笑まれたくさんのキスのお返しをされて空気がまた甘いものへとなっていく。
「アリエル……」
シャルル王子の金色の瞳に再び欲が宿る。それを見た私は焦りを覚えた。思いついたことがあるので、彼にお話しないといけないのだ!
「ちょっと待ってください!」
胸に舌を這わせる彼を慌てて止めると、ご馳走を前に食べるのを止められた子供のような不服顔をされる。可愛いなぁ。母性本能がくすぐられ、胸がきゅんとしてしまう。抱きしめてぐりぐりと頬をすり寄せたい。だけどえっちなことは、お話の後にしませんとね!
「私、思ったんですけど。いっそこちらから、攻めの一手に出るというのはどうでしょう!」
私の言葉にシャルル王子はぽかんとした顔をした。
「いつまでも暗殺者に怯えて暮らすのは嫌ですし! エレオノール嬢の身分でも、さすがに殺人の罪って重く裁かれますよね? だったら私を囮にして、暗殺者を捕まえ突き出して危険を排除しちゃうのはどうでしょう!」
彼の金色の瞳がまんまるになる。そしてピンク色の唇がぽかりと開いた。
「……だ、だめですかね?」
沈黙する彼に不安になってびくびくしながら訊ねると、シャルル王子は考え込む顔をする。
「君を危険に晒すことは……。しかし突発的に襲われるよりも悪くはないのか? だけど芋づる式に王妃に居場所はバレてしまうな。……兄上が居る今ならそちらの相談もできるか……?」
彼はぶつぶつと呟いた後に『兄上に相談してくる』と言って、衣服を身に着けお部屋を出て行った。
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