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執事のお嬢様開発日記
執事のお嬢様開発日記5※
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「マクシミリアン、あのね」
光射す寮の部屋で、お嬢様を膝に抱え長椅子でのんびりしていると。彼女がキラキラと瞳を輝かせながら話しかけてきた。
「どうしました? お嬢様」
何度も頬にキスをしながら訊き返すと、彼女はくすぐったそうに身を捩らせる。その姿が愛らしくて、深追いしようとすると白い手で顔を押しのけられてしまった。
「……お嬢様」
「ダメ。わたくし貴方とデートがしたいの。今日はとても天気がいいのよ?」
「デート、でございますか」
今日は休日である。そしてお嬢様は外でのデートをご所望らしい。
部屋でのんびりしたあとには、いつも通り寝台に雪崩込み……という状況を想定していた私としては少し不満だ。
その不満が顔に出ていたのだろう。お嬢様は私の顔を体を捻ってじっと見ると、少し吹き出した。
「お部屋で過ごすのは、その。いつもしているでしょう?」
「……私はいつでも愛おしいお嬢様を貪りながら過ごしたいのです……」
ぎゅっと彼女を抱きしめその髪の香りを嗅ぐと、花の淡い香りがする。シュミナには先日『時々ビアンカ様からマクシミリアンさんの香りがする』とジト目で指摘された。今日も花の香りと一緒に私の香りもするのだろう。
……もっと私の香りが彼女に移ればいいのに。
「マクシミリアンはその。体を合わせるのが、好きすぎるのよ……。せ、性欲が強すぎるの!」
お嬢様の首筋は真っ赤に染まっている。そして小さくなる声でそう言った。
私の性欲は本来ならば正常の範囲内だと思う。
……お嬢様相手だと、自分でも驚くくらいにその箍が一気に外れてしまうだけで。
この性欲は『お嬢様に対してだけ』という非常に限定的なものである。
「……お嬢様が可愛らしすぎるので。つい」
赤く染まっている首筋を音を立てて吸うと、お嬢様の体がふるりと震えた。
このまま彼女の理性を蕩かせて、寝台に引きずり込めないかな……そんなことを考えながら何度も首筋にキスをする。
彼女の体をじっくり開いていくのは、私の日々の楽しみだ。
薄い紅に染まる白い裸体。私の愛撫で恥ずかしそうに嬌声を上げる、愛らしい唇。もっと、とねだるようにこちらを見つめる美しい青の瞳。
未成熟な蜜壺は触れると素直に蜜を零すようになり、狭い隘路には二本の指まではすんなり入るようになった。
私の物で花弁を擦ると、無意識に花芽を自ら擦りつけて快楽に震える、愛らしい私のお嬢様。
……お嬢様に触れずに済ませる日なんて、私には考えられない。
「体の繋がりばかりじゃ、嫌……」
お嬢様から小さな声が漏れる。その切実な響きに、私は思わず体をこわばらせた。
「ふ、不安なの。体を許さなかったら、マクシミリアンがわたくしを嫌いになるんじゃないかって……」
「お、お嬢様……!」
……そんな不安をお嬢様に抱かせていたなんて。
前言撤回である。お嬢様に触れずに済ませる日も、とても大事だ。
お嬢様の体をくるりとこちらに向けると、その湖面の色の瞳は涙で潤んでいた。瞼に口づけると彼女は何度も首を横に振る。
「お出かけしましょう。どこに行きたいのですか?」
か細い肢体をぎゅっと抱きしめ宥めるように背中を撫でる。するとお嬢様はすりすりとその温かな体を私に擦りつけてきた。
……これは拷問だろうか。このまま長椅子に押し倒してしまいたい衝動をこらえ、私は背中を撫で続けた。
お嬢様と過ごしていると……世界で一番愛おしいこの人に触れずにはいられなくなってしまう。しかしそればかりだと、お嬢様が不安になってしまうのだな。反省と自制をしなければ。
デートもしていないわけではないのだが。部屋に閉じこもる回数と比べると、確かに圧倒的に少ないのだ。
「……マクシミリアンの、硬くなってる」
……自制しなければと思う心とは裏腹に、彼女の体の感触に体は反応を示してしまったらしい。
お嬢様は頬を膨らませながら、私をジト目で見上げた。
「その、気にしないでください」
気まずくなって、私はお嬢様から目を逸らす。こんな風では嫌われてしまうかもしれない。
数年後には結婚も控えているのに。……彼女に嫌われた状態で結婚生活を送るのは辛すぎる。それは地獄だ。
お嬢様は小さくため息をつくと私から身を離した。
……呆れられてしまったのだろうか。身を緊張させながらお嬢様の次の反応を待っていると。
「……本当に、仕方のない人」
お嬢様は顔を伏せて小さくそう呟いた。
「お嬢様、急いで処理をしてきますので。出かけましょう!」
顔色を無くし慌てて手洗いに行こうとする私をお嬢様が服の裾を引いて引き止めた。
「お……お嬢様?」
「動かないで。マクシミリアン」
彼女はそう言って長椅子から立ち上がると、私の前に跪いた。そしてその小さな白い指でトラウザーズの釦を外し始める。
「お嬢様!?」
「処理、してあげるわ。……処理が済んだらお出かけしましょう?」
釦を外し前をくつろげたお嬢様は、下履きを引き下ろす。すると熱杭がぶるりと飛び出しお嬢様の白い頬をぺちり、と叩いた。
醜いそれがお嬢様のお顔の側にあることに。視覚的ないやらしさを感じ思わず興奮を覚えてしまう。腹につかんばかりに立ち上がる私の欲望を見つめ、お嬢様は無表情で大きくため息をついた。
「お嬢様、一人で処理はできますので……」
「黙って。こちらのすることに抵抗しないこと。貴方からわたくしに触るのもダメ。……わたくし、怒ってるんだから」
お嬢様はそう言いながら私の欲望をそっと両手で握り込んだ。
「いつもわたくしばっかり、好き勝手されて! すぐにえっちなことに持ち込もうとするし!」
彼女は白く柔らかな両手で怒りの言葉を紡ぎながら熱杭を擦り上げる。
「わたくしまだ十三歳になったばかりなのよ? 可愛らしいお付き合いに憧れるお年頃なの! ゲームのマクシミリアンは……いや、それは今は横に置いておくけど……。とにかく、もっとデートもしたいし、軽いキスとスキンシップだけで終わる日も欲しいの! 精神的な充足感も欲しいの!」
……お嬢様は、かなりの不満を溜め込んでいたらしい。
ゲームのマクシミリアンとはなんなのか、とお訊きしたいところだが。彼女の剣幕に私は言葉を発することができなかった。
「えっちなことも嫌いじゃないのよ? むしろ貴方と体を合わせるのは、とても気持ちいいし、好きだわ。だけどそればっかりじゃ……。生理になると毎月、できないわたくしなんて嫌われて捨てられてしまうんじゃないかって不安になってしまうし。に、妊娠なんてしたら、長い間貴方にさせてあげられないのよ!」
お嬢様を私が捨てるなんて、天地がひっくり返ってもありえないのに。
「お嬢さ……」
「黙って!」
湖面の色の瞳に涙を浮かべながらお嬢様が叫ぶ。
そして彼女は……私の凶器にその猫のように可憐な舌を這わせた。
「お……お嬢様……!」
「んっ……」
柔らかな唇が亀頭を包み舌が丁寧に鈴口を刺激した。その小さな口では私のものを受け入れることは難しいだろうに。彼女は手で愛撫を繰り返しながら、幹を飲み込もうとする。
「んっ……んっ……」
小さなお口では案の定三分の一も飲み込めないようだ。お嬢様は苦しさからだろう、涙をぽろりと零しながらも舌を動かした。
刺激自体は拙いものだが。お嬢様が私の醜いものを口に含んでいる……その事実だけで射精してしまいそうになる。
いや、早く出してしまってお出かけをしよう。それがいい。
お嬢様は頭を前後に動かし口に含める範囲を刺激することにしたようだった。舌が裏筋をなぞり、柔らかな頬肉が内側からの圧で時折形を変える。
まだ幼い美しい少女が私の物に奉仕をしている。その様は実に煽情的だ。
「はっ……ぅ……っ」
唾液と共にお嬢様の口の端から先走りが零れた。それが白い首筋を汚し、お嬢様の部屋着に染みを作る。
「んっ……!」
お嬢様は屹立を浅く咥えなおすと、鈴口を強く吸い上げた。
彼女の姿にすっかり高められていた私は……お嬢様の口の中に呆気なく白濁を吐き出した。
その小さなお口から陰茎を抜く時、まだ尿道に残っていた精が飛びお嬢様の顔を汚す。
お嬢様はそれを浴びて鼻や頬を汚しながら、目を丸くした。
「ん……!」
「お、お嬢様! 吐いて、吐いてください!」
口の中のものが不味いのだろう。顔を顰めるお嬢様の前に両手をお椀の形にして慌てて差し出す。
けれどお嬢様は……口の中のそれを、ごくりと喉を鳴らしてそのまま飲み込んでしまった。
「……美味しくない……」
「当然です!」
「でもマクシミリアンのものだから……わたくし飲んでも平気なのよ」
そう言ってあどけない顔で微笑むお嬢様を見て……私のものは、精を吐き出したばかりだというのにまた反応してしまう。
それを見てお嬢様は、悲しそうに眉を下げた。
「……お出かけ……」
「今度は一人で処理をしますから! お待ちくださいね!」
慌てて私は手洗いへと向かった。
お嬢様があんなに不満を溜めているとは……内心とてもひやりとした。
……これからはもっと、お出かけも増やそう。お嬢様に嫌われたら私は生きていけないのだ。
お嬢様の体だけ欲しているなんて、そんなことはありえない。心の底からお嬢様のすべてを愛している。それは日々、しっかりと伝えてきたつもりだった。
けれど……あんなに不安にさせてしまったのだ。
……女心は、難しいな。
私はこっそりと深いため息をついた。
光射す寮の部屋で、お嬢様を膝に抱え長椅子でのんびりしていると。彼女がキラキラと瞳を輝かせながら話しかけてきた。
「どうしました? お嬢様」
何度も頬にキスをしながら訊き返すと、彼女はくすぐったそうに身を捩らせる。その姿が愛らしくて、深追いしようとすると白い手で顔を押しのけられてしまった。
「……お嬢様」
「ダメ。わたくし貴方とデートがしたいの。今日はとても天気がいいのよ?」
「デート、でございますか」
今日は休日である。そしてお嬢様は外でのデートをご所望らしい。
部屋でのんびりしたあとには、いつも通り寝台に雪崩込み……という状況を想定していた私としては少し不満だ。
その不満が顔に出ていたのだろう。お嬢様は私の顔を体を捻ってじっと見ると、少し吹き出した。
「お部屋で過ごすのは、その。いつもしているでしょう?」
「……私はいつでも愛おしいお嬢様を貪りながら過ごしたいのです……」
ぎゅっと彼女を抱きしめその髪の香りを嗅ぐと、花の淡い香りがする。シュミナには先日『時々ビアンカ様からマクシミリアンさんの香りがする』とジト目で指摘された。今日も花の香りと一緒に私の香りもするのだろう。
……もっと私の香りが彼女に移ればいいのに。
「マクシミリアンはその。体を合わせるのが、好きすぎるのよ……。せ、性欲が強すぎるの!」
お嬢様の首筋は真っ赤に染まっている。そして小さくなる声でそう言った。
私の性欲は本来ならば正常の範囲内だと思う。
……お嬢様相手だと、自分でも驚くくらいにその箍が一気に外れてしまうだけで。
この性欲は『お嬢様に対してだけ』という非常に限定的なものである。
「……お嬢様が可愛らしすぎるので。つい」
赤く染まっている首筋を音を立てて吸うと、お嬢様の体がふるりと震えた。
このまま彼女の理性を蕩かせて、寝台に引きずり込めないかな……そんなことを考えながら何度も首筋にキスをする。
彼女の体をじっくり開いていくのは、私の日々の楽しみだ。
薄い紅に染まる白い裸体。私の愛撫で恥ずかしそうに嬌声を上げる、愛らしい唇。もっと、とねだるようにこちらを見つめる美しい青の瞳。
未成熟な蜜壺は触れると素直に蜜を零すようになり、狭い隘路には二本の指まではすんなり入るようになった。
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……お嬢様に触れずに済ませる日なんて、私には考えられない。
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お嬢様から小さな声が漏れる。その切実な響きに、私は思わず体をこわばらせた。
「ふ、不安なの。体を許さなかったら、マクシミリアンがわたくしを嫌いになるんじゃないかって……」
「お、お嬢様……!」
……そんな不安をお嬢様に抱かせていたなんて。
前言撤回である。お嬢様に触れずに済ませる日も、とても大事だ。
お嬢様の体をくるりとこちらに向けると、その湖面の色の瞳は涙で潤んでいた。瞼に口づけると彼女は何度も首を横に振る。
「お出かけしましょう。どこに行きたいのですか?」
か細い肢体をぎゅっと抱きしめ宥めるように背中を撫でる。するとお嬢様はすりすりとその温かな体を私に擦りつけてきた。
……これは拷問だろうか。このまま長椅子に押し倒してしまいたい衝動をこらえ、私は背中を撫で続けた。
お嬢様と過ごしていると……世界で一番愛おしいこの人に触れずにはいられなくなってしまう。しかしそればかりだと、お嬢様が不安になってしまうのだな。反省と自制をしなければ。
デートもしていないわけではないのだが。部屋に閉じこもる回数と比べると、確かに圧倒的に少ないのだ。
「……マクシミリアンの、硬くなってる」
……自制しなければと思う心とは裏腹に、彼女の体の感触に体は反応を示してしまったらしい。
お嬢様は頬を膨らませながら、私をジト目で見上げた。
「その、気にしないでください」
気まずくなって、私はお嬢様から目を逸らす。こんな風では嫌われてしまうかもしれない。
数年後には結婚も控えているのに。……彼女に嫌われた状態で結婚生活を送るのは辛すぎる。それは地獄だ。
お嬢様は小さくため息をつくと私から身を離した。
……呆れられてしまったのだろうか。身を緊張させながらお嬢様の次の反応を待っていると。
「……本当に、仕方のない人」
お嬢様は顔を伏せて小さくそう呟いた。
「お嬢様、急いで処理をしてきますので。出かけましょう!」
顔色を無くし慌てて手洗いに行こうとする私をお嬢様が服の裾を引いて引き止めた。
「お……お嬢様?」
「動かないで。マクシミリアン」
彼女はそう言って長椅子から立ち上がると、私の前に跪いた。そしてその小さな白い指でトラウザーズの釦を外し始める。
「お嬢様!?」
「処理、してあげるわ。……処理が済んだらお出かけしましょう?」
釦を外し前をくつろげたお嬢様は、下履きを引き下ろす。すると熱杭がぶるりと飛び出しお嬢様の白い頬をぺちり、と叩いた。
醜いそれがお嬢様のお顔の側にあることに。視覚的ないやらしさを感じ思わず興奮を覚えてしまう。腹につかんばかりに立ち上がる私の欲望を見つめ、お嬢様は無表情で大きくため息をついた。
「お嬢様、一人で処理はできますので……」
「黙って。こちらのすることに抵抗しないこと。貴方からわたくしに触るのもダメ。……わたくし、怒ってるんだから」
お嬢様はそう言いながら私の欲望をそっと両手で握り込んだ。
「いつもわたくしばっかり、好き勝手されて! すぐにえっちなことに持ち込もうとするし!」
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「黙って!」
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「お……お嬢様……!」
「んっ……」
柔らかな唇が亀頭を包み舌が丁寧に鈴口を刺激した。その小さな口では私のものを受け入れることは難しいだろうに。彼女は手で愛撫を繰り返しながら、幹を飲み込もうとする。
「んっ……んっ……」
小さなお口では案の定三分の一も飲み込めないようだ。お嬢様は苦しさからだろう、涙をぽろりと零しながらも舌を動かした。
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「はっ……ぅ……っ」
唾液と共にお嬢様の口の端から先走りが零れた。それが白い首筋を汚し、お嬢様の部屋着に染みを作る。
「んっ……!」
お嬢様は屹立を浅く咥えなおすと、鈴口を強く吸い上げた。
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その小さなお口から陰茎を抜く時、まだ尿道に残っていた精が飛びお嬢様の顔を汚す。
お嬢様はそれを浴びて鼻や頬を汚しながら、目を丸くした。
「ん……!」
「お、お嬢様! 吐いて、吐いてください!」
口の中のものが不味いのだろう。顔を顰めるお嬢様の前に両手をお椀の形にして慌てて差し出す。
けれどお嬢様は……口の中のそれを、ごくりと喉を鳴らしてそのまま飲み込んでしまった。
「……美味しくない……」
「当然です!」
「でもマクシミリアンのものだから……わたくし飲んでも平気なのよ」
そう言ってあどけない顔で微笑むお嬢様を見て……私のものは、精を吐き出したばかりだというのにまた反応してしまう。
それを見てお嬢様は、悲しそうに眉を下げた。
「……お出かけ……」
「今度は一人で処理をしますから! お待ちくださいね!」
慌てて私は手洗いへと向かった。
お嬢様があんなに不満を溜めているとは……内心とてもひやりとした。
……これからはもっと、お出かけも増やそう。お嬢様に嫌われたら私は生きていけないのだ。
お嬢様の体だけ欲しているなんて、そんなことはありえない。心の底からお嬢様のすべてを愛している。それは日々、しっかりと伝えてきたつもりだった。
けれど……あんなに不安にさせてしまったのだ。
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