36 / 45
執事のお嬢様開発日記
執事と王女は攻防する2(ハウンド視点)※
しおりを挟む
「大きくならない……!」
柔らかい俺の物を口中でしばらく転がし、舌で舐め、強く吸い上げ……しかし大きくならないそれを見てミルカが不満の声を上げる。
「ミルカ、そりゃそうでしょ……。食いちぎるって言われてモチベーションが上がる男なんてあんまいないッスよ。俺マゾじゃないッス」
そんなミルカを見ながら俺はため息をついた。ミルカに伝えた理由以外にも、床に叩きつけられた背中が痛くて舐められる感覚に集中できないというのもある。
……ミルカが一生懸命舐めてくれてるのにもったいないとも思うが。今ミルカと性交してしまうわけにはいかないので正直助かる。
「やだぁ大きくなってよ! ハウンドとするの……! 大きくなって!」
ミルカは子供のように駄々をこねながら、俺の息子に必死で話しかけた。……ミルカ、対話するべきなのはそっちじゃないだろう。
「そんなにしたいんスか? ミルカ」
俺の言葉を聞いてミルカはぽろぽろと涙を零しながら、こちらを睨みつけた。ああもう、可愛い顔が涙でぐしゃぐしゃじゃないか……。
「だって、せっかく婚約者になれたのに……。これじゃ今までと同じじゃない。ずっと好きだったハウンドと両想いなのに! 私はハウンドと恋人らしいことがいっぱいしたいの!」
俺が身を起こすとミルカは怯えるような目でこちらを見つめた。けれどそっと両手を差し出すとおずおずと胸に飛び込んでくる。下半身は丸出しで格好つかないけど。俺はミルカを抱きしめて、その小さな背中をできるだけ優しく撫でた。
「ミルカは俺の可愛い婚約者だよ」
「嘘……。抱いてくれないくせに!」
彼女は小さな背中を震わせて泣き止まない。ああもう、これは仕方ないな……。
「ミルカ、一番可愛い夜着を着て今夜待ってて。昼はまだ仕事があるッスから」
耳元で囁くとミルカは驚くほどの勢いで顔を上げた。
「ハウンド、それって……」
柔らかな頬を伝う涙を唇で拭う。すると彼女はうっとりと目を閉じる。数度可愛らしい唇に口づけると、ミルカは嬉しそうにそれに応えた。
「お口と指でたくさん気持ちよくしてあげる」
「ハウンドも気持ちよくなきゃやだ!」
「ミルカ……」
この子はどうしてこんなに積極的なのか。
……君を想っているからこそ大事にしたいのに、どうして伝わらないんだろうな。
「俺の婚約者はわがままばかりだな」
囁きながら頬を指でなぞるとミルカの瞳が大きく開かれ、また綺麗な涙が零れた。彼女はその大きな胸を俺の胸に押しつけながら、ぎゅうぎゅうと強い力でしがみついてきた。
俺の胸板で白い乳房が潰れ、薄紅色の頂が垣間見える。なんて視覚の暴力だ。俺は股間が反応しないように必死で萎えるものを……ミルカの双子の兄メイカの裸を思い浮かべた。よし、萎えてるぞ。
「ハウンド。わがままな私は嫌いになる? 婚約破棄は、嫌よ」
「ならないッスよ。婚約破棄なんてしないし。ミルカは俺の世界で一番大事な女の子なんだから。嫌いになるはずないでしょ?」
つむじに何度もキスをしながら、その柔らかな紅い髪を何度も撫でる。ミルカは大きくしゃくりを上げながら、俺の胸に縋って泣き続けた。
「どうしたもんかね……」
俺は一つ、大きなため息をつく。するとミルカの体がびくりと震えた。いい加減怒られるとでも思ったんだろう。
「……避妊薬を使った上で中には挿れない。それでいいッスか?」
俺の言葉にミルカは顔を上げ、コクコクと勢いよく頷いた。
「触り合いっこしたり、俺のでミルカのを擦ったり。ミルカが……せめて十六になるまではそこまでしかしない。いいッスね?」
「わかった! ハウンド大好き!」
彼女は嬉しそうに笑うと俺の首にかじりつくように抱きつき、何度も啄むようなキスをしてくる。両手で髪をわしゃわしゃと撫でると、ミルカは『にひひ』と子供みたいな笑い声を上げた。まるで小型犬みたいだな。
……さっきまで俺のを咥えて勃たせようとしてた女の子とは思えないね。
「本当はハウンドのを挿れて欲しいけど。それでね、子種も欲しいけど。我慢するわね」
――くっそ、可愛すぎかよ! 今のはちょっと勃ちそうになった。
「じゃあ夜までいい子に待つんスよ」
「わかったわ!」
ミルカは元気に返事をすると、本当に嬉しそうに笑った。
……五歳という年齢差が無ければ、俺だってすぐに応えて孕ませてあげたいんだけどな。子供はめちゃくちゃ好きだし。ミルカとの子なら、なおさら可愛いだろう。だけどこればかりはどうしようもないのだ。
☆★☆
「ハウンド!」
その夜、扉を開けるとミルカが勢いよく胸に飛び込んできた。メイドやビアンカ嬢だったら吹っ飛ばされてるぞ。相手は確認してから抱きつけ、ミルカ。
「ハウンド、しよ!」
ミルカは満面の笑みで俺を部屋の中へ引っ張ろうとする。この子の淑女の慎みはどこへ行ったのだか。……いや、元から存在しなかったか。
ミルカはオレンジ色のひらひらとした可愛い夜着を着ている。以前オレンジ色のワンピースを着たミルカを『可愛い』とべた褒めしたことがあって、彼女はそれを覚えていたのだろう。
実際、太陽の色のようなオレンジは彼女によく似合うのだ。
「あー待って。今日忙しくて風呂入ってねーから。先に風呂入らせて。ミルカの部屋の借りるッス」
使用人寮は部屋に風呂なんて贅沢なものはついていなくて共同浴場だ。最近はマクシミリアンと遭遇していないので、あいつはビアンカ嬢の部屋の風呂ばかりを使っているのだろう。
……俺は散々我慢してるのに、遠慮のないやつはある意味羨ましい。
今日は忙しかったので共同浴場が使える時間はもう過ぎてしまった。だからミルカの部屋で借りようと思ったのだ。
「ダメ。すぐするの!」
「匂いとか気になるでしょ」
ぐいぐいと俺を寝台に引っ張ろうとするミルカに言うと、彼女は首を大きく振る。
「気になんない! むしろハウンドの匂いなら嗅ぎたい!」
……変態か、うちの子は。変態さんなのか。
「……ハウンドお兄様」
ミルカは俺と向かい合うと甘え声で囁きながらぎゅっと抱きついてきた。そしてスンスンと鼻を鳴らしながら俺の匂いを嗅ぎ始める。……この子はほんとに……! あああ、シャツの隙間に顔を突っ込んで臍を嗅ぐんじゃない!
「いい匂い……。お兄様……」
俺の体から顔を離したミルカはすっかり蕩けた雌の顔になっていた。滑らかで美しい頬は上気し、そのヘーゼルナッツの色の瞳はとろりと涙で潤んでいる。
「ミルカはどうしてそんなに俺としたいんだろうね」
これは純粋に疑問だ。恋人らしい行為はなにも性交だけじゃない。この年頃の女の子なら、デートをしたり、プレゼントをもらったり、可愛らしいキスをしたり……の方が喜びそうな気がするんだけどね。
「好きだからに決まってるでしょ! いじわる!」
ミルカはそう叫ぶと俺を睨みつけた。
このままだとミルカがまた機嫌を損ねてしまいそうだったので、俺は急いでその小さな体を姫抱きで抱え上げる。また地面に叩きつけられてしまってはたまったものではない。
抱き上げられたミルカは期待する表情でこちらを見つめている。そんなに期待する顔をされてもなぁ……。
「ミルカ、この前は媚薬の効果があったんだからな? 今回も気持ちいいとは限らないッスから」
「気持ちいいわ、絶対に!」
ミルカはなぜか自信満々にそう答えた。
……ご期待に応えられるように、頑張りますかね。
ミルカを寝台の上に下ろすと紅い髪がふわりとシーツに広がる。脱がせようと夜着に手をかけるとミルカの体が小さく震えた。
「……ミルカ?」
「だ、大丈夫。だけど……なんだか今さら、緊張感が……」
「素面では初めてだもんな」
頭を優しく撫でながら体重をかけないように彼女の上に覆いかぶさり、何度も優しくキスをする。最初は力が入っていたミルカの唇からは少しずつ力が抜け、舌でノックするとおずおずと唇が開いた。
「あっ……」
小さな口に舌を滑り込ませるとミルカは吐息とともに声を漏らした。小さな舌に舌を絡ませると、遠慮がちにそれは縋りついてくる。丁寧に舐め、擦り。時には優しく吸い。そうしているうちにミルカの表情はどんどん蕩けていった。
「おにー、さま……っ」
舌を絡み合わせることに夢中になっているミルカの胸にそっと手を触れ、大きな果実を揉みしだく。すると彼女は一瞬目を開いた後に、甘い声を漏らし始めた。
「あぅ……ふっ……んっ!」
夜着の上からでもわかるピンと張りつめた頂を指で摘まむとミルカの体が大きく跳ねた。
「……可愛い、ミルカ……」
口を離してミルカの口から零れた涎を丁寧に舌で拭う。するとミルカは真っ赤な顔で涙目になりこちらを見つめた。
「おに……さま」
「どうした? ミルカ」
両手をミルカが伸ばすのでその体を優しく抱きしめる。するとミルカは小さくしゃくりを上げた。
「媚薬の時より、気持ちいいの。どうしたらいいの……?」
……ミルカ、耳元でそんなことを言われたら、お兄様こそどうしていいのかわからないよ。
柔らかい俺の物を口中でしばらく転がし、舌で舐め、強く吸い上げ……しかし大きくならないそれを見てミルカが不満の声を上げる。
「ミルカ、そりゃそうでしょ……。食いちぎるって言われてモチベーションが上がる男なんてあんまいないッスよ。俺マゾじゃないッス」
そんなミルカを見ながら俺はため息をついた。ミルカに伝えた理由以外にも、床に叩きつけられた背中が痛くて舐められる感覚に集中できないというのもある。
……ミルカが一生懸命舐めてくれてるのにもったいないとも思うが。今ミルカと性交してしまうわけにはいかないので正直助かる。
「やだぁ大きくなってよ! ハウンドとするの……! 大きくなって!」
ミルカは子供のように駄々をこねながら、俺の息子に必死で話しかけた。……ミルカ、対話するべきなのはそっちじゃないだろう。
「そんなにしたいんスか? ミルカ」
俺の言葉を聞いてミルカはぽろぽろと涙を零しながら、こちらを睨みつけた。ああもう、可愛い顔が涙でぐしゃぐしゃじゃないか……。
「だって、せっかく婚約者になれたのに……。これじゃ今までと同じじゃない。ずっと好きだったハウンドと両想いなのに! 私はハウンドと恋人らしいことがいっぱいしたいの!」
俺が身を起こすとミルカは怯えるような目でこちらを見つめた。けれどそっと両手を差し出すとおずおずと胸に飛び込んでくる。下半身は丸出しで格好つかないけど。俺はミルカを抱きしめて、その小さな背中をできるだけ優しく撫でた。
「ミルカは俺の可愛い婚約者だよ」
「嘘……。抱いてくれないくせに!」
彼女は小さな背中を震わせて泣き止まない。ああもう、これは仕方ないな……。
「ミルカ、一番可愛い夜着を着て今夜待ってて。昼はまだ仕事があるッスから」
耳元で囁くとミルカは驚くほどの勢いで顔を上げた。
「ハウンド、それって……」
柔らかな頬を伝う涙を唇で拭う。すると彼女はうっとりと目を閉じる。数度可愛らしい唇に口づけると、ミルカは嬉しそうにそれに応えた。
「お口と指でたくさん気持ちよくしてあげる」
「ハウンドも気持ちよくなきゃやだ!」
「ミルカ……」
この子はどうしてこんなに積極的なのか。
……君を想っているからこそ大事にしたいのに、どうして伝わらないんだろうな。
「俺の婚約者はわがままばかりだな」
囁きながら頬を指でなぞるとミルカの瞳が大きく開かれ、また綺麗な涙が零れた。彼女はその大きな胸を俺の胸に押しつけながら、ぎゅうぎゅうと強い力でしがみついてきた。
俺の胸板で白い乳房が潰れ、薄紅色の頂が垣間見える。なんて視覚の暴力だ。俺は股間が反応しないように必死で萎えるものを……ミルカの双子の兄メイカの裸を思い浮かべた。よし、萎えてるぞ。
「ハウンド。わがままな私は嫌いになる? 婚約破棄は、嫌よ」
「ならないッスよ。婚約破棄なんてしないし。ミルカは俺の世界で一番大事な女の子なんだから。嫌いになるはずないでしょ?」
つむじに何度もキスをしながら、その柔らかな紅い髪を何度も撫でる。ミルカは大きくしゃくりを上げながら、俺の胸に縋って泣き続けた。
「どうしたもんかね……」
俺は一つ、大きなため息をつく。するとミルカの体がびくりと震えた。いい加減怒られるとでも思ったんだろう。
「……避妊薬を使った上で中には挿れない。それでいいッスか?」
俺の言葉にミルカは顔を上げ、コクコクと勢いよく頷いた。
「触り合いっこしたり、俺のでミルカのを擦ったり。ミルカが……せめて十六になるまではそこまでしかしない。いいッスね?」
「わかった! ハウンド大好き!」
彼女は嬉しそうに笑うと俺の首にかじりつくように抱きつき、何度も啄むようなキスをしてくる。両手で髪をわしゃわしゃと撫でると、ミルカは『にひひ』と子供みたいな笑い声を上げた。まるで小型犬みたいだな。
……さっきまで俺のを咥えて勃たせようとしてた女の子とは思えないね。
「本当はハウンドのを挿れて欲しいけど。それでね、子種も欲しいけど。我慢するわね」
――くっそ、可愛すぎかよ! 今のはちょっと勃ちそうになった。
「じゃあ夜までいい子に待つんスよ」
「わかったわ!」
ミルカは元気に返事をすると、本当に嬉しそうに笑った。
……五歳という年齢差が無ければ、俺だってすぐに応えて孕ませてあげたいんだけどな。子供はめちゃくちゃ好きだし。ミルカとの子なら、なおさら可愛いだろう。だけどこればかりはどうしようもないのだ。
☆★☆
「ハウンド!」
その夜、扉を開けるとミルカが勢いよく胸に飛び込んできた。メイドやビアンカ嬢だったら吹っ飛ばされてるぞ。相手は確認してから抱きつけ、ミルカ。
「ハウンド、しよ!」
ミルカは満面の笑みで俺を部屋の中へ引っ張ろうとする。この子の淑女の慎みはどこへ行ったのだか。……いや、元から存在しなかったか。
ミルカはオレンジ色のひらひらとした可愛い夜着を着ている。以前オレンジ色のワンピースを着たミルカを『可愛い』とべた褒めしたことがあって、彼女はそれを覚えていたのだろう。
実際、太陽の色のようなオレンジは彼女によく似合うのだ。
「あー待って。今日忙しくて風呂入ってねーから。先に風呂入らせて。ミルカの部屋の借りるッス」
使用人寮は部屋に風呂なんて贅沢なものはついていなくて共同浴場だ。最近はマクシミリアンと遭遇していないので、あいつはビアンカ嬢の部屋の風呂ばかりを使っているのだろう。
……俺は散々我慢してるのに、遠慮のないやつはある意味羨ましい。
今日は忙しかったので共同浴場が使える時間はもう過ぎてしまった。だからミルカの部屋で借りようと思ったのだ。
「ダメ。すぐするの!」
「匂いとか気になるでしょ」
ぐいぐいと俺を寝台に引っ張ろうとするミルカに言うと、彼女は首を大きく振る。
「気になんない! むしろハウンドの匂いなら嗅ぎたい!」
……変態か、うちの子は。変態さんなのか。
「……ハウンドお兄様」
ミルカは俺と向かい合うと甘え声で囁きながらぎゅっと抱きついてきた。そしてスンスンと鼻を鳴らしながら俺の匂いを嗅ぎ始める。……この子はほんとに……! あああ、シャツの隙間に顔を突っ込んで臍を嗅ぐんじゃない!
「いい匂い……。お兄様……」
俺の体から顔を離したミルカはすっかり蕩けた雌の顔になっていた。滑らかで美しい頬は上気し、そのヘーゼルナッツの色の瞳はとろりと涙で潤んでいる。
「ミルカはどうしてそんなに俺としたいんだろうね」
これは純粋に疑問だ。恋人らしい行為はなにも性交だけじゃない。この年頃の女の子なら、デートをしたり、プレゼントをもらったり、可愛らしいキスをしたり……の方が喜びそうな気がするんだけどね。
「好きだからに決まってるでしょ! いじわる!」
ミルカはそう叫ぶと俺を睨みつけた。
このままだとミルカがまた機嫌を損ねてしまいそうだったので、俺は急いでその小さな体を姫抱きで抱え上げる。また地面に叩きつけられてしまってはたまったものではない。
抱き上げられたミルカは期待する表情でこちらを見つめている。そんなに期待する顔をされてもなぁ……。
「ミルカ、この前は媚薬の効果があったんだからな? 今回も気持ちいいとは限らないッスから」
「気持ちいいわ、絶対に!」
ミルカはなぜか自信満々にそう答えた。
……ご期待に応えられるように、頑張りますかね。
ミルカを寝台の上に下ろすと紅い髪がふわりとシーツに広がる。脱がせようと夜着に手をかけるとミルカの体が小さく震えた。
「……ミルカ?」
「だ、大丈夫。だけど……なんだか今さら、緊張感が……」
「素面では初めてだもんな」
頭を優しく撫でながら体重をかけないように彼女の上に覆いかぶさり、何度も優しくキスをする。最初は力が入っていたミルカの唇からは少しずつ力が抜け、舌でノックするとおずおずと唇が開いた。
「あっ……」
小さな口に舌を滑り込ませるとミルカは吐息とともに声を漏らした。小さな舌に舌を絡ませると、遠慮がちにそれは縋りついてくる。丁寧に舐め、擦り。時には優しく吸い。そうしているうちにミルカの表情はどんどん蕩けていった。
「おにー、さま……っ」
舌を絡み合わせることに夢中になっているミルカの胸にそっと手を触れ、大きな果実を揉みしだく。すると彼女は一瞬目を開いた後に、甘い声を漏らし始めた。
「あぅ……ふっ……んっ!」
夜着の上からでもわかるピンと張りつめた頂を指で摘まむとミルカの体が大きく跳ねた。
「……可愛い、ミルカ……」
口を離してミルカの口から零れた涎を丁寧に舌で拭う。するとミルカは真っ赤な顔で涙目になりこちらを見つめた。
「おに……さま」
「どうした? ミルカ」
両手をミルカが伸ばすのでその体を優しく抱きしめる。するとミルカは小さくしゃくりを上げた。
「媚薬の時より、気持ちいいの。どうしたらいいの……?」
……ミルカ、耳元でそんなことを言われたら、お兄様こそどうしていいのかわからないよ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる