【R18】悪役令嬢は元執事から逃げられない

夕日(夕日凪)

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本編

箱庭で鳴く※

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――――また何度、最奥に彼の精を放たれたのだろう。

ぱちゅっ、ぱちゅっ、とわたくし達が交わる水音だけが部屋に響く。
その猥雑な音を遮断したくて耳を塞ぎたいのに、裸にされベッドに四つ這いにされ、彼に後ろから激しく貫かれて、シーツを必死で掴みながら嬌声を上げ続ける事しか出来ない。
先日まで貴族の子女だったとは思えない自分の有様に涙が出そうになった。

「ああ、いい姿ですね。私を犬だと嗤った貴女が今まさに雌犬のような姿で私と交尾をしているんですよ。堪らないですね」
「やっ……あぁんっ……!あっ、あっ……そんなっ……そんなひど、いっ……」
「本当の事じゃないですか。私の物を全て飲み込んでいるやらしい前の穴と、可愛いらしい後ろの穴を見せつけながら感じているこんな姿……他にどう形容すればいいと?」
「……やっ、やだっ……みないでっ……」
「今更何を恥じらうんですか、ビアンカ」

いたぶるような言葉を、うっとりとした声音で彼が言う。
マクシミリアンの激しい気遣う事を一切しない律動に体は揺さぶられ、わたくしはまた嬌声を上げた。
こんな行為……嫌なのに、辛いだけのはずなのに。
どうして、あそこは蜜を垂らし、彼にもっとと強請るように締め付けるの?
どうして、彼に突かれる度に体の奥が痺れて甘くなるの?
後ろから胸を掴まれ優しく揉まれその先端を弄られると刺激につられるように、蜜壺は更に蜜を吐き出した。

「マクシミリアンっ。やぁ……っ……きもちいいのっ……なんでっ、あっぁっ」
「ああ……感じてらっしゃるのですね。ビアンカ……本当に可愛いです。また奥に出してあげますからっ……」
「だめっ……やらぁ……あかちゃんできちゃうっ……だめっ……」

嫌だと言っても無駄だと分かっているのに無駄な言葉を並べてしまう。
どくどくと、また体の奥に彼の精が注がれて、膣で飲み込めなかった分が愛液と混じってどろりと内腿を伝っていった。
まだ固さが残る彼の物が入っている状態で体勢を変えられ、その刺激に呻く暇も与えられず貪るように深く口付けられた。
甘い疼きが静まらない体は彼から絡められる舌に快楽を掻き立てられ、きゅうっと物欲しげに彼の物を締め付ける。
締め付けられた彼が芸術品のような造形の顔を歪め、切なそうに息を吐くのを見て、場違いにも美しいと思ってしまった。

「ああ……ビアンカ……そんなに物欲しげにしなくてもすぐにあげますから……」

互いの唾液で光るわたくしの唇を、マクシミリアンの指が優しく拭った。

「やらっ……もうおなかいっぱいなの……入らないからっ……」

こぽりこぽりと白い猥褻な液体が蜜壺から漏れ出てシーツを汚している。
もう……子宮が溺れるくらいに注がれてしまった。
ふるふると頭を振るわたくしにマクシミリアンは愛おしげな視線を投げ、首筋に鎖骨に……唇を這わせ皮膚を強く吸い、小さな花を散らしていく。
…………どうして。そんな愛おしげな目でわたくしを見るの?どうして、優しく触れるの?
貴方がそんな目で見るから……体を重ね合わせ続けていると、錯覚しそうになる。
この行為は……恋人同士の睦み合いで、マクシミリアンに愛されているのだと。

「マクシミリアン……お願い……があるの」
「なんです?ビアンカ」
「嘘でもいいから……好きって……言って」

この責め苦がずっと続くのであれば……。
せめて……愛されていると、勘違いしながら抱かれたい。
彼がわたくしに持っているのは、憎しみから転じた執着と劣情で……そこに愛なんて、ないと分かっているけれど。
犯され、孕まされ、憎しみを植え付けられ、壊されていくだけなんて……耐えられない。
マクシミリアンはわたくしの言葉に、目を大きく見開いた。

「……お願い……せめて愛されていると……錯覚しながら抱かれたいの……」

涙がせり上がり、頬を伝った。
馬鹿々々しいと……拒絶されるだろうか。
視界が涙で滲んで、マクシミリアンの顔が見えない。

「……ビアンカ……」

耳に聞こえたマクシミリアンの声は酷く動揺でもしているように……震えていた。

「…………」

マクシミリアンからの困惑の気配が伝わってきて……欲しい言葉は降ってこなかった。
処女を奪い、猥雑な言葉を吐きながら犯し、わたくしの官能を拓く事には躊躇いが一切が無かった男が……愛の言葉を紡ぐことには何故か戸惑いを見せている。
……それもそうだろう。
嘘でもわたくしにかけるべき愛の言葉なんてきっと持ち合わせていないのだ。
彼に……愛の言葉を恵んで貰えるような行為を、わたくしは今までしてこなかったのだから。

「ごめんなさい……忘れて……っ」

彼の劣情を受け止めながら、ただ壊れていくのがわたくしには……きっとお似合いなのだ。
嗚咽を上げて、片手で顔を覆って泣いていると……頬に彼の手が触れた。

「……嘘の愛の言葉なんて、私には言えません」
「ごめんなさい……だから、忘れてと……っ」

分かっていたのに、胸の奥が痛くて堪らない。

「……貴女にだけは、本当の愛の言葉しか。与えられません」

震える声でマクシミリアンがそんな事を言うから……。
彼の顔を思わず見ると、彼は縋るような……泣きそうな顔をしていた。
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