無職だけど最強でした〜無職と馬鹿にされたが修行して覚醒したから無双してくる〜

えんじょい

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第2章 学校編

第33話 特別授業

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俺の靴が隠された事件から翌日。

靴はゴミ箱に捨てられていたのを俺が見つけた。
少し汚くなってしまっていたが、水魔術と風魔術を上手く駆使して綺麗にすることが出来た。

しかし、俺の靴を隠した犯人は見つかっていない。

一体誰がこんなことをしたのだろうか…

「それでは皆さん、授業を始めますよー」

教授が教室に入ってきて授業を始める。

「今日は皆さんのためにスペシャルゲストがやってきてくれましたー。
なんと、Bランクパーティーのラビットさん達ですー!」

ダンテ、アリリア、そしてシャルの3人組がドアを開けて教室に入ってくる。

な、な、な、なんでいるの!?

「俺たちはBランク冒険者として活動している!
今日は皆に色々なことを教えるために来たんだ!」

「皆沢山覚えて帰ってねー!」

「勉強…大事…」

もしかしてスペシャルゲストってダンテさんたちのこと!?

ということは、ダンテさんたちが授業をするってこと!?

なにそれすごい楽しそうじゃないか!

「自己紹介だが、俺がこのパーティーのリーダ、ダンテ・テングスだ!」

「私はアリリア・トール!
そしてこっちの無口な魔術師が___」

「…シャル…ネーム」

「皆よろしくな!」

「「「よろしくお願いします!!!」」」

さすがダンテさんたちだ。
初っ端から生徒たちの心を鷲掴みだ。

「最初の授業だが、まずは剣術組と魔術組で別れて欲しい!」

「剣術組はダンテの周りに!
魔術組は私とシャルの周りに集まってね!」

みんなが指示に従って別れていく。

「ダンテさん…!ダンテさん…!」

俺はダンテさんにしか聞こえないように囁く。

「どうしたん___だぁぁ!?ルイスじゃないか!」

「しーっ!しーっ!」

俺は咄嗟にダンテさんの口を押える。

「僕が冒険者だということは、みんなにはまだ内緒にしといてください!」

「…わかった」

皆にばれると色々面倒そうなことになるかもしれないし…
もしかしたらいじめがエスカレートするかも。

無職がSランク冒険者なんて嘘つくなーとかなんか言われるだろうからね。

「よし!皆分かれたな!」

「それじゃ、武道場にいくよー!」

「出発…」

俺たちはダンテさんやアリリアさんについていき武道場へ向かった。

「これから皆にやって貰うのは職の熟練度上げだ!
剣術組の人は素振りをしてもらう!」

「魔術組の子は的当てね!」

「それじゃあ分かれて始めるぞ!」

「「「はーい!」」」



-剣術組-

「はぁ!」

「やぁ!」

「せい!」

「もっと軸を意識しろー!
剣筋は鋭くだ!」

剣術組は等間隔に整列し素振りを始める。

「やぁ!」

「おおっ!君はすごい!屈強級の職かい?」

ダンテが一際目立つメリアに声をかける。

「いえ、幻想級です!」

「そうかそうか!幻想きゅ___幻想級だって!?」

「はい!『剣帝 幻想級』です!」

「まさか幻想級がいるとは…
僕から君に教えられることは無いよ。
やりたい修行をやるといい」

「分かりました!」

さすがメリアだな。
ダンテさんの驚いた顔は面白かった。

「はぁ!」

俺も負けてられないな!

「ルイスくん!」

「はい!」

「君はもっと頑張りたまえ!」

………はい?

んーと、ダンテさん?
もしかして調子に乗られてます?

「はい、頑張りますね…?」

俺は怒りを顔に表しながらダンテを睨む。

「あ、えと、そ、そうだな!」

全く、ダンテさんって人はしょうがないな…。



-魔術組-

「まずはシャルがお手本を見せるから、みんなよく見ててね!」

「みてて…【アイスバレット】…」

シャルが正確な魔法精度で30メートル程ある的を射抜く。

「「「おおー!」」」

「【ストーム】系の範囲攻撃に頼らず、【バレット】系だけであの的を射抜いてね!」

「コツは…すぅー…って感じ…」

「「「???」」」

「ああ、えと、つまり、集中力を高めて、魔法を自分の体みたいな感じで狙ってみるとコントロールしやすいよ!」

「集中を高めて…すぅーっと…【ウィンドバレット】!」

アートが1番手で魔法を打つ。

ボンッ

アートの【ウィンドバレット】は綺麗に的に直撃した。

「まさか1発だなんて!」

「…才能ある…」

「私も負けない…!」

シシーがアートに続き前に出る。

「【ファイアバレット】…」

シシーの放った【ファイアバレット】は、アートと同じく綺麗に的に吸い込まれていく。

「君もすごいね!」

「…レベル…高い…」

「アートには負けない…!」

「僕もシシーには負けないよ!」

アートとシシーがお互いをライバルとして睨み合う。

「それじゃあ他の人もやってみよう!
成功したら好きにしていいからね!」

「「「はーい!」」」


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