無職だけど最強でした〜無職と馬鹿にされたが修行して覚醒したから無双してくる〜

えんじょい

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第2章 学校編

第36話 ルイスVSヨカフ

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「ルイストリアくんと戦いたいです!」

ヨカフが俺の方を向いてにやける。

「ルイスくんはそれでいい?」

「はい、問題ありません」

「じゃあ2人とも前に出て始めようか!」

俺とヨカフは木刀を持って中央に出る。

「一応支援魔法かけとくね!【耐久力上昇】!
ルールは先に降参した方が負け!
準備はいい?」

俺とヨカフは木刀を構えお互いを睨みつける。

「よーい、始め!」

アリリアが開始の合図として手を下げる。

「………」

「………」

俺とヨカフはお互い無言のまま睨み合う。

こいつ…脳筋だと思ったがしっかりと戦略的に攻めてきている。

止まって睨み合っているだけのように見えるが、実際には少しずつ距離を詰めてきている。

さぁ、いつ仕掛けるか…

生徒たちは皆静かに俺たちを見守っている。

ビュー

冷たい風が俺とヨカフの頬を掠らせる。
風になびかれ1枚の木の葉がゆらゆらと落ちていく。

やがせその木の葉は地面に舞い落ちた。

「はぁぁ!」

先に仕掛けたのはヨカフだった。

木の葉が落ちると同時に素早い動きで間合いを詰めてくる。

しかし、俺にとっては遅い。

ヨカフが俺に剣をふりかざそうとする。

避けて反撃で終わりだ!

「【ストップ】!」

「なっ!?」

俺の身体は一瞬その場に留まる。

「はぁぁ!」

「あぶねっ!」

ヨカフの能力によって避けるのが遅れた俺の身体をヨカフの剣が掠らせる。

なるほど…
これがこいつの能力か。
さすが屈強級だけあって強力だな。

「はぁ!」

俺は負けじとヨカフに剣を振りかざす。

「【ストップ】!」

ヨカフは俺の動きを一瞬止め、軽々と剣を躱す。

「くそっ!」

これじゃあ攻撃しても軽々と躱されて意味が無い!

俺は後ろに下がり、ヨカフと距離をとる。

「すまないが、少し甘く見ていたようだ。
全力で行かせてもらうぞ!」

「全力?何を言っているんだ?
多少足掻いたところで所詮は無能級のゴミだ!
屈強級である俺様に潰される運命なんだよぉ!」

ヨカフは知らない。
俺の真の力を…

「【ファイアランス】!」

俺はヨカフの不意を着き、【ファイアランス】を放つ。

「なに!?【ストップ】!」

ヨカフは【ファイアランス】の動きを一瞬だけ止め、間一髪のところで避ける。

「卑怯だぞ!なぜ魔術が使える!?」

「なぜって?
それはお前がゴミとか言ってる俺の職の能力だからだ」

「たかが無能級が魔術を?
ありえないぃ!」

ヨカフが俺に斬りかかってくる。

「【ファイアランス】!
【アイスランス】!」

俺は右手に【ファイアランス】、左手に【アイスランス】を構えヨカフに向けて同時に放つ。

「【ストップ】!
くっ!」

ヨカフは【ファイアランス】を一瞬止め避ける。

普通に魔術を打ってるだけじゃ、止められて簡単に避けられてしまう…

あいつの職の弱点を見つけ出せれば…!

弱点…?…!?

わかったぞ!あいつの職の弱点が!

「【ファイアランス】!
【アイスランス】!」

俺はさっきと同じように魔術を2つ用意する。

「魔術を打っても無駄だ!」

「それはどうかな?はぁ!」

俺はヨカフに向けて【ファイアランス】を放つ。

「【ストップ】!」

ヨカフはファイアランスを止めて右側に避ける。

「そこだ!」

俺はヨカフが【ファイアランス】を避けようとしている時に、軌道を予測して放つ。

「なっ!?うわぁ!」

ヨカフは俺の放った【アイスランス】を避けきれず、左肩に直撃した。

【アイスランス】は中級魔法だ。
アリリアさんの支援魔法がなければ左腕が吹き飛んでいただろう。

「くそがぁぁ!」

ヨカフが片腕で剣を振るう。

「【ウォーターバレット】!
【ファイアバレット】!」

俺は時間を置いて2つの魔法を放った。

「初級魔法など舐めているのか!【ストップ】!」

ヨカフが最初に放った【ウォーターバレット】を止める。
そして時間差でやってきた【ファイアバレット】が【ウォーターバレット】に直撃した直後、そこを中心にものすごい霧が発生する。

「くっ!なんだこれは!」

作戦成功だ!
ヨカフの能力が視界に関係しているのならば、霧で視界を塞げば止められないはずだ!

「こんなこと卑怯だぞ!」

「これも俺の能力だ。
俺の力を見誤ったお前の負けだ!」

俺は霧の中ヨカフに接近する。

なぜ俺が霧の中でもヨカフを認識できるかというと、ヨカフの肩に直撃した俺の魔法の魔力を感じ取っているからだ。

「終わりだ!」

俺はヨカフの後ろを取り、剣で斬りつける。

「くっ!」

ヨカフが間一髪のところで剣で攻撃を防ごうとする。

しかし___

「俺には効かない!【収納】!」

ヨカフの剣に防がれる瞬間、俺は自分の剣を収納する。

「【取り出し】!」

そしてヨカフの剣を通り過ぎた辺りで剣を取り出す。

「ぐぁぁ!」

俺の斬撃はヨカフの剣を通り抜け、頭を打ち付けた。


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