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心の奥底
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夜会が終わり、ヤンがルーヴェン公爵家の王都の屋敷に戻ったのは日が変わった頃だった。
「お帰りなさいませ」
「ああ。湯浴みの準備を頼む」
使用人に出迎えられたヤンは簡潔に指示をした。
「かしこまりました」
すぐに使用人は湯浴みの準備に取り掛かった。
ルーヴェン公爵家の王都の屋敷は屋敷の規模に比べて使用人の数がかなり少ない。
しかしヤンはもうそれに慣れていた。特に不自由をしているわけではない。
別にルーヴェン公爵家が没落寸前などといったことではない。領地経営もそれなりに出来ており、そこそこ安泰と言える方である。
湯浴みを終え寝衣に着替えたヤンは、足をぶらりと下ろしたまま自室のベッドに横になる。
ランプを灯さず暗い部屋の中で、ヤンはぼんやりと高い天井を見つめていた。
『もし間違っていたら、満月の独り言だと思ってください。……ルーヴェン公爵閣下は、どうしてそんなに寂しそうで……何かを恐れているようなのですか?』
真っ直ぐヤンを見透かすかのような、アメジストの目。
無垢な天使のようだが、人の心を見抜くような目だった。
(まさかあんなことを言われるとは……)
ヤンの脳裏にはイリスの姿がこびりついていた。
イリスから言われた言葉が頭から離れない。
イリスにそう言われ、ヤンはあの場から思わず逃げ出していた。
(イリス・パウリーナ・ファン・ゼーラント嬢……か)
ヤンのエメラルドの目はスッと影を帯びた。
そして、イリスの反応を一つ一つ思い出す。
『ルーヴェン公爵閣下、この前は姉が大変申し訳ございませんでした』
イリスは姉のリンデの、ヤンに対する非礼を必死に詫びていた。
ヤンとしては、リンデの非礼は特に気にしていない。
むしろ、妹を軽薄だと噂のある男に近付けたくないのは妹を大切に思っている姉として当然のことだろう。
ヤンはいつも通り、軽薄な笑みを浮かべてイリスにキスを要求してみた。
するとイリスはキスという単語だけで顔を真っ赤にしてしまう初さを見せた。
しかし、次の瞬間イリスは涙を流し、震えながらヤンの要求に応えようとした。
(自分が傷物になるかもしれないのに、姉君の為に好きでもない男とキスをしようとするなんて……。それに、未婚の令嬢からしたら、俺は怖い存在か……)
ヤンは少し複雑な気持ちになり、自嘲した。
月の光に照らされた艶やかなブロンドの髪に、アメジストのような紫の目。可愛らしく天使のような無垢さがあるが、人の心の奥底を見抜くような鋭さもある。そして、姉の為に自分を犠牲にしようとする精神。
ヤンの中で、何かが湧き上がった。
「ねえティルザ、俺はどうしたら良い……?」
その声は、切なさを含んでいた。
ポツリと呟いた言葉は、暗闇に吸い込まれていくのであった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
数日後、ゼーラント伯爵家の王都の屋敷にて。
イリスは自室で本を読んでいた。
(この薬用ハーブは、ハーブティーにもなるし、煎じ薬にもなるのね)
イリスが読んでいるのは薬草図鑑だ。
アメジストの目はキラキラと輝いている。
(やっぱり薬草って意外と身近にもあるのね)
薬草図鑑のページをめくり、イリスはまた表情を輝かせていた。
イリスは薬草に興味があるのだ。
(自分でも薬草を煎じて薬を作ってみたいわね。医学的なものではないけれど、こうして体に良い効果をもたらして……面白いのよね)
イリスはワクワクと心を踊らせていた。
その時、テーブルの上に置いてあったハンカチが目に入る。
リンデの非礼を詫びた夜会の日に、ヤンから渡されたものだ。
(ルーヴェン公爵閣下のハンカチ……。返さないといけないわよね)
夜会の時の、冗談ではあったがヤンからキスを求められたことを思い出し、イリスの顔は真っ赤に染まる。
(ルーヴェン公爵閣下は……色々な令嬢に声をかけて、私にも冗談だったけれどキスを求めて……軽薄な方。でも……)
ヤンの姿がイリスの脳裏に浮かぶ。
軽薄そうな笑みを浮かべているが、やはりエメラルドの目の奥には寂しさと何かへの恐れがあるように感じた。
(どうして寂しそうなの? 一体何を恐れているの?)
イリスはヤンが気になったのだ。
(それに……)
イリスは夜会の時にヤンから言われたことを思い出す。
『イリス嬢、婚約者でもなく、ましてや泣く程の相手に自らキスすべきじゃないよ。たとえ俺から求められたとしても。君が傷物になってしまう』
(……ルーヴェン公爵閣下は、私のことを案じてくれたわ)
イリスはゆっくりと植物図鑑を閉じた。
イリスの中に、とある考えが浮かぶ。
(ルーヴェン公爵閣下は軽薄公爵と噂されているけれど……もしかしたら本当は優しい方なのかしら……? 軽薄なのを……装っている……?)
少しだけ、ヤンの心の奥底が気になるイリスだった。
(でも、とにかくハンカチは返す必要があるわね)
イリスはゆっくりと立ち上がり、テーブルの上の真っ白なハンカチを手に取った。
シルクが使われているので、肌触りは非常に良いハンカチだ。
(それに、ハンカチのお礼も必要かしら? それと……ご迷惑をおかけしたお詫びも兼ねて……)
イリスはうーんと腕を組み、右手を頬に当てて考えていた。
(とりあえず、ルーヴェン公爵閣下にいつハンカチを返せるかは分からないけれど、お礼とお詫びも兼ねた何かは用意しましょう)
そう決めたイリスは、ゼーラント伯爵家の王都の屋敷にある書斎に向かった。
(何かを贈るとして、ルーヴェン公爵領のことは知らないから調べておかないと。土地柄、贈ってはいけないものもあるかもしれないのだから)
イリスは書斎にあるドレンダレン王国の各領地に関する本を手に取った。
「あら? イリス、何か調べ物?」
「っ! リンデお姉様……!」
突然横から声をかけられ、イリスは驚いた。
リンデの気配に全く気が付かなかったのだ。
「ええ、何となく……ドレンダレン王国の貴族が持つ各領地について調べてみようと思って……」
イリスは少ししどろもどろになってしまった。
(リンデお姉様には言えないわね。お姉様は私を心配してくれているし、ルーヴェン公爵閣下と関わるのはきっと反対されるだろうから……)
ヤンと初めて会った晩餐会でのリンデの態度を思い出したイリス。
夜会でリンデのことをヤンに謝罪する為に彼と接触したことは秘密にしていたのだ。
今回ヤンにお礼とお詫びの品を贈ろうとしていることも、当然言えるはずがない。
(もしリンデお姉様に言ったら、猛反対するでしょうし、ルーヴェン公爵閣下に全面戦争を仕掛けそうだわ)
イリスは手に取った本をギュッと抱きしめた。
「そう。イリスは勉強熱心ね」
リンデはニコリと優しく明るい笑みをイリスに向けた。
深入りされなかったことにホッと胸を撫で下ろし、イリスの表情は柔らかくなる。
「ありがとうございます。お姉様は、領地経営に関する本をお探しですか?」
「それもあるけれど、刺繍の図案の本も探しているの。ニールスにプレゼントする小物入れに刺繍をしようと思って。この前王都で人気のパティスリーに連れて行ってもらったお礼に」
甘いものが好きなリンデは楽しそうな表情である。
少し前に婚約者のニールスとデートをしたようなのだ。
「小物入れ……」
イリスはアメジストの目を丸くした。
(……良いかもしれないわね。ルーヴェン公爵領のことを少し調べてから、問題がなければそれにしようかしら)
布製の小物入れなら、そこまで嵩張ることもないので丁度良いかもしれないと思うイリスであった。
リンデが刺繍の図案が載っている本を持って彼女の自室に戻った後、イリスは書斎でルーヴェン公爵領について調べ始めた。
本をパラパラとめくるイリス。
(ルーヴェン公爵領って、薬草が豊富な土地なのね……!)
ルーヴェン公爵領が自身の興味がある薬草の自生地だったことを知り、イリスはアメジストの目を大きく見開いていた。
それと同時に、心はワクワクとしている。
(それに、ルーヴェン公爵領にある修道院では、薬草やハーブを煎じたりしてハーブティーや薬を作っているのね……!)
更に興味深い情報を知り、イリスは心躍らせていた。
(とりあえず、お礼とお詫びを兼ねた品は、ハーブの刺繍をした小物入れにしようかしら)
イリスはそう決め、早速無地の布製の小物入れに刺繍をする準備をするのであった。
「お帰りなさいませ」
「ああ。湯浴みの準備を頼む」
使用人に出迎えられたヤンは簡潔に指示をした。
「かしこまりました」
すぐに使用人は湯浴みの準備に取り掛かった。
ルーヴェン公爵家の王都の屋敷は屋敷の規模に比べて使用人の数がかなり少ない。
しかしヤンはもうそれに慣れていた。特に不自由をしているわけではない。
別にルーヴェン公爵家が没落寸前などといったことではない。領地経営もそれなりに出来ており、そこそこ安泰と言える方である。
湯浴みを終え寝衣に着替えたヤンは、足をぶらりと下ろしたまま自室のベッドに横になる。
ランプを灯さず暗い部屋の中で、ヤンはぼんやりと高い天井を見つめていた。
『もし間違っていたら、満月の独り言だと思ってください。……ルーヴェン公爵閣下は、どうしてそんなに寂しそうで……何かを恐れているようなのですか?』
真っ直ぐヤンを見透かすかのような、アメジストの目。
無垢な天使のようだが、人の心を見抜くような目だった。
(まさかあんなことを言われるとは……)
ヤンの脳裏にはイリスの姿がこびりついていた。
イリスから言われた言葉が頭から離れない。
イリスにそう言われ、ヤンはあの場から思わず逃げ出していた。
(イリス・パウリーナ・ファン・ゼーラント嬢……か)
ヤンのエメラルドの目はスッと影を帯びた。
そして、イリスの反応を一つ一つ思い出す。
『ルーヴェン公爵閣下、この前は姉が大変申し訳ございませんでした』
イリスは姉のリンデの、ヤンに対する非礼を必死に詫びていた。
ヤンとしては、リンデの非礼は特に気にしていない。
むしろ、妹を軽薄だと噂のある男に近付けたくないのは妹を大切に思っている姉として当然のことだろう。
ヤンはいつも通り、軽薄な笑みを浮かべてイリスにキスを要求してみた。
するとイリスはキスという単語だけで顔を真っ赤にしてしまう初さを見せた。
しかし、次の瞬間イリスは涙を流し、震えながらヤンの要求に応えようとした。
(自分が傷物になるかもしれないのに、姉君の為に好きでもない男とキスをしようとするなんて……。それに、未婚の令嬢からしたら、俺は怖い存在か……)
ヤンは少し複雑な気持ちになり、自嘲した。
月の光に照らされた艶やかなブロンドの髪に、アメジストのような紫の目。可愛らしく天使のような無垢さがあるが、人の心の奥底を見抜くような鋭さもある。そして、姉の為に自分を犠牲にしようとする精神。
ヤンの中で、何かが湧き上がった。
「ねえティルザ、俺はどうしたら良い……?」
その声は、切なさを含んでいた。
ポツリと呟いた言葉は、暗闇に吸い込まれていくのであった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
数日後、ゼーラント伯爵家の王都の屋敷にて。
イリスは自室で本を読んでいた。
(この薬用ハーブは、ハーブティーにもなるし、煎じ薬にもなるのね)
イリスが読んでいるのは薬草図鑑だ。
アメジストの目はキラキラと輝いている。
(やっぱり薬草って意外と身近にもあるのね)
薬草図鑑のページをめくり、イリスはまた表情を輝かせていた。
イリスは薬草に興味があるのだ。
(自分でも薬草を煎じて薬を作ってみたいわね。医学的なものではないけれど、こうして体に良い効果をもたらして……面白いのよね)
イリスはワクワクと心を踊らせていた。
その時、テーブルの上に置いてあったハンカチが目に入る。
リンデの非礼を詫びた夜会の日に、ヤンから渡されたものだ。
(ルーヴェン公爵閣下のハンカチ……。返さないといけないわよね)
夜会の時の、冗談ではあったがヤンからキスを求められたことを思い出し、イリスの顔は真っ赤に染まる。
(ルーヴェン公爵閣下は……色々な令嬢に声をかけて、私にも冗談だったけれどキスを求めて……軽薄な方。でも……)
ヤンの姿がイリスの脳裏に浮かぶ。
軽薄そうな笑みを浮かべているが、やはりエメラルドの目の奥には寂しさと何かへの恐れがあるように感じた。
(どうして寂しそうなの? 一体何を恐れているの?)
イリスはヤンが気になったのだ。
(それに……)
イリスは夜会の時にヤンから言われたことを思い出す。
『イリス嬢、婚約者でもなく、ましてや泣く程の相手に自らキスすべきじゃないよ。たとえ俺から求められたとしても。君が傷物になってしまう』
(……ルーヴェン公爵閣下は、私のことを案じてくれたわ)
イリスはゆっくりと植物図鑑を閉じた。
イリスの中に、とある考えが浮かぶ。
(ルーヴェン公爵閣下は軽薄公爵と噂されているけれど……もしかしたら本当は優しい方なのかしら……? 軽薄なのを……装っている……?)
少しだけ、ヤンの心の奥底が気になるイリスだった。
(でも、とにかくハンカチは返す必要があるわね)
イリスはゆっくりと立ち上がり、テーブルの上の真っ白なハンカチを手に取った。
シルクが使われているので、肌触りは非常に良いハンカチだ。
(それに、ハンカチのお礼も必要かしら? それと……ご迷惑をおかけしたお詫びも兼ねて……)
イリスはうーんと腕を組み、右手を頬に当てて考えていた。
(とりあえず、ルーヴェン公爵閣下にいつハンカチを返せるかは分からないけれど、お礼とお詫びも兼ねた何かは用意しましょう)
そう決めたイリスは、ゼーラント伯爵家の王都の屋敷にある書斎に向かった。
(何かを贈るとして、ルーヴェン公爵領のことは知らないから調べておかないと。土地柄、贈ってはいけないものもあるかもしれないのだから)
イリスは書斎にあるドレンダレン王国の各領地に関する本を手に取った。
「あら? イリス、何か調べ物?」
「っ! リンデお姉様……!」
突然横から声をかけられ、イリスは驚いた。
リンデの気配に全く気が付かなかったのだ。
「ええ、何となく……ドレンダレン王国の貴族が持つ各領地について調べてみようと思って……」
イリスは少ししどろもどろになってしまった。
(リンデお姉様には言えないわね。お姉様は私を心配してくれているし、ルーヴェン公爵閣下と関わるのはきっと反対されるだろうから……)
ヤンと初めて会った晩餐会でのリンデの態度を思い出したイリス。
夜会でリンデのことをヤンに謝罪する為に彼と接触したことは秘密にしていたのだ。
今回ヤンにお礼とお詫びの品を贈ろうとしていることも、当然言えるはずがない。
(もしリンデお姉様に言ったら、猛反対するでしょうし、ルーヴェン公爵閣下に全面戦争を仕掛けそうだわ)
イリスは手に取った本をギュッと抱きしめた。
「そう。イリスは勉強熱心ね」
リンデはニコリと優しく明るい笑みをイリスに向けた。
深入りされなかったことにホッと胸を撫で下ろし、イリスの表情は柔らかくなる。
「ありがとうございます。お姉様は、領地経営に関する本をお探しですか?」
「それもあるけれど、刺繍の図案の本も探しているの。ニールスにプレゼントする小物入れに刺繍をしようと思って。この前王都で人気のパティスリーに連れて行ってもらったお礼に」
甘いものが好きなリンデは楽しそうな表情である。
少し前に婚約者のニールスとデートをしたようなのだ。
「小物入れ……」
イリスはアメジストの目を丸くした。
(……良いかもしれないわね。ルーヴェン公爵領のことを少し調べてから、問題がなければそれにしようかしら)
布製の小物入れなら、そこまで嵩張ることもないので丁度良いかもしれないと思うイリスであった。
リンデが刺繍の図案が載っている本を持って彼女の自室に戻った後、イリスは書斎でルーヴェン公爵領について調べ始めた。
本をパラパラとめくるイリス。
(ルーヴェン公爵領って、薬草が豊富な土地なのね……!)
ルーヴェン公爵領が自身の興味がある薬草の自生地だったことを知り、イリスはアメジストの目を大きく見開いていた。
それと同時に、心はワクワクとしている。
(それに、ルーヴェン公爵領にある修道院では、薬草やハーブを煎じたりしてハーブティーや薬を作っているのね……!)
更に興味深い情報を知り、イリスは心躍らせていた。
(とりあえず、お礼とお詫びを兼ねた品は、ハーブの刺繍をした小物入れにしようかしら)
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