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揺れる心
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街には中規模な川が流れている。ベルナデットとテオは15人くらい乗れるクルーズ船に乗り込んだ。
「風が気持ち良いわね」
ベルナデットはゆっくりと流れる景色を見ながら深呼吸をする。
「ああ。この街は自然と調和していて綺麗だ」
テオは穏やかな笑みを浮かべていた。
「この国自体、自然に囲まれているのよ」
ふふっと笑うベルナデット。
渓谷の中に作られた城塞のような街。穏やかに流れる澄んだ川。少しひんやりと清涼感のある風。
「本当に、気持ち良いな」
テオはヘーゼルの目を細めた。
そこへ昼食が運ばれて来る。
「お、もう昼なのか」
運ばれて来たのはバゲットと豆や野菜がたっぷり入ったスープ、そしてメインの肉料理だ。燻製された豚肉の肩ロースのスライスにそら豆とジャガイモが添えてある。
「こんなにたくさん!?」
このスライス、かなりの量でベルナデットは食べ切れるか少し心配になった。
「ベル、心配するな。食べきれなかったら俺が全部食べるから」
テオはフッと笑った。どことなく頼もしく見えた。
「ありがとう、テオ。その時は任せるわね」
ベルナデットはふふっと笑う。
「朝はナルフェックとガーメニーの料理だったけど、今回はユブルームグレックスの家庭料理だ。俺初めて食べる」
テオは運ばれた料理を興味深そうに見ていた。
「え? テオ、この国の家庭料理なのに初めて食べるの?」
ベルナデットは不思議そうに首を傾げた。
「俺はこの国に初めて来たからな」
「あら、そうなのね。どこから来たの?」
ベルナデットは身を乗り出した。
「おっと、お互いのことはあまり詮索しないはずでは?」
「テオが自分で情報開示したんじゃない」
ベルナデットはムッとした表情でテオの背中を軽く叩く。
「そうだったな」
テオは思い出したように笑った。ベルナデットもつられて笑うのであった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
食事とクルーズを楽しんだ2人は船を降りた後、広場までやって来た。
ヴァイオリンやチェロなどを演奏している者達、そして彼らの音楽に合わせて踊る者達もいて賑わっていた。まるで祭りのようだ。行き交う人も多い。
「楽しそうだわ」
ベルナデットは広場の様子を見て心を弾ませていた。
「そうだな。……ん?」
テオは何かを見つけた様子だ。
「テオ、どうかしたの?」
ベルナデットは不思議そうに首を傾げる。テオの視線の先に目を向けると、不安げにキョロキョロと周囲を見渡す、今にも泣きそうな少女がいた。赤毛に茶色の目の少女だ。まだ4、5歳くらいだろうか。
「あの子、どうしたのら?」
「多分迷子だろう」
テオはそう言い、少女の方へ向かう。ベルナデットもそれについて行った。
「どうしたんだ? 大丈夫か?」
テオはしゃがんで少女と目線を合わせた。
少女は涙目でテオを見る。不安気な表情だ。
「お母さんがいなくなっちゃったの……。さっきまで手を繋いでたのに……」
「やっぱり迷子か。じゃあ俺達が君のお母さんを探してあげよう。ベル、良いよな?」
テオは少女に優しい笑みを向け、ベルナデットに確認を取る。
「ええ、探しましょう」
ベルナデットは快く頷いた。
「ありがとう、お兄ちゃん、お姉ちゃん」
少女の不安は少し取り除けたようだ。
「俺はテオだ、そしてこっちはベル」
「えっと、コラリー」
「コラリーが貴女のお名前ね」
ベルナデットはしゃがんで少女と目線を合わせる。ベルナデットの言葉にコクンと頷く少女コラリー。
「よし、コラリー、早速君のお母さんを探そう。コラリーのお母さんの名前と着ている服、目の色や髪の色を教えてくれないか?」
テオの質問にコラリーはゆっくりと答える。母親の名前はリーズ、薄い緑の服を着ており、髪色と目の色はコラリーと同じだった。
「結構人が多い。コラリー、はぐれないように手を繋いでおこう」
「うん!」
コラリーは差し出されたテオの手をギュッと握った。
その様子を見てベルナデットはふふっ笑う。
「ベルお姉ちゃんも!」
「あら、私もなのね。分かったわ、コラリー」
ベルナデットは優しい笑みを浮かべ、コラリーの手を握る。
広場は人が多く、服と目の色と髪色だけなら同じ条件の女性は複数人いる。しかし、全員コラリーの母親ではない。
「中々見つからないな。コラリー、肩車をしよう。上からなら見つけやすいかもしれない」
テオは一旦しゃがみ、コラリーを軽々と肩車する。そしてベルナデットに手を差し出す。
「私ははぐれないわよ」
ベルナデットは苦笑した。
「人が多いからそうとも言い切れないだろう?」
テオは悪戯っぽく笑う。
「仕方ないわね」
ベルナデットはテオの手を握る。大きくゴツゴツとした硬い手だ。
(……男の人ってこんなに手が大きいのね)
ベルナデットの鼓動は少し早くなった。
「コラリー、お母さんはいるか?」
コラリーは見渡せる範囲で探す。
「うーん……いない」
「そうか、じゃあもう少し向こうに行ってみるか」
コラリーの母親を探すテオの横顔を凝視するベルナデット。
(テオって面倒見が良いわよね。街でどうしたら良いか分からない私に付き合ってくれてるし、コラリーのお母様を探すお手伝いもしているし……)
「テオの髪サラサラー」
「コラリー、あんまり髪を引っ張るんじゃないぞ」
コラリーはすっかりテオに懐いていた。
(テオって良い父親になりそうだわ)
ベルナデットの胸の中には温かなものが流れ込んでいた。
「ん? ベル、どうかしたのか?」
ベルナデットの視線に気が付いたテオ。
「いいえ、何でもないわ」
ベルナデットは慌てて目を逸らした。心なしか、頬が赤く染まっていた。
「あ! お母さん!」
突然、コラリーが大声を出した。どうやら母親が見つかったようだ。テオはコラリーを肩から下ろす。するとコラリーは母親の元へと駆け出した。
「1人にしてごめんねコラリー、お母さんとても心配していたわ」
母親のリーズはコラリーを抱きしめる。
その様子を見たベルナデットは、ふと父と母の顔が浮かぶ。
(……大公宮を抜け出してしまったけど、もしかしてお父様とお母様、その他にも騎士の方々や侍女の方々は……私を心配しているのかしら?)
今まで忘れていたが、自分が大公宮を抜け出していたことを思い出した。
「ううん、大丈夫! テオお兄ちゃんとベルお姉ちゃんがお母さん探すの手伝ってくれたの!」
コラリーは笑顔でベルナデットとテオの方を指す。そこでベルナデットはハッと意識を戻す。
「本当にありがとうございます」
リーズは安心した表情で2人にお礼を言った。
「いえ、2人が再会出来て安心しました」
「この子は特にトラブルにも巻き込まれていないのでご安心ください」
テオもベルナデットも微笑む。
「ほら、コラリー、貴女もちゃんとお礼を言わないと」
「うん!テオお兄ちゃん、ベルお姉ちゃん、ありがとう!」
コラリーはとびっきりの笑顔だった。ベルナデットもテオもそれにつられて笑顔になる。
こうして無事にコラリーを母親のリーズの元へ送ることが出来た。
ベルナデットはコラリーとリーズの後ろ姿をじっと見ていた。
「ベル、ボーッとしているみたいだが、どうした?」
テオがベルナデットを覗き込む。
「テオ……」
ベルナデットは想像してしまう。
(きっとテオなら温かい家庭を築くことが出来そうね。コラリーにも懐かれていたし、きっと子供ともいい関係を築くことが出来るでしょうね。もしもそこに私が入れたとしたら……)
「ベル?」
「っ! 何でもないわ!」
ベルナデットは勢いよくテオから目を逸らした。
(それはきっといけないことよ! だけど……もしこのまま私が戻らなかったら……)
ベルナデットの鼓動は早くなり、頬は林檎のように赤く染まっている。
(まだ……帰りたくないわ)
気持ちはごちゃごちゃしており整理はついていないが、それだけはベルナデットの本心であった。
「風が気持ち良いわね」
ベルナデットはゆっくりと流れる景色を見ながら深呼吸をする。
「ああ。この街は自然と調和していて綺麗だ」
テオは穏やかな笑みを浮かべていた。
「この国自体、自然に囲まれているのよ」
ふふっと笑うベルナデット。
渓谷の中に作られた城塞のような街。穏やかに流れる澄んだ川。少しひんやりと清涼感のある風。
「本当に、気持ち良いな」
テオはヘーゼルの目を細めた。
そこへ昼食が運ばれて来る。
「お、もう昼なのか」
運ばれて来たのはバゲットと豆や野菜がたっぷり入ったスープ、そしてメインの肉料理だ。燻製された豚肉の肩ロースのスライスにそら豆とジャガイモが添えてある。
「こんなにたくさん!?」
このスライス、かなりの量でベルナデットは食べ切れるか少し心配になった。
「ベル、心配するな。食べきれなかったら俺が全部食べるから」
テオはフッと笑った。どことなく頼もしく見えた。
「ありがとう、テオ。その時は任せるわね」
ベルナデットはふふっと笑う。
「朝はナルフェックとガーメニーの料理だったけど、今回はユブルームグレックスの家庭料理だ。俺初めて食べる」
テオは運ばれた料理を興味深そうに見ていた。
「え? テオ、この国の家庭料理なのに初めて食べるの?」
ベルナデットは不思議そうに首を傾げた。
「俺はこの国に初めて来たからな」
「あら、そうなのね。どこから来たの?」
ベルナデットは身を乗り出した。
「おっと、お互いのことはあまり詮索しないはずでは?」
「テオが自分で情報開示したんじゃない」
ベルナデットはムッとした表情でテオの背中を軽く叩く。
「そうだったな」
テオは思い出したように笑った。ベルナデットもつられて笑うのであった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
食事とクルーズを楽しんだ2人は船を降りた後、広場までやって来た。
ヴァイオリンやチェロなどを演奏している者達、そして彼らの音楽に合わせて踊る者達もいて賑わっていた。まるで祭りのようだ。行き交う人も多い。
「楽しそうだわ」
ベルナデットは広場の様子を見て心を弾ませていた。
「そうだな。……ん?」
テオは何かを見つけた様子だ。
「テオ、どうかしたの?」
ベルナデットは不思議そうに首を傾げる。テオの視線の先に目を向けると、不安げにキョロキョロと周囲を見渡す、今にも泣きそうな少女がいた。赤毛に茶色の目の少女だ。まだ4、5歳くらいだろうか。
「あの子、どうしたのら?」
「多分迷子だろう」
テオはそう言い、少女の方へ向かう。ベルナデットもそれについて行った。
「どうしたんだ? 大丈夫か?」
テオはしゃがんで少女と目線を合わせた。
少女は涙目でテオを見る。不安気な表情だ。
「お母さんがいなくなっちゃったの……。さっきまで手を繋いでたのに……」
「やっぱり迷子か。じゃあ俺達が君のお母さんを探してあげよう。ベル、良いよな?」
テオは少女に優しい笑みを向け、ベルナデットに確認を取る。
「ええ、探しましょう」
ベルナデットは快く頷いた。
「ありがとう、お兄ちゃん、お姉ちゃん」
少女の不安は少し取り除けたようだ。
「俺はテオだ、そしてこっちはベル」
「えっと、コラリー」
「コラリーが貴女のお名前ね」
ベルナデットはしゃがんで少女と目線を合わせる。ベルナデットの言葉にコクンと頷く少女コラリー。
「よし、コラリー、早速君のお母さんを探そう。コラリーのお母さんの名前と着ている服、目の色や髪の色を教えてくれないか?」
テオの質問にコラリーはゆっくりと答える。母親の名前はリーズ、薄い緑の服を着ており、髪色と目の色はコラリーと同じだった。
「結構人が多い。コラリー、はぐれないように手を繋いでおこう」
「うん!」
コラリーは差し出されたテオの手をギュッと握った。
その様子を見てベルナデットはふふっ笑う。
「ベルお姉ちゃんも!」
「あら、私もなのね。分かったわ、コラリー」
ベルナデットは優しい笑みを浮かべ、コラリーの手を握る。
広場は人が多く、服と目の色と髪色だけなら同じ条件の女性は複数人いる。しかし、全員コラリーの母親ではない。
「中々見つからないな。コラリー、肩車をしよう。上からなら見つけやすいかもしれない」
テオは一旦しゃがみ、コラリーを軽々と肩車する。そしてベルナデットに手を差し出す。
「私ははぐれないわよ」
ベルナデットは苦笑した。
「人が多いからそうとも言い切れないだろう?」
テオは悪戯っぽく笑う。
「仕方ないわね」
ベルナデットはテオの手を握る。大きくゴツゴツとした硬い手だ。
(……男の人ってこんなに手が大きいのね)
ベルナデットの鼓動は少し早くなった。
「コラリー、お母さんはいるか?」
コラリーは見渡せる範囲で探す。
「うーん……いない」
「そうか、じゃあもう少し向こうに行ってみるか」
コラリーの母親を探すテオの横顔を凝視するベルナデット。
(テオって面倒見が良いわよね。街でどうしたら良いか分からない私に付き合ってくれてるし、コラリーのお母様を探すお手伝いもしているし……)
「テオの髪サラサラー」
「コラリー、あんまり髪を引っ張るんじゃないぞ」
コラリーはすっかりテオに懐いていた。
(テオって良い父親になりそうだわ)
ベルナデットの胸の中には温かなものが流れ込んでいた。
「ん? ベル、どうかしたのか?」
ベルナデットの視線に気が付いたテオ。
「いいえ、何でもないわ」
ベルナデットは慌てて目を逸らした。心なしか、頬が赤く染まっていた。
「あ! お母さん!」
突然、コラリーが大声を出した。どうやら母親が見つかったようだ。テオはコラリーを肩から下ろす。するとコラリーは母親の元へと駆け出した。
「1人にしてごめんねコラリー、お母さんとても心配していたわ」
母親のリーズはコラリーを抱きしめる。
その様子を見たベルナデットは、ふと父と母の顔が浮かぶ。
(……大公宮を抜け出してしまったけど、もしかしてお父様とお母様、その他にも騎士の方々や侍女の方々は……私を心配しているのかしら?)
今まで忘れていたが、自分が大公宮を抜け出していたことを思い出した。
「ううん、大丈夫! テオお兄ちゃんとベルお姉ちゃんがお母さん探すの手伝ってくれたの!」
コラリーは笑顔でベルナデットとテオの方を指す。そこでベルナデットはハッと意識を戻す。
「本当にありがとうございます」
リーズは安心した表情で2人にお礼を言った。
「いえ、2人が再会出来て安心しました」
「この子は特にトラブルにも巻き込まれていないのでご安心ください」
テオもベルナデットも微笑む。
「ほら、コラリー、貴女もちゃんとお礼を言わないと」
「うん!テオお兄ちゃん、ベルお姉ちゃん、ありがとう!」
コラリーはとびっきりの笑顔だった。ベルナデットもテオもそれにつられて笑顔になる。
こうして無事にコラリーを母親のリーズの元へ送ることが出来た。
ベルナデットはコラリーとリーズの後ろ姿をじっと見ていた。
「ベル、ボーッとしているみたいだが、どうした?」
テオがベルナデットを覗き込む。
「テオ……」
ベルナデットは想像してしまう。
(きっとテオなら温かい家庭を築くことが出来そうね。コラリーにも懐かれていたし、きっと子供ともいい関係を築くことが出来るでしょうね。もしもそこに私が入れたとしたら……)
「ベル?」
「っ! 何でもないわ!」
ベルナデットは勢いよくテオから目を逸らした。
(それはきっといけないことよ! だけど……もしこのまま私が戻らなかったら……)
ベルナデットの鼓動は早くなり、頬は林檎のように赤く染まっている。
(まだ……帰りたくないわ)
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