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マチアスは王太子の執務室を出たところでふと足を止めかけた。しかしそれには気が付かないように進んでいくと、人気の途絶えた廊下でとうとう足を止めた。とは言っても城の中で人気のない場所はほとんどない。使用人達はマチアスとその後ろに続く姿を見て気を利かせたと言った方が正しいだろう。
「追いかけっこですか? それとも盗み聞きでしょうか? 盗み聞きに良い事などありませんよ」
振り返った先にはダニエルがぽつりと立っている。綺麗な顔には不釣り合いな汚れがシャツからズボンにかけて付いていた。お茶と思われる茶色のしみにマチアスは小さく息を吐いた。
「またですか。何故着替えないのです。っと、そうでした。身の回りを世話する侍女がもういないのでしたね」
怒られると思ったのかダニエルはびくりと肩を震わせた。年の割には幼いように見えるダニエルの肩を撫でると、押すように歩き出した。
「リリアンヌ様は今日も?」
するとダニエルはこくりと首を縦に動かした。
「それなら今は戻らない方がいいですね。私の部屋に行きましょう」
「……あの人は本当に僕の母様なの?」
「どうしてです? そっくりでしょう?」
するとダニエルは再び口を噤んだ。マチアスは少し待ってみたが、もう返事はないのだろうと悟りそのまま歩き続けた。
「殿下! リアム殿下! そうお急ぎになられなくとも大丈夫です!」
リアムの後を追いかけていた騎士はとうとう諦め、扉の前に立っている兵士達に後ろから合図を送った。兵士は慌てて扉を押し開いていく。しかし入り口の前で立ち止まったリアムは何故か動こうとしない。兵士は戸惑いながら声を掛けた。
「先程から中でお待ちです」
リアムは太陽の光が差し込む部屋に足を踏み入れた。バルコニーからは風が吹いている。背を向けていたその姿が足音を聞いて振り返った。
「リアム殿下。お久し振りでございます」
「……ッ」
無言のまま足を早めると、腕の中にブリジットを抱きすくめていた。腕の中で小さな体がびくりと反応する。それでも拒絶される事はなかった。
「……ジット。これは夢なのか」
「夢ではありません。こうして目の前におります」
「今までどこにいたんだ! ずっとずっと探していたんだぞ。それにその姿、どうしてあの頃のままなんだ」
急性に離れた身体の代わりに目の前にリアムの顔がある。目を真っ赤にし、今にも涙が溢れてしまいそうだった。
「あの時、馬車が転落して川に落ちた私は生死の境を彷徨いながら水の精霊達に助けられました。その者達の住む場所では年は取らないんです」
「すまなかった、私が悪かったんだ! だからどうかもうどこにも行かないでくれ!」
「……本当はもう、二度とここへ戻るつもりはありませんでした。でも今回はリアム殿下にお願いがあって参りました」
「お願い? どんな願いだ。お前の願いなら何でも叶えてやる!」
「探している物がございます。精霊ウンディーネ様の石をご存知でしょうか?」
「……を聞いた事がない。宝石なのか?」
「ウンディーネ様の力の結晶だそうです」
「それがどうしたんだ?」
「その石がどうしても必要なのです。国の為に。いいえ、世界の為に」
「ブリジット、すまないがきちんと説明してくれ」
リアムに引かれるままソファに移動すると、当たり前のように手を握ってきた。それだけでも違和感を感じてしまう。昔なら、この手に触れられるだけで恥ずかしくて嬉しくて舞い上がっていたというのに。ぼんやりと繋がれている手を見つめていると、リアムはその手に力を込めた。
「嫌だと思うが今は離してやれない。すまない」
「はい、大丈夫です。少し前にウンディーネ様からその石を探すようにと神託がございました。そうしないといずれ邪気が世界を飲み込んでしまうと」
「祓ったのではないのか?」
「あの時溜まっていたものは祓いました。でも邪気は溜まるものです。……人が存在する限り」
「それじゃ、あの悪夢がまた始まるというのか。また罪なき人々が邪気に飲まれていってしまう」
「今すぐにではないそうですが、未来の世の為に必要な物なのです」
するとリアムは空いている手で額を押さえた。
「しかし私は本当に何も知らない。陛下に伺ってみよう」
「それはなりません! 邪気が再び現れるというのは確証のない予言のようなもの。せっかく平和になりまだ八年です。それなのにいたずらに恐怖の種を植えたくはありません」
「……お前はいつも自分の事は二の次だ。邪気が生まれるのが人間のせいならば、生きている人間全ての責任だろう? お前一人がそのように全てを背負うのは間違っている」
「ですからリアム殿下にご相談申し上げたのです」
「期待には答えたいが、見つかるとは思えない。ずっとここで暮らしているがそんな話は聞いた事もないんだ」
「私にも城内を捜索する許可を頂けませんか? どうかお願い致します!」
「貴族でも聖女でもないお前が城を歩き回るには不都合が多い。それこそ何か肩書がないと」
そしてリアムは目を見開いた。
「だから私の元へ来たのか?」
「……陛下に申し上げてもし取り合って頂けなかった場合、お城への滞在は不可能になってしまいます。でももう時間がないのです」
「私が協力しなかったらどうするつもりだったんだ?」
「リアム殿下はご協力してくださると思っておりました」
「お前への未練からか?」
ブリジットは繋がれていた手をぎゅっと握り返した。
「いいえそうではありません。私が触れた事のあるそのお心は、常に国の事を思っておられました」
リアムがぐっと唇を噛み締めると、頷いた。
「お前を私の側室にしてやる」
「私はお城に居られればどのような肩書でもいいんです」
「側室として堂々と城の中を歩き回ればいい。ただ重要な場所に入る時には私の許可を取るように。その時は必ず私も共に行こう」
「ありがとうございます。それと、八年間も気に掛けて下さっていたと神殿で伺いました。その事にもお礼申し上げます」
「礼はいらないから、ただ償わせてほしい」
ブリジットはまっすぐにリアムに向けて居住まいを正した。
「それともう一つご報告申し上げたい事がございます」
「まだ何かあるのか?」
「実は、私は結婚しており夫がおります。ですからどうかこの身に触れる事のなきようお願い申し上げます」
「……もし生きているのならそうであってもおかしくないと思っていた。子供はいるのか?」
「子はおりません。リアム殿下には王子がおられるとか。遅くなりましたがおめでとうございます」
「……あぁ、ありがとう」
「殿下?」
「いやなんでもない。それより暫く城で暮らすなら部屋を用意しなくてはな。準備が出来るまではこの部屋を使ってくれ」
「このままで構いません。出来ればこのお部屋をお貸しいただけませんか?」
「だがここは出入り口に近いから人の往来が多い。気が休まらないだろう?」
「気にしません。どちらにしても探し物があるのでほとんど部屋にはいないと思いますし、きっとここには眠りに戻る程度ですから。それと、ネリーを呼び寄せても構いませんか? 実は神殿に置いてきたのですが、付いてくるときかなくて」
「昔からお前の後を追い回していた侍女の事か? お前達まだ一緒にいたのか?」
「ネリーはずっと一緒にいてくれました」
するとリアムは乾いた笑い声を上げた。
「羨ましいものだな。探し物が見つかる事を祈っている。私も協力を惜しまないから存分に頼ってくれ」
ブリジットは握られていた手を離すと頭を下げた。
「ここで捜し物が出来るのは三ヶ月間だけです。それまでお言葉に甘えてお世話になります」
「見つかるまでいなくていいのか?」
「夫との約束です。三ヶ月探しても見つけられなければ、夫と共に他の方法を考えます」
離された手を見つめたまま、リアムはぐっと拳を握り締めた。
「追いかけっこですか? それとも盗み聞きでしょうか? 盗み聞きに良い事などありませんよ」
振り返った先にはダニエルがぽつりと立っている。綺麗な顔には不釣り合いな汚れがシャツからズボンにかけて付いていた。お茶と思われる茶色のしみにマチアスは小さく息を吐いた。
「またですか。何故着替えないのです。っと、そうでした。身の回りを世話する侍女がもういないのでしたね」
怒られると思ったのかダニエルはびくりと肩を震わせた。年の割には幼いように見えるダニエルの肩を撫でると、押すように歩き出した。
「リリアンヌ様は今日も?」
するとダニエルはこくりと首を縦に動かした。
「それなら今は戻らない方がいいですね。私の部屋に行きましょう」
「……あの人は本当に僕の母様なの?」
「どうしてです? そっくりでしょう?」
するとダニエルは再び口を噤んだ。マチアスは少し待ってみたが、もう返事はないのだろうと悟りそのまま歩き続けた。
「殿下! リアム殿下! そうお急ぎになられなくとも大丈夫です!」
リアムの後を追いかけていた騎士はとうとう諦め、扉の前に立っている兵士達に後ろから合図を送った。兵士は慌てて扉を押し開いていく。しかし入り口の前で立ち止まったリアムは何故か動こうとしない。兵士は戸惑いながら声を掛けた。
「先程から中でお待ちです」
リアムは太陽の光が差し込む部屋に足を踏み入れた。バルコニーからは風が吹いている。背を向けていたその姿が足音を聞いて振り返った。
「リアム殿下。お久し振りでございます」
「……ッ」
無言のまま足を早めると、腕の中にブリジットを抱きすくめていた。腕の中で小さな体がびくりと反応する。それでも拒絶される事はなかった。
「……ジット。これは夢なのか」
「夢ではありません。こうして目の前におります」
「今までどこにいたんだ! ずっとずっと探していたんだぞ。それにその姿、どうしてあの頃のままなんだ」
急性に離れた身体の代わりに目の前にリアムの顔がある。目を真っ赤にし、今にも涙が溢れてしまいそうだった。
「あの時、馬車が転落して川に落ちた私は生死の境を彷徨いながら水の精霊達に助けられました。その者達の住む場所では年は取らないんです」
「すまなかった、私が悪かったんだ! だからどうかもうどこにも行かないでくれ!」
「……本当はもう、二度とここへ戻るつもりはありませんでした。でも今回はリアム殿下にお願いがあって参りました」
「お願い? どんな願いだ。お前の願いなら何でも叶えてやる!」
「探している物がございます。精霊ウンディーネ様の石をご存知でしょうか?」
「……を聞いた事がない。宝石なのか?」
「ウンディーネ様の力の結晶だそうです」
「それがどうしたんだ?」
「その石がどうしても必要なのです。国の為に。いいえ、世界の為に」
「ブリジット、すまないがきちんと説明してくれ」
リアムに引かれるままソファに移動すると、当たり前のように手を握ってきた。それだけでも違和感を感じてしまう。昔なら、この手に触れられるだけで恥ずかしくて嬉しくて舞い上がっていたというのに。ぼんやりと繋がれている手を見つめていると、リアムはその手に力を込めた。
「嫌だと思うが今は離してやれない。すまない」
「はい、大丈夫です。少し前にウンディーネ様からその石を探すようにと神託がございました。そうしないといずれ邪気が世界を飲み込んでしまうと」
「祓ったのではないのか?」
「あの時溜まっていたものは祓いました。でも邪気は溜まるものです。……人が存在する限り」
「それじゃ、あの悪夢がまた始まるというのか。また罪なき人々が邪気に飲まれていってしまう」
「今すぐにではないそうですが、未来の世の為に必要な物なのです」
するとリアムは空いている手で額を押さえた。
「しかし私は本当に何も知らない。陛下に伺ってみよう」
「それはなりません! 邪気が再び現れるというのは確証のない予言のようなもの。せっかく平和になりまだ八年です。それなのにいたずらに恐怖の種を植えたくはありません」
「……お前はいつも自分の事は二の次だ。邪気が生まれるのが人間のせいならば、生きている人間全ての責任だろう? お前一人がそのように全てを背負うのは間違っている」
「ですからリアム殿下にご相談申し上げたのです」
「期待には答えたいが、見つかるとは思えない。ずっとここで暮らしているがそんな話は聞いた事もないんだ」
「私にも城内を捜索する許可を頂けませんか? どうかお願い致します!」
「貴族でも聖女でもないお前が城を歩き回るには不都合が多い。それこそ何か肩書がないと」
そしてリアムは目を見開いた。
「だから私の元へ来たのか?」
「……陛下に申し上げてもし取り合って頂けなかった場合、お城への滞在は不可能になってしまいます。でももう時間がないのです」
「私が協力しなかったらどうするつもりだったんだ?」
「リアム殿下はご協力してくださると思っておりました」
「お前への未練からか?」
ブリジットは繋がれていた手をぎゅっと握り返した。
「いいえそうではありません。私が触れた事のあるそのお心は、常に国の事を思っておられました」
リアムがぐっと唇を噛み締めると、頷いた。
「お前を私の側室にしてやる」
「私はお城に居られればどのような肩書でもいいんです」
「側室として堂々と城の中を歩き回ればいい。ただ重要な場所に入る時には私の許可を取るように。その時は必ず私も共に行こう」
「ありがとうございます。それと、八年間も気に掛けて下さっていたと神殿で伺いました。その事にもお礼申し上げます」
「礼はいらないから、ただ償わせてほしい」
ブリジットはまっすぐにリアムに向けて居住まいを正した。
「それともう一つご報告申し上げたい事がございます」
「まだ何かあるのか?」
「実は、私は結婚しており夫がおります。ですからどうかこの身に触れる事のなきようお願い申し上げます」
「……もし生きているのならそうであってもおかしくないと思っていた。子供はいるのか?」
「子はおりません。リアム殿下には王子がおられるとか。遅くなりましたがおめでとうございます」
「……あぁ、ありがとう」
「殿下?」
「いやなんでもない。それより暫く城で暮らすなら部屋を用意しなくてはな。準備が出来るまではこの部屋を使ってくれ」
「このままで構いません。出来ればこのお部屋をお貸しいただけませんか?」
「だがここは出入り口に近いから人の往来が多い。気が休まらないだろう?」
「気にしません。どちらにしても探し物があるのでほとんど部屋にはいないと思いますし、きっとここには眠りに戻る程度ですから。それと、ネリーを呼び寄せても構いませんか? 実は神殿に置いてきたのですが、付いてくるときかなくて」
「昔からお前の後を追い回していた侍女の事か? お前達まだ一緒にいたのか?」
「ネリーはずっと一緒にいてくれました」
するとリアムは乾いた笑い声を上げた。
「羨ましいものだな。探し物が見つかる事を祈っている。私も協力を惜しまないから存分に頼ってくれ」
ブリジットは握られていた手を離すと頭を下げた。
「ここで捜し物が出来るのは三ヶ月間だけです。それまでお言葉に甘えてお世話になります」
「見つかるまでいなくていいのか?」
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