珠玉の欠片 〜塵も積もれば山となる〜

一 千之助

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 ここは聖獣の棲家 2 ☆

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☆後半、ガチ濡れ場です。御注意ください。



「待ち侘びた? 僕を?」

《そうだ。……ん》

 大きな三匹は天を仰ぎ、その身体を発光させる。
 そして眩い光の塊と化した彼らは、しゅるしゅる小さくなり、その光を払うように身体を打ち振るった。

 するとそこに現れたのは三人の美丈夫。非常に背が高い彼らを見上げるしかないトム。

 ……人間? じゃない? 異形? なんだ、これ。

 腰まで届く真っ白な長い髪に蒼い瞳の男性の、頬に残るは薄青い鱗。左右の耳にも鋭利なヒレが伸びていた。
 滑らかに弧を描く銀の癖毛を肩のあたりまで垂らし、黒い目の男性。こちらも同じく頬に固めな体毛が残っており、犬耳がぴんっと立っている。後ろをを覗いたら尻尾がありそうで怖いトム。
 そして最後の一人。
 たてがみか鶏冠のごとく逆立つ金の髪の毛。ほんのり黄みがかった薄いプラチナなブロンドの彼は、真っ赤な瞳でトムを見つめている。

《儀式だ》

 ……儀式?

《子を得る儀式だよ》

 まるで脳内の呟きを拾ったかのように的確な答え。それを耳にして、トムはざーっと血の気を下げた。
 狼狽えるトムを囲い込む三人。驚きが過ぎて彼らの顔ばかりを見ていた少年は、思わず俯いた瞬間、三人が全裸なことに気がつく。

《我々の精を注いだ躰に、精を注いでもらう。さすれば、この卵は命を宿そう》

 振られた視線の先を見て、トムの眼が驚愕に見開いた。

「僕のランドセルっ?!」

《らんどせる?》

《あの変わった形の背囊か?》

《ああ、そういえば、そなたと共にこちらに来た道具だな。心のこもった物には魂が生まれ、主を選ぶという》

 ……僕と一緒に?

 またもやトムの脳内の呟きを拾ったのごとく頷く三人。

《そなたと共に煙となり天に上った道具だ。こちらに転生したそなたに付き従い、共に次元の壁を越えてきたが》

《具現化にまではいたれなくてな。ゆえに我らが拾いあげ、ここで具現化し、保管しておいたのよ》

《そなたに卵を持たせるのに、丁度よい大きさだったしな》

 ……卵?

 その言葉を聞いて、トムは初めて気がついた。ランドセルの横に置かれた白い塊に。それは大切そうに柔らかな布に包まれ、ほんのりと光っている。
 その卵にもトムは見覚えがある。
 ダチョウの卵ほどの大きさや、凸凹した形。

「僕の魔石……?」

《そうだ。そなたの珠玉が生み出した魔石だ》

《あれは我らが人に与えたスキル。いつか、我らの魔力を受け取れる魔石が出来るように》

《我らの魔力を注がれた魔石は卵になる。いわく、そなたの前世でいう無精卵だ》

 ……むせいらん? なに?

《……知らぬか。そうか、前世も幼かったようだしな。子供がどうやったら出来るか知っているだろう?》

 そのへんは知っている。間違いを犯さないよう、アトロスの子供らに大人達は小さい頃から性教育をさせ、怠らない。
 こくんっと頷くトムにほくそ笑み、紅い目の男性が口を開いた。

《子供の卵に子種をかけると受精する。それが育って赤子となる。同じことをせねば、この卵も育たぬのだ》 

 ……つまり?

 続いた彼等の説明によれば、魔力の豊富な魔石に彼等の魔力を注いで卵にした。後は精をかけて受精させねばならないが、それは魔石を生み出した人間にしか出来ないのだという。

《馴染みのない魔力は弾かれる。魔石は、生まれ持った魔力しか受け入れない。精も同じだ》

《我らの造ったスキルゆえ、我らの魔力は受け入れるが、胤を他からもらう必要がある》

《出来れば、我らの魔力の馴染んだ胤をな。ゆえに我々は、そなたの来訪を待ち侘びておったのだよ》

 じり……っと迫る巨体。ダレスらより一回りも大きな男性らに囲まれ、何をされるのか分からず涙目なトム。

 ……なにっ? なにするのっ?! 怖いようっ! カイルぅぅーーーっ!!

《かいる? そなたの番か? 我らは気にせぬゆえ、怖がるな》

 怯える少年をそっと抱き上げ、紅い目の男性が小さく口づけた。

《可愛がってやろう。怖がることはない。ほら……》

 ちゅっ、ちゅっと優しく啄む彼の唇。そこでようやくトムは我に返る。

 ……これって、キスされてるんじゃ? え? えええーっ?!

 思うが早いか、男性はトムの唇を舐めつつ舌を忍ばせた。ぬるりとのたうつ長い舌が、口内を余すことなく刺激して火照らせていく。
 
「う……ふぅ、うぅ……っ」

 呼吸も継げぬ激しさが、初めてのトムを翻弄する。繋がった唇が熱く疼き、その地味な愉悦がココンっとトムの股間をノックした。
 ひくつく幼い一物。まだ皮も剝けていないソレがしだいに硬質感を増していく。
 慎ましやかな主張をみせる膨らみを目にし、蒼い瞳の男性が、花開くように笑った。

《愛い奴だな。口づけだけで感じてしまったのか?》

 するっと伸ばされた手が、淡く膨らむトムの股間を撫でる。さわさわと押すように撫でられ、少年の背筋が、ぴゃっと粟立った。

「やめ……っ、んうっ? んん……っ」

《余所見をするな。集中せよ。ほら》

 飽きることなく口づける男性は地面に座り込んでトムを横に抱き直し、上半身を動けぬよう拘束すると再び唇を深く貪った。
 ぴちゃぴちゃと濡れた音が響き、トムの舌をも絡め吸い込み拘束する男性。
 そして、上半身をガチガチに抱きしめられたトムが無防備にさらす下半身で、他の二人が蠢いている。
 寛げたズボンを下着ごと脱がせ、露わになった細い脚やお腹に、彼らは眼を細めた。

《良い男子です。まだ剝けてもおらぬ様子》

《初精か。こりゃあ良い。魔術師の初精といえば純粋な魔力の塊。我々の初めての子供に相応しい精だな》

 ……なに? なにして? やだぁぁっ!

 ひぐひぐ泣きじゃくり、トムが呼吸困難になっても離さない紅い目の男性。

《暴れるな。さあ、続けよう》

「や……っ、やだあ…っ! やめてぇ? あ……ふっ」

 必死の懇願も相手の唇に呑み込まれるトムの足元で、にたりと獰猛にほくそ笑むケダモノ達。

《出させるなよ? 皮を剥くだけだぞ?》

《心得ておりますよ。出させるのは我々の精を注いでから…… わくわくしますね。これが弾ける瞬間を早く見たいです》

 蒼い瞳の男性が、取り出した太めの紐でトムの小さな御立派様の根本を縛る。
 ちくっと微かな痛みが大事なところに走り、トムは絶望的な顔で震えた。

 ……なにっ? なにされてるのっ、僕っ? お父さん、カイルっ、助けてぇっ!!

 顔面蒼白で怯える獲物の反応に気を良くし、紅い目の男性がトムの両足を抱き込んだ。膝裏を抱えるように抱き込まれ、トムの大事なところが他の二人の前に突き出される。
 胸につくほど折り曲げられたトムは苦しげに喘ぐが、丸出しなお尻や股間に這い回る指の感触で、そんな息苦しさなど吹っ飛んだ。

《可愛い尻だな。ぷりぷりして柔らかい》

 尻たぶを揉みながら掴み、奥まった蕾が見えるほど双丘を割り開く男性。

《こちらも愛いですよ? 硬くなって…… 今にも剥けてしまいそうですね。剥いてあげましょう》

 そういうと、蒼い瞳の男性がちゅぽっとトムの幼い陰茎を咥えた。じゅるじゅる吸い上げながら舌先で先端を抉じ開け、そっと包皮の根本を引っ張る。
 
「んうぅぅーっ! んうっ! ふはっ、や…っ! ひ…っ?! んむ……っ」

 おぞましい感触に恐怖し、死物狂いで暴れるトム。それでも一向に離されない腕に抱きしめられ、トムは口づけで悲鳴を封じられた。

 ……やだやだやだっ! おかしいぃっ! そんなとこ舐めないでっ! やだあぁぁーっ!

 しかし、ズルっと剥けた先端を強く吸われた時、トムの背筋に電流が走る。なんとも言えぬ心地よさが股間に広がり、ぶわっと四肢まで貫いていった。
 ピクピク小刻みに痙攣する少年が甘イキしたと気づき、もう一人の黒い目の男性が、割り開いたトムの双丘に舌を忍ばせる。
 赤い目の男性と負けじ劣らぬ長い舌。それに孔を抉じ開けられ、トムの身体が跳ね上がった。

 ……きゃーっ! なっ、なんてとこ舐めっ、舐めてっ?! 

 思わず締め付けたトムの初心さを嘲笑うかのように、ぬぅ……っと潜り込んだ舌が中を解し、潤していく。

 ……やだぁーっ! やぁぁっ! 

 唯一自由になる膝下と手の指を藻掻かせて、トムはポロポロ泣きじゃくりながら男性らに嬲られた。

《そんなに嫌がるな。まだこれからぞ?》

 トムがパニクっているうちに御立派様の皮を剥いて、無理やり舌で潤した蕾に指を足し、少しずつ準備を進めていく男性達。

 この死ぬほど恥ずかしい行為が、実はまだ序の口だったのだと、後に知らしめられるトムである。
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