The ミリオネア 〜億万長者を創る方法〜

一 千之助

文字の大きさ
28 / 47

 お題 攻め受け 〜前編〜

しおりを挟む

 ☆注意!

 毅が雌犬に遊ばれ、掘られます。御注意を。



「円香ぁぁぁっ、離れたくなぃぃぃっ」

「毅ぃ、薫ちゃんの身代金いるじゃない? 買ったからには責任を取らないとぉ」

 あうあうしながら、毅はショーに向かう。

 笑顔の円香に見送られて部屋から出ると、毅は陰鬱な面持ちでプレイルームへトボトボ歩いていった。



「今日は宜しくっ!」

 すちゃっと片手を上げて笑う薫が憎らしいが、まあ仕方無い。
 ブギーマンのいつもの口上が始まり、奴隷らにヴィジョンの下にあるコンソールで自分の予想した順位を打ち込むよう指示がされた。

 コンソールに指を滑らせつつ、毅はふと考え込む。

 そう言えば.....

「ブギーマン、これって全員参加なんだよな? ってことはペアでなく、男女別で二種類打ち込む事も可能なのか?」

《………毅君は、いつも鋭いですね~。聞かれなかったので言わなかっただけですが、YESです。それぞれ別な順位を打ち込めます♪》

 奴隷らから、わっと歓声が上がった。

 強制ではあるが、どちらかでも所持金が増やせる可能性があるなら不幸中の幸い。
 ほんのちょっと見えた希望に沸き立つ他の参加者をヴィジョンごしに眺め、毅も己の順位を考える。
 ブギーマンに言わせると毅は稼ぎ頭らしい。ということは、それなりに高い順位のはずだ。

「順位か。考えた事もなかったな。御布施の金額だろう? 公平にするならリクエスト抜きの金額だろうし」

 むーんと悩む毅を生温い眼差しで薫が見つめた。

「あのさ、アタシの所持金二千万届いてなかったのよね。買われたとき」

「へぇ? 少なかったんだな。最下位が一千万なかったし、けっこう順位は低かったんじゃ?」

 少し顔を俯け、薫の肩が震える。

「己を知らないにも程があるわーっ!! 億を越えてる奴隷なんかいないよっ!!」

「へ?」

「なんで売買が解禁されたのに、うちのバカ以外しなかったと思うっ? ぶっちゃけ所持金が無いんだよっ! ショーが週一になって、さらに慎重になってるのっ、みんなっ!!」

 ……そうだったのか。

 きょんっと惚ける青少年。

 ぶふっと噴き出して薫は大声で笑った。

「やる事なす事、子供ばなれしてるくせに、変なとこで年相応なんだね、なんか安心したぁ」

 変な裏表のない薫の素直な言葉は毅の未熟な自尊心を擽った。少し面映ゆい中学生様。
 見掛けよりしっかりして見えると含んだその言葉に気持ちを奮い立たせ、毅はコンソールに指を滑らせる。

「そういう事なら..... トップを狙うか」

「どっかで聞いたことあるような言葉だね。じゃ、アタシも」

 毅のヴィジョンに点滅する1の文字。

 他の奴隷らも打ち込み、それぞれのヴィジョンに数字が点滅した。


《決まりましたね? 今日から皆様も参加者です♪ では、お題ルーレット、スタートぉぉっ♪》

 ダララララっと軽快なドラムロールが鳴り、お馴染みのシンバルが響く。

 一斉にヴィジョンへ浮かんだ文字は.....

「.....これ」

「ええぇぇーっ?! なにこれ?!」

 そこには、《攻め受け》の文字。

 ……運営には腐女子でも居るのか。

 意味が分からないといった薫同様、似たような感じの奴隷もおり、ブギーマンが噴き出すような笑いと共に、説明をした。

《あ~、分かりませんか、皆様ww これは普段相手を攻める側が受ける方に回る。つまり、雌犬が奴隷を攻めるプレイです♪ なかなか癖のあるお題がきましたね~。雌犬の皆様、奴隷の男性達を上手に佳がらせてくださいませ♪》

 どっと沸き返る観客達。

「えー..... なにそれ? アタシが毅君を攻めるって事? どうしたら良いのっ?!」

 茫然とする薫に、毅が囁いた。

「俺が指示を入れるから、その通りに.....」

 そこまで口にした辺りで、再びブギーマンが声高に叫んだ。

《そうだ、男性達にはボールギャグを。彼等が指示を与えたのでは攻め受けになりませんのでねぇ。今、すぐっ!! 着けてくださいねぇ~♪》

 ニヤニヤと笑うブギーマン。

 ……この野郎ーーーっ!!

 これは円香向けのお題だった。千鶴でも良い。気心が知れた阿吽の呼吸が必要である。
 よりにもよって、一番調教進んでいない薫相手とは。
 円香以外が相手だと、かなり過激な事をせねば毅は勃たない。

 最悪のお題である。

 毅はボールギャグを取り出して薫に渡した。

「俺が気持ち悦くなるように。お前がされて気持ち悦いと思った事を俺にしろ」

 ほんの少しの時間しかないが、伝えられる事は伝えた。あとはコイツに任せるしかない。
 薫は受け取ったギャグを毅に着け、覚悟を決めたかのように彼を調教台に運んだ。

「楽な姿勢が良いと思うから」

 そう言うと産婦人科の診察台を模した調教台に毅を拘束する。大きく脚を開く状態で固定された毅。
 なぜか下半身は脱がせて、シャツは着たまま前をはだけた格好で。靴下も履いたままである。

 ..........なぜだろう。全裸より恥ずかしい気がするのは。

 毅が思うのと同じことを観客らも感じていた。引っ掛けただけのような布切れや、慎ましやかな靴下の下で蠢く指。
 何とも言い難い色気が場に漂うようで、シャツの白さが象牙色の肌を際立たせる。
 そんな毅を見つめ、薫は自分がされていた調教を脳裏で反芻していた。

「気持ち悦く……か。ん~……?」

 そして何かを思い出すかのように、薫は毅の身体に指を滑らせた。
 首筋を舐めながら胸の先端を摘まみ、乳輪ごとクリクリと捻り引っ張る。

「.....ぅぅ、.....んっ」

 敏感な部分を嬲られ、毅が微かに喘いだ。
 それに気を良くし、薫は柔らかな舌で耳を舐める。
 ぴちゃぴちゃと淫猥な水音が鼓膜を擽り、捩じ込まれた舌先に毅は背筋を震わせた。
 する事はしょっちゅうだが、されるのは初めてかもしれない。
 しだいに熱くなる愉悦を掴み、毅の吐息が蕩けていく。

「気持ち悦い? アタシ頑張るね?」

 ウキウキとした声音で胸の先端にむしゃぶりつかれ、毅の首が仰け反った。

「ふっ.....っ、ぐっ、ぅぅ」

 無邪気な舌先に吸われ転がされ、ゾクゾクする快感が毅のモノをむくりと起き上がらせる。

 ……ここらで蝋燭とか使ってくれると派手なんだが..... コイツには思いつくまいな。

 胸から脇に滑り、臍へと舐め回す薫の唇。なかなか上手に愛撫していた。
 そして半勃ちした毅のモノにも舌を寄せる。 
 はぁはぁと息を荒らげ、ねっとりと舌全体で舐めながら、その亀頭を口に含んだ。

 ここから毅の地獄が始まる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...