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お題 攻め受け 〜前編〜
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毅が雌犬に遊ばれ、掘られます。御注意を。
「円香ぁぁぁっ、離れたくなぃぃぃっ」
「毅ぃ、薫ちゃんの身代金いるじゃない? 買ったからには責任を取らないとぉ」
あうあうしながら、毅はショーに向かう。
笑顔の円香に見送られて部屋から出ると、毅は陰鬱な面持ちでプレイルームへトボトボ歩いていった。
「今日は宜しくっ!」
すちゃっと片手を上げて笑う薫が憎らしいが、まあ仕方無い。
ブギーマンのいつもの口上が始まり、奴隷らにヴィジョンの下にあるコンソールで自分の予想した順位を打ち込むよう指示がされた。
コンソールに指を滑らせつつ、毅はふと考え込む。
そう言えば.....
「ブギーマン、これって全員参加なんだよな? ってことはペアでなく、男女別で二種類打ち込む事も可能なのか?」
《………毅君は、いつも鋭いですね~。聞かれなかったので言わなかっただけですが、YESです。それぞれ別な順位を打ち込めます♪》
奴隷らから、わっと歓声が上がった。
強制ではあるが、どちらかでも所持金が増やせる可能性があるなら不幸中の幸い。
ほんのちょっと見えた希望に沸き立つ他の参加者をヴィジョンごしに眺め、毅も己の順位を考える。
ブギーマンに言わせると毅は稼ぎ頭らしい。ということは、それなりに高い順位のはずだ。
「順位か。考えた事もなかったな。御布施の金額だろう? 公平にするならリクエスト抜きの金額だろうし」
むーんと悩む毅を生温い眼差しで薫が見つめた。
「あのさ、アタシの所持金二千万届いてなかったのよね。買われたとき」
「へぇ? 少なかったんだな。最下位が一千万なかったし、けっこう順位は低かったんじゃ?」
少し顔を俯け、薫の肩が震える。
「己を知らないにも程があるわーっ!! 億を越えてる奴隷なんかいないよっ!!」
「へ?」
「なんで売買が解禁されたのに、うちのバカ以外しなかったと思うっ? ぶっちゃけ所持金が無いんだよっ! ショーが週一になって、さらに慎重になってるのっ、みんなっ!!」
……そうだったのか。
きょんっと惚ける青少年。
ぶふっと噴き出して薫は大声で笑った。
「やる事なす事、子供ばなれしてるくせに、変なとこで年相応なんだね、なんか安心したぁ」
変な裏表のない薫の素直な言葉は毅の未熟な自尊心を擽った。少し面映ゆい中学生様。
見掛けよりしっかりして見えると含んだその言葉に気持ちを奮い立たせ、毅はコンソールに指を滑らせる。
「そういう事なら..... トップを狙うか」
「どっかで聞いたことあるような言葉だね。じゃ、アタシも」
毅のヴィジョンに点滅する1の文字。
他の奴隷らも打ち込み、それぞれのヴィジョンに数字が点滅した。
《決まりましたね? 今日から皆様も参加者です♪ では、お題ルーレット、スタートぉぉっ♪》
ダララララっと軽快なドラムロールが鳴り、お馴染みのシンバルが響く。
一斉にヴィジョンへ浮かんだ文字は.....
「.....これ」
「ええぇぇーっ?! なにこれ?!」
そこには、《攻め受け》の文字。
……運営には腐女子でも居るのか。
意味が分からないといった薫同様、似たような感じの奴隷もおり、ブギーマンが噴き出すような笑いと共に、説明をした。
《あ~、分かりませんか、皆様ww これは普段相手を攻める側が受ける方に回る。つまり、雌犬が奴隷を攻めるプレイです♪ なかなか癖のあるお題がきましたね~。雌犬の皆様、奴隷の男性達を上手に佳がらせてくださいませ♪》
どっと沸き返る観客達。
「えー..... なにそれ? アタシが毅君を攻めるって事? どうしたら良いのっ?!」
茫然とする薫に、毅が囁いた。
「俺が指示を入れるから、その通りに.....」
そこまで口にした辺りで、再びブギーマンが声高に叫んだ。
《そうだ、男性達にはボールギャグを。彼等が指示を与えたのでは攻め受けになりませんのでねぇ。今、すぐっ!! 着けてくださいねぇ~♪》
ニヤニヤと笑うブギーマン。
……この野郎ーーーっ!!
これは円香向けのお題だった。千鶴でも良い。気心が知れた阿吽の呼吸が必要である。
よりにもよって、一番調教進んでいない薫相手とは。
円香以外が相手だと、かなり過激な事をせねば毅は勃たない。
最悪のお題である。
毅はボールギャグを取り出して薫に渡した。
「俺が気持ち悦くなるように。お前がされて気持ち悦いと思った事を俺にしろ」
ほんの少しの時間しかないが、伝えられる事は伝えた。あとはコイツに任せるしかない。
薫は受け取ったギャグを毅に着け、覚悟を決めたかのように彼を調教台に運んだ。
「楽な姿勢が良いと思うから」
そう言うと産婦人科の診察台を模した調教台に毅を拘束する。大きく脚を開く状態で固定された毅。
なぜか下半身は脱がせて、シャツは着たまま前をはだけた格好で。靴下も履いたままである。
..........なぜだろう。全裸より恥ずかしい気がするのは。
毅が思うのと同じことを観客らも感じていた。引っ掛けただけのような布切れや、慎ましやかな靴下の下で蠢く指。
何とも言い難い色気が場に漂うようで、シャツの白さが象牙色の肌を際立たせる。
そんな毅を見つめ、薫は自分がされていた調教を脳裏で反芻していた。
「気持ち悦く……か。ん~……?」
そして何かを思い出すかのように、薫は毅の身体に指を滑らせた。
首筋を舐めながら胸の先端を摘まみ、乳輪ごとクリクリと捻り引っ張る。
「.....ぅぅ、.....んっ」
敏感な部分を嬲られ、毅が微かに喘いだ。
それに気を良くし、薫は柔らかな舌で耳を舐める。
ぴちゃぴちゃと淫猥な水音が鼓膜を擽り、捩じ込まれた舌先に毅は背筋を震わせた。
する事はしょっちゅうだが、されるのは初めてかもしれない。
しだいに熱くなる愉悦を掴み、毅の吐息が蕩けていく。
「気持ち悦い? アタシ頑張るね?」
ウキウキとした声音で胸の先端にむしゃぶりつかれ、毅の首が仰け反った。
「ふっ.....っ、ぐっ、ぅぅ」
無邪気な舌先に吸われ転がされ、ゾクゾクする快感が毅のモノをむくりと起き上がらせる。
……ここらで蝋燭とか使ってくれると派手なんだが..... コイツには思いつくまいな。
胸から脇に滑り、臍へと舐め回す薫の唇。なかなか上手に愛撫していた。
そして半勃ちした毅のモノにも舌を寄せる。
はぁはぁと息を荒らげ、ねっとりと舌全体で舐めながら、その亀頭を口に含んだ。
ここから毅の地獄が始まる。
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