一枚のコイン 〜変わるは裏表〜

一 千之助

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 ❇閑話❇ 神の配剤 2

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「……ここは?」

 眠っていたはずの源之助は、気づけば全裸で深い森にいた。なんとなく見覚えのある森。

 ……ここはーっ!

 そして、はっと顔を強張らせた瞬間、少年は無数に伸びてきた触手に身体を拘束される。

《久しぶり。ずいぶんと可愛がってもらってるみたいじゃない?》

 ……やっぱりかぁぁーっ!!

 狼狽える源之助の前に現れたのは、例の神と名乗った男性。触手達は、その男性の前に差し出すかのような動きで、少年の脚を大きく折り曲げ開かせた。
 萎えた御立派様に眼を細め、男性は源之助の顎を掴んで上向かせる。
 恥ずかしさのあまり、真っ赤に染まる少年の顔。

「あんたのせいで、とんでもなリライフだよっ! くそっ! 放せぇぇっ!」

《だぁめ。今日は君を私のモノにするため、ここに招いたんだから》

 つ……っと少年の唇を指先でなぞり、異世界の神は蠱惑的な笑みを浮かべる。その底なし沼のごとく深い笑みが、源之助の体内を疼かせた。

 ……がっ、……くうぅぅっ! なんで……っ!

《覚えてるみたいだね、君の身体。私が与えた快楽を。ふふ、すごい律動じゃない。今にもイきそうなんだろ?》

 くるくると臍の辺りを指で撫で回し、神はぐっと力を込めると少年の耳元で甘く囁いた。

《……イって?》

「……かはっ! あっ、あっ! うあっ?!」

 頭を打ち振るい、半狂乱で身悶える少年。
 
「あ、あ?! あーーーーっ!!」

 触れた手が流し込む劣情の濁流。それが腹の奥を掻き回して爆発させ、脳天から四肢まで源之助の身体に愉悦の稲妻を走らせる。
 縦横無尽に駆け抜けるソレは、終わることのない快楽に少年を叩き込み、果てても果てても無理やり絶頂の高みへと押し上げた。

「ひああぁぁっ?! ひぃぃーっ! あっ! うああぁぁんっ!!」

 涙の飛沫を飛び散らして佳がり狂う源之助。指先が何かにすがりたくて激しく藻掻くが、それは宙を舞うのみ。

《ああ、素晴らしい。すこぶる良い出来だねぇ? 初花も散らしたようだし、私と繋がろうか? ふふ、堪らないな。神たる私におあずけをさせた人間は、君が初めてだよ》

 己の劣情のみで、意のままに悶えさせられる可愛い少年。それを眩しげに見下ろし、神は己の猛りを源之助に見せつける。

 途端、少年の眼が凍りついた。

 その一物は、男性の肘下ほどもあったのだ。太さも変わらない。どくどく脈打つ血管が浮き上がり、酷く生々しい。

「む……むり、なんだよ、それっ! そんなん、入るわけ……っ、あひゃっ?!」

 必死に抵抗するも虚しく、触手でがんじがらめな源之助は容易く双丘を割り開かれた。
 神に固い蕾を指で暴かれ、ぬちぬち掻き回されると、恐怖する源之助の心と裏はらな身体が歓喜に震える。

《覚えが良い身体だ。ほら、奥に欲しがって私の指を呑み込んでいるよ? 分かる?》

「あ……っ? あっ、あっ! まっ……てっ! ~~~~~~っ!! ……っ! ……はあっ! あ……? ぁぁっ?!やめっっ! ーーーーーーーっっ!! ……う…あ、……も、もう、やめ……っ、うひぃっ?!」

 その指に前立腺を一撫でされるたび、源之助は絶頂に叩きつけられた。息も絶え絶えな源之助の眼から、とめどない涙が湧き上がる。
 それを優しく舐めとってやりつつ、神は己の猛りを少年の中に沈めていく。

「あーーーーっ!!」

 容赦なく穿たれる灼熱の楔。軽く前後しながら深々と捩じ込まれるソレに、源之助は泣き叫ぶ。

 ……痛…く…ない? え? アレを呑み込んでんの、俺ぇぇ?? ……ってか、悦過ぎるわっ!
は、腹が溶けるぅぅっっ!!

《……入るでしょ? そのように躾けたもの。ふふ、ほら、めちゃくちゃ中が悦んでいるよ?》

 限界以上に広がり、巨大な一物を受け入れる源之助の身体。それは臍の上を突き抜け、届いてはいけないところまでやすやすと侵入してきた。

「か……っ、はっ! くる……し…ぃぃ……っ!」

《我慢だよ? 開けるからね?》

「……がっ?! ~~~~~っ!!」

 身体を仰け反らせて、源之助は声のない叫びをあげる。最奥のその先を衝き上げる猛りがガチりと音をたてて少年の下半身を爆発させた。

 ……熱い、熱いっ! 可怪しくなるぅぅっ!!

 蕩けるような信じられない快楽に声も出せず、はーっ、はーっ、と呼吸を荒らげる少年。半開きな唇から滴る唾液が糸を引き、その柔らかそうな首筋を濡らしている。

《……脳がイっちゃたかな? ここでだけだから。現実に戻れば正気に返るからね? 怖いかもしれないけど、愉しみなさい》

 ……脳が……って? え? ……うわっ、またっ!!

 何かが、ガッチリとハメられる感覚があり、そこを掻き回されるたび、漏らしそうなほどの愉悦が源之助を襲ってきた。

 ……怖い、怖い、こわいぃぃっ! マジで溶けるってぇっ! なんだ、これぇぇーーっ!!

 そんな恐怖も束の間。未知の快楽でトロトロにされた少年は、眼を裏返して佳がり狂わされる。

《……開いたとは思うけど。……堪らないな、この身体。ずっと味わっていたいよ。……はあ…っ》

 神をも誑かす源之助の淫靡な身体。自分の調教した子供に魅せられ、神は夢中で少年を貪り続けた。

 人ならざる者の与える快楽漬けで頭が真っ白になった源之助は、終わらない絶頂に身体を硬直させつつ、意識を失う。

 ……やべぇ。マジで死にそう。

 こうして神に貫かれて神のモノとなった源之助は、最奥を開かれ、神と感覚を共有する。



「感覚を共有……? なにそれ?」

《君の身体の奥を私のモノと繋げたの。君に注がれた精をスムーズにこちらへ移動するためにね》

 つまり源之助がイくたびに、腹の中の精が神のモノから噴き出す仕様。もちろん、その快感も源之助の腹の奥に伝わる。

 ……それって。え? えええーっ?!

 源之助は、自分がイくたびに神の達する感覚を押し付けられ、再びイってしまうわけだった。

《こういうのを一粒で二度美味しいっていうんだっけ? たっぷり男達から搾り取ってきてくれたまえよ♪》

 ……ふざけんなあぁーーーっ!!

 半強制的な連続絶頂体質。ただでさえ神の寵愛で淫乱な身体なのに、なんの罰ゲームだっ!! と、虚しく吠える源之助。

 ここから、神の密かなお愉しみが始まった。



《ふ……っ、……っ! くうぅぅ……っ!》

 前かがみになり、熱い吐息を漏らして震える男性。
淫猥に舌なめずりし、彼は、その感覚に溺れた。源之助が半強制的絶頂体質になったように、神も問答無用でイかされなくてはならなくなったのだ。
 少年の身体を通して、ここに精を吐き出すため。

《は……、相変わらず可愛がられているようだね、少年。……んんっ!》

 彼の巨根から放たれる大量の精。それは斜めった床をしたたり、一箇所へと集まっていく。
 うねるように掻き回されるソレは、虹色に輝く小さな卵となって、ふわりと消えた。
 
《今日だけで二十九か。まだまだ作れそうだな》

 幸せそうに微笑み、源之助が精を注がれるたびに気をやって巨根を弾けさせる神。精を採集するためが大前提のこの悦楽に、今日も愉しく溺れる神だった。
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