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序章
第2話転校前夜
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「セントルイス、一緒に行こう」
「もちろん」
父さんの死の真相
そして母さんの失踪理由
それを知るために
「って、思ったけどさセントルイス学園ってどんな学校なの?」
と、僕は疑問に思ったから姉さんに聞いてみる
「うーん、詳しくは知らないけど…変わった学校って聞いたよ?」
ふわふわすぎるな…
詳しく知ろうとか思いなさいよ
「変わった?例えば…」
「えーっと、調べただけなんだけど卒業するまでに10人お嫁さん作んなきゃいけない…みたいな」
なんだそれ…
なんというかそれが今の日本の法律で許されるのか?
いや…その前にそんな制度が導入されてるなんて聞いたことないな…
「あ!!それ聞いたことあります!!」
「「うわぁぁぁぁぁ?!」」
と永瀬さんがやって来た
「え、えっと…どうしたんですか?」
「い、いやなんでもないよ?」
困惑させないように何とか誤魔化したけど…
「た、ただりょーととこういう学校あるんだけどどう?って話してて」
姉さん、怪しまれそうな感じで言わないでください…
「そうですか…えっと、その聖セントルイス学園は元々女子校なんです」
「うん、うん??」
姉さん全然ついていけてないみたいだな
でも、まあそういう学校なんてよくあるよ
「合併理由は不明なんですけどなんでも、男子は1年で3人しか入学出来ないみたいで、凄い厳しい学校らしい…ということぐらいしか知らないんですよね」
「なるほど…」
「それで、この話を聞いてみてりょーとはどう思った?」
姉さん…話の振り方よ…
でも確かに、父さんの死の理由は知りたい…だけどほんとにそれに知っていいものなのか、と不安にはなる
「どう思ったと言われても…えと…まあ変な校則さえ無ければいい学校かなって」
「そうよね、でもそれ聞いて行きたくない、なんて言わないわよね」
「まさか…」
若干行きたくない感じはする…だけど、ここで行かないと父さんの死の真相が分からないからな…
「久遠くん、行く予定とかあるんですか?」
「ん?あ、まあこの際だから言うけど明日からりょーとと私セントルイス学園に転入することになったの」
「え?!」
「は?!」
「そ、そうだったんですか…」
ちょっ…この姉…
僕の意見を聞かずに決めやがったよ…
「久遠くん…寂しくなるけど…向こうでも頑張って…」
「あ、うん…」
困惑した僕は姉さんの肩をつつく
「ん?」
「んじゃないよ…なんでこういうこと勝手に決めるのさ…」
「だって私も先月知ったばっかなのよ…」
「いや知った時に言ってよ…そもそもだけど言ってくれないと分からないじゃんか…」
「サプライズとか…いいかなーって…」
「はぁ…何してるんですか…まあ…いやいや許容出来ないけど…」
「ごめんごめん…でも、明日から頑張ろ?」
「はい…」
もう何も言えまい…
だってこうなってしまったら行くとしか言えなくなってしまうじゃないか
でも、いい事ならある
実際僕は今の学校は楽しいって思っている
だけど、どこか疎外感を感じていたし永瀬さんと一緒に居ても僕は恵まれてる気もしなかった
だからいい機会なのかもしれない
父さんの死の理由を知ることも出来て母さんが失踪した理由も知れる
それに環境が変わって僕に対する目がどれだけ変わるかも気になるし僕のこの心がどういう風に変わるのかが気になるから
「りょーと?」
「ううん、ただセントルイスに行ったら僕はどうなるんだろうなって」
「大丈夫だよ、小学校みたいな事になるならそいつらのこと蹴散らすもん」
「あはは…姉さんならやりかねないかな」
「?」
不思議そうに僕達の事を見つめる永瀬さん
そっか、永瀬さんは小学校の事知らないんだっけ
「小学校の…事?」
「うん…」
「言っていいのそれ?」
「いいよ、明日から会えなくなるんだから」
「え…もしかしてこの家から居なくなるんですか?」
「うん、確かセントルイスって寮があるはずだったし家に帰るのは原則禁止ってことを前に見たことあるから」
「それは知ってたんだ」
「だって前に姉さんがセントルイスの事調べてたのを見たから」
「あらそれはそれは」
なんか小馬鹿にしてる表情だな…
「それで、久遠くんが言ってた事って…」
「それは…うん、小学校の時僕は虐められてたんだ」
「え…」
「詳しいことは私から話そうか? 」
「いえ…でも、久遠くんのこと知れてよかったかも」
「永瀬さん?」
「だって、明日から会えなくなったとしても心は通じてるしいつか会えたら私久遠くんに言いたいことあるからその時まで取っといて」
「言いたい…事」
「ふふっ、良かったじゃないっ」
「ね、姉さん…///」
「私、ご飯の用意してきますねっ」
「あっ、私も手伝うっ」
「ありがとうございますっ」
と照れる僕を置いて行って2人はご飯の用意をして行った
父さん…
僕、父さんの死の理由絶対暴く
そして、母さんが居なくなった真相も必ず暴いて小学校の時なんで僕が虐められなければならなかったのかを必ず知って永瀬さんと一緒に…
でも、僕なんかが永瀬さんと一緒に居ていいのかな
セントルイスに行くから永瀬さんと一緒になる事なんて、許されるの?
【あぁ、いいんだよ。凌斗はあの子と幸せになっていいんだ】
今…声が聞こえた気が…
気のせいだよね
父さん、僕頑張るよ
必ず、永瀬さんと幸せになるから
こうして僕は父さんに決意を明かして翌日のセントルイス学園の転校に向けてご飯を食べて寝るのであった
to be continued_____________
「ごめんね、凌斗」
「もちろん」
父さんの死の真相
そして母さんの失踪理由
それを知るために
「って、思ったけどさセントルイス学園ってどんな学校なの?」
と、僕は疑問に思ったから姉さんに聞いてみる
「うーん、詳しくは知らないけど…変わった学校って聞いたよ?」
ふわふわすぎるな…
詳しく知ろうとか思いなさいよ
「変わった?例えば…」
「えーっと、調べただけなんだけど卒業するまでに10人お嫁さん作んなきゃいけない…みたいな」
なんだそれ…
なんというかそれが今の日本の法律で許されるのか?
いや…その前にそんな制度が導入されてるなんて聞いたことないな…
「あ!!それ聞いたことあります!!」
「「うわぁぁぁぁぁ?!」」
と永瀬さんがやって来た
「え、えっと…どうしたんですか?」
「い、いやなんでもないよ?」
困惑させないように何とか誤魔化したけど…
「た、ただりょーととこういう学校あるんだけどどう?って話してて」
姉さん、怪しまれそうな感じで言わないでください…
「そうですか…えっと、その聖セントルイス学園は元々女子校なんです」
「うん、うん??」
姉さん全然ついていけてないみたいだな
でも、まあそういう学校なんてよくあるよ
「合併理由は不明なんですけどなんでも、男子は1年で3人しか入学出来ないみたいで、凄い厳しい学校らしい…ということぐらいしか知らないんですよね」
「なるほど…」
「それで、この話を聞いてみてりょーとはどう思った?」
姉さん…話の振り方よ…
でも確かに、父さんの死の理由は知りたい…だけどほんとにそれに知っていいものなのか、と不安にはなる
「どう思ったと言われても…えと…まあ変な校則さえ無ければいい学校かなって」
「そうよね、でもそれ聞いて行きたくない、なんて言わないわよね」
「まさか…」
若干行きたくない感じはする…だけど、ここで行かないと父さんの死の真相が分からないからな…
「久遠くん、行く予定とかあるんですか?」
「ん?あ、まあこの際だから言うけど明日からりょーとと私セントルイス学園に転入することになったの」
「え?!」
「は?!」
「そ、そうだったんですか…」
ちょっ…この姉…
僕の意見を聞かずに決めやがったよ…
「久遠くん…寂しくなるけど…向こうでも頑張って…」
「あ、うん…」
困惑した僕は姉さんの肩をつつく
「ん?」
「んじゃないよ…なんでこういうこと勝手に決めるのさ…」
「だって私も先月知ったばっかなのよ…」
「いや知った時に言ってよ…そもそもだけど言ってくれないと分からないじゃんか…」
「サプライズとか…いいかなーって…」
「はぁ…何してるんですか…まあ…いやいや許容出来ないけど…」
「ごめんごめん…でも、明日から頑張ろ?」
「はい…」
もう何も言えまい…
だってこうなってしまったら行くとしか言えなくなってしまうじゃないか
でも、いい事ならある
実際僕は今の学校は楽しいって思っている
だけど、どこか疎外感を感じていたし永瀬さんと一緒に居ても僕は恵まれてる気もしなかった
だからいい機会なのかもしれない
父さんの死の理由を知ることも出来て母さんが失踪した理由も知れる
それに環境が変わって僕に対する目がどれだけ変わるかも気になるし僕のこの心がどういう風に変わるのかが気になるから
「りょーと?」
「ううん、ただセントルイスに行ったら僕はどうなるんだろうなって」
「大丈夫だよ、小学校みたいな事になるならそいつらのこと蹴散らすもん」
「あはは…姉さんならやりかねないかな」
「?」
不思議そうに僕達の事を見つめる永瀬さん
そっか、永瀬さんは小学校の事知らないんだっけ
「小学校の…事?」
「うん…」
「言っていいのそれ?」
「いいよ、明日から会えなくなるんだから」
「え…もしかしてこの家から居なくなるんですか?」
「うん、確かセントルイスって寮があるはずだったし家に帰るのは原則禁止ってことを前に見たことあるから」
「それは知ってたんだ」
「だって前に姉さんがセントルイスの事調べてたのを見たから」
「あらそれはそれは」
なんか小馬鹿にしてる表情だな…
「それで、久遠くんが言ってた事って…」
「それは…うん、小学校の時僕は虐められてたんだ」
「え…」
「詳しいことは私から話そうか? 」
「いえ…でも、久遠くんのこと知れてよかったかも」
「永瀬さん?」
「だって、明日から会えなくなったとしても心は通じてるしいつか会えたら私久遠くんに言いたいことあるからその時まで取っといて」
「言いたい…事」
「ふふっ、良かったじゃないっ」
「ね、姉さん…///」
「私、ご飯の用意してきますねっ」
「あっ、私も手伝うっ」
「ありがとうございますっ」
と照れる僕を置いて行って2人はご飯の用意をして行った
父さん…
僕、父さんの死の理由絶対暴く
そして、母さんが居なくなった真相も必ず暴いて小学校の時なんで僕が虐められなければならなかったのかを必ず知って永瀬さんと一緒に…
でも、僕なんかが永瀬さんと一緒に居ていいのかな
セントルイスに行くから永瀬さんと一緒になる事なんて、許されるの?
【あぁ、いいんだよ。凌斗はあの子と幸せになっていいんだ】
今…声が聞こえた気が…
気のせいだよね
父さん、僕頑張るよ
必ず、永瀬さんと幸せになるから
こうして僕は父さんに決意を明かして翌日のセントルイス学園の転校に向けてご飯を食べて寝るのであった
to be continued_____________
「ごめんね、凌斗」
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