幼馴染の親友の男女が乳首イキを試すことになった話(本番なし)  

いぬに

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3話

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 紗奈は物わかりの悪い子供に言い聞かせるように説明する。

「自分でイクんじゃなくって。……や、ちょっと興味あるけど。それよりも、現実的に可能かどうか知りたいの」
「早く彼氏作れ」
「陽斗が彼女作って試してよ。で、教えて」

 室内に一瞬だけ沈黙が落ちて、視線が交わる。
 ずっと同じ時間を過ごしてきたからこそ、お互いになにを考えているか、すでにわかっていた。
 
「これ、器用な陽斗が私に試せばいいんじゃ?」
「それは俺も思ったけど、ダメだろ。言うなよ」
「触るだけ。それ以上はナシ。ね?」

 紗奈の目が、どこかいたずらっぽく、きらきらと輝き出す。

 陽斗は何度目かのため息をついた。
 彼女が一度言い出したら引かない性格なのを、誰よりも知っていた。

「って言っても、さすがに、なぁ」
「ちょっとだけ! 先っぽだけ!」
「男が言うセリフだろ」
「おっぱい揉んでも減らないでしょ!」
「それも男が言うセリフ……はぁ」

 押し問答に、陽斗は天井を見上げた。
 酒が入っているのもあり、考えるのがだんだん面倒になってくる。

「説得するより、受け入れたほうが早いか……」
「その通り。諦めが肝心だね」
「……もういいや。触るだけな。ほんとにそれだけだからな」
「よしきた!」

 紗奈の軽い返事に、陽斗は深く深くため息をついた。

「じゃ……やるぞ」

 彼の手のひらが、服の上から胸にそっと置かれた。力はなく、ただ温かい。
 静かに、ゆっくりと、体の奥の深いところがじんわりとほどけていく感覚。
 
 やがて、指先にゆっくりと力が込められ、押し沈められる。
 感触を探るように動き、指の動きに応じて胸がやわらかく形を変える。

「こんな感じでいいのか?」
「適当にやってみて。気持ちよくなったら、ちゃんと言うから」
「おう……じゃあ、実験開始ってことで」

 陽斗は困ったように短く笑って、呼吸を整えるためにひとつ息を吐いた。

 胸の丸みに沿って、陽斗の手のひらが静かに滑っていく。

 あいだにトレーナーがあるはずなのに、その感触は想像よりもずっとはっきりと届いた。
 手の温度を受けて、胸がじんわりと熱を帯びていく。
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