うちの家族が過保護すぎるので不良になろうと思います。

春雨

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5歳

怒り

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「ゆう?説明して貰えるかな?」
直哉兄様が怒ってるよ…


「優、姉様には言えない?」
姉様の涙目は精神的になんかくるな。


「俺なんかしたか?」
いえ、何もしてないです!寿人兄様は
何もしてないです!


「ねぇ?優。本当に外に出たかっただけ?理由によったら……クスッ」
だから怖いですって!!月都兄様怖いです!



はぁ……どうしよう。
これ本格的に部屋から出してもらえなくなるやつじゃない?
どうにかしなきゃだよなぁ


あの日から5日経った。

目が覚めた後お医者さんが来てくれて、普通の風邪だと診断して薬を置いて帰って行ったのだが、普通の風邪だったものの俺の身体は本当に病弱で、その後も高熱を出して丸2日寝込んでいた。 

熱が下がった日も兄様達は何か言いたげだったが、俺がもう少し回復し、喉の痛みが引いて楽に喋れるようになったら話し合いをするという事に決まっていたらしいので、それに当てはまった今日話し合いが始まった。



「ゆ~う?」

「いや、あの……だって……」

「ほら、ハッキリ喋って?」

いつもと違う雰囲気や物言いに本気で怒っているのだなと確信する。

少し怖くなり、鼻がツンとして目に涙が溜まる。

「いっかいもお家から出たことないのおかしいし…グスッ……外にでてっ!おにわであそんでみたかったんれす!……だから、ひとりでおへやをでました……」

涙が零れるのを精一杯我慢した。

「あぁ。ごめんね優。そんなに辛かったなんて……姉様が悪かったわ」

茜姉様は俺を包み込むように抱きしめて涙を拭いてくれた。


「茜。ダメだよ?」
その声に姉様はビクッと震えた。

「はぁい……」


「ねぇゆう。僕、この間言ったよね?お外に行ったらまたすぐ熱でちゃうよって…そしたらこれでしょ?足も傷だらけけで、兄様心臓が止まるかと思ったよ……」

「直哉兄様の言うとうりだよ優。約束……したよね?大人しく部屋にいるって……はぁ……もう手に鎖を着けて部屋から出られないようにしてしまおうか」

なんてこと言ってんの?!
…月都兄様ならやりかねないのがまた怖い。


「優、俺の事嫌いか?」

「き、きらいじゃないです!ひさと兄さま大すきです!」

「そうか…………だが勝手に部屋を出るのはダメだ」
そうしなきゃ出してくれないくせにっ

寿人兄様の目がギラン光った

「!……はい…ごめんなさい」

目が怖いが、俺の頭を撫でる手は優しい。




バンッ


扉を勢いよく開ける音がする。



「優ちゃん!!!!良かった……っ……心配したのよ!」
母様は俺を強い力で抱きしめる。
少し痛いけれど母様の体が震えていて何も言うことが出来なかった。

「母さま…」

「心配したよ。優」
父様は母様に覆い被さるように僕を抱きしめた。

「父さま……ごめんなさい……おしごとは?」

「優が1人で部屋を出て、熱を出して足が傷だらけって聞いて心配で心配で出張を繰り上げて帰ってきたんだ。」

「こんな危ない事はもうやめておくれ」


「……」

「優?いいね?」

「……」

「優ちゃん?」



「………………はぃ」


本当に過保護すぎる。こんなの一生出れる気がしないよ……


「でも、流石にこのままずっと部屋に軟禁ってのは酷すぎると思います」
あ、茜姉様!!!!!!!
てか軟禁って分かってたのね?!


「姉様、軟禁って言うのは少し人聞きが悪いですよ。けど確かにこのままだと優がまた無茶して脱走しかねない……」

「月都これはどうだい?お庭には出てもいい。けど絶対誰かの付き添いで時間も1時間以内。ずっと部屋だと健康にも悪いしね。」

「なおや兄さまほんとですか?!や、やった!」

「けれどもし優が1人で部屋を出たとしたら……その時は庭にも出さないからね?」
多分大丈夫です!月都兄様!
このまま説得していけばいつか庭の外にも行けるかも!!!!!




「ゆう……そんなに嬉しい?」
直哉兄様が俺に近づく。










「後でお仕置きだからね?」
官能的な声が俺の耳に囁かれた。












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