僕の私の夢は超イージーモード。だった・・・

ma-no

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三章 夢が繋がった理由

34 宇宙人との対話

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「我々は宇宙人とか古臭い事言ってるけど……」
「それって良く聞く宇宙人の自己紹介だよね?」

 王子が遠い昔の映画であった宇宙人みたいな自己紹介をするので、蒼正と純菜は偽物と決め付けて話に戻る。

「本当に宇宙人だとして、地球になんの用だ?」

 純菜が見ているのだから、蒼正も男らしく超強気の返しだ。

「地球の歴史にもあるだろう……侵略だ。弱者は強者に奪われるだけだ」

 蒼正が「こいつ何言ってんの?」と純菜を見たら、顔に「電波系?」と書いている。

「そもそもだけど、宇宙人と証明出来る物はあるのか?」
「簡単な事だ。我々は精神エネルギーの集合体だから、貴様らの夢に干渉出来る。つまり、貴様らの夢を繋げているのは我々だ。貴様らの夢の行動で、人的被害が出るようにしているのは我々だ。下等生物には出来ぬ事だろう?」

 蒼正が疑問に思っていた答えが、今、正に告げられたのだから驚きを隠せ無いので純菜と顔を見合わせた。

「侵略目的なのに、そんな事をしてなんの意味があるんだ?」
「貴様らもやるであろう? 情報収集だ。我々の脅威となる者の選別……」

 宇宙王子はかなり詳しく説明してくれる。いわく、先遣隊は速度重視で本体と分離した集合体。曰く、地球に住む生き物の生態調査。曰く、残すべき生き物の生態。曰く、必要の無い生き物。曰く、地球の命運……
 その話を聞いても、蒼正と純菜は眉唾物でピンと来無いのかあまり信用していない。なので何処から来たのかと質問を足していたが、二十三億光年とか言われても想像も出来無かった。

「目的は侵略と言ったな? 僕達をどうするつもりだ??」
「先も言った通り、我々は精神エネルギーの集合体だ。心の綺麗な者は仲間に加えて永劫の幸せを約束する。星と心の汚れた者はエネルギーとして消費する。ただそれだけだ」
「地球人が負けた場合は、地球はどうなる?」
「全ての生き物、地球のエネルギーも無くなるのだから、死の星になるだけだ」

 まだ蒼正は眉唾物だが、純菜を見たら信じそうな顔をしていた。

「だいぶ前に僕達はスカウトされたけど、それはまだ生きているのか?」
「もうその権利は消滅している。我々の仲間を何人殺したと思っているのだ」
「それはそっちの説明不足だよ。夢の中の事は普通、夢の中の出来事だって思うだろ。なんで夢の中でスカウトするんだよ。平日の昼日中に、UFOに乗って来てくれ無いと宇宙人って分かん無いって」

 蒼正の口撃に、純菜はグッジョブと親指を立てた。

「我々は精神エネルギーの集合体だから、旧文明で使われる乗り物等は不要だ。生き物とコンタクトを取るのも、テレパシーのような物を用いている。まだ本体が遠くにあるから、脳の発達した生き物には一番リラックスしている時にしか繋げる事が出来無いのだ」
「えっと……つまり、本体が到着したら、地球人は頭の中を乗っ取られる感じ?」
「いや、貴様らの概念で言う魂を本体が吸収するだけだ」
「ちょっとタイム!」

 蒼正は時間を貰うと純菜とヒソヒソ喋る。

「これ、事実だったら、もう地球は詰んでない?」
「う、うん。いまいち付いて行けて無いけど、アメーバがアメーバを捕食して大きくなる感じよね?」
「う、うん……池が海に飲み込まれた感じ?」

 どちらも例えを出して地球の運命を理解したら、今後の話。

「仲間に入れて貰った方が断然いいよね?」
「永遠に生きられると考えたら……でも、もうダメって言われたでしょ?」
「誠心誠意謝るしか無いでしょ」

 さっそく二人して宇宙王子に頭を下げたけど、撃沈。取り付く島も無い。

「もう戦うしか無いよね?」
「今殺されるのを回避するだけで、寿命が延びるだけだけど……」
「時間を稼げるのは重要だよ。アメリカ辺りが宇宙人に効く武器を持ってるかも知れ無いし。もしくは、向こうが根負けして仲間に入れてくれるかも知れ無い」
「確かに……それに賭けよう」

 覚悟を決めた蒼正と純菜は、夢をいじって見た目を変更。聖騎士と聖女となって、剣と杖を宇宙王子に向けた。

「クククッ。コソコソやっても聞こえていたぞ。私どころか本体にまで挑むつもりか。ハッキリ言っておく。本体に効く武器はこの星には無い。そしてこの私は、先遣隊の中でも戦闘に特化した分体だ。諦めるのは早い方がいいぞ」
「ご忠告、有り難う。でも、僕達はちょっとでも長く生きたいの。ね?」
「せっかく再会出来たもんね。最後まで楽しく生きるつもりよ。ね?」
「んじゃ、やりますか」
「「地球人、ナメんじゃねぇ~~~!!」」

 蒼正と純菜は、台詞を合わせて特攻。不気味に笑う宇宙王子との戦闘を開始するのであった。


「な、なんだこの強さは……」

 戦闘が始まると、宇宙王子は混乱。先程は余裕を持って戦えていた蒼正の剣が鋭さを増しているからだ。

「クッ……グワッ! どうして私に攻撃が効くのだ!?」

 さらにタイミング良く純菜の攻撃魔法が宇宙王子に掠ると顔を歪める。

「「さて、どうしてでしょう?」」
「クソ~~~!!」

 煽りも息の合う二人。宇宙王子は腹を立てたのか、先程より体が大きくなったように見えるが、蒼正と純菜は甚振いたぶるように攻撃を繰り返す。

「もうこの辺でいっか。一気に決めるよ!」
「うん! ホーリーサークル!!」
「グランドクロス!!」
「グギャ~~~!!」

 ラストは二人の聖魔法。宇宙王子は光り輝くサークルに閉じ込められ、光り輝く十字架が直撃して爆発するのであった……
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