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第十五章 日ノ本編其の一 異文化交流にゃ~
431 いざ、関ヶ原にゃ~
しおりを挟む女王と玉藻の呪いの言葉(君主の仕事内容)に呪われたわしは、さっちゃんの部屋でめちゃくちゃモフられてから猫の街に帰った。
今日はもう夕暮れという事もあり、呪われて体が重たいわしは、夕食を食べたら倒れるように眠った。
翌日、起きたらリータとメイバイが、わしがうなされていたと教えてくれた。でも、内容が、「書類の山」だとか「仕事したくない」だとかだったので、心配してくれなかった。
リータ達がわしを売ったから悪夢を見たんじゃ~!
とりあえず、泣き付いてスリスリしてみたが、さっさと仕事に行けとのこと。なので、朝ごはんを食べたら、食堂の窓からポイッと投げ捨てられた。
に……二階から落とされた……
わしは猫。それぐらいなら三回転して着地できるけど、酷くない?
納得はできなったが、文句を言っても口で負けるので、渋々魔道具研究所に顔を出す。そこで、三ツ鳥居は出来てないかノエミに聞くと、一対出来ているとのこと。
とりあえず、魔道具研究より先に三ツ鳥居を作るように頼んで、ソウの地下空洞に直接転移。吸収魔法を使いつつ、白い獣の解体。奴隷に超高級串焼きを作らせる。
焼き上がるのも待ってられないので、御所にある玉藻の隠し金庫に転移。ここに三ツ鳥居を出すのだが、葛を全て次元倉庫に入れたらギリギリ設置できた。
「妾の財産……」
「ちょっとどけただけにゃ。こっちの壁側に棚を作るから、数を確認してくれにゃ」
わしの服にくっついていたミニ玉藻虫が青い顔をするので、わしは天井近くまで土魔法で棚を作って、そこに葛を押し込む。ミニ玉藻が心配そうに葛を確認している間に、わしは三ツ鳥居に魔力を注いでおく。
出来立てホヤホヤと聞いたが、魔力の補充は少量で済んだ。なので、風魔法を使ってぴょんぴょん飛んでるミニ玉藻虫をむんずと握って、ビック玉藻を探す。
ミニ玉藻は若干怒っていたが、急ぎなのだからと言い聞かせて、ビック玉藻の位置を聞く。意外と近くに居たので、見付け次第、ミニ玉藻を振りかぶって投げた。
するとビック玉藻は、尻尾バットでホームラン。まさか打ち返すとは思っていなかったわしは、ダッシュで下がってダイビングキャッチ。優しく受け止めてあげた。
「まったく……なんて非常識な事をする奴じゃ。もう少しで分身が死んでしまうところだったんじゃぞ」
「そっちが打ったんにゃろ~」
「速いから、どちらの妾も焦ってしまったんじゃ!」
自分が悪いくせに罪をわしに擦り付ける完全体玉藻と走り、伏見稲荷で三ツ鳥居の受け取り。前回来てからあまり時間が経っていなかったので、一対しか出来ていなかったが、奪い取って戦闘機で飛び立つ。
次の目的地は関ヶ原。宿を建てろとお達しが下っているので、空から現場を確認する。
う~ん。宿場町に、寺院みたいな施設、広いグラウンド。グラウンドに土俵やらなんやらがあって、準備中って感じか……。出来れば、完成形を初めて見て、驚きたかったのう。はぁ……
わしはため息を吐きながら、建物をどこに建てたらいいかを玉藻に聞くと、宿場町から南西が都合がいいらしい。なので、そこに戦闘機を着陸させて、玉藻と降り立つ。
「なかなかいい位置じゃろ? 宿場町にも向かえるし、建物からも見れるはずじゃ」
「にゃ? この目の前でやるにゃ?」
「そうじゃ。でも、祭りの正面は宿場町側じゃがな」
「にゃるほど~」
サッカーで言えば、ゴールネット裏か。いいかどうかは、やる種目によって変わりそうじゃな。じゃが、戦闘ならば、かなりいい位置なのかな?
「じゃあ、どこまで近付けるかを教えてくれにゃ~」
ひとまず会場となる場所ギリギリまで進むと、玉藻に線を引いてもらって、そこから建物を作る。
いつも通り土魔法で土台から作っていくが、大きく作っているから時間が掛かる。それに転移魔法も使ったので、魔力も心配だ。
だから玉藻も手伝え! ……そうじゃない! どう作ったら部屋が湾曲するんじゃ! ここも20度ぐらい坂になっておる! お前の家は、そんな部屋ばかりなのか!!
玉藻に任せたらスタイリッシュな部屋になっていたので、手直しに時間が取られる。なので、玉藻は土担当。魔力で土を作らせ、わしはそれを操作して固める。
これで作業は捗るのだが、玉藻様は何をしてらっしゃるのですか? リータから預かって来た? これを設置しろと言われてる? それはいらないんじゃないですか~??
何故か玉藻が猫又石像を屋根に乗せていたので止めたが、リータとメイバイから設置しないと、わしの仕事を増やすと脅されたそうだ。
それってわしへの脅しじゃろ? 玉藻様は脅されたわけじゃないんじゃから、忘れた事にしません? せっかく無理して持って来たから無駄にしたくないんですか。そうですか。
どうやらミニ玉藻では、【大風呂敷】はかなりきつかったようだ。どっちにしろ猫又石像が乗ってなかったら、わしの仕事が増えるから設置せざるを得なかった。
そうして黙々と建設作業を続け、お昼を挟んで夕方近くになったら、ようやく建物が完成した。
わしと玉藻は、一階から直接屋上に上がれる階段から外に出て、会場を見据える。
「ふむ。これなら、全ての競技が見やすそうじゃ。しかし、変な形の建物じゃな」
玉藻の言う通り、わしの作った建物は変な形をしている。横から見たら、長方形の壁。上から見たら八角形で、中心が八角形にくり貫かれている。その中央には、囲んでいる建物より高い塔を建ててみた。
デザインも名称も、何も思い付かなかったのでペンタゴンにしようかと思ったが、パクリ過ぎるのも気が引けたので、オクタゴンにしたと言うわけだ。
そのオクタゴンは、ちょっとした嫌がらせを兼ねた牢獄風。王様を守る体の建物なので、出口は東側に一ヶ所しか作っていないから脱獄不可能。
囲んでいる建物は区分けしており、各扉から入ると、広々とした二階建ての家のように使える。これで王族は、他の王族と接触せずに寝泊まりが出来る。窓には格子が付いているので、逃げ出す事も出来ないだろう。
各種魔道具も各部屋に取り付けたので、明かりにお風呂にトイレ、生活する上で困る事は何もない。関ヶ原の開催期間は夏なので、地下からの空気を送れる空調も付けておいたから、暑さ対策もバッチリだ。
中央の塔は見張り台を兼ねているので、オクタゴン内の王族を監視できる。一階はキッチンと大食堂があり、ここで日ノ本の料理人が作る予定だ。いちおう各部屋にも小キッチンはあるので、従者が簡単な物なら作れるだろう。
「まぁ急ぎで作ったから、これで我慢してもらおうにゃ。機能はこれで十分にゃろ?」
「たしかに、御所に欲しい技術もあったのう」
「あとは、各国の王族の寝具や家具が、猫の国に届き次第運べば完了にゃ」
「そうか。お疲れ様じゃったのう」
「まったくにゃ~」
それから三ツ鳥居は、設置場所として空けていた建物の一番奥の空き部屋に並べ、玉藻と共に魔力を補充する。いまある五つの門だけでは間違いなく足りないので、伏見稲荷と魔道具研究所には頑張ってもらいたいところだ。
魔力の補充が終わると、ここは土魔法で封印。勝手に使われたら困るからだけど、猫の街の者が使うと確実に閉じ込められるので、急いで戻らないといけない。
今日の作業は終わったので戦闘機をぶっ飛ばし、御所に戻ったら玉藻とお別れ。ミニ玉藻が服にくっついてないか念入りに確認してから、行きしに設置した三ツ鳥居を潜る。
ソウの地下空洞に出ると、もう一度害虫かくっついていないか確認していたら、ミニ玉藻は普通に歩いて三ツ鳥居から出て来た。ネズミ返しも必要かも……
ついて来てしまっては仕方がない。フーフー息を吹き掛けていたら、三ツ鳥居は閉じてしまった。
「なんでそんな事をするんじゃ! 危ないじゃろ!」
必死に地面を掴んで風に耐えていた玉藻は激オコ。だが、これまでわしに迷惑を掛けまくったんだから、これぐらいの罰は当然だ。
「リータ達にイジメられたと言ってやる……」
「ごめんにゃさい!」
リータ達の名前を出されると弱いわしは平謝り。とりあえず、奴隷に作らせていた超高級串焼きを次元倉庫に入れて、猫の街に帰る。さっそく夕食を食べるのだが、その席でチクられて、リータ達にこっぴどく怒られた。
こんなに小さい子って……九百歳を超えるババアじゃぞ? それに雛人形みたいなオバケじゃぞ? 子キツネに変身するのはズルくない?? いや……助かった!
わしがディスッたら、玉藻が小さなキツネになったので、リータとメイバイはメロメロ。手に乗せたり頬擦りしたりしていたので、この隙にわしは逃げ出し、コリスの腹に埋もれて眠るのであった。
翌日は、メイバイの胸の中で目覚めたけど気にしない。あくびをしながら朝食を食べ終わると、今日はエルフの里へ転移。
作らせていた三ツ鳥居のパーツは次元倉庫に入れて、長のヂーアイと話し合い。三人ほど戦士を貸してくれと頼んでから、三ツ鳥居の設置。
三ツ鳥居の設置場所は、ひとまずヂーアイの屋敷の庭。魔力の高い者を集めさせ、使い方を教えると、わしが三ツ鳥居を通ったあとに、補充するように命令する。十人も居れば、すぐに終わるはずだ。
猫の街に繋ぐとミニ玉藻を残して、ヂーアイを猫の街にご案内。ただし、遠くには連れて行けないので、その辺で遊んでいてもらう。
そうして三ツ鳥居の魔力をわしが補充していると、ヂーアイは何度も空を飛んでいたっぽい。街中を見たいからって、無茶しやがる。後日、空飛ぶしわくちゃババアの都市伝説が生まれてしまったじゃろうに……
補充が終われば、時間通りにわしが三ツ鳥居を開いて、エルフの里に戻る。ヂーアイは興奮してまた来たいと言っていたが、本格稼働するにはまだまだわしが忙しい。
とりあえず関ヶ原の前日に、三人の戦士を猫の街に送るように言って、わしは転移。
それからもわしは日ノ本へ行ったり、猫の街に帰ったり、毎日、どこに居るかわからなくなるぐらい行ったり来たりしていたら、「関ヶ原」前日の昼過ぎとなった。
三ツ鳥居が設置してある魔道具研究所に集まった者は、西の地の王族や従者や護衛、猫の国からの出席者、エルフの里で雇った護衛……総勢175人。
その者達の前で、わしは宣言する。
「え~。ついにこの日が来ましたにゃ。ここに集まったみにゃさんは、早く日ノ本に行きたいと心踊らせていると思いにゃすが、昨夜説明した事を忘れないでくださいにゃ。係の者の指示に従い、焦らず、かつ、迅速に、三ツ鳥居を通ってくださいにゃ」
お偉いさんばかりなので返事はくれないが、わしが皆の顔を見回すと頷いてくれていた。
「では、一組目……各国の王様から順に三ツ鳥居を通りますにゃ。リータ、タイムキーパーは任せたからにゃ」
「はい!」
「それじゃあ、日ノ本へ出発にゃ~!!」
わしは三ツ鳥居に触れて呪文を唱えると、三ツ鳥居から先の景色が変わる。
「みんにゃ~! 走るにゃ~~~!!」
「「「「「にゃ~~~!!」」」」」
各国の王まで、「にゃ~~~!!」と言っている理由はわからないが、わしと共に走り出す。
これは、三ツ鳥居の数が足りないので、走って通らないと全員を日ノ本に送れないからだ。
こうして関ヶ原参加者は、初めて見る新天地に心躍らせ、ドタバタと走って、日ノ本へと足を踏み入れるのであった。
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はい! これにて十五章のおしまい。
次回から十六章「天下分け目の関ヶ原」のはじまりはじまり~。
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