アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~

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第十九章 冒険編其の一 北極圏探検にゃ~

538 チェクチ族の集落にゃ~

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「言いたい事はわかるけど、ここから遥か南、日ノ本って国には、わしみたいのが山程いるにゃ」

 白い大斧を杖のようにしていたデカイおっさんは、わしの見た目から触れて来たのでキツネとタヌキを持ち出し、写真も投げ渡す。

「なんだこの絵は!?」
「絵じゃないにゃ~。写真にゃ~。欲しかったらもっとあげるにゃ~」
「本当か!?」
「族長と合わせてくれたらにゃ」

 デカイおっさんはキラキラした目を向けているので、これなら餌付け……もとい、技術に興味を持ったかと思い、交渉に乗り出す。
 するとデカイおっさんは少し考えた後、自己紹介を始めた。

「俺がチェクチ族、族長。ヴクヴカイだ」
「にゃ!? それにゃらそうと言ってにゃ~。わしは猫の国、国王のシラタマにゃ~」

 まさか族長と喋っていたとは思いもよらず、わしは慌ててしまってペコリと頭を下げた。

「……変わった奴だな。皇帝とは一番偉い者がするのだろ? そんな奴が、辺境の部族に頭を下げていいのか?」
「だから皇帝じゃないにゃ~。てか、チェクチ族は、いったいぜんたいにゃにと戦っているんにゃ?」
「帝国なんだか……お前は帝国の手の者ではないのか?」

 帝国じゃと? 距離的に、わしが潰した帝国の事ではないじゃろう。ロシア帝国の事を言っておるのかな??

「まったく関係ないにゃ。わしは南から空を飛んで来たからにゃ。それに、旅行で来ただけにゃから、チェクチ族ともやりあうつもりもないにゃ。出来れば、そっちの家の中で話をしにゃい? ここの寒さはこたえるにゃ~」
「うぅむ……部下の報告では、こちらが攻撃をしても、お前は何もして来なかったと聞いてはいるが……」

 お! なんとか説得は効いているみたいじゃ。ここは、もうひと押しじゃな。

 わしはいつも通りエサで釣ろうと次元倉庫を開こうとしたら、イサベレに肩を叩かれた。

「西から何か来てる」
「にゃ?」
「大きい獣。私達でやっていい?」
「楽勝にゃらいいにゃ」
「ん。行って来る」

 イサベレはわしとの会話を終えると、リータ達と少し喋って、ダッシュで西に向かった。するとわし達が英語で会話をしたせいか、ヴクヴカイの顔が険しくなった。

「何の話をしていた!!」
「そう怒らないでにゃ~。にゃんか大きにゃ獣が西から来てるみたいなんにゃ。それを排除しに行ってくれただけにゃ~」
「大きな獣だと……」
「ちょっとここからだと見にくいにゃ~。移動しにゃい?」

 ヴクヴカイはわしの質問に答えてくれなかったが、わしはリータ達が心配なのでトコトコと三角錐の建物の横に移動する。すると、ヴクヴカイ達も気になるのか、わしの後ろに続いて西にある森を見つめる。

 リータ達はどこに居るのかと探していたら、森の中から10メートルを遥かに超える黒い獣が現れた。

「『蜂蜜を食べるもの』だ! 防御陣形! 徐々に後退するぞ!!」

 巨大な黒熊を見たヴクヴカイは、こんな開けた場所で戦いたくないのか、すかさず指示を出して後退しようとする。

「おい、お前! すぐに女を呼び戻せ! 話は中でだ!!」

 腕を組んでリータ達を見ていたら、ヴクヴカイは何故かわしも誘ってくれた。

「にゃはは。それはありがたいにゃ~。でも、すぐに終わるから、それから中に入れてくんにゃい?」
「何を言ってる……あんな大物、十人がかりでも死人が出るかもしれないんだぞ!」
「ほれ? 言ってる間に終わったにゃ~」
「……はい?」

 黒熊はリータ達に近付いた瞬間、空高く打ち上がったものだから、チェクチ族の誰もが空を見上げるのであった。


  *   *   *   *   *   *   *   *   *


 その少し前、リータ、メイバイ、イサベレ、オニヒメは、ダッシュで雪原を駆け、森の手前で止まった。そうしてしばらく待っていたら、巨大な黒熊が森から出て来て、リータとメイバイはガッカリする。

「大きいですけど、黒ですか……」
「アレだと全員で向かう必要なかったニャー」
「じゃあ、私が相手する」
「わたし」

 そんな中、イサベレとオニヒメが立候補するので、二人は譲ろうと……

「誰もやらないなんて言ってませんよ」
「ずっと飛行機の中だったから運動不足ニャー!」

 まったく譲ろうとはせずに、じゃんけんで誰が戦うか決めていた。


 じゃんけんで勝利したリータは、一人で黒熊に突撃。黒熊は迎撃しようと立ち上がり、右前脚を振り下ろした。
 リータはその前脚を、上に構えた盾でガード。黒熊は流れで押し潰そうと力を入れるが、リータは白魔鉱の鎖を前脚に巻くと同時に後方に駆けて引っ張る。すると黒熊は脚が滑って腹を地面につけた。
 黒熊が慌てて体を起こした瞬間に、リータは懐に潜り込んでアッパーカット。フルパワーの気功アッパーを喰らった黒熊は空を舞い、地面に落ちるまでには数十秒の時間を要するのであった。


「相変わらず凄いパワーニャー」
「ん。馬鹿力」

 ドーンッと大きな音を立て、地面に衝突してピクリとも動かない黒熊の首にリータが鎖を巻いていると、メイバイとイサベレが近付いて声を掛けた。

「二人だって、アレぐらいできますって~」
「「無理にゃ~」」
「もう! 行きますよ!!」

 事実を言われたのにリータはからかわれていると思ったらしく、怒って話を逸らす。そうして黒熊はリータに引きずられ、シラタマの元へ運ばれるのであっ……

「私達の手伝いはいらないみたいだニャ……」
「ん。やっぱり馬鹿力……」

 一人で黒熊を引っ張るリータを見たメイバイとイサベレは、少し呆れながらシラタマの元へ戻るのであったとさ。


  *   *   *   *   *   *   *   *   *


「あ、そうにゃ。仲間がもう一人居るんにゃけど、中に入れてもらってもいいかにゃ?」

 チェクチ族は何やら目玉が飛び出しそうなくらい驚いているが、ヴクヴカイは集落の中に入れてくれると言っていたので、わしは調子に乗ってみる。

「それより、あの女達はなんだ?」

 しかしヴクヴカイはわしのお願いよりも、リータ達のほうが気になるようだ。

「妻二人と友達と娘みたいなものにゃ」
「お前の護衛ではないのか??」
「そんにゃのいらないにゃ~。あと、妹分が居るんにゃけど、わしみたいに見た目がにゃ~……でも、超かわいいんにゃ。入れてにゃ~」
「まぁお前みたいな奴なら、さほど危険でもないか……」
「やったにゃ~!」

 交渉成立。わしは三角錐の建物を消してしまい、バスの中に居るコリスを呼び出す。猫耳コートを着たコリスがのしのしとバスから降りると、目玉が飛び出していたチェクチ族は、今度は開いた口が閉じなくなっていた。

「にゃ~? かわいいにゃろ~?」
「ホロッホロッ」

 わしが飛び付いて顎や頬を撫で回すと、コリスはご機嫌。バスで一人で待機させていたから、少し寂しかったようだ。

「む……」
「む……にゃ??」
「無理に決まってるだろ!」

 当然、いくら猫耳コートを着ていても、2メートルを超える白い獣で尻尾が二本も見えているリスは、ヴクヴカイは受け入れられないらしい。

「にゃんで~?」
「これのどこが妹分だ! お前より倍もデカイだろ!!」

 そしてとぼけてみたら、怒鳴られた。

「え~! さっきいいって言ったにゃ~!!」

 それからコリスを守る為に「にゃ~にゃ~」お願いしていたら、辺りが騒がしくなった。どうしたものかと皆の視線の先を追ったら、リータが一人で、オニヒメを乗せた巨大な黒熊を引っ張っていたからわしも驚いた。
 だが、そんな顔を見せてしまうと、わしにリータの張り手が来てしまうので、そっと目を逸らしてヴクヴカイと話をする。

「あの黒熊……『蜂蜜を食べるもの』だったかにゃ? アレあげるから、コリスも入れてくれにゃ~。ちゃんと世話するからお願いにゃ~」
「うぅぅむ……」
「いまにゃら、もう一匹付けるにゃ! 持ってけ泥棒。これでどうにゃ~!!」

 バスを次元倉庫に入れて、20メートルを超える黒い魚の叩き売り。これでヴクヴカイはかんら……

「わかった! 歓迎するぞ!!」

 ん、んん~! 被ってしまったが、無事、陥落した。でも、そんな巨大な物が急に出て来て、ビックリしないの?? あ、遅れて驚いておる。驚きの連続で忘れていたのですか。そうですか。


 とりあえずコリスも無事、集落に入れる事となったので、チェクチ族にわし達は続く。巨大魚は次元倉庫に入れようかと思ったが、わしもリータと同じように鎖を巻いて引っ張ってみた。
 もちろんチェクチ族は、こんな小さな猫がリータより大きな物をズルズル引いて歩いているので、めちゃくちゃ驚いていた。
 そうして門に着いたら問題発生。巨大魚が門から入らないんだって。なので、放り投げて入れてあげた。いちおう安全は確保させたけど、凄い音が鳴って住人が驚いたっぽい。

 まぁそんな事は知ったこっちゃないので、さっさと門を潜ってしまおうとする。

 これは……黒い木だと思っていたけど、黒魔鉱じゃね? たぶん石の壁に黒魔鉱をコーティングしてると思うけど、外壁に使うなんて、なんちゅうもったいない使い方をしておるんじゃ。
 そう言えば、こいつらの使っていた弓矢のやじりも黒かった気がする。それに族長の斧に至っては白魔鉱か……もしかして、とんでもなく魔鉱の富んだ土地に来たのかもしれん。

「そんな所でどうした?」

 わしが壁を注視していると、ヴクヴカイがそばに寄って来た。

「これって、にゃんという鉄の名にゃ?」
黒鉄くろてつ……そう呼んでるが、それがどうした?」
「ここはいっぱい取れるのかにゃ?」
「ああ。鉱山が近くにあってな……」

 わしとヴクヴカイは隣り合って歩き、鉱山の話を聞く。
 どうやらここから少し離れた所に山があって、その山を掘れば、黒魔鉱や白魔鉱がザクザク出て来るようだ。いちおう普通の鉄は無いのかと聞いてみたら、知らないとのこと。
 なのでソードを見せてあげたらめちゃくちゃ食い付いたが、珍しくはあるが強度が低いせいで、欲しくないと言っていた。

 外壁に使っている理由も聞いてみると、帝国や強い獣が攻めて来た場合に備えて、壁を頑丈にしているようだ。黒魔鉱なら捨てるほどあるし、気温差にも強く、劣化も少ないので重宝しているらしい。

 そうこう話をしていたら、建物の密集地に入った。

 ここも黒魔鉱の建物があるので聞いてみると、避難所とのこと。空から鳥がやって来る場合が少なからずあるので、頑丈にしているらしい。
 何故、全ての家を黒魔鉱で作らないのかと聞いたら、黒魔鉱の家は熱が伝って、暑いし寒いとのこと。避難所も、地下に穴を掘って作っているから、熱を避けようと思ったら不便な作りになるようだ。
 ちなみに空から集落を見た時に、避難所に駆け込む人が多く居たのでその事も聞いてみたら、わしの戦闘機が原因らしい。白い鳥と勘違いして逃げ込んだようなので、丁重に謝っておいた。


 そうして話ながら歩いていたら、族長の屋敷に到着した。そこで奥に通され、応接室らしき部屋にて、わし達はマントを脱ぐ。

「はい? 耳と尻尾がある!? 角……オーガか!?」

 わしもチェクチ族について質問は多くあるのだが、猫耳族のメイバイと角を生やしたオニヒメを見たヴクヴカイの質問が増えるのであったとさ。
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