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05 戦準備
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「ああ……そんなご無体な……も、もう許してください……」
「はぁはぁ……」
湯船に浸かっていた姫騎士は、魔王に自分のコンプレックスを刺激され、八つ当たりで魔王の胸を揉みまくる。長く揉まれた魔王は涙目で制止を求めるが、なかなかやめてもらえず、姫騎士が疲れるまで揉まれる事となった。
「ひどいです……」
「す、すまない。つい……」
我に返った姫騎士に魔王が涙を浮かべて非難すると、姫騎士もやり過ぎたと思ったのか、素直に謝った。
「でも、元気が出たみたいですね」
「そうでもない……」
「元気がなくとも、私が雇ったのですから、働いてもらわないと困ります! 期限までは、死のうとするのも禁止です!!」
「………」
魔王の言葉に姫騎士は、下を向いて黙ってしまう。
「ずっと気になっていた事があるのですが、教えてくれませんか?」
下を向いていた姫騎士は、申し訳なさそうに魔王を見る。
「人族は森を抜けて、町の前に軍を配置しましたよね? その時に、私は町を捨ててでも生きて逃げるようにと指示を出したのです。私はこの時、多くの死者が出ると覚悟しておりました。ですが、一人の死者を出さずに逃げ切れたのです」
魔王は姫騎士の目をジッと覗き込む。
「おかしいですよね? 次の町も、次の町も、一人の死者が出なかったのです。攻めて来ているのですから、追っても不思議じゃありません。どうして人族の方は、魔族を無傷で逃がしてくれたのですか?」
魔王は姫騎士の目を真っ直ぐ見たまま目線を外さない。その眼差しを受けて、姫騎士が口を開く。
「それは……町を明け渡せば、命を助けると言ったからだ」
「……それだけが理由ですか?」
「そうだ。まずは拠点。兵を無傷で町を手に入れたのだから、追う必要は無い」
「必要が無い? 魔族が戦わないとわかったのならば、攻撃をして人数を減らしたりしないのですか?」
「出来る訳ないだろ! 武器も持たずに逃げる者を殺せるか!!」
突如、姫騎士は大きな声を出す。
「やっぱり……。指揮をしていたのは姫騎士さんだったのですね」
「そうだ! 非道な魔族が素直に降服を認めて逃げ出すんだ。町から出て来た者は、人族の姿と変わらず、手には家財道具しか持ってないんだぞ? 私だって混乱する! 次の町も、次の町もだ……私がやっている事に疑問を持つのも当然だ!」
「だから進軍が止まったと……」
「……そうだ。その疑問を口に出したせいで、私は後方に移る事になったがな」
姫騎士は喋り続けて疲れたのか、俯いて黙る。すると、魔王は姫騎士を抱き締める。
「ありがとうございます。姫騎士さんのお陰で、魔族が助かりました」
「私は……敵だ……」
「いまは味方です……いいえ。その前から、ずっと味方でした」
「違う……魔王を斬ろうとして、失敗した道化だ……」
「道化なんかじゃありません。姫騎士さんも、騙された被害者です」
「………」
「私は勇者様に守られてピンピンしていますから、気にしないでください。なので、雇用契約通り、私の為に働いてください」
「うっ……うぅぅ」
姫騎士は魔王の優しい言葉に、ついに涙する。魔王はそんな姫騎士を強く抱き締める。だが、その感動するシーンを邪魔する者が現れる。
「ぐふっ。ぐふふふふ」
おっさん妖精女王のテレージアだ。コリンナの勇者攻略が上手く行かなくなったので、飽きて覗いてやがった。ちょうど魔王が姫騎士を抱き締めていたので、パタパタと飛んで来て特等席で見ているが、近付き過ぎだ。
「テレージアさん? 変な声を出してどうしたのですか?」
ほら、気付かれた。二人の間まで行けば、気付かれるのも当然だ。だが、テレージアは侘びる事なく、思った事を言う。
「二人はそんな関係なんだ~? ぐふふ」
「そんな関係と言われましても、雇用主と雇用者ですよ」
「え~~~! つまんな~い!!」
魔王の返しは、おっさんには物足りないみたいだ。この様な下世話な奴には、もう妖精女王とは言いたくもなくなるってものだ。
「もっとこう、胸を揉み合ったりとかないの~~~!?」
「そ、そんな事はしませんよ!」
残念。ちょっと前にその様な事はあったのに、テレージアは見ていなかったようだ。残念がるテレージアはギャーギャーと騒ぎ出すが、隣のお風呂からドスンと大きな音がして止まる。
テレージアは何事かと、パタパタと飛んで隣を覗く。
「きゃ~~~!」
するとテレージアは歓喜の声を出す。勇者がコリンナの下敷きになり、コリンナの胸を押さえていたからだ。
どうやら勇者は魔王を覗こうとして、コリンナの飛び蹴りを喰らって壁から落とされたようだ。その結果、コリンナの胸を揉む展開となったようだ。
「う、うわ~~~!」
裸を見られてもケロッとしていたコリンナも、さすがにこの事態には慌てて、勇者を往復ビンタして逃げ出した。
それを見たテレージアと三少女は、いいものを見れたと、ぐふぐふと笑い合うのであった。
「はぁはぁ……」
湯船に浸かっていた姫騎士は、魔王に自分のコンプレックスを刺激され、八つ当たりで魔王の胸を揉みまくる。長く揉まれた魔王は涙目で制止を求めるが、なかなかやめてもらえず、姫騎士が疲れるまで揉まれる事となった。
「ひどいです……」
「す、すまない。つい……」
我に返った姫騎士に魔王が涙を浮かべて非難すると、姫騎士もやり過ぎたと思ったのか、素直に謝った。
「でも、元気が出たみたいですね」
「そうでもない……」
「元気がなくとも、私が雇ったのですから、働いてもらわないと困ります! 期限までは、死のうとするのも禁止です!!」
「………」
魔王の言葉に姫騎士は、下を向いて黙ってしまう。
「ずっと気になっていた事があるのですが、教えてくれませんか?」
下を向いていた姫騎士は、申し訳なさそうに魔王を見る。
「人族は森を抜けて、町の前に軍を配置しましたよね? その時に、私は町を捨ててでも生きて逃げるようにと指示を出したのです。私はこの時、多くの死者が出ると覚悟しておりました。ですが、一人の死者を出さずに逃げ切れたのです」
魔王は姫騎士の目をジッと覗き込む。
「おかしいですよね? 次の町も、次の町も、一人の死者が出なかったのです。攻めて来ているのですから、追っても不思議じゃありません。どうして人族の方は、魔族を無傷で逃がしてくれたのですか?」
魔王は姫騎士の目を真っ直ぐ見たまま目線を外さない。その眼差しを受けて、姫騎士が口を開く。
「それは……町を明け渡せば、命を助けると言ったからだ」
「……それだけが理由ですか?」
「そうだ。まずは拠点。兵を無傷で町を手に入れたのだから、追う必要は無い」
「必要が無い? 魔族が戦わないとわかったのならば、攻撃をして人数を減らしたりしないのですか?」
「出来る訳ないだろ! 武器も持たずに逃げる者を殺せるか!!」
突如、姫騎士は大きな声を出す。
「やっぱり……。指揮をしていたのは姫騎士さんだったのですね」
「そうだ! 非道な魔族が素直に降服を認めて逃げ出すんだ。町から出て来た者は、人族の姿と変わらず、手には家財道具しか持ってないんだぞ? 私だって混乱する! 次の町も、次の町もだ……私がやっている事に疑問を持つのも当然だ!」
「だから進軍が止まったと……」
「……そうだ。その疑問を口に出したせいで、私は後方に移る事になったがな」
姫騎士は喋り続けて疲れたのか、俯いて黙る。すると、魔王は姫騎士を抱き締める。
「ありがとうございます。姫騎士さんのお陰で、魔族が助かりました」
「私は……敵だ……」
「いまは味方です……いいえ。その前から、ずっと味方でした」
「違う……魔王を斬ろうとして、失敗した道化だ……」
「道化なんかじゃありません。姫騎士さんも、騙された被害者です」
「………」
「私は勇者様に守られてピンピンしていますから、気にしないでください。なので、雇用契約通り、私の為に働いてください」
「うっ……うぅぅ」
姫騎士は魔王の優しい言葉に、ついに涙する。魔王はそんな姫騎士を強く抱き締める。だが、その感動するシーンを邪魔する者が現れる。
「ぐふっ。ぐふふふふ」
おっさん妖精女王のテレージアだ。コリンナの勇者攻略が上手く行かなくなったので、飽きて覗いてやがった。ちょうど魔王が姫騎士を抱き締めていたので、パタパタと飛んで来て特等席で見ているが、近付き過ぎだ。
「テレージアさん? 変な声を出してどうしたのですか?」
ほら、気付かれた。二人の間まで行けば、気付かれるのも当然だ。だが、テレージアは侘びる事なく、思った事を言う。
「二人はそんな関係なんだ~? ぐふふ」
「そんな関係と言われましても、雇用主と雇用者ですよ」
「え~~~! つまんな~い!!」
魔王の返しは、おっさんには物足りないみたいだ。この様な下世話な奴には、もう妖精女王とは言いたくもなくなるってものだ。
「もっとこう、胸を揉み合ったりとかないの~~~!?」
「そ、そんな事はしませんよ!」
残念。ちょっと前にその様な事はあったのに、テレージアは見ていなかったようだ。残念がるテレージアはギャーギャーと騒ぎ出すが、隣のお風呂からドスンと大きな音がして止まる。
テレージアは何事かと、パタパタと飛んで隣を覗く。
「きゃ~~~!」
するとテレージアは歓喜の声を出す。勇者がコリンナの下敷きになり、コリンナの胸を押さえていたからだ。
どうやら勇者は魔王を覗こうとして、コリンナの飛び蹴りを喰らって壁から落とされたようだ。その結果、コリンナの胸を揉む展開となったようだ。
「う、うわ~~~!」
裸を見られてもケロッとしていたコリンナも、さすがにこの事態には慌てて、勇者を往復ビンタして逃げ出した。
それを見たテレージアと三少女は、いいものを見れたと、ぐふぐふと笑い合うのであった。
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