銃の知識ゼロの世界で弾丸補充スキルを授かった冒険者、Bランクパーティにクビにされる~銃を手に入れてから狙撃無双で英雄と呼ばれる件~

ma-no

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三章 パーティ活動

071 パーティ活動開始

 パーティ名、プーシーユー結成から1ヶ月。この間、様々なことがあった。

 勇者パーティはシモンの狙撃を恐れて王都どころか六層も離れて七層に移った。それと同時期に疎開していたエルフも実家に戻り、一家団欒を涙ながらに喜んだそうだ。
 もちろんコルネーリア女王も王都に戻ったので、シモンとプックの部屋割りは変更。ガラガラになった隠し砦ならいくらでも部屋があるからだ。

 シモン的にはどこでもいいから移動するのは面倒にしていたら、プックは入口に近い場所に移動。するとユーチェが空きベッドを使おうとしていたので、シモンも入口近くの1人部屋に移っていた。
 従者もコルネーリア女王について行ったが、元々ここを管理していた村人がいるので、料理も洗濯も掃除もしてくれるから至れり尽くせり。シモンはまたダラダラしていたらプックに怒られていた。プックは鍛冶仕事してるもん。

 そのプックは、マシンガンのプーシー4号改から製造。シモンが試し撃ちしたら、30発の弾倉は10個使っても弾詰まりはなかったからプックも鼻高々だ。
 続いてはアサルトライフルのプーシー5号改。こちらも20発の弾倉を10個使って弾詰まりが起きなかったから、シモンもベタ褒め。改造は見事に成功した。

 最後にショットガンの改良版、プーシー7号。弾数は5発と少ないが、新しい連射方式を試している。

「おお~。このガチャってやるの、なんかカッコイイな」
「せやろ? 前から思い付いていたから、試したくて仕方なかったんや」

 今回のショットガンはプッシュ式。長い銃身の下のやや膨らんだ箇所を引いて撃つ、とある世界で猟師がよく使う散弾銃タイプだ。

「それにしてもみっつもたった1ヶ月で作り出すって、さすがはプックだな~」
「それは鍛冶場がないから考える時間がいっぱいあったってのもあるけど、迷宮でレベルが爆上げしたからや。どんなに早く叩いても疲れないから、作るのめちゃくちゃはやなったで~」
「へ~。ドワーフが迷宮でレベル上げしたら、もっと凄い武器も作れそうだな」

 シモンがプックを褒めまくるから、どんどん鼻が伸びる。そうしてキャッキャッと2人がやっていたら、ユーチェも笑顔で話に入って来た。

「それで~……ウチの武器も作ってくれた~ん?」

 新しい武器の発表会を3度も見たので、期待が最高潮になってるみたい。

「「ユーチェの武器??」」
「なんやその反応……ウチもプーシーユーの一員どすやろ!? だったら武器もちょうだいや~」
「「あぁ~……」」

 どうやらシモンとプック、ユーチェのことを完全に忘れていた様子。そのことに気付いたユーチェは「女王様にチクってやる!」と激怒。
 実はシモンたちは宿泊費以外にも、鍛冶場の使用や素材の提供もコルネーリア女王から援助してもらってタダで作っていたのだ。

「ひとまず……俺たちのお古でいいか?」
「えぇ~! 2人とも新しい武器なんやろ~? ウチも新しいの欲し~い」
「そう言われてもな~。新しいの作ると、時間が掛かるぞ??」
「1週間ぐらい待てるどす! お願いどす~」

 そりゃこんな現場を見せられたのだから、新しい物がいいに決まってる。ユーチェが涙目でシモンに絡み付いてお願いしまくるので、プックが引き剥がして願いを叶えることになったとさ。


「とりあえず、いまある武器を試してみよう」

 武器製造は、射撃場にてユーチェの適性を見てから。シモンは半自動式拳銃を手渡した。

「こんなんあったんどすね。小さくて扱いやすそうどす~」
「小さくても、反動はキツイからな。こう両手で構えて……」
「あ、ホンマや……」

 シモンが手取り足取り教えるが、ユーチェは素人なので的には当たったり外れたりだ。

「難しいどす~」
「たぶんいい線いってるんじゃないか? プックより命中率いいぞ」
「ホンマに? ちなみにシモンさんはどないなん? 見本みせてや~」

 ユーチェの願いに応えて、シモンは片手で構えて的を撃ちまくる。

「全部、ド真ん中……」
「シモンはんと比べたら自信なくすだけやで? これに関しては、変態的な能力やねん」
「うん……弓でも自信なくしたの思い出した」

 呆気に取られるユーチェを珍しく励ますプックであった。どう考えてもシモンの命中率はおかしいもん。


「うん。悪くはないし、小型の3号をメインにしよう。それなら接近戦の苦手な俺たちの力になるし」

 ユーチェの初めて作る銃は、半自動式拳銃に決定。長距離射撃や連射は手元がブレるみたいだから、まずは拳銃で練習して追々他の銃をシモンは使わせたいみたいだ。
 それからは、半自動式拳銃ができるまでシモンの指導。ユーチェが慣れて来たら、アサルトライフルのお古も使って指導していた。

「ほら? 新しいの作ってやったで……暗い顔してどないしたん?」

 半自動式拳銃の製造が決まってから5日。プックが超特急で作ってくれたのに、ユーチェが喜びもしないことが気になりまくる。

「シモンさん、本当に変態どす……」
「なんかされたんか!?」
「手取り足取り教えてもらったけど、ぜんぜん上手く行かないんどす~~~」
「シモンは~~~ん??」

 プック、シモンがついにユーチェに手を出したと詰め寄った。

「射撃の話だよ? こいつ、俺に勝てないからって泣き出したんだ。風を読んでも勝てないの、俺のせいじゃないのに……てか、俺の腕前を変態って言うのやめてくれないか? だから勘違いするんだよ」
「ああ~……諦め。変態と勝負してもヘコムだけや」
「だからな? 凄い腕前でいいだろ??」

 シモンが言い訳したら、プックも納得。シモンの射撃の腕前は本当に気持ち悪いらしく、変態と言うことはやめられないプックとユーチェであったとさ。
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