銃の知識ゼロの世界で弾丸補充スキルを授かった冒険者、Bランクパーティにクビにされる~銃を手に入れてから狙撃無双で英雄と呼ばれる件~

ma-no

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三章 パーティ活動

077 プーシーユー式野営


 ダーンとの決闘やらユーチェの手料理を乗り越えたプーシーユーは、寝る前に銃の整備と弾込め。そこで寝る順番を話し合い、まずはシモンが見張りに立候補した。

「シモンさんなら覗いてもええんやで~?」
「アホか。あーしもいるのになに誘っとんねん。覗いたらしばくからな」
「覗くか。さっさと寝ろ」

 するとユーチェが誘っていたけど、シモンは塩対応。プックがユーチェを2人用のテントに押し込んで体を拭く。

「そういえばプックさんって、2人きりで迷宮踏破したんどすよね? その時、シモンさんは覗いたりしなかったん??」
「シモンはんは根は真面目やからな。あーしが疲れてるのを気遣って、余計なことは一切しなかったわ」
「てことは、タイプやないってことどすな……」
「はあ? シモンはんはあーしの胸に釘付けやっちゅうねん」
「そうかな~? ウチのナマ足をよく見てたんやけどな~?」

 テントの中では、キャッキャッキャッキャッと聞こえて来るので、シモンは居心地が悪い。どちらもタイプじゃないから、なんだかコルネーリア女王の姿を思い浮かべながら2人が寝るのを待つシモンであったとさ。


 交代の時間は、冒険者ギルドで売っているロウソクの火が消えるのを待つだけ。シモンは少し遅くにつけて、消えたらユーチェを起こす。
 その時、寝惚けたユーチェに抱きつかれるハプニングはあったが、なんとか交代ができた。ユーチェは確信犯だったけど……

 それから時間が経ちシモンが寝て起きたら、プックの姿があったので隣に座った。

「おはよう」
「おはようさん」
「アイツら動きはなかったみたいだな」
「あんだけこっぴどくやられたら、やり返す気も起きへんやろ」

 シモンが見張りを立てた理由は、風勢嚇麗ふうせいかくれいの報復を警戒して。枕元には全員、アサルトライフルやサブマシンガンを置いていたから、何かあったら風勢嚇麗は蜂の巣にされていたはずだ。
 ちょっと喋っていたら、ユーチェがなかなか起きて来なかったので、プックが起こしに行く。その時ユーチェはシモンだと思って抱きついたから、プックに拳骨落とされていた。

 朝ごはんは昨日の残りのスープと柔らかいパンを食べたら、さっさと出発。風勢嚇麗を置き去りにして、迷宮攻略を加速する。

「ズガガガガガガ~! これやこれ! きんもちいい~!!」

 ここからは群れは数が多いし大型モンスターも多く出現するので、プックはアゲアゲ。サブマシンガンを乱射して、モンスターを倒しまくる。

「ええな~。気持ち良さそうやな~」

 それを羨ましそうに見るユーチェ。モンスターにはまだ半自動式拳銃しか使わせてもらえていないからだ。

「まぁボス戦では必要になるだろうし、練習しとくか?」
「やった!」

 ユーチェもサブマシンガンのお古を構えたら、まずはシモンの指導。大型のモンスターを使い、弾込めの合図を出して撃たせる。
 群れの場合は好きに撃たせて、シモンが拳銃でフォロー。全て近付く前に処理して進んで行く。

 しかし、2人でサブマシンガンを使ったものだから、弾倉がガンガン減ることに。プックも邪魔するなと怒っていたので、アサルトライフルに切り替えだ。

「これがあったの忘れてたどす~」
「ああ。撃たせ過ぎた……」

 その日の弾込めは凄いことに。安全地帯では永遠と弾倉に弾を込めるシモンたちであっ……

「プックさん、まだ終わりまへんの?」
「こっちもこっちで整備するの増えとんねん。終わったら手伝うから手ぇ動かせや」

 いや、プック以外。いつもより整備する速度を落として悪い顔してるけど……


 この日も念のため風勢嚇麗に警戒して見張りを交代して眠り、次の日に安全地帯を出発する。そのとき風勢嚇麗を探したけど見当たらなかった。おそらくプーシーユーの速度について来られなかったのだろう。
 そのプーシーユーは、今日は弾の節約。マガジンローダーがあっても連日の大量弾込めはやりたくないみたい。プックも大物にしか使わなくなったよ。

 それでも攻略速度は変わらず。迷宮ボス戦に備えて練習しながら進み、地下5階の安全地帯までやって来た。

「明日、迷宮ボスと戦うんどすね~」

 ユーチェは料理を作りながらワクワク。明日の戦いに心を躍らせている。それは食事中でも変わらないので、シモンは心配だ。

「頼むから作戦通りやってくれよ? 1人でも変なことをしたら、一気に瓦解するかもしれないんだ」
「わかっとります。プシュ撃ってプシュ撃って、プシュシュシュシュシュ~どすやろ~?」
「俺がわからないんだけど……」

 ユーチェの説明では、作戦を立てたシモンですらわからず。なので一から説明して、ユーチェの気を引き締める。
 そうして整備やら弾込めも終わったら、今日は早めに就寝だ。

「覗くなよ??」

 風勢嚇麗を振り切ったはずなので、見張りはナシ。体を拭いたユーチェたちが何故かテントから出て来たから、シモンは嫌な予感しかしない。

「「わかってますがな~」」
「だったら手を離せ! 閉まらないだろ!!」
「「なんのことかいな~? ピュ~♪」」

 どうやらプックとユーチェ、毎回覗けと言ったり覗くなと言ってるのに、そんな素振りを見せないシモンが面白くないと自分たちから覗きに来たみたい。
 2人はなかなか手を離さないのでシモンも諦めて服を脱ぎ出したら、上半身裸になったところで顔を赤くして逃げて行った2人であった。

「変態はそっちだろうが……」

 覗かれていたのはシモンなのに、変態という捨て台詞を残して行ったものだから、納得がいかないシモンであったとさ。
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