レベル596の鍛冶見習い

寺尾友希(田崎幻望)

文字の大きさ
115 / 133
連載

ウェブ版鍛冶見習い101・『霧の森』のヴァンパイア①

しおりを挟む
前回のあらすじ・もうすぐエリアボスのいる十階、というところでユーリが宝箱を見つけた。



 ユーリを抱えて転がったオイラの髪の毛が、ひと房、すっぱりと切断されて風に舞った。
 宝箱に仕込まれていた風の魔法が発動し、かまいたちが発生したのだ。

「なに!?
 ノア、どうしたっての!?」

 分かってないユーリが、オイラに押し倒される格好になってきょどっている。
 そこに、ブルさんが駆けつけてきた。

「助かりやした、ノアさん。
 ……ユーリ様、ダンジョンの宝箱を、無暗やたらに開けちゃあいけませんや。
 一歩間違えば、首がなくなってましたぜ?
 何のために、盗賊なんて職業があると思ってるんです?
 特に、分かりやすい場所に、これ見よがしに置いてある宝箱は、罠ばっかりで中身が乏しい、ってのは常識で」

 盗賊は、宝箱の開錠スキルと罠解除のスキルを持っている。
 盗賊がパーティにいない場合、宝箱は無視するか、長ーい槍の先などを使って開けるのが定石だ。
 まあ、槍とかの小技が通用するのは初級ダンジョンまでで、高レベルになればなるほどパーティに盗賊は必須になってくる。
 身の危険があったと知って固まっているユーリの手をひいて立たせると、ポンポンとドレスのほこりを払ってやる。

「ごめんね、最初に言っとけば良かった」

「そうだよ!
 最初に言っといてよ!
 ……怖かった、怖かったんだから」

 震える声でそう言うと、ユーリはガバッとオイラに抱きついて来た。
 柔らかい感触と、ふわっといい匂いが香る。
 女の子なら、胸が当たってドキドキ、とかあったんだろうけどなぁ。

「ごめんて。
 オイラ、宝箱なんて滅多に開けないから、すっかり忘れてたし」

「なんでダンジョンまで来て、宝箱無視なのさ」

 鼻をすすりながら、ユーリがいぶかしげに尋ねる。

「え?
 だって、宝箱って鍛冶の素材入ってないし?」

「食えるもんもないよな」

 オイラとマリル兄ちゃんの言葉に、ユーリとカウラが声をそろえて叫んだ。

「「この鍛冶バカと料理バカがーーーっっっ!」」

 ちなみに、ユーリが開けた宝箱の中身は、ハチミツの壺一つだけだった。



 結論から言って、クイーンビーとの戦いは、まずまずだったと思う。
 カウラとリリィの補助の元、ユーリも何匹か蜜蜂を狩れていたし、兵隊蜂はマリル兄ちゃんが、クイーンビーはオイラが受け持った。
 とは言っても、クイーンビー自体に戦闘能力はそんなにない。
 それなのに、なんでクイーンビーがエリアボスなのかというと……
 それは、クイーンビーの指揮能力にある。
 クイーンビーがいない蜂の魔獣は、それこそ烏合の衆で、各個撃破が容易に出来る。
 それが、クイーンビーの指揮がある状態では、訓練された軍隊のごとき連携を見せる。
 というか、兵隊蜂自体、クイーンビーがいるときしか現れない。
 普通の蜜蜂に、兵隊蜂とかいないし……
 さらに、普通の蜜蜂は、針に返しがあって、一度人間を刺すと針が腹から抜けて死んでしまうけれど、ここのハチの魔獣には返しがない。
 こういった場合、指揮官であるクイーンビーを真っ先に倒すのが定石なんだけれど、クイーンビーを倒してしまったら意味がない。
 むしろクイーンビー以外を狩りつくすくらいの勢いで。

「何あれ?
 ノア、どこで何やってるの?
 まったく見えない……」

 何匹かの蜜蜂を倒し、一息ついてユーリが目を細める。
 確かに今までの階層からすれば明るいけれど、黄昏時のような薄暗さは、物の色の判別も困難にする。
 ユーリには、オイラの剣とクイーンビーの外骨格がぶつかる金属音は聞こえていても、オイラの姿はとらえられていないのかも知れない。

「ってか、ノアはもちろんだけど、マリルもすごいよ?
 私たちが蜜蜂を1匹倒す間に、兵隊蜂を5匹は倒してる」

 カウラがマリル兄ちゃんを見直している。
 というか、マリル兄ちゃんが素早くハチを狩れているのは、もちろんマリル兄ちゃんの戦闘能力の高さもあるけれど、ハチの体の仕組みを理解しているからでもある。
 ハチの胸は翅を動かす筋肉の塊だ。
 胸を攻撃しても、ハチはなかなか死なない。
 ハチの心臓は、お腹の真ん中らへんの、背中側にある。
 というか、胸部に心臓があるのは、チョウの仲間くらいで、大抵の昆虫は腹部に心臓がある。
 マリル兄ちゃんは、その心臓を正確に攻撃している。
 養蜂農家の面目躍如だ。

「あ、兵隊蜂が何かドロップした!
 ハチミツかな?」

「ちょっと待って、クイーンビーも何か……」

 カウラが目を細めてこっちを見ている。
 ちょうど、三百何回目かの攻撃で、クイーンビーがローヤルゼリーをドロップしたところだった。
 クイーンビーは、エリアボスだけあって、防御力が高いけれど、オイラも以前にクイーンビーと戦ったときから比べて、ずいぶんレベルがあがった。
 アベさんとの戦いでも実証された通り、ステータスも強化されているみたいだし、今回は、クイーンビー用に、攻撃力マイナス補正の剣を使っている。

 そうそう、言い忘れてた。
 合金スキルがレベル5(MAX・全ての金属の合金が可能)になったオイラは、新たなスキルを取得することが出来た。
 その名も、『武具召喚』。
 なんて勇者っぽいスキルだ、と思わなくもないけど、立派な鍛冶スキルだ。
 効果は、自分の作った武具を、離れた場所からでも取り出せる。
 これで、何本も剣を背負って旅をする、という不自由からも解放される。
 ただ問題は、一方通行だということと、自分の打った剣でないと取り出せない、ということ。
 それなんで、父ちゃんにもらったカトラスは常にリュックに差してある。
 あと、当然、オイラが打った剣の在庫がなくなっても取り出せない。
 さらに、もう一つ。
 その名も、『鉱石転送』。
 自分が最も使っている鍛冶場に、採取した鉱石を送ることができる。
 これもまた一方通行。
 ただ、倉庫に送るわけじゃなくて、自分の鍛冶場に送るわけだから……道々拾ってきた鉱石がたまりまくって、今ごろ父ちゃんが激怒しているかも知れない。
 まあ、片付けてくれるのはリムダさんなんだろうけど。
 なんだか、『武具召喚』も『鉱石転送』も、合金スキルがMAXになったサービススキルのような感じがする。
 誰がサービスしてるのかは知らないけど。

「マリル兄ちゃんっ、リリィ、ユーリ、カウラっ!
 そろそろ抜けるよっ!
 ドロップしたものは拾い終わった!?」

 オイラの言葉に、慌ててユーリが離れた場所に転がっていた壺を拾いに行く。
 ローヤルゼリーをドロップしてくれた以上、これ以上の攻撃は仕掛けない。
 クイーンビーと、まだ何匹か残っている兵隊蜂の攻撃を避けつつ、オイラはローヤルゼリーの壺を拾い、背中のリュックに放り込む。
 兵隊蜂のドロップ品を回収していたマリル兄ちゃんが、終わったぞー、と声をあげる。

「じゃ、マリル兄ちゃんとリリィは、自力で行けるねっ?」

「おうよっ」

「ん」

 オイラは左腕にユーリ、右腕にカウラをひっ抱え、クイーンビーを目指して走り抜ける。
 ちなみにこの部屋は、ハチの巣を思わせる造りだ。
 黄土色の六角形が並び、ブーツの下の地面が、少しネチャッとする。
 スピード重視の軽戦士にとって、足を取られる嫌な地形だけれど、飛んでるリリィにははなから影響はないし、マリル兄ちゃんとオイラにとっては……力づくでなんとかなる範囲だ。

「そうだった、倒さないんだったよぉおおっっ」

 ユーリが何か叫んでいるけれど。
 両手に抱えちゃっている以上、剣は握れない。
 ひたすら足で攻撃をよけて、マリル兄ちゃんとリリィが通り抜けるちょっとの間、クイーンビーたちを引き付ける。
 ここでも、他の階と同じ、囲まれちゃったらお陀仏だ。
 熱殺蜂球ねっさつほうきゅうで蒸し焼きにされる。
 オイラの体なら、どこからどこまで、っていう感覚があるけれど、抱えているユーリとカウラの体がどこまであるのかは感覚でつかみ切れていない。
 多めに避けているつもりでも、時々蜂の牙や針がかすめて、カウラが身をこわばせる。
 ユーリはひたすらわめいている。
 集中力が切れるから、なるべく静かにして欲しいんだけどなぁ。

「せぇーのっ」

 マリル兄ちゃんたちが、クイーンビーの玉座の後ろの転移魔方陣に消えたのを確認して、オイラも魔方陣を踏む。
 魔方陣が淡く輝き、次の瞬間。
 オイラたちは、薄暗い森の中へと転移していた。

「おお、思ったより早かったの」

 すぐそこで待っていてくれたご隠居が、手をあげて出迎えてくれる。
 微妙に頬が赤くなっていて……満月先生の顔は、微妙じゃなく赤い。
 ……どっから出した、その酒。

「お月さんがお見事、お見事。
 ぽんぽんっ」

 腹つづみを打ちつつ、満月先生が地べたに座ったまま、ご機嫌に空を見上げる。
 夜空には満月がかかっていて、夜の森を照らしている。
 今日は満月の日だったのか。
 十一階以降は、夜の森。
 ダンジョンの外の月とは関係なく、日によって月の大きさが変わり、月の明るさによってだいぶ難易度が変わる。
 満月は良し悪し。
 一番良く見えるし、満月にしか現れない魔獣もいる。

「さっきのエリアボスの部屋の蜂が、蜂蜜酒をドロップしてくれてねぇ。
 せっかくだから、ここで酒盛りしながら待ってたんだよぉ」

 蜂蜜酒は結構アルコール度数が高い。
 テリテおばさんも微妙にご機嫌になっている。

「ダンジョンで酒盛りとか……
 殿下たちが無事に来られるかも分かんねぇのに。
 緊張感が足りねぇっつーの」

 そう嘆きつつも、ブルさんの手にあるのは蜂蜜酒なのではなかろうか。
 なんだかんだ言いつつ、結局は飲まされたと見える。

「僕らが死ぬ思いしてたっていうのに、何お酒なんて飲んでるのさー!」

「おやユーリ様、蜜蜂に遅れをとったんですかい?」

「そんなの余裕だよ!
 怖かったのは、ノアに抱えられてクイーンビーに攻撃されてるとき!
 呪文も満足に唱えられないし」

 おや、ユーリはオイラに抱えられている最中も、魔法で援護してくれようとしていたのか。
 ただわめいていただけじゃなかったらしい。

「どうする?
 今日はここでキャンプする?
 ここにいると時間の感覚がないけど、そろそろ外は夕方じゃないかな?
 オイラは、ちょっと下の階にいる知り合いのとこに行ってきちゃいたいんだけど」

「知り合い?
 こんなダンジョンの下層に?」

 カウラが眉を寄せる。
 確かに、このへんには冒険者の影も形もない。
 オイラとマリル兄ちゃんとテリテおばさん、ブルさんは難なく抜けて来た暗闇の階層も、鼻のきかない冒険者には恐怖なんだろう。
 蜂を狩るだけでいい稼ぎになる以上、無理をしてまでエリアボスを乗り越える必要はない。

「うん、ここはずっと夜だからねー。
 夜が好きな連中が集まるんだよ」

「夜が好き、って?」

 結局、なんだかんだでついてきたカウラとユーリ、マリル兄ちゃんとリリィを引き連れて、オイラは、地下十三階にある知り合いの家を訪ねる。
 入り組んだ地形の深い森の中、絡み合った茨の迷路に阻まれた隠れ里。
 案内なしにたどり着くのは不可能だろう。
 というか、ここに村があること自体、他の人間は誰も知らないに違いない。
 オイラは知ってるから行けるけどね。
 何しろ、暗い森の中にあって、明かり一つついていない。
 この里に住む者は、明かりなんて必要ないからだ。

「ね、ねぇ、ノア、ここって……?」

「なんだか不気味だね……」

 それが。
 オイラたちが里の入り口の広場に踏み入った瞬間、オイラたちから奥へ広がるように、パァアアっと明かりが灯っていった。

「ようこそ、ノア。
 久しぶりだね」

 満面の笑顔でオイラを迎えてくれたのは。
 黒いシルクハットに燕尾服、黒い髪に赤い瞳。
 陽気なヴァンパイアの睦月むつきだった。


後書き
牛雑学・牛だって咳もすればおならもする。ただし、咳やくしゃみをしている牛の後ろは、勢いでう〇ちがすっ飛んでくることがあるので要注意☆

余談ですが、昨夜、ベランダにヘラクレスオオカブト(本物)が落ちていてびっくり。自生している……わけはないよねぇ。猫が発見したらしく、それを発見した長男が牛舎に駆け込んできました。
しおりを挟む
感想 658

あなたにおすすめの小説

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。

樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。 ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。 国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。 「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

最安もふもふ三匹に名前をつける変な冒険者ですが、この子たちの力を引き出せるのは私だけです ~精霊偏愛録~

Lihito
ファンタジー
精霊に名前をつける冒険者は、たぶん私だけだ。 うさぎのノル、狐のルゥ、モモンガのピノ。三匹とも最安の契約で、手のひらに乗るサイズ。周りからは「手乗り精霊で何ができる」と笑われている。 でも、この子たちへの聞き方を変えるだけで、返ってくる答えはまるで違う。三匹の情報を重ねれば、上位の精霊一体では見えないものが見える。 上位パーティが三度失敗した大型討伐。私は戦わない。ノルに地中を、ピノに上空を、ルゥに地上を調べさせて、答えを組み上げる。 ——この世界の精霊の使い方、みんな間違ってませんか?

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。