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魔物ハンターとサキュバス
柊(ひいらぎ) 真(まこと) 身長166cm B80 W58 H82 Bカップ
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サキュバスがこの世に存在しているなんて思いもしなかった。
私たち、一族は魔物ハンターとして日夜、鍛錬を行っていた。
そんなある日、連絡が入った。
『サキュバスが現れた』
その言葉に衝撃が走った。
訓練はしていた。いつかは自分は戦いによって命を落とすのだろうと考えていた。
でも、それは勘違いだった。連絡が入ってから数日、体の震えが止まらなかった。
いつかは誰かが代わりに討伐してくれると信じていた。
だけど、それも妄想で終わった。
「え、全滅?」
「はい。私の聞いた話だと全滅したと聞きました」
その話を持ってきたのは幼馴染の竜宮(りゅうぐう) 梢(こずえ)。
同じく魔物ハンターとしての素質を見出されて、私がリーダーでチームを組んでいる。
他にも相沢(あいざわ) 紗枝(さえ)という私たちより2コ年下の少女もいるが今、この部屋にはいない。
「どうしよう。このままだと私たちも……」
「梢。それは仕方がないことだよ。先輩たちだって、同じだったさ」
不安な気持ちがあふれかえりそうになる。
現代の魔物ハンターはほとんど名前のみで修業こそしていたが誰も実戦経験なんてなかった。
私たちはまだ幼く、出撃の順番が後になった。でも、もう魔物ハンターの数がほとんどいない。
地方に散らばる人を集めても焼け石に水になるだけだ。
「真、梢。そんな風に縮こまっていたら勝ち目なんかないわよ」
「紗枝! いつのまにきていたの?」
声のする方に振り返ると紗枝が腕を組んで立っていた。
戦闘衣装を身に纏っているので迫力がある。
「最新情報よ。私たちに出撃の命令が出たわ」
「……わかった。準備するよ」
その姿を見て、わかっていた。
私たちの番がやってきたことに……
だけど……
「ま、待って!」
「梢……もう駄目だよ」
「そ、そんなことは……」
駄々をこねる梢の気持ちはわかる。
私だって勝ち目がない戦いに出たくなんかはない。
(少なくとも……先輩たちの方が成績は上だった)
その先輩たちが全滅した。なら、私たちの結果だってわかるはずだ。
それでも、上層部は私たちを出撃させる。
(ダメだ。逃げちゃ……ダメなんだ)
もし、この場から逃げ出したらどうなるのかを考える。
追手が差し向けられて消されてしまうのだろうか?
それとも、先にサキュバスが全滅させるの可能性だってあるかもしれない。
その時、梢の目の前で紗枝が両手を握りしめて叫んだ。
「梢!!」
「ひっ!」
梢は足が震えて、今にも逃げ出しそうな表情をしている。
そんな梢に対して紗枝は言った。
「私もね……できたら逃げたいわ。でもね、私たちまで逃げ出すと後はどうなるの?」
「そ、それは……」
「上層部は全滅するまで戦うわ。それが魔物ハンターの意地であり、人類の希望だもの。私たちが本当に負けてしまったら……この世はサキュバスに支配されてしまうわ」
「……そんなの、わかっているよっ! でもっ!!」
「私は、妹がいるから……あの子を戦場に出したくないのよ」
「紗枝……」
梢はその言葉に感動し、涙を拭いて前を向いた。
私は、ただその場にいるのが辛くなり、消えるように着替えに行った……。
私たち、一族は魔物ハンターとして日夜、鍛錬を行っていた。
そんなある日、連絡が入った。
『サキュバスが現れた』
その言葉に衝撃が走った。
訓練はしていた。いつかは自分は戦いによって命を落とすのだろうと考えていた。
でも、それは勘違いだった。連絡が入ってから数日、体の震えが止まらなかった。
いつかは誰かが代わりに討伐してくれると信じていた。
だけど、それも妄想で終わった。
「え、全滅?」
「はい。私の聞いた話だと全滅したと聞きました」
その話を持ってきたのは幼馴染の竜宮(りゅうぐう) 梢(こずえ)。
同じく魔物ハンターとしての素質を見出されて、私がリーダーでチームを組んでいる。
他にも相沢(あいざわ) 紗枝(さえ)という私たちより2コ年下の少女もいるが今、この部屋にはいない。
「どうしよう。このままだと私たちも……」
「梢。それは仕方がないことだよ。先輩たちだって、同じだったさ」
不安な気持ちがあふれかえりそうになる。
現代の魔物ハンターはほとんど名前のみで修業こそしていたが誰も実戦経験なんてなかった。
私たちはまだ幼く、出撃の順番が後になった。でも、もう魔物ハンターの数がほとんどいない。
地方に散らばる人を集めても焼け石に水になるだけだ。
「真、梢。そんな風に縮こまっていたら勝ち目なんかないわよ」
「紗枝! いつのまにきていたの?」
声のする方に振り返ると紗枝が腕を組んで立っていた。
戦闘衣装を身に纏っているので迫力がある。
「最新情報よ。私たちに出撃の命令が出たわ」
「……わかった。準備するよ」
その姿を見て、わかっていた。
私たちの番がやってきたことに……
だけど……
「ま、待って!」
「梢……もう駄目だよ」
「そ、そんなことは……」
駄々をこねる梢の気持ちはわかる。
私だって勝ち目がない戦いに出たくなんかはない。
(少なくとも……先輩たちの方が成績は上だった)
その先輩たちが全滅した。なら、私たちの結果だってわかるはずだ。
それでも、上層部は私たちを出撃させる。
(ダメだ。逃げちゃ……ダメなんだ)
もし、この場から逃げ出したらどうなるのかを考える。
追手が差し向けられて消されてしまうのだろうか?
それとも、先にサキュバスが全滅させるの可能性だってあるかもしれない。
その時、梢の目の前で紗枝が両手を握りしめて叫んだ。
「梢!!」
「ひっ!」
梢は足が震えて、今にも逃げ出しそうな表情をしている。
そんな梢に対して紗枝は言った。
「私もね……できたら逃げたいわ。でもね、私たちまで逃げ出すと後はどうなるの?」
「そ、それは……」
「上層部は全滅するまで戦うわ。それが魔物ハンターの意地であり、人類の希望だもの。私たちが本当に負けてしまったら……この世はサキュバスに支配されてしまうわ」
「……そんなの、わかっているよっ! でもっ!!」
「私は、妹がいるから……あの子を戦場に出したくないのよ」
「紗枝……」
梢はその言葉に感動し、涙を拭いて前を向いた。
私は、ただその場にいるのが辛くなり、消えるように着替えに行った……。
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