48 / 139
捌の抄 罪と罰
其の参
しおりを挟む
頬を真っ赤に腫らした柊介を見て、
「クソッ、けっきょくアイツか!」
と八郎は怒りをあらわにした。
なぜひとりで乗り込んだのだ、とか、つぎ行くときはおれもいっしょに行って殴ったる、とか──およそおだやかな八郎には似合わないセリフに、武晴はププッと笑いをこらえる。
「あないなこと言うてますよ、柊クン」
「ほっとけ」
柊介はうんざりした顔で椅子にもたれた。
しかしただひとり明夫は不安そうに眉をしかめる。
「いやでも、ホンマにここまでのストーカーになっているとは。柊介も、なにも呼び出されたからって無視すりゃよかったんちゃうんか」
「アイツが俺をただ呼び出すわけないやろ」
といって、柊介が携帯を明夫に見せた。画面にはSNSのトーク画面、そしてそこに連なった数枚の写真がうつっている。
「こ、これ」
「その写真送り付けてきてからに、エエ女やさかい紹介せえ、とか、前は殴り損ねた、なんていわれたら行くしかねえやろ」
そして呆れたようにため息をついた。
写真にうつっているのは、春菜や京子、恵子。ほかにも武晴や明夫、松子の下校シーンや、いったいどこで撮ったのか八郎と環奈のツーショット写真まで。
八郎と武晴も画面を覗き込み、うわあと顔を歪ませた。
「暇なヤツ!」
「きっしょ」
「俺らだけやったらどうでもええねん。また半殺しにでもしたらええ、けど──女子を巻き込むとなると話は別やろ」
「まあ、こんなかで太刀打ちできるんは松田くらいやろなあ」
と呑気にいった武晴に、明夫はムッとした顔で頭をふる。
「松田かて女や。対三沢やったら負けてまうかもわからへん──」
どちらにしろ、と柊介は腹をおさえて机に顔をあずけ、じとりと八郎を見上げた。
「喧嘩したところでアイツがくたばらんかぎりは堂々巡りやねん。とりあえずハチはおめーの姉貴に連絡して、とうぶんいっしょに帰るように言うとけ。あとは武晴、四宮にもな」
「わかった。……」
「任せろィ! ……あーでも松子はもう帰ってもうてるわ。とりあえず松田がいてるさかい、あっちに言っとこか」
と武晴はなぜか明夫の手をとって、上機嫌に恵子のもとへ向かう。
その姿を目視してから柊介は八郎をじとりと見上げた。
「ハチ」
「ん」
「高村に言うたんか」
「────しゅう」
「……あ?」
八郎は携帯に視線を落としたまま、
「夏休みまでには、なんとかしよな」
と、口元に笑みを浮かべてそういった。
※
その日の放課後のこと。
環奈は高校正門前で八郎と柊介の帰りを待っていた。先ほど八郎から「しばらく一緒に帰ろう」と言われたからだ。
ひとりで学校付近を歩くな、とのことだが、待ちきれずに来てしまったのである。
しかし環奈は問題ないと思っている。
なぜならいまは、
「小町ちゃん」
「なぁに環奈」
と微笑む『式』の小町がそばにいるので、ひとりではないからだ。
「小町ちゃんがかんなたちとおんなじ格好してるの、はっちゃんもシュウくんも見たことないデショ。きっとびっくりするのネ」
「いやだわ、それほど大したものじゃないのに」
「うっふふふふ」
「ウフフ」
などと笑いあうふたりは気付いていない。
パラパラと下校をはじめた高校生たちが、麗しき乙女たちに目を奪われていることを。
「のど乾いちゃったのネ。お水買ってくる!」
「まあ。でしたら小町もお供しましょう」
「はっちゃんたちが来ちゃうかもしれないから、小町ちゃんはそこで待ってて!」
と環奈はにっこりとわらった。
自動販売機はすぐ近くの曲がり角にある。高校の正門からは死角ながらすこし位置を動けば目が届く場所ではあるが、小町を長くひとりにしておくのも忍びない。環奈は足早に自販機へと駆け寄った。
「えーっとォ」
財布から小銭を出し、投入する。指先ですこし迷うそぶりを見せてから、スポーツ飲料のある上段のボタンに指を添えたときだった。
ピッ。
と、下段のボタンに武骨な指がかかっている。環奈はハッと顔をあげた。
「よお、えらい別嬪さんやと思うたら──アンタかよ。刑部のアネキやろ」
「…………」
三沢智弘。
ニタニタと下卑た笑いを浮かべ、環奈の顔をずいと覗き込んでくる。その顔を認識した環奈はサッと顔色を蒼くした。恐怖──ではない。怒りで血の気が引いた顔である。
「あ」
とひとこと呟いてから、環奈はゆっくりと身をかがめて飲み物を自販機から取り出す。出てきたのは、飲もうとしていたスポーツ飲料ではなくレモンティーであった。
じっと無言でペットボトルを見つめる環奈に「レモンティーは嫌いですかぁ」と三沢がケタケタ笑う。気が付けば周囲には、どこから出てきたのか五人ほどの取り巻きに囲まれている始末。環奈はゆっくりと顔をあげて三沢をにらみつけた。
「……キライ」
「そら悪かったッスねェ。いま自分それ飲みたい気分やってんですよォ」
「キライ。かんな、おまえキライ」
「……あ?」
「嫌いキライ。返して!」
環奈がまっすぐ手を伸ばす。
金のことか、と首をかしげた三沢に首をふり「お金じゃないッ」と叫んだ。
「シュウくんパパ、返して!」
その言葉に、こんどは三沢の顔から血の気が引く番だった。
そのころ、校門前にてひとり立ちんぼ状態だった小町は、環奈が死角にいるであろう曲がり角を見たり、校舎を見たりと忙しなく首を動かしていた。心細い。校舎から父が出てこないものだろうか──と祈りをこめてふたたび視線を校舎に投じる。
そのときだった。
──返して!
という環奈の声。
そう遠くないところから聞こえた。小町は曲がり角の方へ視線を向けて胸の前で手を握る。
なにやら尋常じゃない声色だ──といっしゅん校舎を見てから、小町は駆けだした。
角を曲がってすぐのところに、環奈はいた。
しかしその周りは五人の男に囲まれて、さらに殊更ガタイのいい男が環奈にガンを飛ばして、いまにも殴り掛からんとしている。
小町はとっさに
「環奈!」
と叫んだ。
一瞬にして男たちがこちらを向く。環奈も驚いた顔で小町を見た。
「おうおう、こりゃまた──」
と、ガタイのいい男が一気に笑顔になって小町に身体を向ける。
これほどの男たちに一斉にきたない視線を向けられたのは初めてだ。小町の身体は硬直した。
「小町ちゃんッ」
周囲の男たちを突き飛ばして、環奈は小町に駆け寄った。
ふたりは手を伸ばして互いの指を絡める。身体が動かない小町をかばうように自分の背後に追いやって、環奈はふたたび三沢を睨みつけた。
「なんやその眼は!」
と、三沢が環奈の髪を掴む。環奈の手からレモンティーのボトルが地面に落ちた。
長く艶のある黒髪がぐっと張りつめて、環奈の端正な顔がゆがむ。
「やめて……やめて、環奈が……」
小町が全身を震わせる。ぼろりと左目から涙がこぼれたときであった。
「オイ、なにしてるんだ?」
「クソッ、けっきょくアイツか!」
と八郎は怒りをあらわにした。
なぜひとりで乗り込んだのだ、とか、つぎ行くときはおれもいっしょに行って殴ったる、とか──およそおだやかな八郎には似合わないセリフに、武晴はププッと笑いをこらえる。
「あないなこと言うてますよ、柊クン」
「ほっとけ」
柊介はうんざりした顔で椅子にもたれた。
しかしただひとり明夫は不安そうに眉をしかめる。
「いやでも、ホンマにここまでのストーカーになっているとは。柊介も、なにも呼び出されたからって無視すりゃよかったんちゃうんか」
「アイツが俺をただ呼び出すわけないやろ」
といって、柊介が携帯を明夫に見せた。画面にはSNSのトーク画面、そしてそこに連なった数枚の写真がうつっている。
「こ、これ」
「その写真送り付けてきてからに、エエ女やさかい紹介せえ、とか、前は殴り損ねた、なんていわれたら行くしかねえやろ」
そして呆れたようにため息をついた。
写真にうつっているのは、春菜や京子、恵子。ほかにも武晴や明夫、松子の下校シーンや、いったいどこで撮ったのか八郎と環奈のツーショット写真まで。
八郎と武晴も画面を覗き込み、うわあと顔を歪ませた。
「暇なヤツ!」
「きっしょ」
「俺らだけやったらどうでもええねん。また半殺しにでもしたらええ、けど──女子を巻き込むとなると話は別やろ」
「まあ、こんなかで太刀打ちできるんは松田くらいやろなあ」
と呑気にいった武晴に、明夫はムッとした顔で頭をふる。
「松田かて女や。対三沢やったら負けてまうかもわからへん──」
どちらにしろ、と柊介は腹をおさえて机に顔をあずけ、じとりと八郎を見上げた。
「喧嘩したところでアイツがくたばらんかぎりは堂々巡りやねん。とりあえずハチはおめーの姉貴に連絡して、とうぶんいっしょに帰るように言うとけ。あとは武晴、四宮にもな」
「わかった。……」
「任せろィ! ……あーでも松子はもう帰ってもうてるわ。とりあえず松田がいてるさかい、あっちに言っとこか」
と武晴はなぜか明夫の手をとって、上機嫌に恵子のもとへ向かう。
その姿を目視してから柊介は八郎をじとりと見上げた。
「ハチ」
「ん」
「高村に言うたんか」
「────しゅう」
「……あ?」
八郎は携帯に視線を落としたまま、
「夏休みまでには、なんとかしよな」
と、口元に笑みを浮かべてそういった。
※
その日の放課後のこと。
環奈は高校正門前で八郎と柊介の帰りを待っていた。先ほど八郎から「しばらく一緒に帰ろう」と言われたからだ。
ひとりで学校付近を歩くな、とのことだが、待ちきれずに来てしまったのである。
しかし環奈は問題ないと思っている。
なぜならいまは、
「小町ちゃん」
「なぁに環奈」
と微笑む『式』の小町がそばにいるので、ひとりではないからだ。
「小町ちゃんがかんなたちとおんなじ格好してるの、はっちゃんもシュウくんも見たことないデショ。きっとびっくりするのネ」
「いやだわ、それほど大したものじゃないのに」
「うっふふふふ」
「ウフフ」
などと笑いあうふたりは気付いていない。
パラパラと下校をはじめた高校生たちが、麗しき乙女たちに目を奪われていることを。
「のど乾いちゃったのネ。お水買ってくる!」
「まあ。でしたら小町もお供しましょう」
「はっちゃんたちが来ちゃうかもしれないから、小町ちゃんはそこで待ってて!」
と環奈はにっこりとわらった。
自動販売機はすぐ近くの曲がり角にある。高校の正門からは死角ながらすこし位置を動けば目が届く場所ではあるが、小町を長くひとりにしておくのも忍びない。環奈は足早に自販機へと駆け寄った。
「えーっとォ」
財布から小銭を出し、投入する。指先ですこし迷うそぶりを見せてから、スポーツ飲料のある上段のボタンに指を添えたときだった。
ピッ。
と、下段のボタンに武骨な指がかかっている。環奈はハッと顔をあげた。
「よお、えらい別嬪さんやと思うたら──アンタかよ。刑部のアネキやろ」
「…………」
三沢智弘。
ニタニタと下卑た笑いを浮かべ、環奈の顔をずいと覗き込んでくる。その顔を認識した環奈はサッと顔色を蒼くした。恐怖──ではない。怒りで血の気が引いた顔である。
「あ」
とひとこと呟いてから、環奈はゆっくりと身をかがめて飲み物を自販機から取り出す。出てきたのは、飲もうとしていたスポーツ飲料ではなくレモンティーであった。
じっと無言でペットボトルを見つめる環奈に「レモンティーは嫌いですかぁ」と三沢がケタケタ笑う。気が付けば周囲には、どこから出てきたのか五人ほどの取り巻きに囲まれている始末。環奈はゆっくりと顔をあげて三沢をにらみつけた。
「……キライ」
「そら悪かったッスねェ。いま自分それ飲みたい気分やってんですよォ」
「キライ。かんな、おまえキライ」
「……あ?」
「嫌いキライ。返して!」
環奈がまっすぐ手を伸ばす。
金のことか、と首をかしげた三沢に首をふり「お金じゃないッ」と叫んだ。
「シュウくんパパ、返して!」
その言葉に、こんどは三沢の顔から血の気が引く番だった。
そのころ、校門前にてひとり立ちんぼ状態だった小町は、環奈が死角にいるであろう曲がり角を見たり、校舎を見たりと忙しなく首を動かしていた。心細い。校舎から父が出てこないものだろうか──と祈りをこめてふたたび視線を校舎に投じる。
そのときだった。
──返して!
という環奈の声。
そう遠くないところから聞こえた。小町は曲がり角の方へ視線を向けて胸の前で手を握る。
なにやら尋常じゃない声色だ──といっしゅん校舎を見てから、小町は駆けだした。
角を曲がってすぐのところに、環奈はいた。
しかしその周りは五人の男に囲まれて、さらに殊更ガタイのいい男が環奈にガンを飛ばして、いまにも殴り掛からんとしている。
小町はとっさに
「環奈!」
と叫んだ。
一瞬にして男たちがこちらを向く。環奈も驚いた顔で小町を見た。
「おうおう、こりゃまた──」
と、ガタイのいい男が一気に笑顔になって小町に身体を向ける。
これほどの男たちに一斉にきたない視線を向けられたのは初めてだ。小町の身体は硬直した。
「小町ちゃんッ」
周囲の男たちを突き飛ばして、環奈は小町に駆け寄った。
ふたりは手を伸ばして互いの指を絡める。身体が動かない小町をかばうように自分の背後に追いやって、環奈はふたたび三沢を睨みつけた。
「なんやその眼は!」
と、三沢が環奈の髪を掴む。環奈の手からレモンティーのボトルが地面に落ちた。
長く艶のある黒髪がぐっと張りつめて、環奈の端正な顔がゆがむ。
「やめて……やめて、環奈が……」
小町が全身を震わせる。ぼろりと左目から涙がこぼれたときであった。
「オイ、なにしてるんだ?」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】結界守護者の憂鬱なあやかし幻境譚 ~平凡な男子高校生、今日から結界を繕います~
御崎菟翔
キャラ文芸
【平凡な高校生 × 妖従者たちが紡ぐ、絆と成長の主従現代和風ファンタジー!】
「選ぶのはお前だ」
――そう言われても、もう引き返せない。
ごく普通の高校生・奏太(そうた)は、夏休みのある日、本家から奇妙な呼び出しを受ける。
そこで待っていたのは、人の言葉を話す蝶・汐(うしお)と、大鷲・亘(わたり)。
彼らに告げられたのは、人界と異界を隔てる結界を修復する「守り手」という、一族に伝わる秘密の役目だった。
「嫌なら断ってもいい」と言われたものの、放置すれば友人が、家族が、町が危険に晒される。
なし崩し的に役目を引き受けた奏太は、夜な夜な大鷲の背に乗り、廃校や心霊スポットへ「出勤」することに!
小生意気な妖たちに絡まれ、毒を吐く蛙と戦い、ついには異世界「妖界」での政変にまで巻き込まれていく奏太。
その過程で彼は、一族が隠し続けてきた「残酷な真実」と、従姉・結(ゆい)の悲しい運命を知ることになる――
これは、後に「秩序の神」と呼ばれる青年が、まだ「ただの人間」だった頃の、始まりの物語。
★新作『蜻蛉商会のヒトガミ様』
この物語から300年後……神様になった奏太の物語も公開中!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/174241108/158016858
幽縁ノ季楼守
儚方ノ堂
キャラ文芸
「季楼庵当主の代理を務めてもらう」
幼少期、神隠しにあった過去を待つ青年ユメビシ。
迷い込んだ先で、事件に巻き込まれ両手を失い、生死を彷徨うことに。
ただ「死にたくない」と望んだ願いは、ある故人の手を移植することで実現した。
これを境に不死の体質へと変貌したユメビシは、約70年の時を経て、因縁の土地『瞑之島(みんのとう)』へ帰還する。
しかし、どうして今自分がここにいるのか、その理由となる記憶がすっぽり抜け落ちた状態で……。
奇妙な忘却に焦りを抱えながら、手がかりを求め探索するさなか、島の中枢を担う組織『季楼庵(きろうあん)』の面々と関わりを持ち、次々と巻き起こる騒動に身を投じていくのだった。
現代において、人と人ならざる者が共存する瞑之島を舞台に、半ば強制的に当主代理に据えられたユメビシの非日常。
異色の現代ファンタジー✖️和風奇譚✖️ミステリー
様々な思惑が交錯する中、彼の帰還を以て、物語は一つの結末へ動き出す。
その約束は、何十年何百年経ち、たとえ本人達が覚えていなくとも。
幽かな縁で繋がり続け、決して解けない糸となる。
それを人は、因縁――またの名を『呪い』と呼ぶのだった。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
祓い姫 ~祓い姫とさやけし君~
白亜凛
キャラ文芸
ときは平安。
ひっそりと佇む邸の奥深く、
祓い姫と呼ばれる不思議な力を持つ姫がいた。
ある雨の夜。
邸にひとりの公達が訪れた。
「折り入って頼みがある。このまま付いて来てほしい」
宮中では、ある事件が起きていた。
大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ
鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。
それが約50年前。
聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。
英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。
俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。
でも…英雄は5人もいらないな。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
白苑後宮の薬膳女官
絹乃
キャラ文芸
白苑(はくえん)後宮には、先代の薬膳女官が侍女に毒を盛ったという疑惑が今も残っていた。先代は瑞雪(ルイシュエ)の叔母である。叔母の濡れ衣を晴らすため、瑞雪は偽名を使い新たな薬膳女官として働いていた。
ある日、幼帝は瑞雪に勅命を下した。「病弱な皇后候補の少女を薬膳で救え」と。瑞雪の相棒となるのは、幼帝の護衛である寡黙な武官、星宇(シンユィ)。だが、元気を取り戻しはじめた少女が毒に倒れる。再び薬膳女官への疑いが向けられる中、瑞雪は星宇の揺るぎない信頼を支えに、後宮に渦巻く陰謀へ踏み込んでいく。
薬膳と毒が導く真相、叔母にかけられた冤罪の影。
静かに心を近づける薬膳女官と武官が紡ぐ、後宮ミステリー。
火輪の花嫁 ~男装姫は孤高の王の夢をみる~
秦朱音|はたあかね
キャラ文芸
王を中心に五家が支配する、綺羅ノ国。
五家に覡(かんなぎ)として仕える十六夜家の娘、久遠(くおん)は、幼い頃から男として育てられてきた。
都では陽を司る日紫喜家の王が崩御し、素行の悪さで有名な新王・燦(さん)が即位する。燦の后選びに戦々恐々とする五家だったが、燦は十六夜家の才である「夢見」を聞いて后を選ぶと言い始めた。そして、その夢見を行う覡に、燦は男装した久遠を指名する。
見習いの僕がこの国の后を選ぶなんて、荷が重すぎる――!
久遠の苦悩を知ってか知らずか、燦は強引に久遠を寝室に呼んで夢見を命じる。しかし、初めて出会ったはずの久遠と燦の夢には、とある共通点があって――?
謎に包まれた過去を持ち身分を隠す男装姫と、孤独な王の恋と因縁を描く、和風王宮ファンタジー。
※カクヨムにも先行で投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる