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拾壱の抄 恋の淵
其の参
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※
スポーツマンシップ、とは。
スポーツを楽しみ、公正なプレーを尊重し、相手に対し尊敬や賞賛、競技仲間としての意識をもって行われる活動──である。
(…………)
もう一度いう。
公正なプレーを尊重し、相手に対し尊敬や賞賛の意識をもつこと。である。
もう一度──。
「もういい、もういい」
松田道場の裏手。
水道から水を噴射させ、ぶつぶつと同じ言葉を繰り返す松田恵子の頭を潮江道士郎がはたいた。
「落ち着けって」
「落ち着いてます」
「なにがあった」
「なんでもないです」
「はあ?」
「…………」
松田道場にて行われている大学生門下試合に、高校生の恵子も参加をしている。
当然、彼女の実力がそこまでに達している、と道場主である父に認められてのことである。
彼女は試合において上段蹴りを得意とし、小柄な身体を生かして相手の懐に素早く入り込み、頚部を狙って一本とることも多かった。
──のだが。
「さっきの道主の娘の蹴り、あれ入り甘かったやろ。なんで一本やってん」
「そんなもん、父親の贔屓に決まっとるやんか。カワイイカワイイ娘が格上の男をぶっ倒すんが見たいねん」
「うわ最悪」
────。
試合を終えた門下生が、水道の横を通る。
恵子と潮江は死角になって見えていなかったようだが、ふたりはいまのぼやきをしっかりと耳に入れていた。
「タマのちいせえ男やな。あんなやつうちの門下にいたか──?」
「…………」
近ごろ、松田道場ではこういう陰口が多い。
道主は知らない。
もちろん『陰口』という言葉のとおり、陰で囁かれているからであり、まして陰口の対象となっているのが道主の娘ならば当然のことである。
しかしどうにも──。
当人である恵子は、そういう場面に遭遇することが多い。もしかしたら、わざとそうしているのかもしれない。
「負け犬の遠吠え」
などと受け止め、恵子は平然としている。
が、こそこそと裏で人の悪口を言う、という根性は恵子が許せるわけもなく。
うすら暗い瞳を浮かべて「スポーツマンシップとは」と唱えはじめた。
さすがの潮江もしかめ面をする。
「大学生にもなって情けねえわな──ま、ああいうヤツらは試合で徹底的にボコしたりゃァええけん。気にすんな」
「…………」
「お前がすぐ試合を終わらせるけえ、思ったより早うつけそうやな」
「え?」
「琵琶湖」
「あー、なんかご飯いっぱい出るって聞いた」
「お前はそればっかやないか」
と潮江は水道水で顔を洗う。
仙石さんは前乗りですか、と恵子が首をかしげた。彼女は潮江や廿楽のつながりで、昔から仙石や冴子の関係も知っている。
「清武はもう一週間くらい滞在してる」
「どうせ研究でしょ」
「まあな」
きゅ、と水道の蛇口を止めて「しかしあいつら」と潮江はにやにや笑う。
「いつ結婚するかね」
「いやむしろ別れるんとちゃいますか」
「なんでそう思う」
「一般論すよ」
と恵子は菓子パンの袋をあけた。
あと十分後には試合を控えているというのに、とんだ余裕である。
「せやって聞くかぎり仙石さんて──彼氏してなくない?」
「彼氏をする?」
「なんつーか、そういうのってお互い彼氏彼女になろうて意識しやんとなれんでしょ。冴子さんがどう思うてるかは知らんけど、なろうともしてへんのに無理かなって」
「うーん」
もし、と恵子は菓子パンの半分を口にほうりこみ、二度三度と噛み砕いてごくんと呑み込む。
「冴子さんに別れよて言われたら、あの人どないすんでしょーね」
「い、やー……」
といって潮江はめずらしく神妙に考え込む。
顎に手を当てて、すこし唸ってから「けどな」と顔をあげた。
「清武だって、相手が黒木でなけりゃあ付き合うなんて選択肢は出なかったと思う。黒木かて清武やったからまあええかと思ったわけや。俺は意外とイケるんちゃうかと思うけどな」
「……ふうん。──」
すこし驚いた。
彼が恋愛の話に乗ることなど、一年に一回あるかないかである。ここ最近でなにか心境の変化でもあったのだろうかと、残りの菓子パンを口にほうりこんだときだった。
「おいお嬢、出番もうすぐだぞ!」
という廿楽の声。
声量うるさ、とつぶやく恵子の横で潮江はにっこり笑った。
「とりあえずお前ははよう、華々しく勝たんと。そんで気持ちよく琵琶湖へ向かおうや」
「……はーい」
道場に戻ると、つぎの対戦者とおぼしき男子大学生がじろりとこちらを見る。
恵子もまっすぐに見据えた。
すると男はにやりと笑って、「よう」と軽々しく手をあげる。恵子としては、門下生とはいえ顔も見たことのない男である。
下卑た笑みを浮かべて近寄ってくるなり「俺は」と声をひそめた。
「足払いがうまいんだ。道主にちゃんとお願いしとけよ、ちゃんと甘めに点数つけてねってよ」
カッ、と。
恵子の額が紅くなり拳を握った。
が、それを振りかぶる前にがっしりと腕を掴まれる。潮江だ。
「…………」
「落ち着け、恵子」
という彼の声は低くおだやかである。
彼の微笑を見て、鼻息を荒くしていた恵子もやがては肩から力を抜いた。
おいお前、と潮江が嘲笑する。
「どうせあとで恥をかくのだから黙って試合をせえ。そんでどれほど実力差があるかこいつに試してもらえや」
こいつ、というのは当然、恵子のことである。
恵子は無言で帯を結びなおした。
しかし相手はいまだ余裕そうな顔つきで恵子を見下ろしている。
「あいつ新参なんだな。お嬢に喧嘩なんぞ吹っ掛けちまって」
いつの間にとなりにいたか、廿楽が愉快そうに笑った。潮江もつられて「子どもは痛い目に遭う方が学ぶもんだ」とわらっている。
「さってと、一分もかからず終わりそうだな。琵琶湖の準備してくる!」
廿楽がバッと立ち上がる。
俺の荷物も持ってきてくれ、と潮江が声をかけると、彼は上機嫌に「おー」と走っていった。
──。
────。
結局、試合は四十五秒で決着がついた。
だれがどう見ても鮮やかな勝利に、松田恵子は聴衆に圧倒的な実力差を見せつけることとなった。とはいえ、なおも陰でいちゃもんをつける者はいたがもはや彼らなど眼中にはない。
恵子は早々に道場を引き上げ、シャワーを浴びると、旅行かばんをひっさげて潮江の車に乗り込んだ。
「しゅっぱーつ!」
助手席の廿楽が拳を突き上げる。
運転は潮江、後部座席は恵子が早々に横になって眠りに落ちた。そのようすをバックミラーで確認し、潮江は苦笑する。
「さすがのお嬢も、朝から三連戦はつかれたか」
「起きたら飯だなんだとうるさいから黙っとこう」
「お前の声が一番目覚ましになっとんねん。ささやいて喋れ」
「ほーい」
と、肩をすくめて小声になる廿楽。
それに笑って潮江はラジオのボリュームを下げた。
──。
肉。肉。肉。
肉に囲まれて、恵子は空を飛んでいる。
もちろんこれは夢である。
ポン、と潮江が雲の上にあらわれた。つづいて廿楽。
それからもポポポポンと高村や、高校の友人たちが雲に乗ってあらわれる。
(へんなゆめ。──)
ふふっ、とわらう。
『大江山 いくのの道の 遠ければ
まだふみも見ず 天の橋立』
ふいに聞こえたむかしの和歌。
(あーあ)
恵子は雲にごろりと横になる。
あ、この雲食べられる。
ぱくり、と一口。
あまい。わたがしみたいだ。
「ハハハッ」
恵子は声をあげてわらった。
(あーあ!)
好きなものばっかり。
しあわせだーあ。
────。
くすくすくす。
と寝ながらわらう恵子を、廿楽が携帯動画で撮影する。
「起きていたらいたできかん坊やけども。……」
「寝ると無害でかわいいもんだ!」
潮江と廿楽は苦笑した。
「────」
それから目的地につくまでのおよそ一時間半、恵子はほぼ一度も起きることなくぐっすりと、しあわせいっぱいの夢のなかに浸っているのだった。
※ ※ ※
──大江山の先。生野の路は遠いので、
まだ母の文も見てませんし、
踏み入れてだっておりませんよ。
母のいる天の橋立には。──
第七十首 小式部内侍
都での歌合せ。母和泉式部の不在時に
「歌は大丈夫?」と代作をうたがう
定頼卿を引きとどめて、詠める。
スポーツマンシップ、とは。
スポーツを楽しみ、公正なプレーを尊重し、相手に対し尊敬や賞賛、競技仲間としての意識をもって行われる活動──である。
(…………)
もう一度いう。
公正なプレーを尊重し、相手に対し尊敬や賞賛の意識をもつこと。である。
もう一度──。
「もういい、もういい」
松田道場の裏手。
水道から水を噴射させ、ぶつぶつと同じ言葉を繰り返す松田恵子の頭を潮江道士郎がはたいた。
「落ち着けって」
「落ち着いてます」
「なにがあった」
「なんでもないです」
「はあ?」
「…………」
松田道場にて行われている大学生門下試合に、高校生の恵子も参加をしている。
当然、彼女の実力がそこまでに達している、と道場主である父に認められてのことである。
彼女は試合において上段蹴りを得意とし、小柄な身体を生かして相手の懐に素早く入り込み、頚部を狙って一本とることも多かった。
──のだが。
「さっきの道主の娘の蹴り、あれ入り甘かったやろ。なんで一本やってん」
「そんなもん、父親の贔屓に決まっとるやんか。カワイイカワイイ娘が格上の男をぶっ倒すんが見たいねん」
「うわ最悪」
────。
試合を終えた門下生が、水道の横を通る。
恵子と潮江は死角になって見えていなかったようだが、ふたりはいまのぼやきをしっかりと耳に入れていた。
「タマのちいせえ男やな。あんなやつうちの門下にいたか──?」
「…………」
近ごろ、松田道場ではこういう陰口が多い。
道主は知らない。
もちろん『陰口』という言葉のとおり、陰で囁かれているからであり、まして陰口の対象となっているのが道主の娘ならば当然のことである。
しかしどうにも──。
当人である恵子は、そういう場面に遭遇することが多い。もしかしたら、わざとそうしているのかもしれない。
「負け犬の遠吠え」
などと受け止め、恵子は平然としている。
が、こそこそと裏で人の悪口を言う、という根性は恵子が許せるわけもなく。
うすら暗い瞳を浮かべて「スポーツマンシップとは」と唱えはじめた。
さすがの潮江もしかめ面をする。
「大学生にもなって情けねえわな──ま、ああいうヤツらは試合で徹底的にボコしたりゃァええけん。気にすんな」
「…………」
「お前がすぐ試合を終わらせるけえ、思ったより早うつけそうやな」
「え?」
「琵琶湖」
「あー、なんかご飯いっぱい出るって聞いた」
「お前はそればっかやないか」
と潮江は水道水で顔を洗う。
仙石さんは前乗りですか、と恵子が首をかしげた。彼女は潮江や廿楽のつながりで、昔から仙石や冴子の関係も知っている。
「清武はもう一週間くらい滞在してる」
「どうせ研究でしょ」
「まあな」
きゅ、と水道の蛇口を止めて「しかしあいつら」と潮江はにやにや笑う。
「いつ結婚するかね」
「いやむしろ別れるんとちゃいますか」
「なんでそう思う」
「一般論すよ」
と恵子は菓子パンの袋をあけた。
あと十分後には試合を控えているというのに、とんだ余裕である。
「せやって聞くかぎり仙石さんて──彼氏してなくない?」
「彼氏をする?」
「なんつーか、そういうのってお互い彼氏彼女になろうて意識しやんとなれんでしょ。冴子さんがどう思うてるかは知らんけど、なろうともしてへんのに無理かなって」
「うーん」
もし、と恵子は菓子パンの半分を口にほうりこみ、二度三度と噛み砕いてごくんと呑み込む。
「冴子さんに別れよて言われたら、あの人どないすんでしょーね」
「い、やー……」
といって潮江はめずらしく神妙に考え込む。
顎に手を当てて、すこし唸ってから「けどな」と顔をあげた。
「清武だって、相手が黒木でなけりゃあ付き合うなんて選択肢は出なかったと思う。黒木かて清武やったからまあええかと思ったわけや。俺は意外とイケるんちゃうかと思うけどな」
「……ふうん。──」
すこし驚いた。
彼が恋愛の話に乗ることなど、一年に一回あるかないかである。ここ最近でなにか心境の変化でもあったのだろうかと、残りの菓子パンを口にほうりこんだときだった。
「おいお嬢、出番もうすぐだぞ!」
という廿楽の声。
声量うるさ、とつぶやく恵子の横で潮江はにっこり笑った。
「とりあえずお前ははよう、華々しく勝たんと。そんで気持ちよく琵琶湖へ向かおうや」
「……はーい」
道場に戻ると、つぎの対戦者とおぼしき男子大学生がじろりとこちらを見る。
恵子もまっすぐに見据えた。
すると男はにやりと笑って、「よう」と軽々しく手をあげる。恵子としては、門下生とはいえ顔も見たことのない男である。
下卑た笑みを浮かべて近寄ってくるなり「俺は」と声をひそめた。
「足払いがうまいんだ。道主にちゃんとお願いしとけよ、ちゃんと甘めに点数つけてねってよ」
カッ、と。
恵子の額が紅くなり拳を握った。
が、それを振りかぶる前にがっしりと腕を掴まれる。潮江だ。
「…………」
「落ち着け、恵子」
という彼の声は低くおだやかである。
彼の微笑を見て、鼻息を荒くしていた恵子もやがては肩から力を抜いた。
おいお前、と潮江が嘲笑する。
「どうせあとで恥をかくのだから黙って試合をせえ。そんでどれほど実力差があるかこいつに試してもらえや」
こいつ、というのは当然、恵子のことである。
恵子は無言で帯を結びなおした。
しかし相手はいまだ余裕そうな顔つきで恵子を見下ろしている。
「あいつ新参なんだな。お嬢に喧嘩なんぞ吹っ掛けちまって」
いつの間にとなりにいたか、廿楽が愉快そうに笑った。潮江もつられて「子どもは痛い目に遭う方が学ぶもんだ」とわらっている。
「さってと、一分もかからず終わりそうだな。琵琶湖の準備してくる!」
廿楽がバッと立ち上がる。
俺の荷物も持ってきてくれ、と潮江が声をかけると、彼は上機嫌に「おー」と走っていった。
──。
────。
結局、試合は四十五秒で決着がついた。
だれがどう見ても鮮やかな勝利に、松田恵子は聴衆に圧倒的な実力差を見せつけることとなった。とはいえ、なおも陰でいちゃもんをつける者はいたがもはや彼らなど眼中にはない。
恵子は早々に道場を引き上げ、シャワーを浴びると、旅行かばんをひっさげて潮江の車に乗り込んだ。
「しゅっぱーつ!」
助手席の廿楽が拳を突き上げる。
運転は潮江、後部座席は恵子が早々に横になって眠りに落ちた。そのようすをバックミラーで確認し、潮江は苦笑する。
「さすがのお嬢も、朝から三連戦はつかれたか」
「起きたら飯だなんだとうるさいから黙っとこう」
「お前の声が一番目覚ましになっとんねん。ささやいて喋れ」
「ほーい」
と、肩をすくめて小声になる廿楽。
それに笑って潮江はラジオのボリュームを下げた。
──。
肉。肉。肉。
肉に囲まれて、恵子は空を飛んでいる。
もちろんこれは夢である。
ポン、と潮江が雲の上にあらわれた。つづいて廿楽。
それからもポポポポンと高村や、高校の友人たちが雲に乗ってあらわれる。
(へんなゆめ。──)
ふふっ、とわらう。
『大江山 いくのの道の 遠ければ
まだふみも見ず 天の橋立』
ふいに聞こえたむかしの和歌。
(あーあ)
恵子は雲にごろりと横になる。
あ、この雲食べられる。
ぱくり、と一口。
あまい。わたがしみたいだ。
「ハハハッ」
恵子は声をあげてわらった。
(あーあ!)
好きなものばっかり。
しあわせだーあ。
────。
くすくすくす。
と寝ながらわらう恵子を、廿楽が携帯動画で撮影する。
「起きていたらいたできかん坊やけども。……」
「寝ると無害でかわいいもんだ!」
潮江と廿楽は苦笑した。
「────」
それから目的地につくまでのおよそ一時間半、恵子はほぼ一度も起きることなくぐっすりと、しあわせいっぱいの夢のなかに浸っているのだった。
※ ※ ※
──大江山の先。生野の路は遠いので、
まだ母の文も見てませんし、
踏み入れてだっておりませんよ。
母のいる天の橋立には。──
第七十首 小式部内侍
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「歌は大丈夫?」と代作をうたがう
定頼卿を引きとどめて、詠める。
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