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第三章
46話 飛天金剛の奴ら
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──奴ら、際どいアウトはぜんぶインにする気らしい。逆を言えばこちらのオンラインボールはアウトにする可能性が高い。
──どうするって、決まってんだろ。
──だれがどう見てもポイントと分かる試合をすりゃあいい。一ポイント目みてえな球だ。
──俺たちなら、簡単なことだろ。
馬鹿馬鹿しい、とおもう。
しかしそうでもしなければ勝てないのなら、やるしかない。伊織はぐっと腰を落とした。
「15-30!」
トスがあがる。奇妙なフォームからサーブが放たれる。軌道はフォルトになろうものだが、伊織は気にしなかった。からだの回転とともに振り抜いたリターンは、クロスに抜けて相手の足元へ。強い回転により大きく跳ねる。合わせにゆくもそのパワーに押し負けた。大学生の球は情けない音を立ててネットにかかる。
いまだ一ゲーム目の四ポイント目にして、彼らの顔から笑みが消えた。ひょっとしてとんでもない相手なのでは──という焦燥がにじみ出るなか、高校生ペアが早々に一ゲームを先取。
次の大神サーバーでは、彼の得意とするツイスト回転サーブに苦戦。ラケットの面に当てて返すも前衛に待ち構える伊織のスマッシュによって抑え込まれ、ストレートでの連取をゆるした。
「げ、ゲーム──高校生ペア。2-0」
審判の学生も顔つきが変わる。
つづいた青いTシャツを着た大学生のサービスゲーム、彼はウェスタン握りのフラットサーブを得意とした。そのため、球威は非常に速いものであったが、とはいえフラットのため、リターンは容易い。
高校生ペアのリターン速度があまりに速く、前衛はポーチに出る幕もなくストレートでゲームブレイク。あれよという間にゲームカウント5-0、もはや審判は瞳を輝かせて試合を見ていた。
大神サーバーマッチポイント、赤服学生のリターンボールがサイドラインをわずかに割る。伊織は構わずラケットを伸ばしたが、審判はするどい声で
「アウトッ」
とコールした。
赤服学生が目を剥く。しかし審判の学生はそちらなど見向きもしない。
「ゲーム ウォンバイ高校生ペア ゲームカウント6-0!」
大神がちらと腕時計を確認する。
試合開始より十四分三十二秒──見事、十五分以内に抑えた完璧なゲームであった。
「…………」
大学生ペアはもはや吐くことばもない。
審判台前に集まった四名の選手、とくに伊織はじとりと大学生ペアを睨み付けて、観客席に座る女児ふたりにラケットを向けた。
「うちらの勝ちやで。あの子らにコート譲ったるんよ」
「ハイ──」
「あと、そっちの青い人はテイクバックが遅すぎんねん。相手の球が速いときはなおさら面当てれば返るんやから、準備はよしたらええと思うわ」
「ハイ」
「赤い人はサーブのフォームが大振りや。腕で打つより、肩で打つ。頭のうしろからラケット振りかぶるイメージやな」
「ハイ!」
試合前とは態度をがらりと変えて、大学生三人は深々と頭を下げると、早々にテニスコート場から立ち去った。試合をしてみればなんてことはない、県大会予選でたたかった高校生たちとそう大差ない実力だった。
乱れた制服をととのえるふたりの前に、観客席から拍手が送られた。
ふたりの女児と、そのかたわらに座るこれまたふたりの男子高校生である。ラケットを貸した方の男子生徒は観客席からふわりと飛び降りる。きれいに着地をし、わき目も振らずにこちらへ向かって駆けてきた。──いや、正しくは伊織に向かって、である。
「伊織やないかーッ」
ガシッ、と熱烈な抱擁とともに叫ばれた声で伊織の目も見ひらかれた。
「へっ。あ、ああッ、たすく!」
「あァ?」大神の片眉があがった。「知り合いか」
「う、うん。うわわわ、ミネやろ。横峯佑ッ」
「ああミネや。横峯佑さまや」
「わはーッ。なんやぁ、ラケット貸してくれたんアンタやったんや。中学の卒業以来会うてへんかったんやんな。えらい背ェ伸びたやないのー」
「そういう伊織はなんも変わってへんな。足にテーピング巻いとるん見てすぐ気づいたわ、あの野猿どっかで見たことあんなァて」
「だれが野猿やアホ!」
と、言いながらうれしそうに横峯の髪をぐしゃぐしゃとかき乱す伊織。それを見た大神が、腕時計をちらと見て「おい」と氷のような声を出した。
「集合時間までそうねえぞ」
「あっせや、ほなこれラケットおおきにな」
「なにどないしたん──そんなあわてて」
「うちらいま修学旅行中で十七時に宿行かなあかんねん。あ、ちなみにコレはうちのテニス部部長、大神謙吾や」
「大神? って、インターハイ決勝に出てた才徳学園の……なんや伊織おまえいつ神奈川引っ越してん! ほんで相方の愛織はんはいずこ?」
「愛織は桜爛行ってん。まあいろいろあってこないだの夏休み明けからすっかり才徳の一員なんや。才徳の大神いうたら分かるやろ、テニスの腕は言わずもがなやで」
「ほぉーん」
横峯は上から下まで大神を観察した。
先ほどまで制服でテニスをしていたため、若干汗をかいて髪が乱れているものの、それもまたいい男感を増長させている。テニスの腕はもちろんのこと、頭のてっぺんからつま先までまったく見るも見事な色男っぷりに横峯は肩をすくめた。
「うわさには聞いとったけど想像以上やな──伊織の中学時代の同級生、横峯佑や。いちおう先日の大阪府大会で優勝した飛天金剛学院のD1やってまんねん」
「飛天金剛──たしか、全国大会の常連校だったな」
「うわ、天下の大神はんに認識されとるとは思わへんかった。せやねん、今年も関西大会勝ち上がって全国行く予定やさかい、もし会えたらよろしゅう」
「うしろにいるヤツもおなじか」
大神が横峯の背後に目を向けた。
すこし遠い場所から、妙に育ちのよさそうな佇まいでこちらを見ているひとりの男子学生。横峯はフッと口角をあげた。
「ああせや。アレがうちの部長、桜庭虎太郎言いますねん。ちなみにS1やさかい、全国大会じゃ大神はんにお世話してもらいますよって」
「桜庭。……たしかインターハイにいたな。かなり上位に食い込んでた」
「如月さんに負けてもたけどな──ああすまん、急いでんねやったな。おい伊織、今日帰らんやろ」
「帰るんはあしたやけど、自由行動時間がないねんなァ」
「お前、連絡先変わってへんよな。今日の夜空けとけ。近くまで行ったるわ」
「おん! 抜け出せたら話そ。大神行こ」
「ああ」
伊織は大神の腕を引っぱって、テニスコート場の出入口へ向かった。
背後から女児たちが駆けてくる。
「ねえちゃん、あんちゃん、おおきに!」
「いっぱい打ってうまなるんよ」
「うん、ありがとう」
あれが大神か、と。
観客席で横峯の戻りを待っていた桜庭虎太郎がにんまりとわらった。よっこらせと横峯がラケットバッグを肩にかける。
「どやった、第一印象は」
「──さすが、日本高校テニス界の四翼と呼ばれるだけはあるな」
「なにそれ」
「東京の如月、九州の獅子王、神奈川の大神、そしてこの僕──大阪の桜庭」
「だれが決めてん」
「いま僕が決めた」
「おもんな~!」
「おもんないことあるか。まあ、東京に関してはいまや井龍とかいうヤツが出てきてはるみたいやけどな。さっきの試合は対戦相手が弱小すぎて参考にもならへんかったけど、あれは間違いなく全国の器やで」
と、桜庭もゆっくりと立ち上がる。
すこし肌寒くなった夕刻のテニスコートで、女児たちが笑う声がひびいた。
──どうするって、決まってんだろ。
──だれがどう見てもポイントと分かる試合をすりゃあいい。一ポイント目みてえな球だ。
──俺たちなら、簡単なことだろ。
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次の大神サーバーでは、彼の得意とするツイスト回転サーブに苦戦。ラケットの面に当てて返すも前衛に待ち構える伊織のスマッシュによって抑え込まれ、ストレートでの連取をゆるした。
「げ、ゲーム──高校生ペア。2-0」
審判の学生も顔つきが変わる。
つづいた青いTシャツを着た大学生のサービスゲーム、彼はウェスタン握りのフラットサーブを得意とした。そのため、球威は非常に速いものであったが、とはいえフラットのため、リターンは容易い。
高校生ペアのリターン速度があまりに速く、前衛はポーチに出る幕もなくストレートでゲームブレイク。あれよという間にゲームカウント5-0、もはや審判は瞳を輝かせて試合を見ていた。
大神サーバーマッチポイント、赤服学生のリターンボールがサイドラインをわずかに割る。伊織は構わずラケットを伸ばしたが、審判はするどい声で
「アウトッ」
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赤服学生が目を剥く。しかし審判の学生はそちらなど見向きもしない。
「ゲーム ウォンバイ高校生ペア ゲームカウント6-0!」
大神がちらと腕時計を確認する。
試合開始より十四分三十二秒──見事、十五分以内に抑えた完璧なゲームであった。
「…………」
大学生ペアはもはや吐くことばもない。
審判台前に集まった四名の選手、とくに伊織はじとりと大学生ペアを睨み付けて、観客席に座る女児ふたりにラケットを向けた。
「うちらの勝ちやで。あの子らにコート譲ったるんよ」
「ハイ──」
「あと、そっちの青い人はテイクバックが遅すぎんねん。相手の球が速いときはなおさら面当てれば返るんやから、準備はよしたらええと思うわ」
「ハイ」
「赤い人はサーブのフォームが大振りや。腕で打つより、肩で打つ。頭のうしろからラケット振りかぶるイメージやな」
「ハイ!」
試合前とは態度をがらりと変えて、大学生三人は深々と頭を下げると、早々にテニスコート場から立ち去った。試合をしてみればなんてことはない、県大会予選でたたかった高校生たちとそう大差ない実力だった。
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ふたりの女児と、そのかたわらに座るこれまたふたりの男子高校生である。ラケットを貸した方の男子生徒は観客席からふわりと飛び降りる。きれいに着地をし、わき目も振らずにこちらへ向かって駆けてきた。──いや、正しくは伊織に向かって、である。
「伊織やないかーッ」
ガシッ、と熱烈な抱擁とともに叫ばれた声で伊織の目も見ひらかれた。
「へっ。あ、ああッ、たすく!」
「あァ?」大神の片眉があがった。「知り合いか」
「う、うん。うわわわ、ミネやろ。横峯佑ッ」
「ああミネや。横峯佑さまや」
「わはーッ。なんやぁ、ラケット貸してくれたんアンタやったんや。中学の卒業以来会うてへんかったんやんな。えらい背ェ伸びたやないのー」
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「飛天金剛──たしか、全国大会の常連校だったな」
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「ああ」
伊織は大神の腕を引っぱって、テニスコート場の出入口へ向かった。
背後から女児たちが駆けてくる。
「ねえちゃん、あんちゃん、おおきに!」
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「どやった、第一印象は」
「──さすが、日本高校テニス界の四翼と呼ばれるだけはあるな」
「なにそれ」
「東京の如月、九州の獅子王、神奈川の大神、そしてこの僕──大阪の桜庭」
「だれが決めてん」
「いま僕が決めた」
「おもんな~!」
「おもんないことあるか。まあ、東京に関してはいまや井龍とかいうヤツが出てきてはるみたいやけどな。さっきの試合は対戦相手が弱小すぎて参考にもならへんかったけど、あれは間違いなく全国の器やで」
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