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第一章 転生生活編
3話 夢と現実
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気がつくと俺は真っ白い空間にいた、とても不思議な空間だ、辺り一面白で何も無いただ真っ直ぐな白い空間が広がっている。
(あれなんでこんな所に? 確か部屋のベットで寝ていたはずだが)
そんなことを考え辺りを見渡すと一人の男が目の前に現れた、綺麗な黒髪で右耳に三つのピアス。そしてスラリと伸びた長身で顔はかなりのイケメン、周りに女の子達がいたら確実にキャーキャー黄色い歓声を浴びていること間違いなしだろう。
一件ただのイケメンに見えるがその体からなんとも言えないオーラを放っていた、そんな不思議なイケメンを見て俺が呆気に取られているとイケメンが口を開いた。
「よぉ! 初めましてじゃねぇな、話すのは二回目か!」
俺は一瞬こんなイケメンに会ったことも話したこともないと思った、これ程インパクトがある人なら覚えていて当然だが。
記憶にない、しかしその声に少し聞き覚えがあったので俺は記憶を必死に辿ったそして魔法を行おうとしている時のことを思い出した、案外近くにあった、意外と俺はアホなのかもしれない。
軽いショックを受けつつも俺はその声があの不思議な声の主だと悟った、俺はイケメンに恐る恐る話を聞いてみた。
「あの~僕に魔術のアドバイスをしてくれた方ですよね? と言うか誰なんですか? 神様とかじゃないですよね?」
そう言ってイケメンに沢山の疑問をぶつけた、いきなり初対面の相手に自己紹介なしで色々根掘り葉掘り聞くのはちょっと失礼かもと思ったが、俺はイケメンの正体が気になってしょうがなかったのだ、そして男は笑いを堪えるように俺の質問に答えようとした。
「あぁそうだよ、俺がお前にアドバイスをくれてやった、てか俺が神に見えるのかよ! お前ほんと面白いやつだな はっはっはっ~ぁ」
そう言って男は最後に堪えきれずに笑っていた。
「神様じゃないならだれなんですか? と言うか笑いすぎです、そんなに面白いこと言いましたか?」
今の話に面白いところなどひとつもなかったはずだが、どうやらイケメンの笑いのツボに入ったらしいめっちゃ笑いだした。
「っは~ぁ わりぃな、いや俺の事を神と間違えるやつなんて初めてだからな! すげー面白かったぞ!」
「はぁそうなんですか・・・・・・ であなたは一体だれなんですか?」
「あぁ俺は五大魔王が一人ジル・グロリア様だ!」
男はそう言って偉そうにふんぞり返っていた、こいつヤベー奴じゃん、俺は瞬時にそう思った、しかし父と母の件もあったのでその考えは捨てた、そして魔王ジルと話を始めた。
「えっ!? 魔王なんですか! でなんでその魔王様がこのような所に? というかここは一体どこなんでしょう?」
俺がそう疑問を投げかけると魔王ジルは待ってましたと言わんばかりに説明を始めた。
「俺が何故ここにいるのかは俺もわからん! 気づいたらここにいた、そしてここがどこだかもいまいちわからん! 多分お前の中だ、心の中もしくは頭の中かそんな感じだろ」
なんとまあアバウトな事で、俺はその話をイマイチ理解出来なかったので魔王ジルに素直にその事を伝えた。
「すみませんよく理解出来ません・・・・・・ というか魔王様もよく分かってないんですよね?」
俺がそう言うと魔王ジルは少しバツの悪そうな顔をして。
「あぁそうだよ・・・・・・」
それから少しの間二人に沈黙が流れた、その間に俺は状況を理解しようと必死に頭を使って考えた、それはもう頭が溶けちゃうんじゃないかってくらい考えた。
そして一つの結論を出した、俺が転生したと思っていた体に魔王も一緒に転生していて同じ体に存在していると、そしてこの体の主導権は俺が握っていて魔王は精神体のみ、ここは俺の精神世界みたいなものという事だ、そして考え出した結論を魔王ジルに話してみた、すると魔王ジルは。
「そうか・・・・・・ お前は生まれ変わりなのか、なら一度死んだんだよな? 死ぬ間際の記憶とかあるのか?」
「まあそうなりますね、えぇありますよ、痛みもきっちり覚えてます!」
あの時のことは今でもハッキリと覚えている、白い光に包まれ全身を襲った痛み、そして走馬灯のように流れる過去の記憶忘れたくても忘れられない。
「俺は一時の記憶がない、ましてや死ぬ時のことなんか覚えてもない・・・・・・ 俺だけ精神体なのは俺の体だけどこかにのこってるのかもしれないな・・・・・・」
そう言ってまた考えこみ出した、俺は何となく魔王ジルが考えてることが理解出来た、体を探して復活するつもりなのだろ、でも魔王の復活なんて大丈夫なんだろうか、見た感じ悪いに人には見えなさそうだけど。
「あの、一応魔王様の考えが正しいなら体を探してみますか?」
その時俺は何となく思ったことをポツリと呟いてしまっただけなのだが魔王ジルは目を輝かせこの話に食いついてきた。
「いいのか? なんせ俺は精神体だけで体の主導権がないからな! それは願ったり叶ったりの話しだ! お前思ったよりいいやつだな!」
俺はこの時あっ、やべぇこれすごく面倒なことに巻き込まれるんじゃないかと思ったが、凄く嬉しそうに笑う魔王ジルを見てやっぱなしとは言えなかった。
「良いですよ! その代わり魔王様が知ってること色々教えて下さいね! 魔法とか国のこととか!」
我ながら魔王に頼み事をするとは恐ろしいことと思ったがもう後には引けない、体を探してやるんだからそれ位いいだろう、多分これから凄く面倒なことに巻き込まれるに違いない。
「いいぞ! 俺が教えれることは全てお前に教えてやる! これからよろしく頼むなルーク!」
「はい魔王様、あれ何故僕の名前を知ってるんですか?」
「あぁそれはな俺はお前の中にいるだろ? だからお前が何してるのかとか何を考えてるのとか一様分かるんだよな!」
待ってそれは俺にプライベートが存在しないということを言ってるんじゃないか、俺はその事実に衝撃を覚えた、もう変なことは考えれないということだ、しかしどうせならもっと早くに声をかけてきて欲しかったものだ、俺はそう思い魔王ジルに。
「ならなぜ今声を掛けて来たんですか? もっと早くに声を掛けてくれればよかったのに・・・・・・」
俺がそう言うと魔王ジルは少し困ったように、こう話し始めた。
「あぁ早い段階から声をかけようとしたんだがな、上手く行かなくてな、半ばもう諦めかけていたんだぜ、そんな時お前が魔術を使おうとして偶然声がかけれたんだよ」
やれやれという感じで魔王ジルは話してくれた、早い段階からやってたんだ。
「そうなんですね、魔力が関係してそうですね」
俺がその事を考察していると横槍を入れるように魔王が。
「まあ今となっちゃそんなことどうでもいいけどな! まあこれから頼むぞ!」
そう言って魔王はまた偉そうにふんぞり返っていた、その態度は実に魔王らしいが、そしてそんなことを思っていると急に意識が遠のいていくのを感じた、次に気がついた時は白い空間ではなく自分のベットだった、あれは夢だったのだろうか。
(夢にしてはかなりリアル感があったな・・・・・・)
そんなことを考えつつベットから体を起こして背伸びをしていると頭の中に声が響いた。
(よぉ起きたか? 昨日の約束まだ覚えてるよな?)
俺は昨日の出来事が夢じゃなかったと再確認させられた。
「えっともしかして魔王様ですか?」
俺がそう聞くと声の主は少し不機嫌そうに。
(あぁそうだよ! てか昨日のこと夢とか思ってねぇだろーな! 約束は守れよな!)
そう言われて俺は慌てて答えた。
「す、すみません。いきなりだったので夢かと思ってました。もちろん覚えてますよ!」
すると魔王はまあしょうがねーなという感じで。
(まぁ急だったしな、無理もねーか、でもまぁ今日から改めてよろしくな)
「はいこちらこそよろしくお願いします!」
こうして俺は魔王と手を組んだその後、俺は魔王にもっと詳しく色々事情を聞いていた、そしてふと疑問に思っていたことを魔王にぶつけた、そう父がしていた話のことだ。
「あの、魔王様は最後ミラリヤ王国にいたんでは?」
すると魔王ジルはかなり驚いたようで声を少し荒げ。
(そうだ! 最後に覚えてることは確かミラリアにいた事だ! 何故お前がそれを知っている?)
ここで俺は確信したこの魔王はかつてミラリア王国を滅ぼした恐ろしい奴だと、ほんとにヤバいやつだった。
すると同時にそんなヤバイ奴を復活させようとしている事に気づいた、そして俺は自分が父から聞いた話を魔王ジルにした、ミラリア王国が滅びたことそしてそれを滅ぼしたのが魔王自身だと、魔王はその話を聞いてかなり動揺している。
この話をするのはまずかったかなと思ったがもう言ってしまったのでしょうがない。
(流石の俺でも国を滅ぼすな様なことするわけねーだろ! ましてや滅ぼした時の記憶すらない! それはきっと何かの間違いだ!)
魔王ジルの口から出た言葉は意外なもので断じて自分はそんなことする奴じゃないと、その動揺っぷりを見る限り魔王ジルは本当に覚えてないらしい、そして多分嘘は言ってないだろう。
「落ち着いて下さい 魔王様は記憶がないんですよね? ならば貴方がやったとは思いませんし、まず証拠がないです、ここは落ち着いて情報を整理しましょう!」
(お、おう悪い、取り乱したすまん・・・・・・)
そう魔王ジルに言い聞かせた、すると少し落ち着きを取り戻したらしい、俺はここまでの情報を整理し考え巡らせた無い頭をまたまたフル回転させ必死に考える。
まず魔王ジルがかつてミラリア王国にいた、その時何かが起こった、それと同時に国は滅びて魔王ジルはその時の記憶を失った、そして後に今俺と一緒に転生した、何故転生したのが今なのか疑問は多々あるが情報がこれ以上ないので考察のしようがない、そして俺の考えをすべて魔王ジルに伝えた。
(そうか)
魔王ジルはそう一言だけ言って黙ってしまった、国を滅ぼしたのが自分かもしれないという事が余程こたえたのだろう、しかし魔王は思ったよりいい人なのかもしれない、話をしていて国を滅ぼすような人には到底思えない、俺は魔王ジルをフォローするように。
「魔王様大丈夫ですよ! 僕も魔王様が国を滅ぼすような方には到底思えませんし、まだ情報が少ないのでそう思いつめないでください!」
(あぁ、そうだな、ありがとな気を使ってくれて、お前は本当にいいやつだな)
少し元気を取り戻したようだ、やはりこの魔王ジルはそんなに悪い人には見えない。
「いえいえ!それより早く情報を集めましょう! とりあえず元ミラリア王国にでもいきますか!」
俺がそんなことを言い出すと魔王は呆気に取られた声でこう言い出した。
(はぁ~お前は馬鹿か! 今のお前はガキだろうが前世の記憶があるのかもしれねぇが今のお前に旅は無理だ)
俺はその言葉でふと我に帰り、そうだ今の俺は五歳の弱々しい子供だということを思い出した、我ながらあんぽんたんだ。
「そうでしたね! てっきり忘れていました、でも魔王様なら今すぐ行けとか言いそうなのに意外です!」
すると魔王はやれやれという感じで。
(あのなぁ、お前は俺のことをなんだと思ってるんだよ! 俺もそこまで悪魔じゃねぇ! 魔王だけど・・・・・・)
そう言って軽い魔王ジョークを飛ばしてきた、案外面白かった。
「ハハッ 魔王様もジョークとか言うんですね! なんか親近感が湧きましたよ!」
すると魔王は自分が言ったことを思い出して慌てて訂正するように。
(いやまて! 今のはたまたまだ! おい聞いてるのか笑うなよ! 威厳とか尊厳が無くなっちまうだろうが!)
そして魔王ジルとそんなやり取りをしていると一階から階段を登って来る音が聞こえた、誰か上がってきたようだ、そしてその足音は俺の部屋の前で止まり、部屋の扉が開かれその先から母が現れた。
「ルークなに1人で笑ってるの? なにかあったの?」
一瞬なんて答えようか迷ったが。
「いえ面白い夢を見てそれを思い出していたんですよ」
と答えた、すると母はそうと言い、今日も魔術を教えてあげるから準備しなさいと言って部屋を後にした。
(魔王様のことは内緒にしといた方が良さそうだな)
とそう心の中で思っていると魔王がなんと返事を返してきたのだ。
(そうだな)
俺は一瞬驚いたが、なんだ声に出さなくても会話出来るんじゃんと思い一安心した、はたからみればブツブツ独り言を言っている変人に見えるのでこれは大きなアドバンテージだ、そう思い俺は母に言われたとうり準備を始めた。
(あれなんでこんな所に? 確か部屋のベットで寝ていたはずだが)
そんなことを考え辺りを見渡すと一人の男が目の前に現れた、綺麗な黒髪で右耳に三つのピアス。そしてスラリと伸びた長身で顔はかなりのイケメン、周りに女の子達がいたら確実にキャーキャー黄色い歓声を浴びていること間違いなしだろう。
一件ただのイケメンに見えるがその体からなんとも言えないオーラを放っていた、そんな不思議なイケメンを見て俺が呆気に取られているとイケメンが口を開いた。
「よぉ! 初めましてじゃねぇな、話すのは二回目か!」
俺は一瞬こんなイケメンに会ったことも話したこともないと思った、これ程インパクトがある人なら覚えていて当然だが。
記憶にない、しかしその声に少し聞き覚えがあったので俺は記憶を必死に辿ったそして魔法を行おうとしている時のことを思い出した、案外近くにあった、意外と俺はアホなのかもしれない。
軽いショックを受けつつも俺はその声があの不思議な声の主だと悟った、俺はイケメンに恐る恐る話を聞いてみた。
「あの~僕に魔術のアドバイスをしてくれた方ですよね? と言うか誰なんですか? 神様とかじゃないですよね?」
そう言ってイケメンに沢山の疑問をぶつけた、いきなり初対面の相手に自己紹介なしで色々根掘り葉掘り聞くのはちょっと失礼かもと思ったが、俺はイケメンの正体が気になってしょうがなかったのだ、そして男は笑いを堪えるように俺の質問に答えようとした。
「あぁそうだよ、俺がお前にアドバイスをくれてやった、てか俺が神に見えるのかよ! お前ほんと面白いやつだな はっはっはっ~ぁ」
そう言って男は最後に堪えきれずに笑っていた。
「神様じゃないならだれなんですか? と言うか笑いすぎです、そんなに面白いこと言いましたか?」
今の話に面白いところなどひとつもなかったはずだが、どうやらイケメンの笑いのツボに入ったらしいめっちゃ笑いだした。
「っは~ぁ わりぃな、いや俺の事を神と間違えるやつなんて初めてだからな! すげー面白かったぞ!」
「はぁそうなんですか・・・・・・ であなたは一体だれなんですか?」
「あぁ俺は五大魔王が一人ジル・グロリア様だ!」
男はそう言って偉そうにふんぞり返っていた、こいつヤベー奴じゃん、俺は瞬時にそう思った、しかし父と母の件もあったのでその考えは捨てた、そして魔王ジルと話を始めた。
「えっ!? 魔王なんですか! でなんでその魔王様がこのような所に? というかここは一体どこなんでしょう?」
俺がそう疑問を投げかけると魔王ジルは待ってましたと言わんばかりに説明を始めた。
「俺が何故ここにいるのかは俺もわからん! 気づいたらここにいた、そしてここがどこだかもいまいちわからん! 多分お前の中だ、心の中もしくは頭の中かそんな感じだろ」
なんとまあアバウトな事で、俺はその話をイマイチ理解出来なかったので魔王ジルに素直にその事を伝えた。
「すみませんよく理解出来ません・・・・・・ というか魔王様もよく分かってないんですよね?」
俺がそう言うと魔王ジルは少しバツの悪そうな顔をして。
「あぁそうだよ・・・・・・」
それから少しの間二人に沈黙が流れた、その間に俺は状況を理解しようと必死に頭を使って考えた、それはもう頭が溶けちゃうんじゃないかってくらい考えた。
そして一つの結論を出した、俺が転生したと思っていた体に魔王も一緒に転生していて同じ体に存在していると、そしてこの体の主導権は俺が握っていて魔王は精神体のみ、ここは俺の精神世界みたいなものという事だ、そして考え出した結論を魔王ジルに話してみた、すると魔王ジルは。
「そうか・・・・・・ お前は生まれ変わりなのか、なら一度死んだんだよな? 死ぬ間際の記憶とかあるのか?」
「まあそうなりますね、えぇありますよ、痛みもきっちり覚えてます!」
あの時のことは今でもハッキリと覚えている、白い光に包まれ全身を襲った痛み、そして走馬灯のように流れる過去の記憶忘れたくても忘れられない。
「俺は一時の記憶がない、ましてや死ぬ時のことなんか覚えてもない・・・・・・ 俺だけ精神体なのは俺の体だけどこかにのこってるのかもしれないな・・・・・・」
そう言ってまた考えこみ出した、俺は何となく魔王ジルが考えてることが理解出来た、体を探して復活するつもりなのだろ、でも魔王の復活なんて大丈夫なんだろうか、見た感じ悪いに人には見えなさそうだけど。
「あの、一応魔王様の考えが正しいなら体を探してみますか?」
その時俺は何となく思ったことをポツリと呟いてしまっただけなのだが魔王ジルは目を輝かせこの話に食いついてきた。
「いいのか? なんせ俺は精神体だけで体の主導権がないからな! それは願ったり叶ったりの話しだ! お前思ったよりいいやつだな!」
俺はこの時あっ、やべぇこれすごく面倒なことに巻き込まれるんじゃないかと思ったが、凄く嬉しそうに笑う魔王ジルを見てやっぱなしとは言えなかった。
「良いですよ! その代わり魔王様が知ってること色々教えて下さいね! 魔法とか国のこととか!」
我ながら魔王に頼み事をするとは恐ろしいことと思ったがもう後には引けない、体を探してやるんだからそれ位いいだろう、多分これから凄く面倒なことに巻き込まれるに違いない。
「いいぞ! 俺が教えれることは全てお前に教えてやる! これからよろしく頼むなルーク!」
「はい魔王様、あれ何故僕の名前を知ってるんですか?」
「あぁそれはな俺はお前の中にいるだろ? だからお前が何してるのかとか何を考えてるのとか一様分かるんだよな!」
待ってそれは俺にプライベートが存在しないということを言ってるんじゃないか、俺はその事実に衝撃を覚えた、もう変なことは考えれないということだ、しかしどうせならもっと早くに声をかけてきて欲しかったものだ、俺はそう思い魔王ジルに。
「ならなぜ今声を掛けて来たんですか? もっと早くに声を掛けてくれればよかったのに・・・・・・」
俺がそう言うと魔王ジルは少し困ったように、こう話し始めた。
「あぁ早い段階から声をかけようとしたんだがな、上手く行かなくてな、半ばもう諦めかけていたんだぜ、そんな時お前が魔術を使おうとして偶然声がかけれたんだよ」
やれやれという感じで魔王ジルは話してくれた、早い段階からやってたんだ。
「そうなんですね、魔力が関係してそうですね」
俺がその事を考察していると横槍を入れるように魔王が。
「まあ今となっちゃそんなことどうでもいいけどな! まあこれから頼むぞ!」
そう言って魔王はまた偉そうにふんぞり返っていた、その態度は実に魔王らしいが、そしてそんなことを思っていると急に意識が遠のいていくのを感じた、次に気がついた時は白い空間ではなく自分のベットだった、あれは夢だったのだろうか。
(夢にしてはかなりリアル感があったな・・・・・・)
そんなことを考えつつベットから体を起こして背伸びをしていると頭の中に声が響いた。
(よぉ起きたか? 昨日の約束まだ覚えてるよな?)
俺は昨日の出来事が夢じゃなかったと再確認させられた。
「えっともしかして魔王様ですか?」
俺がそう聞くと声の主は少し不機嫌そうに。
(あぁそうだよ! てか昨日のこと夢とか思ってねぇだろーな! 約束は守れよな!)
そう言われて俺は慌てて答えた。
「す、すみません。いきなりだったので夢かと思ってました。もちろん覚えてますよ!」
すると魔王はまあしょうがねーなという感じで。
(まぁ急だったしな、無理もねーか、でもまぁ今日から改めてよろしくな)
「はいこちらこそよろしくお願いします!」
こうして俺は魔王と手を組んだその後、俺は魔王にもっと詳しく色々事情を聞いていた、そしてふと疑問に思っていたことを魔王にぶつけた、そう父がしていた話のことだ。
「あの、魔王様は最後ミラリヤ王国にいたんでは?」
すると魔王ジルはかなり驚いたようで声を少し荒げ。
(そうだ! 最後に覚えてることは確かミラリアにいた事だ! 何故お前がそれを知っている?)
ここで俺は確信したこの魔王はかつてミラリア王国を滅ぼした恐ろしい奴だと、ほんとにヤバいやつだった。
すると同時にそんなヤバイ奴を復活させようとしている事に気づいた、そして俺は自分が父から聞いた話を魔王ジルにした、ミラリア王国が滅びたことそしてそれを滅ぼしたのが魔王自身だと、魔王はその話を聞いてかなり動揺している。
この話をするのはまずかったかなと思ったがもう言ってしまったのでしょうがない。
(流石の俺でも国を滅ぼすな様なことするわけねーだろ! ましてや滅ぼした時の記憶すらない! それはきっと何かの間違いだ!)
魔王ジルの口から出た言葉は意外なもので断じて自分はそんなことする奴じゃないと、その動揺っぷりを見る限り魔王ジルは本当に覚えてないらしい、そして多分嘘は言ってないだろう。
「落ち着いて下さい 魔王様は記憶がないんですよね? ならば貴方がやったとは思いませんし、まず証拠がないです、ここは落ち着いて情報を整理しましょう!」
(お、おう悪い、取り乱したすまん・・・・・・)
そう魔王ジルに言い聞かせた、すると少し落ち着きを取り戻したらしい、俺はここまでの情報を整理し考え巡らせた無い頭をまたまたフル回転させ必死に考える。
まず魔王ジルがかつてミラリア王国にいた、その時何かが起こった、それと同時に国は滅びて魔王ジルはその時の記憶を失った、そして後に今俺と一緒に転生した、何故転生したのが今なのか疑問は多々あるが情報がこれ以上ないので考察のしようがない、そして俺の考えをすべて魔王ジルに伝えた。
(そうか)
魔王ジルはそう一言だけ言って黙ってしまった、国を滅ぼしたのが自分かもしれないという事が余程こたえたのだろう、しかし魔王は思ったよりいい人なのかもしれない、話をしていて国を滅ぼすような人には到底思えない、俺は魔王ジルをフォローするように。
「魔王様大丈夫ですよ! 僕も魔王様が国を滅ぼすような方には到底思えませんし、まだ情報が少ないのでそう思いつめないでください!」
(あぁ、そうだな、ありがとな気を使ってくれて、お前は本当にいいやつだな)
少し元気を取り戻したようだ、やはりこの魔王ジルはそんなに悪い人には見えない。
「いえいえ!それより早く情報を集めましょう! とりあえず元ミラリア王国にでもいきますか!」
俺がそんなことを言い出すと魔王は呆気に取られた声でこう言い出した。
(はぁ~お前は馬鹿か! 今のお前はガキだろうが前世の記憶があるのかもしれねぇが今のお前に旅は無理だ)
俺はその言葉でふと我に帰り、そうだ今の俺は五歳の弱々しい子供だということを思い出した、我ながらあんぽんたんだ。
「そうでしたね! てっきり忘れていました、でも魔王様なら今すぐ行けとか言いそうなのに意外です!」
すると魔王はやれやれという感じで。
(あのなぁ、お前は俺のことをなんだと思ってるんだよ! 俺もそこまで悪魔じゃねぇ! 魔王だけど・・・・・・)
そう言って軽い魔王ジョークを飛ばしてきた、案外面白かった。
「ハハッ 魔王様もジョークとか言うんですね! なんか親近感が湧きましたよ!」
すると魔王は自分が言ったことを思い出して慌てて訂正するように。
(いやまて! 今のはたまたまだ! おい聞いてるのか笑うなよ! 威厳とか尊厳が無くなっちまうだろうが!)
そして魔王ジルとそんなやり取りをしていると一階から階段を登って来る音が聞こえた、誰か上がってきたようだ、そしてその足音は俺の部屋の前で止まり、部屋の扉が開かれその先から母が現れた。
「ルークなに1人で笑ってるの? なにかあったの?」
一瞬なんて答えようか迷ったが。
「いえ面白い夢を見てそれを思い出していたんですよ」
と答えた、すると母はそうと言い、今日も魔術を教えてあげるから準備しなさいと言って部屋を後にした。
(魔王様のことは内緒にしといた方が良さそうだな)
とそう心の中で思っていると魔王がなんと返事を返してきたのだ。
(そうだな)
俺は一瞬驚いたが、なんだ声に出さなくても会話出来るんじゃんと思い一安心した、はたからみればブツブツ独り言を言っている変人に見えるのでこれは大きなアドバンテージだ、そう思い俺は母に言われたとうり準備を始めた。
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