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第四章 学園生活高等部編
46話 忍び寄る影
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魔術大会も終わり俺は日々充実した生活を送れている、授業をしっかり受け生徒会の仕事もこなし、放課後魔王ジルとの特訓に明け暮れる、そしてアリエスとも順調だ、今まで様々な問題が起きていたのでここまで平和だとなにか違和感を感じる、そう大地が言っていた敵の事だ、大地は向こうから接触してくると言っていたが、今のところその兆しは全くない、フラグはもう立っていると言ってたんだけどな、本当に立っているのか、まあでもいくら俺が気にしても敵がどんな奴か分からないからしょうがないのだが、そうこうしているうちに月日は流れ、剣術大会の季節がやってきた。
俺は前回の剣術大会では優勝出来なかった、なので今回は是が非でも優勝したい、しかし今回は魔王ジルと言う存在がいる、彼も一応学園の生徒なので参加資格がある、俺は魔王ジルが参加するか気になり、参加するかどうか聞いてみた。
「師匠は剣術大会は参加するんですか?」
「ああ、するぜ! 剣術はあまり得意じゃないけどな」
魔王ジルも参加するらしい、これはかなり厳しい戦いになりそうだ、俺は魔王ジルの剣術の腕前を事前に確認して起きたく、ある事を提案した。
「なら木剣で戦ってみませんか?」
普段俺だけが木剣を使って魔王ジルと特訓をしている、彼はいつも素手だ、でも剣術でも絶対強いんだろうな、そんな気がする、魔王ジルは俺の提案に乗ってくれた。
「いいぜ! 剣を握るなんて久しぶりだな」
魔王ジルはそう言って木剣を手に取る、そしてお互い向かい合い構えをとる、雰囲気からやり手なのが伝わってくる。
「行きますよ!」
そしてその言葉と同時に俺が先に仕掛ける、とりあえず様子見だ、真正面から突っ込む、そして魔王ジル目掛け木剣を振るう、魔王ジルはそれをヒラリとかわしカウンターを放ってくた。
「おら!」
俺はそのカウンターを木剣で受け止める、スピードはそれほどないが威力が凄い、俺は後方に少し弾き飛ばされた。
「くっ!」
「どうしたルーク! こんなもんか」
「師匠! 今のは闘魔を纏ってますね!」
「ああ、そうだ!」
手が痺れる、なんて威力なんだ、しかし見切れないほどのスピードではない、ミリアとバチバチ打ち合っていたので目が慣れている、これなら何とか打ち合いができるのではないか、しかしあの闘魔は厄介だな、これほどまでに威力が上がるとは、俺はあれからしばらく闘魔を練習したが全く纏えてない、やはり俺には闘魔の才能が無いらしい、あれが使えればもっと楽に戦えるのにな、でも今そんなことを考えてもしょうがない、俺はまた魔王ジルに向かっていった。
こうして魔王ジルと二人で剣術の特訓に励んだ、そして剣術大会まで後一週間まできた、今では魔王ジルと五角に打ち合うことが出来る、意外なことに魔王ジルはあまり剣術が得意では無いらしい、それでも闘魔を巧みに操りかなり強い、一撃、一撃がかなりの威力を秘めていて重いのだ、やはり最強は何をやらせても最強か、いつかこんな人みたいになりたいな。
「師匠、剣術不得意じゃなかったのですか?」
「ああ、あまり得意じゃねーよ」
「でも、強いじゃないですか!」
「まだ俺がガキの頃少しかじっていたからな」
そうなのか、しかし少しでこれだけとは、やはり天性の才能なのか、本気でやれば間違いなく最強になれるだろう。
「さすが師匠ですね! 天才ですよ」
「馬鹿! 俺はな天才でもなんでもねーよ努力の結果だ」
またまた謙遜しちゃって、かりにも魔王と言う肩書きがあるのに、強いに決まってるじゃないか。
「そうなんですか」
「まあ、お前も闘魔を纏えてないが、こままいけばそんなものいらねーぐらい強くなれるさ」
そうなのか、闘魔を纏えなくても強くなれるのか、よし頑張ろう、魔王ジルの言葉を信じ俺は特訓に明け暮れる、こうして遂に剣術大会の日がやってきた。
今回の剣術大会は中等部から一人参加者がいるらしい、なにやら剣術でかなりの腕前らしく今回のダークホースだと、そしていつもどうりジーク校長の挨拶に始まり、ミーナからのルール説明があり剣術大会が始まった。
そしてトーナメント表が発表される、俺の初戦の相手は高等部のアルというやつだ、良かった初っ端から魔王ジルと当たらなくて、トーナメント表を見る限り順当に勝ち進めば魔王ジルとは決勝で当たることになる、そして審判の合図で戦いが始まる、アルも中々の使い手だったがミリアやルシウス程ではなく、苦戦することもなく楽に勝てた。
こうして俺は順調に勝ち進み準決勝まで来た、相手は今回中等部から一人だけ参加したエリックだ、ここまで勝ち進んできたということはやはり噂どうりの使い手だろう、しかしエリック・・・・・・ なんだか聞いたことあるような名前だが、どこかで会ったことがあるかな、まあいい今は目の前の相手に集中だ、そして審判の合図で戦いが始まる、先にエリックが仕掛けてきた。
正面から正々堂々の一撃を放ってくる、俺はそれを受け止める、手が痺れる、この感じこいつ闘魔を纏っているな、しかし中等部で闘魔を扱えるなんて凄いやつだ、これは気を抜くとやられるな、エリックはそれからどんどん打ってくる、俺はそれを全て受け止める、いかんこのままじゃ反撃が出来ない、俺は一旦距離を取ることにした。
エリックの一撃を受け流しバックステップで後ろに下がるそして構える、するとエリックが口を開いた。
「さすが兄さんが言っていただけのことはありますね! ルークさんは強いですよ」
ん、兄さんこいつは一体なんの話をしているんだ、俺は訳が分からず聞き返した。
「兄さん? 何をいってるんだい?」
「はい、ルークさんは昔エルリック兄さんと戦ったんでしょ? その時のことを兄から聞いてます」
エルリック・・・・・・ あっ、俺が初めての剣術大会で負けた相手だ、でも兄さんということはこいつはその弟か、どうりでどこかであった気がしたわけだ、しかしエルリックか強かったな、その弟となると同じぐらい強いんだろうなこれは思わぬところに障害があったな。
「そうか君エルリックさんの弟なんだね!」
「はいそうです!」
「君の兄さんには負けてしまったからね、でも君には負けないよ!」
「俺だって負けませんよ!」
俺はこの状況を打開すべく、今度は自分からエリックに仕掛ける、エリックはそれを受け流すそしてカウンターが飛んでくる、俺はそれをしゃがんでかわし、下から突きを放つ、この攻撃は俺の十八番だ、エリックは咄嗟に後ろに下がりそれをかわした。
いい反応だ、さすがエルリックの弟だけある、そしてエリックは剣を腰に携え居合の構えを取った。
これはまずい、エルリックと同じ時の技だ、一体どうすればいい、ええい考えても無駄だ俺は咄嗟に前に飛び出した。
「えっ!」
俺の行動が予想外だったのかエリックは驚き居合を放ってきた、しかし集中力が乱れたのか俺でも見切れた。
木剣が交差する、そして俺はそれを受け流しエリックの手を狙い木剣を振るった。
見事命中しエリックは木剣を落とす、そして審判の合図で俺の勝利が確定する。
「いててて、やられましたさすが兄さんが言うだけありますね!」
「いや、あの技は一回受けているからね、何となく直感で動いたら対処できたんだよ」
こうしてエリックとの準決勝は俺の勝利に終わり、俺は決勝へと駒を進めた。
決勝の相手はやはり魔王ジルだった、魔王ジルはこれまでの戦いを楽々勝ち抜いてきた。
そして会場に上がり向かい合う、魔王ジルは俺と決勝で当たると信じていたようで。
「やっぱ決勝はルークとだったな!」
「師匠が相手ですか! 御手柔らかにおねがいします」
「はっ、バカ言うんじゃねーよ本気でやるぞ!」
そして審判の合図でお互い構えをとり、遂に魔王ジルとの決勝戦が始まった。
「行くぜ! おら!」
魔王ジルが先に仕掛けてくる、右から木剣を振るって俺の左腕を狙っている、闘魔を纏った一撃だ食らえば左腕は使い物にならないだろう、俺はそれを剣で受け流し反撃する、凄まじい打ち合いが始まる、一瞬たりとも気を抜けない、それほどまでに魔王ジルの一撃一撃は重い、少しでも気を抜けば全身を持っていかれそうだ、しかしこの攻撃を長くは受け止めきれない、どこかで隙を見つけなければ、でも隙がない俺は防戦一方で魔王ジルに徐々に押されて行った、そして遂に俺の木剣が弾かれる。
「くっ!!」
「もらったぞ!」
やばい、食らってしまう、もうダメかそう思った時、校門の方で大きな爆発音がし、魔王ジルの攻撃が止まる、一体何事だ、魔王ジルも驚いて当たりを見渡している、すると校門の方から守衛らしき人物がジーク校長の方に駆け寄ってきた。
「しゅ、襲撃です! 正門が突破されました」
「なんですと! 守衛たちは?」
「全滅です! 相手はかなりの手練で!」
「いかん! 早く生徒達を避難させなければ!」
なんだ襲撃だと一体どこの誰がそんなことを、まさか大地が言っていた敵が今来たのか、すると校門の方から50人程はいるか、黒服の男達がやってきた。
「お邪魔しまーす! ここにアリエス殿下がいると聞いてきたんですけどいますかー?」
男の一人がそう言って辺りを見渡している、狙いはアリエスなのか、俺は咄嗟にアリエスの方に向かい後ろに隠す。
「アリエス隠れて」
「狙いわ私よ! このままじゃ他の皆に被害が及ぶわ!」
「大丈夫だ! 師匠が何とかしてくれる」
魔王ジルは状況をすぐに把握したのかその相手に突っ込んでいった。
「お前らが何者かはしらねーが、俺とルークの勝負の邪魔しやがってぶっ潰してやる!」
「げっ! やっぱり魔王いるじゃん! お前らいけ!」
男がそう言うと他の奴らが一斉に魔王ジルに襲いかかる、しかし魔王ジルの方が圧倒的に強く次々と敵を吹っ飛ばしていく。
「あーやっぱ無理か、こうなりゃ最後の手段使っちゃおー」
男はなにやら地面に手を当て呪文を唱え始めた、すると地面に魔法陣が現れた。
あれはゴーレムが召喚された時と同じやつだ、しかしゴーレムぐらいなら俺でも勝てるそう思っていたが、魔法陣の中から現れたのはドラゴンだった。
「グオオオオオオ!」
ドラゴンは雄叫びを上げると生徒達に向かってブレスを吐いた、やばい、しかしそれをジーク校長が魔術で打ち消す。
「生徒の皆さんは早く避難してください! 職員は全員戦闘態勢!」
くそ、ドラゴンなんて聞いてねーぞ、あんなの倒せるのかよ魔王ジルはまだ男達と戦っている、俺も加勢した方がいいのか、しかしアリエスを置いて行くわけには。
「ルーク助けに行きなさい!」
「でもアリエスが」
「いいわ! 私にはルシウスがいるから! 早く行って!」
「わかった」
「ルーク君これがいるでしょう!」
ルシウスがそう言って俺に愛刀飛龍を渡してきた。
「ありがとうございます! アリエスを頼みます!」
俺は魔王ジルに加勢するため男達とドラゴンに向かっていった。
俺は前回の剣術大会では優勝出来なかった、なので今回は是が非でも優勝したい、しかし今回は魔王ジルと言う存在がいる、彼も一応学園の生徒なので参加資格がある、俺は魔王ジルが参加するか気になり、参加するかどうか聞いてみた。
「師匠は剣術大会は参加するんですか?」
「ああ、するぜ! 剣術はあまり得意じゃないけどな」
魔王ジルも参加するらしい、これはかなり厳しい戦いになりそうだ、俺は魔王ジルの剣術の腕前を事前に確認して起きたく、ある事を提案した。
「なら木剣で戦ってみませんか?」
普段俺だけが木剣を使って魔王ジルと特訓をしている、彼はいつも素手だ、でも剣術でも絶対強いんだろうな、そんな気がする、魔王ジルは俺の提案に乗ってくれた。
「いいぜ! 剣を握るなんて久しぶりだな」
魔王ジルはそう言って木剣を手に取る、そしてお互い向かい合い構えをとる、雰囲気からやり手なのが伝わってくる。
「行きますよ!」
そしてその言葉と同時に俺が先に仕掛ける、とりあえず様子見だ、真正面から突っ込む、そして魔王ジル目掛け木剣を振るう、魔王ジルはそれをヒラリとかわしカウンターを放ってくた。
「おら!」
俺はそのカウンターを木剣で受け止める、スピードはそれほどないが威力が凄い、俺は後方に少し弾き飛ばされた。
「くっ!」
「どうしたルーク! こんなもんか」
「師匠! 今のは闘魔を纏ってますね!」
「ああ、そうだ!」
手が痺れる、なんて威力なんだ、しかし見切れないほどのスピードではない、ミリアとバチバチ打ち合っていたので目が慣れている、これなら何とか打ち合いができるのではないか、しかしあの闘魔は厄介だな、これほどまでに威力が上がるとは、俺はあれからしばらく闘魔を練習したが全く纏えてない、やはり俺には闘魔の才能が無いらしい、あれが使えればもっと楽に戦えるのにな、でも今そんなことを考えてもしょうがない、俺はまた魔王ジルに向かっていった。
こうして魔王ジルと二人で剣術の特訓に励んだ、そして剣術大会まで後一週間まできた、今では魔王ジルと五角に打ち合うことが出来る、意外なことに魔王ジルはあまり剣術が得意では無いらしい、それでも闘魔を巧みに操りかなり強い、一撃、一撃がかなりの威力を秘めていて重いのだ、やはり最強は何をやらせても最強か、いつかこんな人みたいになりたいな。
「師匠、剣術不得意じゃなかったのですか?」
「ああ、あまり得意じゃねーよ」
「でも、強いじゃないですか!」
「まだ俺がガキの頃少しかじっていたからな」
そうなのか、しかし少しでこれだけとは、やはり天性の才能なのか、本気でやれば間違いなく最強になれるだろう。
「さすが師匠ですね! 天才ですよ」
「馬鹿! 俺はな天才でもなんでもねーよ努力の結果だ」
またまた謙遜しちゃって、かりにも魔王と言う肩書きがあるのに、強いに決まってるじゃないか。
「そうなんですか」
「まあ、お前も闘魔を纏えてないが、こままいけばそんなものいらねーぐらい強くなれるさ」
そうなのか、闘魔を纏えなくても強くなれるのか、よし頑張ろう、魔王ジルの言葉を信じ俺は特訓に明け暮れる、こうして遂に剣術大会の日がやってきた。
今回の剣術大会は中等部から一人参加者がいるらしい、なにやら剣術でかなりの腕前らしく今回のダークホースだと、そしていつもどうりジーク校長の挨拶に始まり、ミーナからのルール説明があり剣術大会が始まった。
そしてトーナメント表が発表される、俺の初戦の相手は高等部のアルというやつだ、良かった初っ端から魔王ジルと当たらなくて、トーナメント表を見る限り順当に勝ち進めば魔王ジルとは決勝で当たることになる、そして審判の合図で戦いが始まる、アルも中々の使い手だったがミリアやルシウス程ではなく、苦戦することもなく楽に勝てた。
こうして俺は順調に勝ち進み準決勝まで来た、相手は今回中等部から一人だけ参加したエリックだ、ここまで勝ち進んできたということはやはり噂どうりの使い手だろう、しかしエリック・・・・・・ なんだか聞いたことあるような名前だが、どこかで会ったことがあるかな、まあいい今は目の前の相手に集中だ、そして審判の合図で戦いが始まる、先にエリックが仕掛けてきた。
正面から正々堂々の一撃を放ってくる、俺はそれを受け止める、手が痺れる、この感じこいつ闘魔を纏っているな、しかし中等部で闘魔を扱えるなんて凄いやつだ、これは気を抜くとやられるな、エリックはそれからどんどん打ってくる、俺はそれを全て受け止める、いかんこのままじゃ反撃が出来ない、俺は一旦距離を取ることにした。
エリックの一撃を受け流しバックステップで後ろに下がるそして構える、するとエリックが口を開いた。
「さすが兄さんが言っていただけのことはありますね! ルークさんは強いですよ」
ん、兄さんこいつは一体なんの話をしているんだ、俺は訳が分からず聞き返した。
「兄さん? 何をいってるんだい?」
「はい、ルークさんは昔エルリック兄さんと戦ったんでしょ? その時のことを兄から聞いてます」
エルリック・・・・・・ あっ、俺が初めての剣術大会で負けた相手だ、でも兄さんということはこいつはその弟か、どうりでどこかであった気がしたわけだ、しかしエルリックか強かったな、その弟となると同じぐらい強いんだろうなこれは思わぬところに障害があったな。
「そうか君エルリックさんの弟なんだね!」
「はいそうです!」
「君の兄さんには負けてしまったからね、でも君には負けないよ!」
「俺だって負けませんよ!」
俺はこの状況を打開すべく、今度は自分からエリックに仕掛ける、エリックはそれを受け流すそしてカウンターが飛んでくる、俺はそれをしゃがんでかわし、下から突きを放つ、この攻撃は俺の十八番だ、エリックは咄嗟に後ろに下がりそれをかわした。
いい反応だ、さすがエルリックの弟だけある、そしてエリックは剣を腰に携え居合の構えを取った。
これはまずい、エルリックと同じ時の技だ、一体どうすればいい、ええい考えても無駄だ俺は咄嗟に前に飛び出した。
「えっ!」
俺の行動が予想外だったのかエリックは驚き居合を放ってきた、しかし集中力が乱れたのか俺でも見切れた。
木剣が交差する、そして俺はそれを受け流しエリックの手を狙い木剣を振るった。
見事命中しエリックは木剣を落とす、そして審判の合図で俺の勝利が確定する。
「いててて、やられましたさすが兄さんが言うだけありますね!」
「いや、あの技は一回受けているからね、何となく直感で動いたら対処できたんだよ」
こうしてエリックとの準決勝は俺の勝利に終わり、俺は決勝へと駒を進めた。
決勝の相手はやはり魔王ジルだった、魔王ジルはこれまでの戦いを楽々勝ち抜いてきた。
そして会場に上がり向かい合う、魔王ジルは俺と決勝で当たると信じていたようで。
「やっぱ決勝はルークとだったな!」
「師匠が相手ですか! 御手柔らかにおねがいします」
「はっ、バカ言うんじゃねーよ本気でやるぞ!」
そして審判の合図でお互い構えをとり、遂に魔王ジルとの決勝戦が始まった。
「行くぜ! おら!」
魔王ジルが先に仕掛けてくる、右から木剣を振るって俺の左腕を狙っている、闘魔を纏った一撃だ食らえば左腕は使い物にならないだろう、俺はそれを剣で受け流し反撃する、凄まじい打ち合いが始まる、一瞬たりとも気を抜けない、それほどまでに魔王ジルの一撃一撃は重い、少しでも気を抜けば全身を持っていかれそうだ、しかしこの攻撃を長くは受け止めきれない、どこかで隙を見つけなければ、でも隙がない俺は防戦一方で魔王ジルに徐々に押されて行った、そして遂に俺の木剣が弾かれる。
「くっ!!」
「もらったぞ!」
やばい、食らってしまう、もうダメかそう思った時、校門の方で大きな爆発音がし、魔王ジルの攻撃が止まる、一体何事だ、魔王ジルも驚いて当たりを見渡している、すると校門の方から守衛らしき人物がジーク校長の方に駆け寄ってきた。
「しゅ、襲撃です! 正門が突破されました」
「なんですと! 守衛たちは?」
「全滅です! 相手はかなりの手練で!」
「いかん! 早く生徒達を避難させなければ!」
なんだ襲撃だと一体どこの誰がそんなことを、まさか大地が言っていた敵が今来たのか、すると校門の方から50人程はいるか、黒服の男達がやってきた。
「お邪魔しまーす! ここにアリエス殿下がいると聞いてきたんですけどいますかー?」
男の一人がそう言って辺りを見渡している、狙いはアリエスなのか、俺は咄嗟にアリエスの方に向かい後ろに隠す。
「アリエス隠れて」
「狙いわ私よ! このままじゃ他の皆に被害が及ぶわ!」
「大丈夫だ! 師匠が何とかしてくれる」
魔王ジルは状況をすぐに把握したのかその相手に突っ込んでいった。
「お前らが何者かはしらねーが、俺とルークの勝負の邪魔しやがってぶっ潰してやる!」
「げっ! やっぱり魔王いるじゃん! お前らいけ!」
男がそう言うと他の奴らが一斉に魔王ジルに襲いかかる、しかし魔王ジルの方が圧倒的に強く次々と敵を吹っ飛ばしていく。
「あーやっぱ無理か、こうなりゃ最後の手段使っちゃおー」
男はなにやら地面に手を当て呪文を唱え始めた、すると地面に魔法陣が現れた。
あれはゴーレムが召喚された時と同じやつだ、しかしゴーレムぐらいなら俺でも勝てるそう思っていたが、魔法陣の中から現れたのはドラゴンだった。
「グオオオオオオ!」
ドラゴンは雄叫びを上げると生徒達に向かってブレスを吐いた、やばい、しかしそれをジーク校長が魔術で打ち消す。
「生徒の皆さんは早く避難してください! 職員は全員戦闘態勢!」
くそ、ドラゴンなんて聞いてねーぞ、あんなの倒せるのかよ魔王ジルはまだ男達と戦っている、俺も加勢した方がいいのか、しかしアリエスを置いて行くわけには。
「ルーク助けに行きなさい!」
「でもアリエスが」
「いいわ! 私にはルシウスがいるから! 早く行って!」
「わかった」
「ルーク君これがいるでしょう!」
ルシウスがそう言って俺に愛刀飛龍を渡してきた。
「ありがとうございます! アリエスを頼みます!」
俺は魔王ジルに加勢するため男達とドラゴンに向かっていった。
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