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第四章 学園生活高等部編
49話 決別
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翌日俺はアリエスと話すべくアリエスの元へ向かう、しかしアリエスは俺を避けるように逃げて行きなかなか捕まらない、こうなると話すらできない、しかしここまで避けられるとかなりへこむ、本当にアリエスは俺のことが好きじゃなくなったのか、いやこんな所で折れる訳にはいかない、きちんと話をしてなんとか元の関係に戻りたい。
しかしアリエスは俺を避ける、一体どうすれば・・・・・・
そうだこんな時こそ魔王ジルに相談しよう、魔王ジルなら何かいい案があるかもしれない、そう思い俺は魔王ジルの元へ向かった。
魔王ジルはいつもの演習場にいた、ラミアも一緒だ。
「師匠相談があるのですが」
「どうした?」
「実はアリエスに振られたんです」
「そうか、それで?」
魔王ジルの反応は意外にもあっさりしているもので、もっとこう驚くかと思っていたのに。
「振った理由を教えてくれないんですよ」
「振られた時はなんて言われたんだ?」
「もう、好きじゃないと」
「ならそれが理由だろう」
「好きじゃなくなった理由があるでしょう!」
「そんなもん気にすんなよ女はいつもそんな感じだ」
魔王ジルはそう言って気にするなと、俺にとっては大事なことだ、もし理由がわかってそれが改善できたらアリエスとヨリを戻せるかもしれない。
「でも、俺はアリエスと別れたくないんですよ!」
「しかしなぁ、向こうはもう好きじゃねんだろ? なら諦めるしかねーよ」
「でも・・・・・・」
俺が言葉に詰まっているとラミアが。
「ねぇジル、二人の話し合いの場を設けてあげたら? ルークが少し可哀想に見えてきたよ」
「しかしなぁ、う~ん、ルークどんな結果でも受け入れる覚悟はあるか?」
魔王ジルは俺にそう言って覚悟があるかと訪ねてくる、この際話し合えるならなんでもいい、俺は即答で。
「あります!」
「よし、わかった今からアリエスを連れてくる待ってろ」
そう言って魔王ジルはアリエスを探しにどこかえ消えていく、しかしアリエスはちゃんと来てくれるんだろうか、話し合いが出来ればなんとかなる気がするのだが、そしてしばらくすると魔王ジルがアリエスを引き連れてやってきた。
「連れてきたぞ」
「話って何?」
アリエスは冷静にそう言って俺に聞いてきた。
「振られた理由を聞きたくて、もし俺が悪いなら治すから考え直してくれないか?」
俺はアリエスと別れたくない、だから必死にそう言って理由を探った。
「だから何度もいってるじゃない、好きじゃなくなったの」
しかしアリエスは前と言っていることが変わらず好きじゃなくなったとだけ言ってくる、これでは埒が明かない。
「なんで好きじゃなくなったんだ? それを教えてくれ!」
「だから好きじゃないからよ!」
話は一向に進まない、同じところをずっと行っている、そしてとうとう俺とアリエスは喧嘩になった。
それをなだめるように魔王ジルが。
「二人共落ち着け、アリエスほら言えよ」
「分かったわよ・・・・・・」
ん、なんだこの二人のやり取りは、まあでもアリエスが話してくれるならいいか。
「一体なんでなんだ?」
「私強い男が好きなのよ、ルークは弱いわ腕も失くすし」
「それは・・・・・・」
「あと私は王族よ一般人のルークとは釣り合いが取れてないわ、だからよ、私にはもっとふさわしい人がいるだから私と別れて頂戴」
俺は何を話していいか分からなくなる、それほどまでにアリエスの言葉に打ちのめされてしまった。
「アリエス・・・・・・」
「ルークこれでいいか?」
魔王ジルが俺にそう訪ねてくる、一応覚悟はしていたけどここまで言われるとメンタルがやばい、泣きそうだ、俺はグッと涙を堪えアリエスに。
「そうか、ごめんな今まで、そうだよなアリエスと俺じゃ釣り合わないよな、わかったよ今までありがとう」
最後ぐらい少しカッコつけてもいいだろ、ここで無理に引き止めてもダサいだけだ、俺は言いたいことをぐっと飲み込みそう言った。
しかし涙は堪えきれず目からポロポロ雫が流れる、男のくせに泣くとはなんと情けないことで。
「わ、私もういくからそれじゃあ」
そんな俺を見てアリエスは早々に立ち去って行く、俺はその場に座り込み泣いた。
「ルークそう泣くなって! 大丈夫か?」
「師匠、無理です、勝手に流れてきます」
今までのアリエスとの思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡る、涙が止まらない、それほどまでにアリエスのことを愛している、ずっと一緒にいれると思って、だが別れは突然に起こった。
俺が弱いから、そして一般人だからアリエスと釣り合わない、確かにアリエスの言っていることは正しい、俺にもっと強さがあれば少しは変わっていたのだろうか、でも今更考えてもしょうがない、俺は振られたのだ、俺はその場で泣きながら、アリエスとの思い出を頭の中で巡らせていた。
ーーアリエスsaidーー
私はルークに別れを告げたあと部屋に戻り、ベットに倒れ込む、ルークの顔が頭の中に思い浮かぶ、私が別れの理由を告げるとルークは泣いて、そんなにも私のことを愛していてくれたのだ、頬に冷たい感触が伝ってくる、気づくと私も涙が流れていた。
本当は私もルークとは別れたくない、でもこれはルークの為でもあるのだ、そう言い聞かせるけど、涙が止まらない、私もルークのことを心から愛していた。
そしてそのルークにあんなにも酷いことを言った、私はひどい女だ、ルークの最後の顔が頭から離れない、ものすごく寂しそうで何か言いたげな顔をしていた。
しかし最後にルークは私に謝ってありがとうと、私にはそんなことを言われる資格はない、むしろ罵倒されてもおかしくない、しかしルークはそんなことは言わずに、謝って感謝の言葉を述べてきた。
本当にルークは優しい、そんな彼を私は裏切った、どんな理由があろうとしても私のしたことは最低なことだ、ルークと釣り合ってないのは私の方だ、ルークは私には勿体無いぐらい、だからそんなルークと釣り合うためにも私は心を鬼にしてルークと別れなければならない、すごく辛いが私も覚悟を決めなければ、私にはルークと釣り合うためにも成し遂げねばらないことがある、それを成し遂げたら・・・・・・
いやまずは目先のことに集中しよう、私は流れる涙を止め今後のことについて考えを巡らせた。
ーールークsaidーー
俺は魔王ジルとラミアに慰められなんとか泣き止むことができた。
「やっと泣き止んだか、もう大丈夫だよな?」
「ええ・・・・・・ なんとか」
「ルークあんまり考え込んじゃダメだよ?」
そんなことを言われてもな俺は何ともいない喪失感に包まれている、心の中にぽっかり穴が空いたような、左腕まで失って守ろうとした物が俺の前から突然去って、あんなにも愛していたのに、これから先俺はどうすればいい。
「まあ、女は星の数ほどいるというしなすぐ新しいやつができるさ」
「師匠、今は無理です・・・・・・」
魔王ジルは相変わらず適当だ、今新しい恋人なんて考えられない、むしろアリエス以外の人を好きになれるなんて、俺は失意のどん底に落ちたまま自分の部屋に戻った。
部屋にはフリップに書いてもらったアリエスとの似顔絵が飾られている、ああ、あの時に戻れるなら戻りたい、あのアリエスと愛し合っていた時に、そして俺はベットに倒れ込む、アリエスと毎晩愛し合ったベットだ、もうそんなこともすることはないアリエスに向かって愛の言葉を囁くこともできない。
「はぁ、やっぱ俺ダメだな」
そんな言葉が口から漏れる、考えれば考えるほど喪失感が襲ってくる。
「寝るしかねーな」
俺は考えるのをやめそのまま眠りにつく、翌朝起きて顔を洗いに洗面台に向かう、目の下にはひどいクマができている、昨日ほぼ寝られなかったからだ、そしてそのまま身支度を済ませ教室に行き、教室に入るとアリエスがいるのが見える、普段なら向こうから駆け寄ってきて挨拶をしてくるのだが俺達はもう別れている、アリエスはこちらの方を見向きもしない、本当に好きじゃなくなったらしい、俺は重い体を動かし机に座った、そしてしばらくしてHRが始まった。
「今日はお話があります、アリエスさんとジルさんとラミアさんが今日限りでこの学園を去ります」
えっ、今なんてアリエスと魔王ジルとラミアがこの学園を去るだと、一体この教師は何を言っているんだ、そんな話一言も聞いてないぞ、するとアリエスと魔王ジルとラミアが教壇の前に出ていき話を始めた。
「今までお世話になったわね、私は王国に戻ることになったから今日でこの学園を辞めるわ皆ありがとう」
王国に戻ることになっただと、アリエスの命を狙うような王国に戻って何をする気だ。
「俺もアリエスについて行く世話になった」
「ボクもついて行くから、お世話になりました」
魔王ジルもラミアもそう言って頭を下げている、この二人が付いていくだと、全く聞いてない話だ俺だけのけ者かよ、しかし魔王ジルも俺に話してくれてもよかったのではないか、酷いな、三人は簡潔に別れの言葉を述べ席に戻った、そして授業が始まった。
俺は授業なんか頭に入らず、ただ単に仲間はずれにされているような事が気になり集中出来なかった。
そして、昼を一人で食べ午後の授業を終え、放課後魔王ジルの元へ向かった。
「師匠、一体どういうことですか!」
「言ったまんまだよ、俺はアリエスとコバルト王国に向かう」
「何故俺も連れて行ってくれないんですか?」
「アリエスが断ったんだよ、それに護衛は俺とルシウスで充分だとお前は弱いからな」
魔王ジルはそう言ってアリエスに護衛を頼まれたと、そうか俺は弱いからか、当然のことだな魔王ジルがいた方が安全だもんな、それに別れたばっかりの元彼なんか連れていきたくないよな。
「そうですか・・・・・・」
「なに、すぐ戻ってくる、そう気を落とすな」
「いえ大丈夫ですよ気にしてませんから」
俺はそう言って気にしてないように振舞った、内心は気が気じゃなかったが、仕方ないことだ、こうして魔王ジルといつもどうり特訓をしたが全く身に入らず終えた。
そして部屋に戻る途中ルシウスの部屋からアリエスが出て来て、ばったり遭遇してしまった。
「アリエス・・・・・・」
「なに?」
アリエスは相変わらず冷静な態度だ、もう本当に俺に気持ちはないのだろう。
「王国に戻るってね、びっくりしたよ、師匠もいるから大丈夫だとは思うけど気をつけてな」
「ありがとう」
そう言ってアリエスは女子寮に戻っていく、はぁ、俺がもっと強ければこんなことにはなっていなかったんだろうな、しかしそれでもまだ俺はアリエスのことが好きだ、心配でたまらない、しかし俺に出来ることは何も無い、なんて俺は無力なんだ、自分の無力さに腹が立つ、もっと特訓してれば、闘魔が使えればいや今更考えても無駄か、俺はダメなやつだ、好きな人に愛想を尽かされるぐらい、そして部屋に戻り俺はあの絵を外し目のつかないところに片付けた。
アリエスが王国に戻ればもう二度と会えないだろう、そして俺よりもっと身分の高くて強いひとと付き合い結婚し幸せに暮らすのだろう、あ~ダメだなこんなことばかり考えている、前を向かないと、でも無理だなまた涙がこぼれてくる、こうして俺は部屋で一人泣き過ごした。
翌日アリエスたちの出発の時間が来た、俺は見送りに行った。
「皆さんお元気で、気おつけてくださいね」
「ルーク君ありがとう」
「師匠アリエスのこと頼みますよ」
「任せろ、てかお前にはもう関係ないだろ?」
そんなこと言わないでくれ、まだ好きなんだから心配なんだよ。
「いえ一応元彼なんで」
「そうかならいい」
「アリエス今までありがとな幸せになってくれ」
「わかったわ、それじゃ」
アリエスとの別れの挨拶は凄くあっさりしたものだ、俺はまた泣きそうになったが今回はぐっとこらえることが出来た。
そしてアリエスたちを乗せた馬車は学園から去っていく、俺は馬車が見えなくなるまで見送った。
しかしアリエスは俺を避ける、一体どうすれば・・・・・・
そうだこんな時こそ魔王ジルに相談しよう、魔王ジルなら何かいい案があるかもしれない、そう思い俺は魔王ジルの元へ向かった。
魔王ジルはいつもの演習場にいた、ラミアも一緒だ。
「師匠相談があるのですが」
「どうした?」
「実はアリエスに振られたんです」
「そうか、それで?」
魔王ジルの反応は意外にもあっさりしているもので、もっとこう驚くかと思っていたのに。
「振った理由を教えてくれないんですよ」
「振られた時はなんて言われたんだ?」
「もう、好きじゃないと」
「ならそれが理由だろう」
「好きじゃなくなった理由があるでしょう!」
「そんなもん気にすんなよ女はいつもそんな感じだ」
魔王ジルはそう言って気にするなと、俺にとっては大事なことだ、もし理由がわかってそれが改善できたらアリエスとヨリを戻せるかもしれない。
「でも、俺はアリエスと別れたくないんですよ!」
「しかしなぁ、向こうはもう好きじゃねんだろ? なら諦めるしかねーよ」
「でも・・・・・・」
俺が言葉に詰まっているとラミアが。
「ねぇジル、二人の話し合いの場を設けてあげたら? ルークが少し可哀想に見えてきたよ」
「しかしなぁ、う~ん、ルークどんな結果でも受け入れる覚悟はあるか?」
魔王ジルは俺にそう言って覚悟があるかと訪ねてくる、この際話し合えるならなんでもいい、俺は即答で。
「あります!」
「よし、わかった今からアリエスを連れてくる待ってろ」
そう言って魔王ジルはアリエスを探しにどこかえ消えていく、しかしアリエスはちゃんと来てくれるんだろうか、話し合いが出来ればなんとかなる気がするのだが、そしてしばらくすると魔王ジルがアリエスを引き連れてやってきた。
「連れてきたぞ」
「話って何?」
アリエスは冷静にそう言って俺に聞いてきた。
「振られた理由を聞きたくて、もし俺が悪いなら治すから考え直してくれないか?」
俺はアリエスと別れたくない、だから必死にそう言って理由を探った。
「だから何度もいってるじゃない、好きじゃなくなったの」
しかしアリエスは前と言っていることが変わらず好きじゃなくなったとだけ言ってくる、これでは埒が明かない。
「なんで好きじゃなくなったんだ? それを教えてくれ!」
「だから好きじゃないからよ!」
話は一向に進まない、同じところをずっと行っている、そしてとうとう俺とアリエスは喧嘩になった。
それをなだめるように魔王ジルが。
「二人共落ち着け、アリエスほら言えよ」
「分かったわよ・・・・・・」
ん、なんだこの二人のやり取りは、まあでもアリエスが話してくれるならいいか。
「一体なんでなんだ?」
「私強い男が好きなのよ、ルークは弱いわ腕も失くすし」
「それは・・・・・・」
「あと私は王族よ一般人のルークとは釣り合いが取れてないわ、だからよ、私にはもっとふさわしい人がいるだから私と別れて頂戴」
俺は何を話していいか分からなくなる、それほどまでにアリエスの言葉に打ちのめされてしまった。
「アリエス・・・・・・」
「ルークこれでいいか?」
魔王ジルが俺にそう訪ねてくる、一応覚悟はしていたけどここまで言われるとメンタルがやばい、泣きそうだ、俺はグッと涙を堪えアリエスに。
「そうか、ごめんな今まで、そうだよなアリエスと俺じゃ釣り合わないよな、わかったよ今までありがとう」
最後ぐらい少しカッコつけてもいいだろ、ここで無理に引き止めてもダサいだけだ、俺は言いたいことをぐっと飲み込みそう言った。
しかし涙は堪えきれず目からポロポロ雫が流れる、男のくせに泣くとはなんと情けないことで。
「わ、私もういくからそれじゃあ」
そんな俺を見てアリエスは早々に立ち去って行く、俺はその場に座り込み泣いた。
「ルークそう泣くなって! 大丈夫か?」
「師匠、無理です、勝手に流れてきます」
今までのアリエスとの思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡る、涙が止まらない、それほどまでにアリエスのことを愛している、ずっと一緒にいれると思って、だが別れは突然に起こった。
俺が弱いから、そして一般人だからアリエスと釣り合わない、確かにアリエスの言っていることは正しい、俺にもっと強さがあれば少しは変わっていたのだろうか、でも今更考えてもしょうがない、俺は振られたのだ、俺はその場で泣きながら、アリエスとの思い出を頭の中で巡らせていた。
ーーアリエスsaidーー
私はルークに別れを告げたあと部屋に戻り、ベットに倒れ込む、ルークの顔が頭の中に思い浮かぶ、私が別れの理由を告げるとルークは泣いて、そんなにも私のことを愛していてくれたのだ、頬に冷たい感触が伝ってくる、気づくと私も涙が流れていた。
本当は私もルークとは別れたくない、でもこれはルークの為でもあるのだ、そう言い聞かせるけど、涙が止まらない、私もルークのことを心から愛していた。
そしてそのルークにあんなにも酷いことを言った、私はひどい女だ、ルークの最後の顔が頭から離れない、ものすごく寂しそうで何か言いたげな顔をしていた。
しかし最後にルークは私に謝ってありがとうと、私にはそんなことを言われる資格はない、むしろ罵倒されてもおかしくない、しかしルークはそんなことは言わずに、謝って感謝の言葉を述べてきた。
本当にルークは優しい、そんな彼を私は裏切った、どんな理由があろうとしても私のしたことは最低なことだ、ルークと釣り合ってないのは私の方だ、ルークは私には勿体無いぐらい、だからそんなルークと釣り合うためにも私は心を鬼にしてルークと別れなければならない、すごく辛いが私も覚悟を決めなければ、私にはルークと釣り合うためにも成し遂げねばらないことがある、それを成し遂げたら・・・・・・
いやまずは目先のことに集中しよう、私は流れる涙を止め今後のことについて考えを巡らせた。
ーールークsaidーー
俺は魔王ジルとラミアに慰められなんとか泣き止むことができた。
「やっと泣き止んだか、もう大丈夫だよな?」
「ええ・・・・・・ なんとか」
「ルークあんまり考え込んじゃダメだよ?」
そんなことを言われてもな俺は何ともいない喪失感に包まれている、心の中にぽっかり穴が空いたような、左腕まで失って守ろうとした物が俺の前から突然去って、あんなにも愛していたのに、これから先俺はどうすればいい。
「まあ、女は星の数ほどいるというしなすぐ新しいやつができるさ」
「師匠、今は無理です・・・・・・」
魔王ジルは相変わらず適当だ、今新しい恋人なんて考えられない、むしろアリエス以外の人を好きになれるなんて、俺は失意のどん底に落ちたまま自分の部屋に戻った。
部屋にはフリップに書いてもらったアリエスとの似顔絵が飾られている、ああ、あの時に戻れるなら戻りたい、あのアリエスと愛し合っていた時に、そして俺はベットに倒れ込む、アリエスと毎晩愛し合ったベットだ、もうそんなこともすることはないアリエスに向かって愛の言葉を囁くこともできない。
「はぁ、やっぱ俺ダメだな」
そんな言葉が口から漏れる、考えれば考えるほど喪失感が襲ってくる。
「寝るしかねーな」
俺は考えるのをやめそのまま眠りにつく、翌朝起きて顔を洗いに洗面台に向かう、目の下にはひどいクマができている、昨日ほぼ寝られなかったからだ、そしてそのまま身支度を済ませ教室に行き、教室に入るとアリエスがいるのが見える、普段なら向こうから駆け寄ってきて挨拶をしてくるのだが俺達はもう別れている、アリエスはこちらの方を見向きもしない、本当に好きじゃなくなったらしい、俺は重い体を動かし机に座った、そしてしばらくしてHRが始まった。
「今日はお話があります、アリエスさんとジルさんとラミアさんが今日限りでこの学園を去ります」
えっ、今なんてアリエスと魔王ジルとラミアがこの学園を去るだと、一体この教師は何を言っているんだ、そんな話一言も聞いてないぞ、するとアリエスと魔王ジルとラミアが教壇の前に出ていき話を始めた。
「今までお世話になったわね、私は王国に戻ることになったから今日でこの学園を辞めるわ皆ありがとう」
王国に戻ることになっただと、アリエスの命を狙うような王国に戻って何をする気だ。
「俺もアリエスについて行く世話になった」
「ボクもついて行くから、お世話になりました」
魔王ジルもラミアもそう言って頭を下げている、この二人が付いていくだと、全く聞いてない話だ俺だけのけ者かよ、しかし魔王ジルも俺に話してくれてもよかったのではないか、酷いな、三人は簡潔に別れの言葉を述べ席に戻った、そして授業が始まった。
俺は授業なんか頭に入らず、ただ単に仲間はずれにされているような事が気になり集中出来なかった。
そして、昼を一人で食べ午後の授業を終え、放課後魔王ジルの元へ向かった。
「師匠、一体どういうことですか!」
「言ったまんまだよ、俺はアリエスとコバルト王国に向かう」
「何故俺も連れて行ってくれないんですか?」
「アリエスが断ったんだよ、それに護衛は俺とルシウスで充分だとお前は弱いからな」
魔王ジルはそう言ってアリエスに護衛を頼まれたと、そうか俺は弱いからか、当然のことだな魔王ジルがいた方が安全だもんな、それに別れたばっかりの元彼なんか連れていきたくないよな。
「そうですか・・・・・・」
「なに、すぐ戻ってくる、そう気を落とすな」
「いえ大丈夫ですよ気にしてませんから」
俺はそう言って気にしてないように振舞った、内心は気が気じゃなかったが、仕方ないことだ、こうして魔王ジルといつもどうり特訓をしたが全く身に入らず終えた。
そして部屋に戻る途中ルシウスの部屋からアリエスが出て来て、ばったり遭遇してしまった。
「アリエス・・・・・・」
「なに?」
アリエスは相変わらず冷静な態度だ、もう本当に俺に気持ちはないのだろう。
「王国に戻るってね、びっくりしたよ、師匠もいるから大丈夫だとは思うけど気をつけてな」
「ありがとう」
そう言ってアリエスは女子寮に戻っていく、はぁ、俺がもっと強ければこんなことにはなっていなかったんだろうな、しかしそれでもまだ俺はアリエスのことが好きだ、心配でたまらない、しかし俺に出来ることは何も無い、なんて俺は無力なんだ、自分の無力さに腹が立つ、もっと特訓してれば、闘魔が使えればいや今更考えても無駄か、俺はダメなやつだ、好きな人に愛想を尽かされるぐらい、そして部屋に戻り俺はあの絵を外し目のつかないところに片付けた。
アリエスが王国に戻ればもう二度と会えないだろう、そして俺よりもっと身分の高くて強いひとと付き合い結婚し幸せに暮らすのだろう、あ~ダメだなこんなことばかり考えている、前を向かないと、でも無理だなまた涙がこぼれてくる、こうして俺は部屋で一人泣き過ごした。
翌日アリエスたちの出発の時間が来た、俺は見送りに行った。
「皆さんお元気で、気おつけてくださいね」
「ルーク君ありがとう」
「師匠アリエスのこと頼みますよ」
「任せろ、てかお前にはもう関係ないだろ?」
そんなこと言わないでくれ、まだ好きなんだから心配なんだよ。
「いえ一応元彼なんで」
「そうかならいい」
「アリエス今までありがとな幸せになってくれ」
「わかったわ、それじゃ」
アリエスとの別れの挨拶は凄くあっさりしたものだ、俺はまた泣きそうになったが今回はぐっとこらえることが出来た。
そしてアリエスたちを乗せた馬車は学園から去っていく、俺は馬車が見えなくなるまで見送った。
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アリエスの称号は、陛下ではなく殿下の方が適切では?
修正ありがとうございます😊楽しんで読んでますがなろうの方が進んでいてちょっと悲しいです😅何か理由があるんでしょうか?次回も楽しみに待ってます👍
なろう方はプロットとして書いているので非正規版です^^;
こちらが加筆修正または内容に少し変更を加えた正規版になりますのでこちらの方を楽しんで頂けたら幸いです^^*
区切り [。] [、] が無くて読みづらい所は34話は主人公が勇者に会う前。35話は女王がお酒を飲んでるシーンです。楽しんで読んでますのでこれからも楽しんで書いて下さいね👍次回も楽しみに待ってます😊