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カンカンーー
頭に鳴り響く甲高い音で目を覚ます
揺れる視界にうつるのは大勢の人の目、目、目
まだはっきりとしない意識の中ぼんやりと視線だけで周りを見渡すと周囲の目が欲を含む熱を帯びたものになる
ここは一体、、
何が起こっているの?
力の入らない体にどうも働かない頭、焦点の合わない視界、大衆の海の中数字の書かれた札が次々に挙げられていく
隣の男が熱を帯びた声で何かを叫んでいるがなんだか朦朧とする意識のせいか言葉として入ってこない
たくさん上がっていた白い札が次第に減っていき最後の一枚になる
カンカン
真横で大きく鳴らされた木槌の音にまた少しだけ意識が浮上する
「ーー18番の方落札!!」
その言葉と共に覆われた視界
黒い布で目隠しをされ不安感に背筋が凍ったがボソボソと耳元で何かを囁かれるとぷつりと意識が途絶えた
ー
ーー
ーーー
柔らかい日差しの中ふかふかのベットで目を覚ます
ここは、どこだろう
周囲をゆっくり見回す
掃除の行き届いた綺麗な部屋だ
ベットには天板がついていて豪華な装いな上、白を基調とした家具たちはどれもおしゃれで洗練されている
ここは豪邸です!と物語る部屋を見回しているうちに段々と目が覚めてきた
少し動き出した頭にフラッシュバックのように昨日の光景が思い浮かぶ
カンカンーーー
頭の中で鳴り響く音に急激に目が覚める
あれは競売だ
そして舐め回すような嫌な視線、、私は間違いなくオークションにかけられていた
ぞわりと背筋が凍る
買われたとしたら、、奴隷として一体どんな目に遭うのだろうか
嫌な想像が脳裏をよぎり思わずゴクリと喉を鳴らすがうららかな日差しと、チュンチュンと囀る鳥の鳴き声に
はて、と悪い方に回り出した思考にストップがかかる
周囲を見回す
あれは夢だったのでは?そう思ってしまうほどに長閑な目覚めだ
何より、競り落とされた人間が寝てていいベットではない
私はそろそろとベットから出ると周囲を見回す
そして鏡に映る自分に思わずポカンと口を開く
わなわなと震えながら何とか鏡の前まで歩み寄った
これは誰だ、、?私、、?
いやまって、、そもそも私って誰?名前、、え!?名前すら思い出せない!?
震える手で顔をペタペタと触る
多分10代後半から20代前半くらいのうら若き女性、、くりんとした大きなアクアマリンのようなキラキラとした瞳にピンクブロンドの美しい髪
一切見覚えのない自分自身に鏡を見ているという実感さえ沸かない
思わず眩暈がして後ずさるとベット横にあったサイドチェストにぶつかる
カサリと手に触れた紙の感触に視線を落とすと
“君の好きにしてくれていい”
とだけ書かれていた紙が置いてあった
ここは何処なのか、購入者が誰なのか、、何一つ書かれていない
そもそもこの紙が私宛に書かれたものなのかさえ怪しい
コンコン
ノックの音にビクリと肩が揺れる
「あら?起きていたんですね」
そう言いながら入ってきた女性は私に微笑みかける
茶色い髪をきちっと整えて制服姿の彼女は慣れた手つきで給仕を始める
「なかなかお目覚めにならないので心配しておりました、もう朝食の時間は過ぎておりますので昼食をご用意したのですが、、いかがなさいますか?先に入浴なさいますか?」
テキパキと動く彼女をぽかんと眺めていると鼻腔を美味しそうなパンとスープの匂いがくすぐる
ぐううと鳴り響く腹の音に彼女はクスリと笑う
「軽くお召し上がりになった後、入浴の準備をさせていただきますね」
まだ一言も発していないのに組まれたスケジュールになんとか頷く
「申し遅れました、私お嬢様のお世話をさせていただきますリリーと申します」
「あ、、よろし、、く、、お願い、、します」
下げられた頭に慌てて返事を返すがようやく発した言葉は相当久々に声を出したのか少ししゃがれ上手く出なかった
「それでは湯浴みの準備をしてまいります」
そういって下がるリリーに会釈だけしてそろそろと食事に手を伸ばす
ほんの少しの警戒心はフワリと鼻をくすぐったバターの芳醇な香りに吹き飛んでしまった
パンもスープも、あまりの美味しさにあっという間に平らげてしまった
自分が誰かすら分からないという大変な立場なのに、、案外図太いんだな私は
というか、リリーに聞くべきだったかなぁ、、
いや、私の名前はなんですか?なんて聞いたらまずいか
あぁでも、ここはどこですか?くらいは聞いてもよかったかもしれないなぁ
なんて呑気に考えているとカチャリと奥の扉が開き湯気とともにリリーが出てくる
この部屋、奥にお風呂までついているのか、、
やはりオークションは夢なのかもしれない
明らかに貴族用のゲストルームだもん
それに、自分の名前こそ思い出せないけれどこれが貴族用のゲストルームだって思うくらいだし私も貴族だったりするのではないだろうか
そんなことを悶々と考えているうちに私はリリーに連れられ奥の浴室に、気がつけばもう2人侍女が増え3人がかりで湯浴みをする流れになっている
仕事が早すぎて話しかけるタイミングすらわからない、、!!
これがプロ!?
服を脱ぎ、湯船につかるとなんだかチクリと背中が痛んだ
左肩、肩甲骨のあたりだろうか
思わず眉間に皺を寄せる
そこに触れようと手を伸ばすと香油の準備をしてくれていたリリーが気がつき横から髪をそっと纏めあげてくれる
「どこか痛みますか、、?」
そう言いながら私の後ろに回り込んだところでバタンと腰を抜かしたように尻餅をつく
??
不思議に思った2人の侍女が同じく後ろに周りこみ、、
「きゃあぁぁぁあぁ!!」
悲鳴をあげバタバタと飛び出して行った
え?え??
なに!?何があったの!?
意味がわからずあわあわする私に唯一残ったリリーが真っ青な顔でガウンを差し出す
思わず差し出されたガウンを受け取ると、リリーはすぐさま後退り壁にピタッと張り付いたまま動かなくなってしまった
一体何が、、そう思いながら湯船から出て湯気で曇った鏡を擦る
みんな、私の背中を見てこうなってしまったのだ
きっと何か大変な怪我とか、、?があるのかもしれない
何とか髪を上げながら背中を確認するとそこには
うっすらと赤く光る奴隷紋がくっきりと浮かんでいた
ヒュッと喉がなるのが分かった
赤い奴隷紋、それは特級犯罪者にのみ与えられるものだ
つまり私は、、えっ、、とんでもない犯罪者ってこと!?!?
どうしよう、何も覚えてない!
そこでハッとする
そういえば、、特級犯罪者は国家転覆等政治における重大な犯罪を犯した場合記憶を封印する魔法がかけられるとどこかで聞いたことがある
自分の名前は思い出せないけど、、こういう知識的なものはちゃんと思い出せるのか
って、、それじゃあ尚の事記憶封印されてるの確定ではないか
なんでグルグル考えていると慌ただしく扉が開かれる
ハッとして慌てて手渡されたガウンで体を隠す
ゾロゾロと4人ほど人がきたがまさか
男性が入ってくるとは思わなかった
リリー優しいな、、怯えながらもガウン渡してくれるなんて
「・・・・失礼」
先頭して執事長と思われるナイスミドルな男性が私に近づきガウンの襟を後ろに引き背中を確認する
「・・・なるほど、君たち、この件は若君に確認が取れるまで私が預かる事とする。
その為、一切の口外を禁止する」
よく見ると先ほど出て行った2人と、もう1人は貫禄のある女性、、侍女長だろうか
ナイスミドルな男性の言葉にコクコクと私の世話をしてくれていた3人が頷く
「貴女たちはもう下がりなさい」
侍女長と思われる女性の言葉に3人が部屋を後にする
「二、三、、質問をしても?」
ジッとこちらに向き直る女性に思わず背筋を伸ばす
「貴女、自分の名前はお分かりになりますか?」
どきりと心臓が跳ねる
素直に答えることに少し躊躇してしまったが、見透かすようなまっすぐな視線に誤魔化しは効かない気がした
「わからない、、です」
震える声で返すと特に驚くわけでもなく淡々とした対応で次の質問へと口が開かれる
「その背中のものの意味は分かりますか?」
「はい、分かりますが、、今知りました、その、私にこれがあるということを」
なんだか言い訳がましく言葉を続けてしまった
「何故ここにいるのかは覚えていますか?」
「いえ、、気がついたらベットでした、、」
ここまで答え終えるとハァとため息をつきやれやれと首を振る
「私からの質問は以上です」
え、なに?なんか、、とってもお疲れなモーションをされたけれど
「侍女長、彼女の世話役の手配はー」
そう口を開いたナイスミドルはギンッと侍女長に睨みつけられ言葉を止める
あ、やっぱり侍女長だったんだ
「私が預かっているのはそのほとんどがいずれ皇女宮で働く為の教育として来ているご令嬢ばかりです、、
若君が連れてこられた"お客様"だとしても、とてもじゃないけれど世話役などと、、」
ジロリと睨みつけられるように頭から爪先まで見られた
うう、、ガウンだけでは恥ずかしい
「はぁ、、私の方から頼んでみます」
執事長の言葉にふんっと鼻を鳴らすと侍女長は出て行ってしまった
残されたのは浴室に執事長と私だけだ
少し気まずくなりチラリと執事長の方を見ると彼は穏やかに微笑みスッとナイトウェアを差し出してくれる
「幸い、この部屋には全て揃っております、、ご自身の事はご自身でなさっていただく事になりますが、若君が屋敷に戻るまでこちらの貴賓室でお過ごし下さい。」
一礼して浴室から出ていく執事長になんとか頭を下げることしか出来なかった
頭に鳴り響く甲高い音で目を覚ます
揺れる視界にうつるのは大勢の人の目、目、目
まだはっきりとしない意識の中ぼんやりと視線だけで周りを見渡すと周囲の目が欲を含む熱を帯びたものになる
ここは一体、、
何が起こっているの?
力の入らない体にどうも働かない頭、焦点の合わない視界、大衆の海の中数字の書かれた札が次々に挙げられていく
隣の男が熱を帯びた声で何かを叫んでいるがなんだか朦朧とする意識のせいか言葉として入ってこない
たくさん上がっていた白い札が次第に減っていき最後の一枚になる
カンカン
真横で大きく鳴らされた木槌の音にまた少しだけ意識が浮上する
「ーー18番の方落札!!」
その言葉と共に覆われた視界
黒い布で目隠しをされ不安感に背筋が凍ったがボソボソと耳元で何かを囁かれるとぷつりと意識が途絶えた
ー
ーー
ーーー
柔らかい日差しの中ふかふかのベットで目を覚ます
ここは、どこだろう
周囲をゆっくり見回す
掃除の行き届いた綺麗な部屋だ
ベットには天板がついていて豪華な装いな上、白を基調とした家具たちはどれもおしゃれで洗練されている
ここは豪邸です!と物語る部屋を見回しているうちに段々と目が覚めてきた
少し動き出した頭にフラッシュバックのように昨日の光景が思い浮かぶ
カンカンーーー
頭の中で鳴り響く音に急激に目が覚める
あれは競売だ
そして舐め回すような嫌な視線、、私は間違いなくオークションにかけられていた
ぞわりと背筋が凍る
買われたとしたら、、奴隷として一体どんな目に遭うのだろうか
嫌な想像が脳裏をよぎり思わずゴクリと喉を鳴らすがうららかな日差しと、チュンチュンと囀る鳥の鳴き声に
はて、と悪い方に回り出した思考にストップがかかる
周囲を見回す
あれは夢だったのでは?そう思ってしまうほどに長閑な目覚めだ
何より、競り落とされた人間が寝てていいベットではない
私はそろそろとベットから出ると周囲を見回す
そして鏡に映る自分に思わずポカンと口を開く
わなわなと震えながら何とか鏡の前まで歩み寄った
これは誰だ、、?私、、?
いやまって、、そもそも私って誰?名前、、え!?名前すら思い出せない!?
震える手で顔をペタペタと触る
多分10代後半から20代前半くらいのうら若き女性、、くりんとした大きなアクアマリンのようなキラキラとした瞳にピンクブロンドの美しい髪
一切見覚えのない自分自身に鏡を見ているという実感さえ沸かない
思わず眩暈がして後ずさるとベット横にあったサイドチェストにぶつかる
カサリと手に触れた紙の感触に視線を落とすと
“君の好きにしてくれていい”
とだけ書かれていた紙が置いてあった
ここは何処なのか、購入者が誰なのか、、何一つ書かれていない
そもそもこの紙が私宛に書かれたものなのかさえ怪しい
コンコン
ノックの音にビクリと肩が揺れる
「あら?起きていたんですね」
そう言いながら入ってきた女性は私に微笑みかける
茶色い髪をきちっと整えて制服姿の彼女は慣れた手つきで給仕を始める
「なかなかお目覚めにならないので心配しておりました、もう朝食の時間は過ぎておりますので昼食をご用意したのですが、、いかがなさいますか?先に入浴なさいますか?」
テキパキと動く彼女をぽかんと眺めていると鼻腔を美味しそうなパンとスープの匂いがくすぐる
ぐううと鳴り響く腹の音に彼女はクスリと笑う
「軽くお召し上がりになった後、入浴の準備をさせていただきますね」
まだ一言も発していないのに組まれたスケジュールになんとか頷く
「申し遅れました、私お嬢様のお世話をさせていただきますリリーと申します」
「あ、、よろし、、く、、お願い、、します」
下げられた頭に慌てて返事を返すがようやく発した言葉は相当久々に声を出したのか少ししゃがれ上手く出なかった
「それでは湯浴みの準備をしてまいります」
そういって下がるリリーに会釈だけしてそろそろと食事に手を伸ばす
ほんの少しの警戒心はフワリと鼻をくすぐったバターの芳醇な香りに吹き飛んでしまった
パンもスープも、あまりの美味しさにあっという間に平らげてしまった
自分が誰かすら分からないという大変な立場なのに、、案外図太いんだな私は
というか、リリーに聞くべきだったかなぁ、、
いや、私の名前はなんですか?なんて聞いたらまずいか
あぁでも、ここはどこですか?くらいは聞いてもよかったかもしれないなぁ
なんて呑気に考えているとカチャリと奥の扉が開き湯気とともにリリーが出てくる
この部屋、奥にお風呂までついているのか、、
やはりオークションは夢なのかもしれない
明らかに貴族用のゲストルームだもん
それに、自分の名前こそ思い出せないけれどこれが貴族用のゲストルームだって思うくらいだし私も貴族だったりするのではないだろうか
そんなことを悶々と考えているうちに私はリリーに連れられ奥の浴室に、気がつけばもう2人侍女が増え3人がかりで湯浴みをする流れになっている
仕事が早すぎて話しかけるタイミングすらわからない、、!!
これがプロ!?
服を脱ぎ、湯船につかるとなんだかチクリと背中が痛んだ
左肩、肩甲骨のあたりだろうか
思わず眉間に皺を寄せる
そこに触れようと手を伸ばすと香油の準備をしてくれていたリリーが気がつき横から髪をそっと纏めあげてくれる
「どこか痛みますか、、?」
そう言いながら私の後ろに回り込んだところでバタンと腰を抜かしたように尻餅をつく
??
不思議に思った2人の侍女が同じく後ろに周りこみ、、
「きゃあぁぁぁあぁ!!」
悲鳴をあげバタバタと飛び出して行った
え?え??
なに!?何があったの!?
意味がわからずあわあわする私に唯一残ったリリーが真っ青な顔でガウンを差し出す
思わず差し出されたガウンを受け取ると、リリーはすぐさま後退り壁にピタッと張り付いたまま動かなくなってしまった
一体何が、、そう思いながら湯船から出て湯気で曇った鏡を擦る
みんな、私の背中を見てこうなってしまったのだ
きっと何か大変な怪我とか、、?があるのかもしれない
何とか髪を上げながら背中を確認するとそこには
うっすらと赤く光る奴隷紋がくっきりと浮かんでいた
ヒュッと喉がなるのが分かった
赤い奴隷紋、それは特級犯罪者にのみ与えられるものだ
つまり私は、、えっ、、とんでもない犯罪者ってこと!?!?
どうしよう、何も覚えてない!
そこでハッとする
そういえば、、特級犯罪者は国家転覆等政治における重大な犯罪を犯した場合記憶を封印する魔法がかけられるとどこかで聞いたことがある
自分の名前は思い出せないけど、、こういう知識的なものはちゃんと思い出せるのか
って、、それじゃあ尚の事記憶封印されてるの確定ではないか
なんでグルグル考えていると慌ただしく扉が開かれる
ハッとして慌てて手渡されたガウンで体を隠す
ゾロゾロと4人ほど人がきたがまさか
男性が入ってくるとは思わなかった
リリー優しいな、、怯えながらもガウン渡してくれるなんて
「・・・・失礼」
先頭して執事長と思われるナイスミドルな男性が私に近づきガウンの襟を後ろに引き背中を確認する
「・・・なるほど、君たち、この件は若君に確認が取れるまで私が預かる事とする。
その為、一切の口外を禁止する」
よく見ると先ほど出て行った2人と、もう1人は貫禄のある女性、、侍女長だろうか
ナイスミドルな男性の言葉にコクコクと私の世話をしてくれていた3人が頷く
「貴女たちはもう下がりなさい」
侍女長と思われる女性の言葉に3人が部屋を後にする
「二、三、、質問をしても?」
ジッとこちらに向き直る女性に思わず背筋を伸ばす
「貴女、自分の名前はお分かりになりますか?」
どきりと心臓が跳ねる
素直に答えることに少し躊躇してしまったが、見透かすようなまっすぐな視線に誤魔化しは効かない気がした
「わからない、、です」
震える声で返すと特に驚くわけでもなく淡々とした対応で次の質問へと口が開かれる
「その背中のものの意味は分かりますか?」
「はい、分かりますが、、今知りました、その、私にこれがあるということを」
なんだか言い訳がましく言葉を続けてしまった
「何故ここにいるのかは覚えていますか?」
「いえ、、気がついたらベットでした、、」
ここまで答え終えるとハァとため息をつきやれやれと首を振る
「私からの質問は以上です」
え、なに?なんか、、とってもお疲れなモーションをされたけれど
「侍女長、彼女の世話役の手配はー」
そう口を開いたナイスミドルはギンッと侍女長に睨みつけられ言葉を止める
あ、やっぱり侍女長だったんだ
「私が預かっているのはそのほとんどがいずれ皇女宮で働く為の教育として来ているご令嬢ばかりです、、
若君が連れてこられた"お客様"だとしても、とてもじゃないけれど世話役などと、、」
ジロリと睨みつけられるように頭から爪先まで見られた
うう、、ガウンだけでは恥ずかしい
「はぁ、、私の方から頼んでみます」
執事長の言葉にふんっと鼻を鳴らすと侍女長は出て行ってしまった
残されたのは浴室に執事長と私だけだ
少し気まずくなりチラリと執事長の方を見ると彼は穏やかに微笑みスッとナイトウェアを差し出してくれる
「幸い、この部屋には全て揃っております、、ご自身の事はご自身でなさっていただく事になりますが、若君が屋敷に戻るまでこちらの貴賓室でお過ごし下さい。」
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