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「さぁさぁ早く!」
ロキに急かされ私はあまり内容に目を通せないままペンを渡される
「ここにサインすればいいだけだからぁ」
どうしようかと困惑しているとそんな私に痺れを切らしたのかロキがパンっと手を叩く
空中に出されたままになっていた糸まみれの私が写されていた映像が切り替わる
「、、レスト?」
そこには誰かと言い争っているレストの姿が映し出されていた
「これ、この金髪のやつ誰だと思う?」
ロキはレストと言い争っている男性を指差す
きっちりとオールバックに整えられた黄金の髪の50代くらいの男性が頭痛でもするのかこめかみを抑え眉間に皺を寄せている
赤い絨毯の敷かれた重厚な部屋、随分と豪華な椅子に座ったその人にレストは今にもつかみかかる勢いだ
「これねぇ、皇帝だよぉ」
思わぬワードに驚いてロキを見つめるとニヤリと目を細める
「君のそれ、、とってあげようと頑張ってるみたいだよ?」
トントンっと自分の背中を指しながらロキは口を開く
その場所にあるのは奴隷紋の事だろう
「ここの第何王子だったかが無断でつけたみたいだよ、君のそれ」
「、、え?それじゃあ私は罪を犯していないの、、?」
私の言葉にロキは肯定も否定もしない
「だからぁ抗議してるみたい、、
不敬罪とかになったら大変なのにねぇ」
不安を煽られながらレストを見つめるわたしにロキは囁くように言葉を続ける
「、、、ねぇねぇ、こぉんなに君のことを思ってくれてる彼の事、思い出さなくていいのぉ?」
キラリと怪しく光る目に私は誘われる様にペンに手を伸ばす
レストの切羽詰まった姿が私の胸を締め付ける
彼はあんなにも私を思ってくれているのに
私は彼との思い出を全て忘れているだなんて
そう思うといてもたってもいられなくなる
思い出したい
レストの事も
自分の事も
悩んでいても仕方ない、私は意を決して宙に浮く契約書にサインしようとした
「キャッ」
伸ばした手にバチンと弾かれる様に電気が走る
契約書に記載された文言のいくつかが浮かび上がり虫食いの様に燃える
所持する全ての魔力を一生涯に渡り供給する事
契約対価である記憶の回復が完全なものでなくても魔力供給の不履行を禁ずる
今後におけるお互いの干渉は一切行えないものとする
浮かび上がった文字を見て私は目を見開きロキを睨みつける
「あっはぁ、やっぱり無理なんだぁ」
レストとロキの間で結ばれている契約書がぼんやりと光を帯びてジリジリと燃える契約書の横に並ぶ
リディアナ・シルヴァの生命を脅かす事なく、天寿を全うさせるよう助力を惜しまない事
つまり、所持する全ての魔力を一生涯に渡り供給する事
というのは生命を脅かすのかもしれない
契約書にある
天寿を全うさせるよう助力を惜しまない事
という文字がペリペリと浮かびロキの目の前で止まる
まるで助力しろと言っているかの様だ
ロキもそう感じたのかウゲェと舌を出す
「なぁんで僕がそんな事、、」
そう呟いたがぴくりと何かに反応して心底嫌そうに顔を歪める
パチンと指を鳴らすと砂時計の様なものが現れる
上からサラサラと砂が落ちてきて、すり鉢状に細くなり、その下にさらに砂が落ちていく
砂時計と違うのは上下に終わりがない事だ
何処からともなく上から降ってくる砂が積もり、ほんの少しずつ下へと消えていく
が、上からくる砂がどんどん少なくなる
まだまだたくさん積もってはいるが、上から降る砂は無いのに下へと落ちる砂が止まる事はない為いつかは空になりそうだ
「、、、チッ」
それを見て不愉快そうに舌打ちをするとパチンと指を鳴らし砂時計を消す
「あの、今のは?」
思わず声をかけた私にロキはガシガシと頭を掻くと口を開く
「この空間は魔力で維持されててぇ、だから供給が止まるといずれ消滅するわけ」
事もなげに言うが深刻な問題ではないか
先程の砂は魔力だったのか
「はぁーあ、、それは困るし多少の助力は惜しまないですよぉーだ」
浮かび上がる文字にブーっと悪態をつくとスゥッと文字が消える
レストとの契約不履行で魔力供給が止まったと言う事は、レストはロキとの契約で魔力を対価にしたと言う事だ
だから失った魔力を補助するためにあんなに魔力石を身につけていたのだろう
そこでハッとする
魔力の供給は生命を脅かすのかも、、と先程思ったばかりだ
「ロキ、レストは大丈夫なの、、?」
唐突な私の質問にロキはコテンと首を傾げる
「さっきの、魔力、、レストからなんでしょ?」
何を言いたいのかわかったのかロキはあぁと声を上げる
「大丈夫大丈夫、死にはしないよ!
生きている間の魔力を対価にしてるんだもん、死ぬほど取っちゃったら意味ないでしょ?」
確かに、、それはそうだ
「死なない程度に調整くらいできるよぉ」
なんだかゾクリとする
人としての何かが欠落した様な、そんな感じだ
きっと、本当に死なない程度ってだけで配慮の無い契約なのだろう
レストがたくさん魔力石を身につけていたのは補佐としてでは無く、身につけていないと生活が出来ないのでは無いか
なんと無くそう思った
「それじゃあ、手助けしますかねぇ」
んーっとロキは伸びをする
「はーぁー、タダ働きだよこんなのぉ」
不服そうなロキに私は思わず口を開く
「あの、まだ状況がよく分かっていなくて、、
何をどうしようとしているの?」
なんとなく、ロキに全て任せるのは良くない気がする
人に興味関心がないと言うか、、
私は少しでも関わりのある人が苦しんだり、ましてや死んでしまったりと考えると胸を痛めたり悲しんだりするが
彼にはそういった感情はなさそうだ
「うーん、このままここにいても仕方ないし、、元の体に返そうかなぁ
でもただ戻したらまた面倒なことになりそうだしなぁ」
ロキはレストが映っていた映像を切り替える
伯爵夫人が何やら癇癪を起こして暴れている部屋と
カインが寝ている寝室だ
「うーん、とりあえずこの2人、、始末するかぁ」
「えっ!?!?」
やっぱり!言わんこっちゃない!!
「そう言うのはダメです!!」
慌てて止める私にロキは怪訝そうな顔をする
「なんでさ、この2人、君のこと殺そうとしてたんだよ?
こっちの男は当分起きられなさそうだけど、この女は殺しとかないとさぁ色々と面倒だよ??」
「でも、、私死んでないし、、」
「それはぁ、僕が干渉したからであって本来は死んでたからぁ」
「うん、、それでも死んではいないから」
私の返事にあーはいはいとロキは面倒くさそうに答える
「それじゃあ君はどうしたいわけ?
だぁれも傷付かず、死なずっていうおキレーな考え方してるんだったらやめた方がいいと思うなぁ」
うーん
ロキが言っていることは分かる
でも、何より私は何も知らなさすぎて
なんの判断もできないのだ
伯爵夫人とカインが何をしようとしていたのか
私は何に巻き込まれているのか
レストと私の関係だけじゃない
何もかもが分からない
「色々、知ってから判断するんじゃダメなのかな?」
私の言葉にロキは心底嫌そうな顔をする
「はーぁーこういう偽善者タイプ
僕苦手なんだよねぇ」
まぁいいや、勝手にすれば
そう続けてロキはパンパンっと手を叩く
その瞬間ぐわんと視界が揺れる
「お好きにどうぞぉ」
視界が暗転して私の意識はそのまま遠のいた
ロキに急かされ私はあまり内容に目を通せないままペンを渡される
「ここにサインすればいいだけだからぁ」
どうしようかと困惑しているとそんな私に痺れを切らしたのかロキがパンっと手を叩く
空中に出されたままになっていた糸まみれの私が写されていた映像が切り替わる
「、、レスト?」
そこには誰かと言い争っているレストの姿が映し出されていた
「これ、この金髪のやつ誰だと思う?」
ロキはレストと言い争っている男性を指差す
きっちりとオールバックに整えられた黄金の髪の50代くらいの男性が頭痛でもするのかこめかみを抑え眉間に皺を寄せている
赤い絨毯の敷かれた重厚な部屋、随分と豪華な椅子に座ったその人にレストは今にもつかみかかる勢いだ
「これねぇ、皇帝だよぉ」
思わぬワードに驚いてロキを見つめるとニヤリと目を細める
「君のそれ、、とってあげようと頑張ってるみたいだよ?」
トントンっと自分の背中を指しながらロキは口を開く
その場所にあるのは奴隷紋の事だろう
「ここの第何王子だったかが無断でつけたみたいだよ、君のそれ」
「、、え?それじゃあ私は罪を犯していないの、、?」
私の言葉にロキは肯定も否定もしない
「だからぁ抗議してるみたい、、
不敬罪とかになったら大変なのにねぇ」
不安を煽られながらレストを見つめるわたしにロキは囁くように言葉を続ける
「、、、ねぇねぇ、こぉんなに君のことを思ってくれてる彼の事、思い出さなくていいのぉ?」
キラリと怪しく光る目に私は誘われる様にペンに手を伸ばす
レストの切羽詰まった姿が私の胸を締め付ける
彼はあんなにも私を思ってくれているのに
私は彼との思い出を全て忘れているだなんて
そう思うといてもたってもいられなくなる
思い出したい
レストの事も
自分の事も
悩んでいても仕方ない、私は意を決して宙に浮く契約書にサインしようとした
「キャッ」
伸ばした手にバチンと弾かれる様に電気が走る
契約書に記載された文言のいくつかが浮かび上がり虫食いの様に燃える
所持する全ての魔力を一生涯に渡り供給する事
契約対価である記憶の回復が完全なものでなくても魔力供給の不履行を禁ずる
今後におけるお互いの干渉は一切行えないものとする
浮かび上がった文字を見て私は目を見開きロキを睨みつける
「あっはぁ、やっぱり無理なんだぁ」
レストとロキの間で結ばれている契約書がぼんやりと光を帯びてジリジリと燃える契約書の横に並ぶ
リディアナ・シルヴァの生命を脅かす事なく、天寿を全うさせるよう助力を惜しまない事
つまり、所持する全ての魔力を一生涯に渡り供給する事
というのは生命を脅かすのかもしれない
契約書にある
天寿を全うさせるよう助力を惜しまない事
という文字がペリペリと浮かびロキの目の前で止まる
まるで助力しろと言っているかの様だ
ロキもそう感じたのかウゲェと舌を出す
「なぁんで僕がそんな事、、」
そう呟いたがぴくりと何かに反応して心底嫌そうに顔を歪める
パチンと指を鳴らすと砂時計の様なものが現れる
上からサラサラと砂が落ちてきて、すり鉢状に細くなり、その下にさらに砂が落ちていく
砂時計と違うのは上下に終わりがない事だ
何処からともなく上から降ってくる砂が積もり、ほんの少しずつ下へと消えていく
が、上からくる砂がどんどん少なくなる
まだまだたくさん積もってはいるが、上から降る砂は無いのに下へと落ちる砂が止まる事はない為いつかは空になりそうだ
「、、、チッ」
それを見て不愉快そうに舌打ちをするとパチンと指を鳴らし砂時計を消す
「あの、今のは?」
思わず声をかけた私にロキはガシガシと頭を掻くと口を開く
「この空間は魔力で維持されててぇ、だから供給が止まるといずれ消滅するわけ」
事もなげに言うが深刻な問題ではないか
先程の砂は魔力だったのか
「はぁーあ、、それは困るし多少の助力は惜しまないですよぉーだ」
浮かび上がる文字にブーっと悪態をつくとスゥッと文字が消える
レストとの契約不履行で魔力供給が止まったと言う事は、レストはロキとの契約で魔力を対価にしたと言う事だ
だから失った魔力を補助するためにあんなに魔力石を身につけていたのだろう
そこでハッとする
魔力の供給は生命を脅かすのかも、、と先程思ったばかりだ
「ロキ、レストは大丈夫なの、、?」
唐突な私の質問にロキはコテンと首を傾げる
「さっきの、魔力、、レストからなんでしょ?」
何を言いたいのかわかったのかロキはあぁと声を上げる
「大丈夫大丈夫、死にはしないよ!
生きている間の魔力を対価にしてるんだもん、死ぬほど取っちゃったら意味ないでしょ?」
確かに、、それはそうだ
「死なない程度に調整くらいできるよぉ」
なんだかゾクリとする
人としての何かが欠落した様な、そんな感じだ
きっと、本当に死なない程度ってだけで配慮の無い契約なのだろう
レストがたくさん魔力石を身につけていたのは補佐としてでは無く、身につけていないと生活が出来ないのでは無いか
なんと無くそう思った
「それじゃあ、手助けしますかねぇ」
んーっとロキは伸びをする
「はーぁー、タダ働きだよこんなのぉ」
不服そうなロキに私は思わず口を開く
「あの、まだ状況がよく分かっていなくて、、
何をどうしようとしているの?」
なんとなく、ロキに全て任せるのは良くない気がする
人に興味関心がないと言うか、、
私は少しでも関わりのある人が苦しんだり、ましてや死んでしまったりと考えると胸を痛めたり悲しんだりするが
彼にはそういった感情はなさそうだ
「うーん、このままここにいても仕方ないし、、元の体に返そうかなぁ
でもただ戻したらまた面倒なことになりそうだしなぁ」
ロキはレストが映っていた映像を切り替える
伯爵夫人が何やら癇癪を起こして暴れている部屋と
カインが寝ている寝室だ
「うーん、とりあえずこの2人、、始末するかぁ」
「えっ!?!?」
やっぱり!言わんこっちゃない!!
「そう言うのはダメです!!」
慌てて止める私にロキは怪訝そうな顔をする
「なんでさ、この2人、君のこと殺そうとしてたんだよ?
こっちの男は当分起きられなさそうだけど、この女は殺しとかないとさぁ色々と面倒だよ??」
「でも、、私死んでないし、、」
「それはぁ、僕が干渉したからであって本来は死んでたからぁ」
「うん、、それでも死んではいないから」
私の返事にあーはいはいとロキは面倒くさそうに答える
「それじゃあ君はどうしたいわけ?
だぁれも傷付かず、死なずっていうおキレーな考え方してるんだったらやめた方がいいと思うなぁ」
うーん
ロキが言っていることは分かる
でも、何より私は何も知らなさすぎて
なんの判断もできないのだ
伯爵夫人とカインが何をしようとしていたのか
私は何に巻き込まれているのか
レストと私の関係だけじゃない
何もかもが分からない
「色々、知ってから判断するんじゃダメなのかな?」
私の言葉にロキは心底嫌そうな顔をする
「はーぁーこういう偽善者タイプ
僕苦手なんだよねぇ」
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