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2、違和感
しおりを挟む神山side
明らか空くんの様子がおかしい。
声を掛けても机に顔を伏せたまま動かない。
近くに行くと息が上手くできていないことに気が付き、
イスから下ろし自分にもたれさせ空くんの顎を俺の肩に乗せ背中をさすると少しずつだが呼吸は正常に戻った。
疲れたのかそのまま眠ってしまった。
顔を見ると額に汗をかいていたため拭おうと触れるととても熱かった。
熱があったのか…
生徒に呼ばれ、隣の先生が来てくれた。
「大丈夫か?何があった」
国語担当の山名氏 颯先生だ。
俺と同い年。優しくてしっかりしているやつだ。
「熱があって、急に呼吸が乱れたんだ。」
過呼吸だろうか…なんか違うような…
「過呼吸か?」
「いや、分からんがとりあえず今は落ち着いている。」
残り5分で授業終了だったため、生徒にはプリントを配り時間になったら自由解散するよう伝え教室を後にした。
空くんをお姫様抱っこし職員室前のソファーに横にさせていると校長が来たので事情を説明した。
空くんの体温を測ると『38.7度』想像以上に高かった。
さっきまでしんどい顔1つしていなかったのに…
いや、俺が気づいてやれなかっただけか…
気づいてあげれなかったと自己嫌悪に陥っていると空くんが声をかけてきた。
「んっ、先生?…あ、山名氏先生も、あれ?僕なんでここに…ってか寝ちゃてた…あ、えっと、ごめんなさい、」
空くんは慌てて俺に頭を下げ謝った。
「いや、謝らなくていいよ。
呼吸がおかしくなったの覚えてる?
苦しかったね、今はどう?苦しくない?」
空くんの背中を擦りながら視診をした。
「大丈夫です。迷惑かけてごめんなさい。」
呼吸は大丈夫そうだがまた謝らせてしまった。
「迷惑とか思ってないから大丈夫だよ。
さっき、熱測ったら38.7度あったから今日は帰ってゆっくり休んでね。
お父さんには連絡してるからもうすぐ迎えに来てくれると思うから。」
「え?…あ、…ありがとうございます…」
高熱を出している生徒を1人で帰すことは心配なので、
保護者に連絡して迎えに来てもらえるようにした。
ごく普通の対応なのだが、それを伝えた途端空くんの顔色がおかしくなった。
俯いたまま顔を上げない。
また苦しくなったのかと思い顔を覗き込むと、目を泳がせ汗をかいていた。
「大丈夫?苦しい?空くん?」
空くんは俺の声に反応し顔を上げ、笑って
「大丈夫です。ありがとうございます。」と言った。
作り笑顔であることはすぐに分かったがそれを伝えると余計気を遣わせてしまうと思いあえて言わないことにした。
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