25 / 136
25、自暴自棄
しおりを挟む
空side
昨日リストカットをした。
城崎先生や陽ちゃんにひどい態度をとってしまった。
城崎先生怒ってるかな……嫌われちゃったかな……
もう会いに来てくれないかな……
ガラッ
「おはよう、体調どう?しんどいとか痛いとかある?」
陽ちゃんが来てくれた。
陽ちゃんはいつも通り、でも怖くて顔が見れず俯いていた。
ちゃんと謝ろう。
「ごめんなさい。」
「ん?何が?」
「昨日ひどい態度をとったこと、」
「態度だけ?」
ん?それ以外……?何だろう……あっ、
「死ねなかった事?」
「は?」
「ちゃ、ちゃんと次はちゃんとするから、だから、だから……許して……ごめんなさい、ごめんなさい……」
「はぁー、」
陽ちゃんのため息が聞こえたがもうその頃には頭がぐるぐるして何も聞こえなくなっていた。
____
気付くと陽ちゃんの上にまたがり抱きしめられていた。
「えっ!!陽ちゃん、ごめん、重かったよね」
「いや、別にってか空軽すぎ」
「この体勢子供っぽい恥ずかしい、おりる」
「だめーw空温かいからこのまま」
そう言われると反論できなかった。
「んで?空は死にたいのか?」
「え?」
急な問に驚いた。
「さっき死ねなかったって言っていただろ?」
「死にたくない。死ぬの怖い。でも……」
「でも、何だ?」
「言いたくない」
「言わなきゃ分かんないよ?」
「言いたくない」
陽ちゃんにまで死ねって言われることが怖かった。
陽ちゃんはそんな事言わないことは分かっている。
けど、死ななきゃいけないことも分かっている。
でも……でも、誰かに止めてほしい。生きてていいって言われたい。
そんなのないよね……
父さんですら僕の死を望んでいたのに、僕が生きることを望む人なんていないよね。
考えていると自分の甘い考えが馬鹿すぎて笑えてきた。
「どうした?なに笑ってる?」
「うーうん、もういいんだ。もういいから、」
「良くない。今何考えた」
陽ちゃんはいつも以上に真剣な表情をしていた。
何をそんなに怖い顔をしているのだろう……
「何って、みんなが望んでいることだよ。」
「望んでいること?」
「そう、僕が死んだらみんな幸せになるでしょ」
「何を言っている?そんなわけないだろ」
「だって、ずっと言ってたじゃん。死ねって」
「それはあの父親が言っていたことだろ?父親はもう居ないだから……」
「思ってるくせに……」
「え?」
「思ってるくせに!!僕が死ねばいいって思ってるくせに!!死ねってずっと!!ずっと!!ずっと!!思ってるくせに!!」
「そんな事思っていない!落ち着け、ちゃんと話そ」
「嫌だ!!もう嫌だ!!何も聞きたくない!もうみんな嫌だ……嫌だ……もう……嫌だよ……」
今まで溜め込んでいた気持ちが一気に弾けた。
陽ちゃんは落ち着くまでずっとそばに居てくれた。
「陽ちゃん、ごめんなさい。」
「何が?」
「大きい声出した。」
「他には?」
「八つ当たりした。
本当は分かってる。陽ちゃんは死ねなんて言わないってこと。でも、信じることが怖い、もし陽ちゃんに死ねって言われたら、死ぬことを望まれていたらどうしたらいいかが分からない。
僕、勇気ないから……死ねなくてまた怒られるのが怖い。」
陽ちゃんに抱きしめられた。
「辛かったな、しんどかったな、苦しかったな、信じるのって怖いよな、でも、空は強いな。」
「強くない。」
「空は強いよ。だって、1人で全部我慢してたんだろ?
俺だったら我慢できないよ。」
「でも、死ねなかった。」
「空は生きていて良いんだよ。大丈夫、一緒に生きような。」
「……」
「空は死にたくないんだよな、怖いんだよな。」
「うん、」
「じゃあ嫌なことしなくていいよ。これからは楽しいこといっぱいしような。話してくれてありがとう。」
本当に死ななくていいのか、陽ちゃんの事をどこまで信じていいのか分からなかった。
でも、少し信じたいと思えるようになった。
昨日リストカットをした。
城崎先生や陽ちゃんにひどい態度をとってしまった。
城崎先生怒ってるかな……嫌われちゃったかな……
もう会いに来てくれないかな……
ガラッ
「おはよう、体調どう?しんどいとか痛いとかある?」
陽ちゃんが来てくれた。
陽ちゃんはいつも通り、でも怖くて顔が見れず俯いていた。
ちゃんと謝ろう。
「ごめんなさい。」
「ん?何が?」
「昨日ひどい態度をとったこと、」
「態度だけ?」
ん?それ以外……?何だろう……あっ、
「死ねなかった事?」
「は?」
「ちゃ、ちゃんと次はちゃんとするから、だから、だから……許して……ごめんなさい、ごめんなさい……」
「はぁー、」
陽ちゃんのため息が聞こえたがもうその頃には頭がぐるぐるして何も聞こえなくなっていた。
____
気付くと陽ちゃんの上にまたがり抱きしめられていた。
「えっ!!陽ちゃん、ごめん、重かったよね」
「いや、別にってか空軽すぎ」
「この体勢子供っぽい恥ずかしい、おりる」
「だめーw空温かいからこのまま」
そう言われると反論できなかった。
「んで?空は死にたいのか?」
「え?」
急な問に驚いた。
「さっき死ねなかったって言っていただろ?」
「死にたくない。死ぬの怖い。でも……」
「でも、何だ?」
「言いたくない」
「言わなきゃ分かんないよ?」
「言いたくない」
陽ちゃんにまで死ねって言われることが怖かった。
陽ちゃんはそんな事言わないことは分かっている。
けど、死ななきゃいけないことも分かっている。
でも……でも、誰かに止めてほしい。生きてていいって言われたい。
そんなのないよね……
父さんですら僕の死を望んでいたのに、僕が生きることを望む人なんていないよね。
考えていると自分の甘い考えが馬鹿すぎて笑えてきた。
「どうした?なに笑ってる?」
「うーうん、もういいんだ。もういいから、」
「良くない。今何考えた」
陽ちゃんはいつも以上に真剣な表情をしていた。
何をそんなに怖い顔をしているのだろう……
「何って、みんなが望んでいることだよ。」
「望んでいること?」
「そう、僕が死んだらみんな幸せになるでしょ」
「何を言っている?そんなわけないだろ」
「だって、ずっと言ってたじゃん。死ねって」
「それはあの父親が言っていたことだろ?父親はもう居ないだから……」
「思ってるくせに……」
「え?」
「思ってるくせに!!僕が死ねばいいって思ってるくせに!!死ねってずっと!!ずっと!!ずっと!!思ってるくせに!!」
「そんな事思っていない!落ち着け、ちゃんと話そ」
「嫌だ!!もう嫌だ!!何も聞きたくない!もうみんな嫌だ……嫌だ……もう……嫌だよ……」
今まで溜め込んでいた気持ちが一気に弾けた。
陽ちゃんは落ち着くまでずっとそばに居てくれた。
「陽ちゃん、ごめんなさい。」
「何が?」
「大きい声出した。」
「他には?」
「八つ当たりした。
本当は分かってる。陽ちゃんは死ねなんて言わないってこと。でも、信じることが怖い、もし陽ちゃんに死ねって言われたら、死ぬことを望まれていたらどうしたらいいかが分からない。
僕、勇気ないから……死ねなくてまた怒られるのが怖い。」
陽ちゃんに抱きしめられた。
「辛かったな、しんどかったな、苦しかったな、信じるのって怖いよな、でも、空は強いな。」
「強くない。」
「空は強いよ。だって、1人で全部我慢してたんだろ?
俺だったら我慢できないよ。」
「でも、死ねなかった。」
「空は生きていて良いんだよ。大丈夫、一緒に生きような。」
「……」
「空は死にたくないんだよな、怖いんだよな。」
「うん、」
「じゃあ嫌なことしなくていいよ。これからは楽しいこといっぱいしような。話してくれてありがとう。」
本当に死ななくていいのか、陽ちゃんの事をどこまで信じていいのか分からなかった。
でも、少し信じたいと思えるようになった。
59
あなたにおすすめの小説
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
月弥総合病院
僕君・御月様
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる