38 / 136
38、陽ちゃんとお話
しおりを挟む
空siad
「おはよう、大丈夫?」
目を覚ますと陽ちゃんが背中をさすってくれていた。
「おはよう、うん、大丈夫」
夢の内容は覚えていないが、魘されていたらしい。
「今何時?」
「ん?3時、もうすぐ城崎先生来るかな~」
1時間くらい寝てたのかな…
「空、ちょっとお話しよう。」
陽ちゃんが真面目な顔で言ってきた。
なんだろう…また怒られるのかな…
ベッドの上で向き合って座った。
「空、さっき風呂でしたこと覚えてる?」
「うん、」
「何した?」
「えっと…お湯に入った。」
「そうだね、俺が来るまでは?何してた?」
「……水…被って…お湯でぶくぶくした。」
「それしてどうだった?」
「どうって………?」
「水被ってどうだった?」
「冷たかった。」
「そうだよな、冷たい水被ったら体冷えちゃうよな、
体調悪いのにそんなことしたら悪化するって分かる?」
「ごめんなさい…」
「うん、
じゃあどうして湯船に顔付けてた?」
「……入れって……」
「そっか、俺が入れって言ったのがそういう意味だと思ったのか、そっか…ごめんな」
陽ちゃんは優しく抱きしめた。
「ごめんな、怖かったな。ごめんな、」
「褒めてほしかった…」
「褒めてほしかった…?どういうこと?」
「でも怒らせちゃった。ごめんなさい。
ちゃんと上手にできなかった…から…」
「え…待って、誤解してないか?」
「ごめんなさい、ごめん…なさい…はぁ、はぁ……はぁ」
息が苦しい…もう陽ちゃんに怒られたくない。
自分が悪いのは分かってる。分かってるから。
でも…苦しいの怖い……
「ごめん、ごめんな、ごめんな、」
陽ちゃんはずっと僕に謝り落ち着くまで抱きしめてくれた。
「陽ちゃんは悪くない。」
「もう大丈夫?」
「うん…ごめんなさい…」
「うーうん、大丈夫、怒ってないよ。
空、空の気持ちちゃんと聞かせて、どうして湯船に顔を付けてたの?」
「僕、お風呂行きたくないってわがまま言ったから陽ちゃん怒っちゃったでしょ?
だからちゃんと苦しいの我慢できたら許してくれるかなって思って、
上手にできたら褒めてくれるかなって…
笑ってくれるかなって…
でも、もっと怒らせちゃった…上手にできなかったから…だから次はちゃんとする。
ちゃんと苦しいの我慢するから…ごめんなさい。」
陽ちゃんは最後まで聞いてくれた。
陽ちゃんは暗い顔をしていた。
また怒らせちゃったのかな。
「はぁ…そっか…」
陽ちゃんが大きなため息をついた。
「ごめんなさい…次はちゃんとっ!!」
「次はないよ。」
「え……ごめんなさい!…ごめん…なさい!!…痛いの…やっ」
「ごめん、俺怒ってないよ。」
怒ってない…?でも…
「ごめん、こういう態度だから怒ったて思ったんだよな。ごめんな」
今日の陽ちゃんはよく謝る。
でもどうして謝られているのかが分からなかった。
「次はないっていうのはな、
次から風呂に入る時は冷たい水を被らなくていいし、
湯船に顔を付けることもしなくていいってこと。」
「お風呂もう入らないの?」
「ん?あー、俺とさっき入った時温かくて気持ち良かったよな?」
「うん、」
「ああいう、温かくて気持ちいいことだけをするの。
だから風呂ではもう、冷たいことも苦しいこともしなくていい。
だから、次はない。分かる?」
「うん…」
どうして冷たいことと苦しいことをしなくていいのか正直よく分からなかった。
けど、もう苦しいことしなくていい…怖いのない…と思うと安心して、自然と涙が零れていた。
「もう怖いのないから、大丈夫、大丈夫、」
陽ちゃんは俺を抱きしめ頭を撫でてくれた。
「陽ちゃんと一緒にまたお風呂入りたい…」
「うん、一緒に入ろうな。
少しずつでいいから風呂好きになれたらいいな。」
陽ちゃんは優しい笑顔でそう言ってくれた。
また陽ちゃんとお風呂でぽかぽか気持ち良くなれるのが楽しみだった。
「おはよう、大丈夫?」
目を覚ますと陽ちゃんが背中をさすってくれていた。
「おはよう、うん、大丈夫」
夢の内容は覚えていないが、魘されていたらしい。
「今何時?」
「ん?3時、もうすぐ城崎先生来るかな~」
1時間くらい寝てたのかな…
「空、ちょっとお話しよう。」
陽ちゃんが真面目な顔で言ってきた。
なんだろう…また怒られるのかな…
ベッドの上で向き合って座った。
「空、さっき風呂でしたこと覚えてる?」
「うん、」
「何した?」
「えっと…お湯に入った。」
「そうだね、俺が来るまでは?何してた?」
「……水…被って…お湯でぶくぶくした。」
「それしてどうだった?」
「どうって………?」
「水被ってどうだった?」
「冷たかった。」
「そうだよな、冷たい水被ったら体冷えちゃうよな、
体調悪いのにそんなことしたら悪化するって分かる?」
「ごめんなさい…」
「うん、
じゃあどうして湯船に顔付けてた?」
「……入れって……」
「そっか、俺が入れって言ったのがそういう意味だと思ったのか、そっか…ごめんな」
陽ちゃんは優しく抱きしめた。
「ごめんな、怖かったな。ごめんな、」
「褒めてほしかった…」
「褒めてほしかった…?どういうこと?」
「でも怒らせちゃった。ごめんなさい。
ちゃんと上手にできなかった…から…」
「え…待って、誤解してないか?」
「ごめんなさい、ごめん…なさい…はぁ、はぁ……はぁ」
息が苦しい…もう陽ちゃんに怒られたくない。
自分が悪いのは分かってる。分かってるから。
でも…苦しいの怖い……
「ごめん、ごめんな、ごめんな、」
陽ちゃんはずっと僕に謝り落ち着くまで抱きしめてくれた。
「陽ちゃんは悪くない。」
「もう大丈夫?」
「うん…ごめんなさい…」
「うーうん、大丈夫、怒ってないよ。
空、空の気持ちちゃんと聞かせて、どうして湯船に顔を付けてたの?」
「僕、お風呂行きたくないってわがまま言ったから陽ちゃん怒っちゃったでしょ?
だからちゃんと苦しいの我慢できたら許してくれるかなって思って、
上手にできたら褒めてくれるかなって…
笑ってくれるかなって…
でも、もっと怒らせちゃった…上手にできなかったから…だから次はちゃんとする。
ちゃんと苦しいの我慢するから…ごめんなさい。」
陽ちゃんは最後まで聞いてくれた。
陽ちゃんは暗い顔をしていた。
また怒らせちゃったのかな。
「はぁ…そっか…」
陽ちゃんが大きなため息をついた。
「ごめんなさい…次はちゃんとっ!!」
「次はないよ。」
「え……ごめんなさい!…ごめん…なさい!!…痛いの…やっ」
「ごめん、俺怒ってないよ。」
怒ってない…?でも…
「ごめん、こういう態度だから怒ったて思ったんだよな。ごめんな」
今日の陽ちゃんはよく謝る。
でもどうして謝られているのかが分からなかった。
「次はないっていうのはな、
次から風呂に入る時は冷たい水を被らなくていいし、
湯船に顔を付けることもしなくていいってこと。」
「お風呂もう入らないの?」
「ん?あー、俺とさっき入った時温かくて気持ち良かったよな?」
「うん、」
「ああいう、温かくて気持ちいいことだけをするの。
だから風呂ではもう、冷たいことも苦しいこともしなくていい。
だから、次はない。分かる?」
「うん…」
どうして冷たいことと苦しいことをしなくていいのか正直よく分からなかった。
けど、もう苦しいことしなくていい…怖いのない…と思うと安心して、自然と涙が零れていた。
「もう怖いのないから、大丈夫、大丈夫、」
陽ちゃんは俺を抱きしめ頭を撫でてくれた。
「陽ちゃんと一緒にまたお風呂入りたい…」
「うん、一緒に入ろうな。
少しずつでいいから風呂好きになれたらいいな。」
陽ちゃんは優しい笑顔でそう言ってくれた。
また陽ちゃんとお風呂でぽかぽか気持ち良くなれるのが楽しみだった。
47
あなたにおすすめの小説
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
月弥総合病院
僕君・御月様
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる